俺のスキルが選択肢なのは絶対間違ってる   作:作刀

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とあるお方に似ていない?との感想を頂いたのですが、そういえばあの神黒髪に白のメッシュが入った髪色でしたね。ならもうそういうことにしましょう。そっちの方が色々面白くなりそうですから。まあリュウセン君はベル君ほどでは無いにせよかなりの善性ではあります


豊穣の女主人で暴れるのだけはやめとけ

 

「ベル、今日もたんまり稼ごうな!」

 

「はい!と言っても、いつもそこまで稼げてるわけではないですけど……」

 

「それは言うな」

 

「はい」

 

 

 

俺たちは今日も稼ぐ為にダンジョンに向かっている。まあベルの言う通りそこまで稼げてるわけではない。そもそもレベル1がたったの2人しかいないのにどうやってモンスターを倒しまくるんだって話

 

 

 

「あの、これ落としましたよ?」

 

「え、魔石?昨日全部換金したはずじゃ」

 

「まあ小さい魔石なら見逃してしまう事もあるだろ」

 

「あ、リュウセンさん!それに隣の冒険者さんも、こんな朝早くからダンジョンに向かわれるんですか?」

 

「そうだ———」

 

 

 

 

『生きろ、そなたは美しい』

 

『貴様には関係ない、失せろ!』

 

 

 

スゥーーー……急に出てきてんじゃねよ!しかもなんだよそなたは美しいって。脈絡なさすぎだろ。下はいつも通り辛辣だし。でも女の子に暴言吐くとかしたくないから、意味わからんけどとりあえず褒めておこう

 

 

 

 

「生きろそなたは美しい」

 

「は、はあ、ありがとうございます?」

 

「リーダー、突然褒めてどうしたんですか?て言うかお二人とも知り合いだったんですね」

 

「おう、この子はシルちゃん。この豊穣の女主人の店員さんだ」

 

「シル・フローヴァです。よろしくお願いしますね?」

 

「は、はい、僕はベル・クラネルです」

 

「はい♩あ、そうだ。リュウセンさん、今日の夜ここで食べて行きませんか?最近来てくれないから寂しかったんですよ?」

 

「いきます」

 

「リーダー!?お金の問題はどうするんですか!?」

 

「あー、それもそうか……」

 

 

 

 

 

『い゛き゛た゛い゛!!』

 

『そっか、じゃあやめとこう』

 

 

 

 

うーん、悩ましいところだな。正直行きたい気持ちはある。かと言ってこの言い方はないだろ、恥ずかしいわ。でも辞めるのもなんだかなぁ、せっかく誘ってくれてるわけだし。よし決めた

 

 

 

「い゛き゛た゛い゛!!」

 

「えぇ!?わかりましたからそんな号泣しながら叫ばないでくださいよ!?」

 

「ふふ、やっぱりリュウセンさんは面白いですね。でも私はベルさんにも来て欲しいな?」

 

「う、は、はい……」

 

 

 

 

こうして俺たちは今夜、豊穣の女主人で食事をすることが決定した。ちなみに俺はヘスティア様と契約してから間もない頃に豊穣の女主人に行ったことがあるんだけど、そん時に店員のエルフさん、名前はリューさん。で、そのリューさんが俺のこと見た時になんかすっげー顔してたんだよね。それにめちゃくちゃ動揺してたよ?落ち着かせるのに苦労したよ。でもなんでなんだろうね?俺にはよく分からない。聞いてもはぐらかされたし

 

 

 

 

 

__________________________________________

 

 

 

 

ダンジョンから戻った俺達はヘスティア様にステイタスの更新をしてもらっている。

 

 

 

「ヘスティア様。俺のステイタスどうだった?」

 

「ちょっと待っててね……よし!これが今の君のステイタスだよ、リュウセン君」

 

「どれどれ?」

 

 

 

 

リュウセン

 

Lv:1

 

力:G282→G296

 

耐久:G216→G242

 

器用:G250→G260

 

敏捷:H155→H171

 

魔力:I56→I70

 

 

《魔法》

 

『』

 

 

《スキル》

 

 

『選択肢』

 

・世界が止まり、強制的に選択肢を選ばせる。選択肢によっては何かしらの良効果を伴うこともある

 

・常時発動

 

・自身と主神以外は閲覧不可

 

 

強敵挑戦(チャレンジャー)

 

・自身を上回る敵との戦闘時、全アビリティに高補正

 

・敵が強ければ強いほど補正値上昇

 

 

 

 

なるほど?耐久が30近く伸びてるな。まあ選択肢のせいでめちゃくちゃ攻撃受ける羽目になったからだけど。ていうかなんか新しいスキルがあるな。おそらくあの時ミノタウロスと戦ったことが理由だろうな。まあ見た感じは強そうだな。冒険者歴5ヶ月にしてはまぁ悪くないんじゃね?いや、アビリティはちょっと低いか?特に魔力な

 

「あ!やりましたねリーダー!スキルですよスキル!」

 

「そ、そうだな……」

 

「どうしたんですか?せっかくスキルが発現したんだからもっと喜びましょうよ!」

 

 

 

ごめんなベル。これ2つ目なんだよ。これが一つ目だったらどれだけ良かったかとか。もう一つはいらん。今すぐ消えて欲しい。ていうかなんだよ常時発動って、発動すんな

 

 

 

『大いに調子に乗る』

 

『スキルの一つもないベルを嘲笑う』

 

 

 

はいカス。まじクズ。人の心とかないんか?嘲笑うとかベルに失礼とか思わないわけ?ていうか発動すんなって言ったろ。タイミング見計らったみたいに出てきやがってふざけんじゃねえ。まあ嘲笑うとか出来ないから調子こかせてもらうけど

 

 

 

「まあさすが俺って感じ?やっぱリーダーの器っていうのかな?あるんだなあって。俺すごいだろ?」

 

「はい!尊敬しています!」

 

「いい子だなぁ……ねえヘスティア様」

 

「うん、ベル君はとってもいい子だ」

 

「そ、そんな、恥ずかしいですよ……」

 

「あらやだヘスティア様、私な後輩すっごく可愛いわぁ!」

 

「ふふーんさすが僕のベル君だ!」

 

「も、もう!揶揄わないでくださいよ2人とも!」

 

 

 

よし、後輩いじりはこのぐらいにして、今度はベルの番だが……お?なんかヘスティア様すっげえ複雑そうな顔してるぞ?どれどれ?うお、なんだこれえらくアビリティ側伸びてんなぁ。流石にまだ俺を上回るほどじゃ無いけど追い越されるのも時間の問題か

 

 

 

「あ、あの、神様!これ一体どういうことですか!?」

 

「知るもんか!」

 

「え、神様!?どこ行くんですか?」

 

「バイト先の打ち上げがあるからそこに行くんだ!君は1人で寂しく豪華な食事でも楽しめばいいんだ!」

 

 

 

ヘスティア様なんかすげえ怒ってんなぁ。なんで?ベルもぽかんとしてるし。まあなんか理由があんのかな?

 

 

『俺もいるから1人では無いよ』

 

『行ってらっしゃいのキスをしよう♡』

 

 

 

キッショ!?♡つけんな。流石のヘスティア様もこれはドン引きだろ。超優しいベルですら引くだろ。んで、上は空気読めよ。火に油を注ぐんじゃない。怒られるだろ、まあキスよかましだろ

 

 

 

「俺もいるから1人寂しくではないよ」

 

「う、まあそれもそうか……でもそういうのは黙っておくべきだと僕は思うよ!」

 

「ヘスティア様、今の発言選択肢のせいです」(小声)

 

「あ、うん、ごめんね?ちなみにもう一つの方はなんだったんだい?」(小声)

 

「行ってらっしゃいのキスをする、とかいう意味がわからない選択肢でしたね」(小声)

 

「」

 

 

 

あ、絶句しちゃった。気持ちはわかるよ?俺も絶句したいもん。でも流石に3ヶ月も弄ばれたら流石に慣れてきた。許しはしないけどなッ!!

 

 

「こ、こほん!じゃあ僕は行ってくるよ」

 

「行ってらっしゃい。んじゃあ、ベル。俺たちも行くか」

 

「は、はい!」

 

 

 

 

 

__________________________________________

 

 

 

 

 

 

俺達はホームから出てシルちゃんに誘われた豊穣の女主人へと向かっている。道中で選択肢にナンパとかさせられたけどなんの成果も得られないまま目的地に到着した。しかし

 

 

『いらっしゃいませー!』

 

『強盗だ!金だしな!』

 

 

 

お前は!なんなんだァ!!選択肢ィィィ!!豊穣の女主人で強盗なんてしてみろ!絶望を味わうことになるぞ!あいつらは戦闘民族なんだ!勝てるわけがないッ!よって俺が言うのはおかしいがいらっしゃいませと言おう

 

 

 

「いらっしゃいませー!」

 

「ふふ、それは私達のセリフですよリュウセンさん」

 

「よ、シルちゃ……」

 

 

 

 

『君に会いにきたんだ。キリッ』

 

『どけ、邪魔だ』

 

 

 

お前もう出て来んなよ!キリッじゃねえんだよ馬鹿野郎!シルちゃんに嫌われたら俺もうこの店来られねえよ!?だってそうなると他の店員の子にも嫌われかねないし‥…だが邪魔と言うのは論外だからクッさいセリフを言おうじゃないか……!

 

 

 

「君に会いにきたんだ」キリッ

 

「まぁ……!」

 

「リーダー!?」

 

「……リュウセンさん。あまりそういった行動は控えてもらいたい。周囲の目もあります」

 

「あ、リューさん。久しぶり」

 

「ええ、お久しぶりです」

 

 

 

うん。まあリューさんの言う通りか。この柔らかいスベスベな手をもっと堪能したいところだけど我慢しよう。ていうかリューさんなんでずっと顔どころか体すら逸らしてんの?泣くよ?嫌われすぎだろ

 

 

 

『目の前に回り込んで顔を覗き込む(敏捷値が大幅に上昇する)』

 

『後ろからハグだ!』

 

 

 

殺されるて。このまえ似たようなことしてぶっ飛ばされただろうが。そのせいで壁に穴開いて弁償代もなかったから一週間無償で働くことになったし。それもこれもぜんぶお前のせいな?でもそれぐらいで許してくれたミアさんには感謝だな。多分次やったらぶちのめされる。しかしまあこの場合は上を選ぶべきだ。下なんて選んでみろ、今度は殺される。リューさんの手によって

 

 

 

「ねえ、その綺麗な顔をよく見……」

 

「ッ!?」ブン

 

「ぐっはぁ!?」

 

 

 

俺はリューさんに顎をぶん殴られ天井に突き刺さった。終わった……俺の人生はここで終了した。伝説の超母ちゃんにぶちのめされて死んでしまうんだ

 

 

 

「にゃあ!リューがまた白黒頭をぶっ飛ばしたにゃ!」

 

「違っ!これは不可抗力で……」

 

「リュー、あんたは後で裏で説教だよ」

 

「はい……」

 

「で、リュウ坊!アンタまた店を壊しやがったね!今回は前みたいに優しくはないよ!」

 

「は、はいぃ‥‥!」

 

 

 

終わった。天井から抜け出した俺は死刑宣告とも言えるミア母さんの言葉に震え上がる。やっぱり死んだわこれ

 

 

 

「おお!豊穣の女主人名物!今度はリューちゃんがぶっ飛ばしたか!これで2度目か?」

 

「そうそう、はじめてリュウセンがこの店に来た時だな。んでこの前はアーニャちゃんでその前はクロエちゃんにぶっ飛ばされてたな」

 

「はっはっは!今回は何日働くんだろうなぁ!」

 

「次は誰にぶっ飛ばされるか賭けようぜ?」

 

「そうだなぁ。確かまだあいつをぶっ飛ばしてないのはルノアちゃんにベリルちゃんにロシィちゃんにフェイちゃんか」

 

「いやあ、一番爽快だったのはミア母ちゃんにぶっ飛ばされた時だったなぁ。よし俺はミア母ちゃんに賭ける!」

 

 

 

勝手に名物にすんな。そして勝手に賭けんな酔っ払いども。俺は明日から地獄見るんだぞ。くっそこれも全部選択肢のせいだ。ほんま消えろ

 

 

 

「こらアンタ達!くだらないこと話してないでさっさと食っちまいな!」

 

「「「おおー!!」」」

 

「ま、まあ何やるにしても明日と言うことで、俺も飯を……」

 

「なに言ってんだい。アンタは今日からまた働くんだよ、リュウ坊。ちなみに今回は1ヶ月は働いてもらうよ!」

 

「え?」

 

 

 

今日から!?しかも1ヶ月!?そして無償ですよね?よし、ダンジョン探索はベルに任せようか!うん、そうしよう。復帰してからまた頑張ればいいしな!まあその肝心のベルはあまりの情報量に混乱してるみたいだけどな。ていうかなにシルちゃんと話してんだ羨ましいな

 

 

 

 

『このクソババア!今日という今日はもう許さねえ!』

 

『ここは誠意を見せるために全裸土下座だ』

 

 

 

 

もう死ねよお前。いや、死ぬのは俺か。全裸土下座とかしたら然るべき場所に連れて行かれるしミアさんに暴言なんて吐いたら死ぬ。だが俺は尊厳を守るぞ!

 

 

 

「このクソババア!今日という今日はも゛ッ!?」

 

 

 

 

ここで俺の意識は途切れた

 

 

 

 

 

 




ちなみにヘスティア様は選択肢のスキルについて知ってはいますがリュウセン君の発言が選択肢なのか彼自身の発言なのかまではわかりません。なので嘘をついた場合も選択肢なのか本人が嘘をついたのかは分からないので選択肢か自分かを聞いて選択肢だった場合は許して自分自身で言った嘘なら叱ります
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