縁繰リ過《ククリカ》 縁に縛られた影 作:通りすがりの人の心ある邪神
道路の脇の土手に黒髪オッドアイの少年が座っている、
その目線の先には黒い半球状の物体、領域の外殻がある
呪力の性質からして影火から火山と呼ばれている呪霊、漏湖の物だろう
「体を取ってくるのに時間がかかってしまった、
最近こっちは使ってなかったからな」
少年は指を動かし体の様子を確かめる
「数秒も抵抗できてないじゃん」
領域の外殻を見て、ため息をつき小走りで領域へ近づく、領域が漏湖の物から塗り変わったのだ、
少年が領域の外殻に触れると、少年の足元から、木々の隙間から、ガードレールの下から、様々な場所から影が集まり領域の外殻を包み込み、ガラスが割れたような音を出しながら霧散する。
霧散した影の中から出てきたのは、フリーズしている漏湖と現代最強の術師、五条悟と五条悟のすぐ近くにいる彼の教え子、虎杖悠仁だった
「誰かと思ったら君かぁ、その姿は2年ぶりぐらいかな?」
「えっ?割れた?!そういうかっこいいタイプの必殺技??!!!」
「悠仁、僕の領域はやろうと思えばできるだろうけど破壊されている工程を含んでないからあの子の仕業だね、状況から察するにそこの雑魚を回収しに来たのかい?」
「特級呪詛師?特級ってことは宿儺と同じ?」
影火は虎杖を無視して話し始める、
「久しぶりだな、最強、
そいつ、呪霊にしては強いから返して欲しいんだが、だめか?」
「だめだねー呪霊操術か何かで操ってて人に危害を加えないという確証があればいいけども、そもそも呪詛師の君にそんな信用はないだろう?」
「いいよって言ってくれれば楽だったんだが、しょうがないなぁ
そこの木!!さっさと連れて帰れ!!
影火が叫ぶと至る所から木が伸びて漏湖を回収する、
「え!?先生?!追わないの?!」
「今からじゃ僕意外追いつかないし、僕が行ったら悠二が危なくなっちゃうしねー」
「えっ?俺のせい?!スイマセン」
虎杖が少ししょんぼりする
「そこのが居ても居なくても結果は変わらんがな」
『おいそこの影、括々影火と言ったか?死体を使って人形芝居とは、良いご身分だな?』
虎杖悠二の頬から口と目が生えて来て影火に恨み言を吐く
「お前・・・宿儺か、ざっと1000年ぶりか?」
『・・・まさかと思っていたがお前、あの時の小僧か?
アヤツの金魚の糞とばかり思っていたが、思っていたよりもやる様だ』
「お?そこの2人は知り合いなの?」
「ハナシニツイテイケナイ」
面倒な奴に目を付けられたと言わんばかりの嫌そうな声で影火が口を開く、
「もうそろそろあいつら避難したと思うから帰りたいんだが、」
「どうせ捕まえられないしいいよー」
「あんがとよ」
そう言うと影火は影に溶ける様に消えて行った
「先生、宿儺の言っていた死体がどうとかってどうゆうこと?」
悠二が当然の疑問を口にする。
「呪力を血液代わりにしてあの死んだはずの体を動かしているのさ、器用な事するよねー」
「えぇ??」
とあるトンネルの中、一つの影が蠢く
『あれは、侑斗?????』
『合ってるけどチガウ・・・よかった・・・・・・もうそろそろ踏ん切り付けなきゃな』