俺の頭の中に敗北した暗黒の王が住み着いているが、俺はただギターを弾きたいだけだ   作:arctichare

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第42章 模試のカウントダウン、そして私が初めて英語の長文と正面から向き合ったこと

第42章 模試のカウントダウン、そして私が初めて英語の長文と正面から向き合ったこと

 

模擬試験を申し込んだ後、私の人生に新しい敵が現れた。

 

白鏡監督でも、

天穹システムでも、

無明講でも、

私の周りに継承者を送り込もうとする大勢力でもなかった。

 

それは一冊の分厚い英語長文問題集だった。

 

それは私の机の上に置かれていた。

 

表紙はとても普通で、

紙も普通で、

問題も普通だった。

 

しかし私はそれを開くたびに、まるで人を飲み込む地下の入り口を開いているような気がした。

 

一ページ目は説明だった。

二ページ目は例題だった。

三ページ目からが、びっしりと詰まった英文の文章だった。

 

私は最初の文章を五分間見つめていた。

 

タイトルと、いくつかの単語しか理解できなかった。

 

その後、頭の中で自動的に再生されたのは、

 

「もうダメだ」

「大学に受からない」

「進路が失敗する」

「普通の未来が崩壊する」

「結局、専業の退魔協力者になるしかない」

 

そんな声だった。

 

そのとき、ソレンセンが口を開いた。

 

「また始まったな」

 

私は顔を伏せた。

 

「英語は怖いです」

 

「それは君を攻撃してこない」

 

「でも読めない」

 

「読めなければ殺せ」

 

「英語は殺せません」

 

ソレンセンは本当に少し考えているようだった。

 

「では切断しろ」

 

「英語も切断できません」

 

「本当に面倒だ」

 

私は机に突っ伏した。

 

もし英語の長文が汚染の線のように切断できたら、どんなにいいだろう。

 

例えば主語と述語の間を私が軽く弾けば、文章が自動的に理解できる構造に分解される。

 

しかし現実はそうではなかった。

 

現実は、一語一語辞書を引かなければならず、

一文一文読まなければならず、

知らない単語をノートに書き写さなければならず、

そして次の日には半分忘れてしまう。

 

これが試験準備だった。

 

そこに暗黒はなく、

戦いもなく、

華麗な抑圧もなく、

 

ただ、人を苦しめるものだった。

 

私は自分で学習計画を立てた。

 

これは日和の提案だった。

 

彼女は、「頑張る」とだけ書くと、結局何もできなくなってしまうから、

小さなタスクに分解した方がいいと言った。

 

そこで私はノートにこう書いた。

 

**模試カウントダウン計画**

 

一、英語は毎日一つの長文

二、国語は毎日一つの評論文または小説の文段を読む

三、数学は毎日基礎問題を二十分

四、社会科目は週に二回知識点を整理する

五、練習日は問題量を減らすが、完全にやめない

六、退魔任務の後は休息を許可し、崩壊するまで詰め込まない

 

最後の項目は私が自分で追加した。

 

なぜなら、私は「今日できなかった」をすぐに「私は完全にダメだ」に変換してしまう癖があることに気づいていたからだった。

 

これは危険だった。

 

担任も、学習計画は自分を罰するためのものではなく、

自分を前に進めるためのものだと教えてくれていた。

 

計画を書き終えた後、私は長い時間それを見つめていた。

 

そして一つの問題に気づいた。

 

計画はとてもきれいに見える。

 

しかし実際にやってみると、全く違う。

 

一日目、英語の長文を四十分やって、半分間違えた。

数学の基礎問題を十分やって、ぼーっとし始めた。

国語の評論文を読んでも、作者が何を言いたいのか全くわからなかった。

社会科目を開いた瞬間、年代と概念の山を見て、すぐに閉じた。

 

私は頭を腕に埋めた。

 

「私はダメだ」

 

ソレンセンが淡々と言った。

 

「ただ間違えただけだ」

 

「たくさん間違えました」

 

「間違えたらまたやればいい」

 

「今日はどうしてこんなに普通なの?」

 

「なぜなら、相手が紙だからだ」

 

その声には少し嫌悪が混じっていた。

 

「吾には理解できない。なぜ君が紙に敗北するのか」

 

私は顔を上げ、ページに書かれた赤い×印を見つめていた。

 

「なぜなら、紙の上に点数があるからです」

 

「点数は君を殺せるのか?」

 

「殺せません」

 

「吾を封印できるのか?」

 

「できません」

 

「AfterToneを焼けるのか?」

 

「焼けません」

 

「では、無明講より危険ではない」

 

私は沈黙した。

 

この論理はとてもソレンセンらしい。

 

しかし意外と、少しだけ役に立った。

 

模試は私を殺さない。

 

間違えた問題はAfterToneを焼かない。

 

低い点数はソレンセンを脱困させない。

 

それはただ、私がまだどこができないのかを教えてくれるだけだ。

 

そう考えれば、少しだけ怖くなくなった。

 

ただ、少しだけだった。

 

二日目、放課後、森原葵が教室で英語の単語を暗記している私を見て、少し驚いた。

 

「白川さん、もう模試の準備を始めたの?」

 

私は頷いた。

 

「はい」

 

彼女は私のノートを一目見て言った。

 

「単語を文章ごとに整理してるんだね」

 

「ダメですか?」

 

「ダメじゃない。ただ、ちょっと多いかも」

 

彼女は私の隣に座り、自分の単語帳を出した。

 

「私はだいたい三つに分けているよ」

 

「すぐに覚えられるもの」

「少し見覚えがあるけど忘れやすいもの」

「全く知らないもの」

 

彼女は紙の上に三つの小さな枠を描いた。

 

「毎日重点的に見るのは二番目と三番目。一番目は繰り返し見て時間を無駄にしなくていい」

 

私は真剣に頷いた。

 

「なるほど」

 

森原さんがさらに言った。

 

「長文の場合、まずは一語一語全部理解しようとしなくていい。まず文章のテーマ、転換語、結論文を探してみて」

 

私は英語の文章を見下ろした。

 

テーマ。

 

転換語。

 

結論文。

 

これはまるで退魔のようだった。

 

まず核心を判断し、

次に接続を見る、

最後に誤った方向を切断する。

 

私は忽然と、英語の長文がそれほど混沌としていないように感じた。

 

もしかすると文章にも線があるのかもしれない。

 

黒弦で切れる線ではなく、論理の線だ。

 

私は小さく言った。

 

「ありがとうございます」

 

森原さんが笑った。

 

「時々一緒に勉強してもいいよ」

 

私は体が固くなるのを感じた。

 

一緒に勉強する。

 

この言葉は少し緊張させた。

 

しかし悪い緊張ではなかった。

 

「いいんですか?」

 

「もちろん」

 

彼女は言った。

 

「私も模試の準備をしているから」

 

こうして、私たちは週に二回、放課後に図書館で四十分だけ一緒に勉強することにした。

 

四十分。

 

長くはなかった。

 

しかし私にとっては、すでに正式な約束のように感じられた。

 

ソレンセンが意識の奥で言った。

 

「新しい錨だ」

 

私は低く答えた。

 

「学習のパートナーです」

 

「名前は違うが、本質は似ている」

 

私は否定しなかった。

 

もし学習のパートナーも錨になるなら、それでもいい。

 

私は今、少しだけ錨を必要としていた。

 

特に英語の長文と向き合うときには。

 

初めての図書館学習会はとても静かだった。

 

森原さんは国語を、私は英語をやっていた。

 

彼女は時々、私がわからない文を教えてくれた。

 

私は時々、調べた単語をノートに書き写した。

 

図書館の明かりは白く、

窓の外では夕陽がゆっくりと暗くなっていった。

 

周囲には他の学生が本をめくる音がしていた。

 

誰も退魔界の話はしなかった。

 

誰も私を黒弦と呼ばなかった。

 

誰も私のルールを観察しようとしなかった。

 

ただ、ペン先と紙の音、そして時折とても小さな声での説明だけがあった。

 

私は初めて、学習もまた一種の普通の生活になり得ることを感じた。

 

とても疲れた。

 

しかしその疲れは、退魔の後の疲れとは違った。

 

退魔の後の疲れは、体の中を黒い線で締めつけられたようなものだった。

 

学習の後の疲れは、頭が熱く、目が少し酸っぱくなるが、心はむしろ静かだった。

 

一つの長文をやり終えた後、私は答え合わせをした。

 

三問間違えていた。

 

昨日より二問少なかった。

 

私は赤ペンで直された部分を見つめ、心の中に小さな喜びが浮かぶのを感じた。

 

敵を打ち倒した喜びでも、

システムを切断した喜びでもなく、

 

ただ、

 

昨日より少しだけわかった、という喜びだった。

 

森原さんが私の表情を見て聞いた。

 

「進んだ?」

 

私は頷いた。

 

「間違える数が少し減りました」

 

「それはいいことだよ」

 

彼女は笑った。

 

「学習というのは、そうやって少しずつ積み重ねていくものだよ」

 

少しずつ。

 

この言葉はとても優しかった。

 

黒弦はいつも一瞬で切断する。

 

しかし学習はそうできない。

 

学習は少しずつだ。

 

単語を少しずつ。

問題のタイプを少しずつ。

文章を少しずつ。

点数を少しずつ。

 

私はこの速度に慣れる必要があった。

 

なぜなら、大学準備は退魔ではなかったから。

 

一瞬の圧倒で乗り越えられるものではなかった。

 

AfterToneの方でも、私の試験準備に合わせてくれるようになった。

 

日和が新しい練習表を持ってきてくれた。

 

模試の前の二週間は、練習時間を少し短くしたものだった。

 

「模試の前は詰め込みすぎない方がいいよ」

 

私はすぐに言った。

 

「私のために無理しなくても……」

 

日和が私を見た。

 

「小音」

 

私はすぐに口を閉じた。

 

彼女は笑った。

 

「楽隊は、一人だけがみんなに合わせるものじゃない。みんなも、一人に合わせることができる」

 

私は顔を伏せた。

 

この言葉はとても軽かった。

 

しかしとても重かった。

 

陽菜も頷いた。

 

「そうだよ! 小音の試験は大事だよ!」

 

澪が言った。

 

「試験が終わったら飯も大事だよ」

 

日和はもう彼女を正す気力もなくなっているようだった。

 

私は小さく言った。

 

「ありがとうございます」

 

日和がその練習表を壁に貼った。

 

「ただ、完全に休むわけじゃない。少し練習を続けた方が、むしろリラックスできるから」

 

陽菜が手を挙げた。

 

「勉強で疲れたら、ギターを弾けばいいよ!」

 

澪が補足した。

 

「弾いたら飯を食べる」

 

私はその練習表を見つめていた。

 

学校の学習計画。

AfterToneの練習表。

模試の申込用紙。

オープンキャンパスの資料。

 

これらの紙を合わせると、まるで本当に大学へ続く道ができているように感じられた。

 

とても狭く、

とても不安定で、

横には退魔界の黒い海が広がっていた。

 

しかしそれは確かに存在していた。

 

私は少しだけ、歩いてみたいと思った。

 

もちろん、試験準備の期間中も、暗面からの干渉が全くなかったわけではなかった。

 

天城美咲はまだクラスにいた。

 

しかし天城グループが打ち倒された後、彼女は以前よりずっと静かになっていた。

 

ある日の昼休み、彼女が数学の問題を持って私のところに来た。

 

私は即座に警戒した。

 

「何をするつもりですか?」

 

彼女は練習帳を掲げた。

 

「数学を聞きたい」

 

「私に?」

 

「うん。前回の小テストで白川さんの数学の点数が良かったから」

 

私は固まった。

 

どうして彼女が知っているのだろう。

 

隣の森原さんが言った。

 

「先生が答案を返したときに言ってました」

 

そうだった。

 

天城美咲は練習帳を机の上に置いた。

 

「もし教えたくないなら、拒否してもいいよ」

 

私は森原さんが前に言っていた言葉を思い出した。

 

不快なら、言わなくてもいい。

 

そこで私は本気で考えてみた。

 

それから言った。

 

「一問だけなら、見られます」

 

天城美咲がわずかに固まった。

 

おそらく私が承諾するとは思っていなかったのだろう。

 

彼女が指したのは、基礎的な関数問題だった。

 

私は少し見て、

 

これは私にできる問題だとわかった。

 

だから私は小さな声で、一度説明した。

 

とても小さな声で、途中で一度詰まった。

 

しかし彼女は理解した。

 

「ここはまず移項するんですね」

 

「はい」

 

彼女はノートに書き写した。

 

「ありがとう」

 

私は首を振った。

 

「いいえ」

 

彼女はそれ以上、天穹の話も、グループの話も、私の話もしてこなかった。

 

ただ練習帳を片付けた。

 

「じゃあ邪魔しないね」

 

彼女が去った後、森原さんが私を見て笑った。

 

「白川さん、説明上手だったよ」

 

私は顔が少し熱くなった。

 

「そんな……」

 

ソレンセンが口を開いた。

 

「君は天城の幼虫に数学を教え始めたのか」

 

私は心の中で固くなった。

 

「一問だけです」

 

「関係というのは、一問から始まる」

 

「そんなに怖い言い方をしないでください」

 

「事実だ」

 

私は自分の練習帳を見下ろした。

 

私はこれが危険かどうかわからなかった。

 

しかし少なくとも今回は、私が自分で承諾したことだった。

 

天城美咲が聞いてきた。

 

私は拒否することもできた。

 

私は考えて、

 

一問だけなら、と答えた。

 

これは、強制的に先生にさせられることとは違った。

 

この出来事はとても小さかった。

 

しかし私は感じていた。

 

以前とは違う、と。

 

私は境界の練習をしていた。

 

拒否するだけでなく、

 

自分が受け入れられる範囲で、少しだけ接触を許すことも含めて。

 

これは完全に切断するよりも、ずっと難しかった。

 

模試の前週、私は本当の危機に直面した。

 

異常事件ではなかった。

 

数学だった。

 

模擬試験の過去問の第二大問で、私は六問連続で間違えた。

 

間違え続けて、最後には自分が数字を理解したことがあるのか疑い始めた。

 

「なぜここで二乗するのか?」

 

「なぜここで直接代入できないのか?」

 

「なぜ答えが、私が計算したものと全く別の生物のように見えるのか?」

 

私は机に突っ伏した。

 

ソレンセンが言った。

 

「焼け」

 

「数学は焼けません」

 

「君は敵より数学に寛大だ」

 

「なぜなら数学には悪意がないから」

 

「それは君を苦しめている」

 

「でも悪意はない」

 

ソレンセンが冷ややかに鼻を鳴らした。

 

そのとき、携帯電話が鳴った。

 

日和からだった。

 

勉強はどう?

 

私は画面を見つめ、「順調です」と答えたいと思った。

 

しかし結局、送ったのは、

 

数学があまり上手くいかないです。

 

日和はすぐに返信してきた。

 

どの部分?

 

私は問題の写真を撮って送った。

 

十分後、彼女から一枚の紙の写真が送られてきた。

 

そこにはとても整った解き方が書かれていた。

 

日和の字はとてもきれいだった。

 

一つ一つのステップがはっきりしていた。

 

彼女はさらに横に注釈を付けていた。

 

ここはまず条件を整理する。

ここは急いで代入しない。

問題が何を聞いているかを見る。

 

私はその写真を見つめていて、忽然と少し感動した。

 

私は忘れていた。

 

日和の成績も良かったことを。

 

彼女はドラムを叩き、計画を書き、契約を管理し、楽隊の面倒を見るだけでなく、

 

数学の問題も解ける。

 

これは何という万能型のリーダーなのだろう。

 

私は彼女の解き方に従って、もう一度解いてみた。

 

今度は解けた。

 

私はメッセージを送った。

 

わかりました。ありがとうございます。

 

日和が返信してきた。

 

どういたしまして。遅くまでやらないでね。

 

陽菜がすぐに群に送ってきた。

 

小音、頑張って!

 

澪が送ってきた。

 

数学の後は糖分が必要。

 

そしてスイーツの写真を送ってきた。

 

私は群のメッセージを見て、ゆっくりと体を起こした。

 

数学は依然として難しかった。

 

しかし一人で黒い穴と向き合っているような感じではなくなっていた。

 

私は森原さんに英語を見てもらえる。

 

日和さんに数学を見てもらえる。

 

陽菜さんに「頑張れ」と言ってもらえる。

 

澪さんに糖分を思い出させてもらえる。

 

(澪さんの思い出させ方は、たいてい自分が何か食べたいための言い訳だったが、それでも役に立った)

 

模試の前日、担任が言った。

 

「今日は徹夜しないで」

 

私は頷いた。

 

「はい」

 

森原さんが言った。

 

「明日、一緒に試験会場に行こうか?」

 

私は固まった。

 

「いいんですか?」

 

「もちろん。私たちの試験会場は同じ場所みたいだよ」

 

私は頷いた。

 

「はい」

 

放課後、私はAfterToneへ行った。

 

日和は正式な練習を組まなかった。

 

ただ、みんなで軽く一通り曲を通しただけだった。

 

陽菜はこれを「試験前リラックス演奏」と呼んだ。

 

澪は「試験前飯前儀式」と呼んだ。

 

私はとても軽く弾いた。

 

それほど緊張もしていなかった。

 

少なくとも、ギターを弾いている間は。

 

練習が終わった後、日和が小さな袋を私に渡してくれた。

 

中にはいくつかの飴と、一本のシャープペンシルが入っていた。

 

「明日使って」

 

私は固まった。

 

「私に?」

 

「うん。試験では予備のペンを持っていく方が安心だよ」

 

陽菜も一枚の小さな紙を渡してくれた。

 

そこには、ギターを一生懸命弾いている簡略化された小人が描かれていて、横にこう書かれていた。

 

小音、きっとできるよ!

 

澪がエネルギー棒を一つ渡してくれた。

 

「試験会場で食べられる?」

 

日和が言った。

 

「休憩時間なら大丈夫だよ」

 

私はこれらのものを受け取り、どうしていいかわからなくなった。

 

これはお守りではなかった。

 

霊力もなければ、

封印もなければ、

術式もなかった。

 

しかしお守りよりも、私を安心させてくれた。

 

私は顔を伏せた。

 

「ありがとうございます」

 

声が少し掠れていた。

 

日和が静かに言った。

 

「明日は人生を決める日じゃない。ただの一回のテストだよ」

 

「はい」

 

「間違えても大丈夫」

 

「はい」

 

陽菜が言った。

 

「終わったらみんなでご飯食べよう!」

 

澪が頷いた。

 

「それが一番大事だよ」

 

私は笑った。

 

その夜、私は試験前日にもかかわらず、遅くまで問題をやり続けなかった。

 

これは進歩だった。

 

以前の私なら、不安になって何度も本をめくり、頭が完全に混乱するまでやり続けていただろう。

 

しかし今日は、計画通りに文房具を整理した。

 

受験票。

 

学生証。

 

鉛筆。

 

消しゴム。

 

シャープペンシル。

 

予備のペン。

 

手帳。

 

飴。

 

エネルギー棒。

 

水。

 

私はこれらを一つ一つ鞄に入れ、

 

三回確認した。

 

四回目はしない。

 

四回目は不安になるから。

 

私は深呼吸をした。

 

メモを開いた。

 

大学準備計画の下に書いた。

 

明日、模試。

 

目標は完璧であることではない。

 

目標はやり遂げること。

 

わからない問題は飛ばしてもいい。

 

試験は人を殺さない。

 

最後の文はソレンセンの論理だった。

 

しかし役に立った。

 

私は削除しなかった。

 

ソレンセンが口を開いた。

 

「明日は緊張するだろう」

 

「わかっています」

 

「わからない問題も出るだろう」

 

「わかっています」

 

「点数が良くないかもしれない」

 

「わかっています」

 

「それでも行くのか?」

 

私は鞄の中の受験票を見つめていた。

 

「なぜなら、大学を準備するには、自分がどこにいるのかを知る必要があるから」

 

「もし位置がとても悪かったら?」

 

「なら、そこから始めればいい」

 

黒海が少しの間、静かになった。

 

ソレンセンが低く笑った。

 

「らしくない」

 

「どこが?」

 

「以前の君なら、まず自分がダメだと怖がっていた」

 

「今も怖がっています」

 

「でも行く」

 

私は顔を伏せた。

 

「はい」

 

それは笑った。

 

「悪くない」

 

私はそれが褒め言葉なのか脅しなのか、わからなかった。

 

しかし少なくとも今回は、嘲笑ではなかった。

 

寝る前に、私は電気を消した。

 

部屋が暗くなった。

 

明日は退魔もない。

 

黒弦もない。

 

システムもない。

 

敵もない。

 

ただ試験だけだった。

 

普通の高校生にとって、それだけでもすでに十分怖い。

 

私にとっても、同じだった。

 

しかし今回は、私は正面から向かおうと思った。

 

誰のためでもなく、

 

私が自分で準備した未来のために。

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