戦国爆乳信長   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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堺到着 俺の家臣に岩成友通さんが?

 大量の蜜柑を買い込んだ俺と信長様一行は人夫を雇って、堺へと向かった。

 

「いやぁ、堺まで蜜柑を運べば1貫も貰えるって凄いありがたい話で……」

 

 人夫達のまとめ役を担っていたのは浪人の岩成友通(いわなり ともみち)という女性であった。

 

 彼女は元々京の方で活動していた侍らしいのだが、幕臣の陪臣(つまり家臣の家臣)になろうと就活していたが、上手くいかず、気分転換がてら各地を放浪していたのだとか。

 

(岩成友通? どこかで聞いたことがあるような)

 

 なーんか俺は歴史上の人物で聞いたことがあるように思っていたのだが、思い出せない。

 

 ちなみに彼女は糸目の関西弁のお姉さんで、相変わらず胸が豊満であった。

 

「いや、でもそんなに人夫に支払ってええんです? 宿泊費もそっちで持ってくれるって」

 

 荷車を彼女が押しながら俺に質問してくる。

 

「まぁ初期投資って感じだな。仕事が良ければ継続して雇いたいと思ってるし」

 

「ほほぉ、継続してくれるんですかいな?」

 

「俺達堺から石山を経由して京まで向かいたいと思っているんですよ。なので仕事ぶりが良ければ京まで継続して雇いたいんですが」

 

「賃金のほどは?」

 

「堺までで1貫、京までで追加で1貫でどうでしょうか?」

 

「おっしゃぁ! やる気出てきたで! あんたらも聞いたね! 真面目に働いたら追加で雇ってくれるって! 気張りや!」

 

「「「「おお!」」」」

 

 人夫の女性達もやる気が上がり、蜜柑がこぼれ落ちないように気をつけながら荷車で堺まで運んでいくのであった。

 

 

 

 

 

「おお、ここが堺……熱田や伊勢よりも栄えているわね……」

 

「信長様、ここが日ノ本の二大商業都市の堺ですね。別名商人の町とも言われています」

 

「池、詳しいのな」

 

「道中色々調べましたので」

 

「ふーん」

 

 実際堺は商人の町として栄えており、人口は約5万人ほど。

 

 その中で特に力を持つ商人は会合衆と呼ばれ、定員36名……現代で言うと上場企業の社長とかに近い。

 

 その会合衆が集まって町の運営を行なっていた。

 

 なので、堺の商人達は会合衆になるために頑張るし、会合衆も会合衆の看板を維持するために頑張る……という循環が行われていたのである。

 

「信長様、ここ堺では最近茶道というお茶を飲む事が流行りだそうで」

 

「面白そうだな! どこでそれができるんだ?」

 

「今タッキーに調べさせています」

 

「池はタッキーもとい忍者の扱いが上手いな」

 

「情報を制する者が時代を制するのですよ! 信長様!」

 

「絶対誰かの言葉であろう」

 

「バレましたか」

 

「このこの〜」

 

 信長様とイチャイチャしていると、タッキーとムチムチっと音と共に別の場所を調べてもらっていた千が帰ってきた。

 

「んー! 私達調べてたのに2人はイチャイチャしていたんだーへー」

 

「まぁまぁ千殿、息抜きくらいはさせてやるでござるよ」

 

「そうだけども! 池田君、宿では私も労って!」

 

「はいはい、分かりました……で、調べられた?」

 

「「もちろん」でござる」

 

 千に調べてもらっていたのは蜜柑を買ってくれそうな商人の場所で、熱田宮司見習いとして色々人の話を聞き出すのが上手な千に担当してもらっていた。

 

 一方でタッキーには茶道を教えてくれそうな人物を探してもらっていた。

 

「茶道を教えてくれそうな人物に千宗易(せんの そうえき)という若い商人が格安で茶道を教えているそうです。それ以外の人物は豪商の方が多く、取り合ってくれないかと」

 

「千宗易……千利休か! へえ、もう茶人として活動していたんだ……」

 

「池、何か知っているの?」

 

「少しだけですが……タッキー、その千宗易さんのお店って魚屋って名前の蔵貸しじゃない?」

 

「そうでござるよ」

 

「やっぱりか……縁を繋いでいて損は無い人物ですよ。信長様!」

 

「ほう、池がそれほど言う人物か……気になるな」

 

「とと、その前に俺は蜜柑を座に卸に行かなければならないので、他の皆さんと信長様は堺巡りをしていてください。後から合流しますので」

 

「ん、いや……今回は皆で池の手腕を観させてもらおう。その方が面白そうだ」

 

「物好きですね……あんまり面白くは無いと思いますよ?」

 

「それでもだ」

 

 

 

 

 

 

 というわけで、メンバー全員で蜜柑を買い取ってくれる商人の元を訪ねて交渉が始まった。

 

「紀伊から取り寄せた新鮮な蜜柑。食っても良し、蜜柑の皮は風呂に浮かべると薬効が効いて体の疲れを癒す効果があるそうで、特に紀伊の蜜柑は絶品ですよ」

 

 俺が商人に色々蜜柑の良いところを言って買わせる気にさせて、値段はと聞かれる。

 

「お嬢さん別嬪さんだからおまけして1籠5貫、全部買ってくれるんだったら120貫でどうよ」

 

「うーん、ちょっと高いな」

 

「そうかい、じゃぁ115貫でどうよ」

 

「105貫」

 

「113貫!」

 

「108貫」

 

「ええい、まけての110貫でどうよ」

 

「よっしゃぁ買ったる」

 

「毎度!」

 

「「「おお……」」」

 

 周りで交渉を見ていた信長様達が拍手をする。

 

「せっかくだしお姉さん、質の良い酒を沢山売ってる店はあるかい?」

 

「石山にでも売りに行くのかい?」

 

「ええ、酒と味噌を仕入れて売りに行こうかと」

 

「そいつは良いね。安く蜜柑を売ってくれたし、紹介してあげるよ。何日後に出発するんだい?」

 

「そうですね7日後にでも」

 

「代金はどうする?」

 

「できれば酒屋と味噌屋の方に渡してもらう形で。この場では10貫だけ貰っていいですかね」

 

「あいよ」

 

 と、こんな感じで商人とのやり取りを行い、一端皆で宿に戻るのだった。

 

 

 

 

「商人との交渉ってあんな感じでやるんだな……でも最初120貫って言ってたのに10貫も値下げして大丈夫なのかい?」

 

「僕も思ったっす。値下げしすぎじゃないっすか?」

 

 謙信ちゃんと丹羽が俺が値下げし過ぎたことに不安がっていたが、俺がからくりを説明する。

 

「そもそも蜜柑の買値が50貫かそこらだから全然黒字だよ」

 

「え! そうなの!」

 

「実際はもうちょい高いと思うけど、40貫以上の利益は出てるから安心してよ。あの商人は千の調べで元々蜜柑を大量に買いたいのが分かっていたし、そこに最初高値で徐々に安くしていって売りつける。あっちも得をしたと思い込ませる事が大切なんだよ」

 

「池君……貴方商人になる方が向いているんじゃない?」

 

「一応武士なのですが……」

 

 謙信ちゃんに突っ込まれてしまう。

 

 信長様は大笑いしていて、

 

「いやぁ面白かったぞ池。商人との駆け引き……あれは見事だった」

 

「信長様まだ終わってませんよ?」

 

「ん?」

 

 俺は信長様とイチャイチャしていた際にも周囲の商人の噂話を聞いていた。

 

「堺では茶の湯によって茶葉の需要が増えつつあります。次は石山に酒と味噌を売って、石山で食料品を購入。それを京で捌いて茶葉を買えるだけ買って再び堺に売りつけ、そしたら堺で今度は麹を購入し、それを石山で紙と交換。京では朝廷や商人が紙を多く求めているらしいので紙を売って、京で染料となる茜を購入し、それを西国に輸出している堺で換金すれば……」

 

「どれぐらいの金になるんだそれは?」

 

「相場がまだわかりませんが、上手く転がせば1000貫近くにはなるかと」

 

「「「「1000貫!?」」」」

 

 現代換算で1億2000万円くらいである。

 

 それを元手に再び京に戻って、名物品と交換し、それを山口で売れば更に金が手にはいるって寸法である。

 

「あくまで上手く行けばですからね」

 

「……うち賭けてみたいと思いました!」

 

 岩成友通さんが俺に向かって土下座する。

 

「池田さん、いや池田様。その手腕に惚れ込みました。どうか家臣にしてはもらえないでしょうか」

 

 と岩成さんは信長様ではなく俺の家臣に成りたいと言い出してしまった。

 

 俺は信長様の方を見ると、笑って、

 

「良いではないか、池も家臣は何人かいた方かいいであろう。それだけ金稼ぎができるのであれば、じゃんじゃん家臣を雇え」

 

「は、はは! じゃぁ岩成さん、俺の家臣第一号ね」

 

「はは!」

 

 狐っぽい糸目関西弁のお姉さん(爆乳)の岩成友通さんが俺の仲間に加わるのであった。




岩成友通……三好三人衆の1人です。

また歴史が壊れたね!
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