「……夢射しちゃったかぁ……」
池田恒興11歳(数え年)……射精ができるようになる。
(周りにあんなに魅力的な女性陣に囲まれていたら……そりゃそうなるよな……)
俺はそそくさと履いていた褌を履き替えて、那古野城内の井戸へと向かい、ちゃちゃっと洗って、干しておく。
「ふう……バレる前に済ませておいてよかったぜ」
女性陣にバレたら何を言われるか……というよりされるか分かったものではない。
せめてあと4年……15になるまでは童貞でいたい。
(それに初めては信長様に捧げられたら最高何だけどなぁ……)
そんなことを思いながら、今日も政務に向かうのであった。
「スンスン……んん? 池田君の匂いがいつもと違うような……」
同じ部屋で政務をしていた平手さんが俺の変化に気がついたらしい。
「栗の花が咲いた様な匂い……んん!? まさか! 精通しました?」
「ちょ! 平手さん声が大きい」
俺は慌てて平手さんの口を手で覆う。
「静かにしてください……他の女性陣にバレたらまずい事になるので……」
「ごめんなさい……でもおめでとうございます。これで世継ぎを作ることができますね!」
「そうだといいのですが」
「でも池田君は精通早いですよ。昔の男性は違ったらしいですけど、今の男性は精通早い人でも15歳とか16歳を過ぎてからって人が多いので……しかも男根の大きさも小さいらしいですし」
「そうなのですね……やっぱり奇病の影響なのでしょうか」
「うーん、こればっかりは私には何とも……でも病の影響も少しずつ薄れてきている……という話も聞きますし、世代を重ねれば元通りになるのかも?」
「それだといいのですが……今男と女の比率が1対9くらいになってますからね」
「うん、ちなみに池田君は男性の扱いってちゃんとわかってるの?」
「ええ、まぁ……外に出る際は女装するくらいには」
こんな世の中なので、女性はより肉食に、男性はより草食になってしまっている。
俺の父親も戦で滾った母上が近くの村の男を捕食して産まれたらしいからな……。
信長様の父親を見ることがあったが、優男みたいなイケメンだったし……。
「織田家は有能な者であれば男でも引き上げるという方針ですが、今川なんかは男の扱いは奴隷の様だとも聞きますし〜」
「そうなのですか?」
「はい」
平手さんによると、今川家は男性を徹底的に資源として見ているらしく、男性と性行為をしたり夫として迎えるためには、何か成果が必要になるらしい。
ただそうやって協力な統制を行うことにより家中の引き締めを行なっているのだとか。
「東国に行くほどこの傾向は強いらしいですよ。まぁ東北には超絶倫の男性大名がいたって噂を聞きますが」
「伊達さんかな?」
「確かそうです」
伊達政宗のひいお爺さん……史実でも子宝が凄くて、子供の婚姻政策だけで東北の大名を一時期支配下に置いたというとんでもない人物なのだが、そうか……あの人は男性なのか……。
「それよりも、精通は本来目出度いことだから大々的に発表するもの何だよ」
「でもそうなると子作りを強要されますよね?」
「されるねぇ〜でも隠していてもバレるよ……ここは信長様には報告をしておいた方が良いと思うけど」
「うーん、下の話を信長様の前でするべか……」
「大丈夫だと思うよ〜とりあえず信長様に報告しようか」
俺は平手さんに引きづられて信長様の執務室に連れて行かれるのであった。
「というわけで池田君が精通したようですよ信長様」
「ほうほう……そうかそうか……」
信長様の目がギラギラして獲物を狙う目をしている。
「池!」
「はい!」
「奇病が流行って以降、女は強くなった。8つや9つを超えれば子供を安全に産むことができる。何より最近では妊娠していても戦場に出るような奴もいる」
「はい……」
「私も初物は来ておる……つまりだ。池の子供を産むことができるってわけだ」
「やっぱりそうなりますか……」
俺は別にロリコンじゃない。
どちらかといえば肉付きが素晴らしい謙信ちゃんとか、同じ年でも発育の暴力である千とかがいるから、まだ子供らしい信長様は保護対象で女性としては見れないのであるが……。
「信長様、そういうのはまだ早いのではないでしょうか……」
「いや、戦国の世故に跡継ぎは早く作った方が良い……それに……その……池は余では駄目なのか?」
そんなうるうると涙目になって顔を近づけてくるのは反則だろう。
そんな風にされたら拒否することができないじゃないか……。
「でも信長様、男は15歳や16歳になってからそういう事を行うのが普通でして」
しかし平手さんが、
「精通が早く、そして幼いうちに経験豊富な方が絶倫になりやすいって聞いたことがありますよ!」
なんでここで信長様の援護射撃をするんだよ。
「ほほぉ……」
ヤバい、信長様の目がもっと鋭くなってる。
俺は本能でヤバいと感じて逃げようとするが、いつもどんくさいのに、こういう時だけ行動が素早い平手さんが俺に抱きついて羽交い締めにする。
「なに、ちょっとだけだ。ちょっとだけ……」
「信長様、不味いですって!」
シュルシュルと服を脱がされ、信長様が俺を押し倒して馬乗りになる。
「いただきます」
〜全年齢ではエッチ過ぎる描写がされているため、競馬実況風にお送りします〜
『第一回織田信長と池田恒興のマッチレース。実況は種付夫がお送りいたします』
『ゲートイン完了、体勢良好……スタートしました』
『戦闘を走るのは織田信長、軽快なスタート。後ろに池田恒興が付きます。おっと織田信長かかっているのか、首をブンブン上下に振って、まるで獅子舞のごとし。一方で池田恒興はスタートの出はよくありませんでしたが、道中では落ち着きを取り戻しつつあります』
『織田信長逃げる体勢ですが、最初の勢いは嘘のように舌からヨダレを垂らしながらヘロヘロです。現在第二コーナーを通過中』
『おっと池田恒興ここで織田信長をまくし立てる! 一気に織田信長を追い抜き体勢を逆転。リードをどんどん開いていく!』
『あーっとここで織田信長の様子がおかしい、第三コーナーで大きく斜行……レース場から飛び出してしまいます。池田恒興勝負あったか!』
『おっと! ここで平手政秀がレース場に乱入! 猛烈な勢いで池田恒興に競りかけます。思いがけない乱入に池田恒興息が乱れたか! 平手政秀が池田恒興に何度もタックル。体を交わり続けます。後ろに下がった池田恒興ここまでか……池田恒興踏ん張る! 再び後ろから突き放す! 交わした交わした。池田恒興一気に平手政秀を突き放していく。平手政秀もスタミナ切れた。白目を向いてフラフラしている。そしてゴール板を駆け抜ける!』
『池田恒興7馬身差を付けてゴールイン。なお審議のランプが点灯しております……結果が出るまで当たり馬券は手放さない様にお願いします』
「やっちまった……」
信長様の執務室にて潰れたカエルの様になってひっくり返って気絶している信長様と平手さん。
なんだかんだ7回戦もやっちまった。
絶対チートのスパダリ効果で絶倫になってやがる……。
頭の中に何故かルーレットが見え、ぐるぐると回り始める。
すると当たりの文字が一列横に並ぶ。
「神様……これって受精したってことですか?」
あまりのバカバカしさに頭を抱えるが、再びスロットが回りだして、今度は当たりと2の数字が2列並んでいた。
当たり当たり当たり
2 2 2
みたいな感じ。
最初のが信長様だとすると、次のは平手さんのだよな……どういうことだよ2って……。
この後俺は知ることになる。
2の数字の意味は双子を意味することを……。