俺のスキルが選択肢なのは絶対間違ってる   作:作刀

4 / 9
ちなみにリュウセン君の魂はフレイヤが気にいるぐらいには綺麗です。まあ優先度的にはベル君の方が上なんですけど、それはそれとしてリュウセン君も欲しいとは思ってます


先輩としての意地

 

「つまり、この財布を怪物祭を見に行ったシルちゃんに届ければいいんだね?」

 

「はい。それより、その髪色は?」

 

「いやまあ、俺の容姿って嫌われやすいからさ、顔は変えられないけど髪色ぐらいなら変えられるからね。ちょっとでもいちゃもんつけられることが減ればいいなと思って」

 

「だから3日ほど休暇をとっていたのですね」

 

「ミャーは白黒の方が似合ってたと思うけどにゃ」

 

「そう?」

 

「アーニャ、彼には彼なりの考えがあるのでしょう。今は見守っておくのがいいと思います」

 

「……」

 

 

 

髪色変えたらなんかリューさんの態度が柔らかくなった?やっぱリューさんも俺の容姿が苦手だったのかな。ちなみに色は銀色にしてみた。銀髪ってカッコよくない?俺の顔って自分で言うのも何だけど結構カッコいいからどんな色でも似合ってしまうんだよね

 

 

 

「じゃあ、とりあえず行ってくるよ」

 

「ええ、お気をつけて」

 

「ナンパとかしたらぶっ飛ばすにゃ!」

 

「……」

 

 

 

選択肢テメェわかってんな?振りじゃねえからな?時と場合は選べよ?俺の明日はもはやお前にかかっていると言っても過言ではない。お前のせいで何度死にかけたことか

 

 

『シルを探す道中でナンパをしよう』

 

『やっぱりめんどくさいから部屋で寝よう』

 

 

 

振りじゃねえって言っただろうが!これ俺が悪いのか?絶対分かっててやってるだろこいつ。ホントなら部屋で寝ていたいが探すって言った手前、行かないのは気が引けるしな……まあバレないようにナンパすりゃいいか

 

 

 

「ははっ、俺がそんなことをするような奴に見えるかい?」

 

「見えるにゃ」

 

「見えますね」

 

「ひどい」

 

 

 

俺への信頼が低すぎる件について。まあ妥当か。そりゃあんだけセクハラまがいなことしてぶっ飛ばされてたらそうもなる。お前のせいだぞ選択肢。頼むから消えてくれ。って、こんなことしてる場合じゃねえ。早く行かなきゃ

 

 

 

 

 

 

___________________________________________

 

 

 

 

 

 

 

はい、ナンパをしながらシルちゃんを探しに来たんだけども。案の定誰も相手にしてくれなかった。俺ってもしかして自分が思ってるほど顔が良くないのか?じゃあさっきどんな髪色でも似合うとか思ってたのクソ恥ずかしいんだけど。穴があったら入りたい

 

 

 

 

『貴様、見ているな!』

 

『見られている、ならば全てを曝け出そう』

 

 

 

 

何を言っているんだお前は。そんなことしたらここにいる全員から悪い意味で注目されるだろうが。て言うか誰が見てるんだよ。まあ選ぶなら上だけど。下は全裸になるとかそんな感じだろどうせ

 

 

 

「貴様、見ているな!」

 

「リーダー……?何をやって……」

 

「ベル?」

 

 

 

俺がとある建物に向かって指を差しながら選択肢通りに叫ぶと、偶然この場にいたベルが声をかけてきた。めちゃくちゃ困惑してるけど。更には俺が全体から注目を浴びてしまっているせいで、自分も視線に晒されているため、居心地が悪そうだ。ごめんなベル、こんなバカなリーダーで。とりあえず移動しながら話そうか

 

 

 

「リーダー、髪色変えたんですね」

 

「まあな。似合ってるだろ?」

 

「はい、とても」

 

「そりゃよかった。それでベル、ダンジョン攻略は順調か?」

 

「そこそこって感じですね」

 

「ほんとは俺も一緒にダンジョンに行くべきなんだけど、その、な?」

 

「大丈夫です!リーダーの分まで頑張りますから。戻ってきたらまた一緒にダンジョンへ行きましょう!」

 

「ベル……!」

 

 

 

 

『ベルを抱きしめる』

 

『ツンデレ風に言い返す』

 

 

 

 

うお、急に出てくんな。で、抱きしめるかツンデレ風に言い返すかだって?人目もあるから抱きしめるのは避けた方がいいよな。俺のツンデレとかどこに需要があるかは分からんけどとりあえずこっちにしよう

 

 

 

「ふん、まあそこまで言うなら行ってやらん事もない」

 

「はい!楽しみにしてます!」

 

 

 

いい子すぎる……!こんな子が後輩で俺は嬉しいよ。もうリーダーの座をベルに譲ろうと思う。何だよダンジョンに行かずに酒場で無償バイトしてるリーダーって。前代未聞だろ

 

 

 

 

「ベル、俺はもうリーダーとしての役割を果たしていない。よってお前にリーダーの座を譲ろうと思う」

 

「え!?そんな急に!僕じゃ務まりませんよ!」

 

「ダンジョンにも行かずにずっと酒場で無償バイトしてる奴よりは役割を果たせると思うぞ」

 

「それは……」

 

 

 

 

うん、否定できないよね。俺もベルの立場だったら同じ反応する。俺もう冒険者やめて豊穣の女主人の店員になろうかな。いやでもそれはもうちょっと団員が増えてからの方がいいか

 

 

 

「あ!見つけたぜ、ベル君!」

 

「神様!」

 

「ヘスティア様?」

 

「お、リュウセン君も一緒かい?にしても久しぶりだねぇ。髪色も変わって、イメチェンかい?」

 

「まあそんなところかな」

 

「ところで、何で全くホームに帰ってこないんだい?」

 

「無償バイト」

 

「ああ、また……うん、君の帰りを待っているよ!」

 

 

 

 

ありがとうございます。前に無償バイトした時も同じやり取りしたな。でも帰りを待ってくれる人達が居るだけで頑張れる。あ、そういえばシルちゃん探さなきゃ

 

 

 

「ごめん2人とも。俺人探ししてるからこの辺で。まあ、俺の分まで楽しんでよ。じゃ、またね」

 

 

 

俺はベルとヘスティア様と別れて再びシルちゃんを探しに行くことにした。改めて思うことは、この人混みの中から1人の人物を探せって言うのは酷な話だよな。日が暮れちまうよ

 

 

 

 

 

 

 

 

__________________________________________

 

 

 

 

 

 

 

あれからしばらくたった頃。俺はいまだにシルちゃんを見つけられず、ベンチに座って店で買った串肉を食っている。もう無理だろこれ、帰りたい。そう思いつつも、流石にこのまま帰るのはまずいと再び立ちあがろうとすると、叫び声が聞こえた

 

 

 

「モンスターだぁぁぁぁ!?」

 

「っ!?」

 

 

 

モンスターだと!?何だって急に!やばい、襲われてる人がいる!俺は咄嗟に走り出し、一般市民を襲おうとしていたモンスターを蹴り飛ばす

 

 

 

「逃げて!」

 

「は、はい!」

 

 

 

市民を逃した後、速攻でモンスターを倒した俺は、シルちゃんを探す為に街中を走り回っている。あの子豊穣の女主人じゃ珍しく、戦闘能力がないからモンスターに襲われたりでもしたら……!

 

 

 

「シルちゃぁぁん!どこだ!?いたら返事してくれ!」

 

 

 

 

どれだけ呼びかけても返事はない。もしかしてもう避難してるのか?ならいいんだが……て言うか、ベルやヘスティア様は!俺は2人のことが気になって近くにいた人に見かけていないか聞いてみた

 

 

 

 

「あんた!黒髪ツインテールの女の子と白髪の男の子を見てないか!」

 

「あ、ああ、それならシルバーバックに追いかけられてダイダロス通りに入って行ったが……」

 

「ダイダロス通り…!?分かった、ありがとう!」

 

 

 

 

シルバーバックはやばい!確かにベルも強くなってはいるけどまだ厳しい!俺と2人でも多分まだ厳しい。でも行かないなんて選択肢はねえ!

 

 

 

「待ってろよ2人とも!」

 

 

 

 

全力でダイダロス通りまで走る。一刻も早く2人を見つけねえと大変なことになる!頼むから間に合ってくれよ……!

 

 

 

 

 

__________________________________________

 

 

 

 

 

 

 

ダイダロス通りに入ってからはさらに速度を上げてベル達を探す。シルバーバックが暴れ回っているおかげで音は聞こえてくるからそれを頼りに走っていくと、ようやくベル達を見つけることができた

 

 

 

「俺の仲間に、手ェ出してんじゃねぇ!!」

 

「ガアッ!?」

 

「リーダー!?」

 

「リュウセン君!!」

 

「2人とも、無事でよかった」

 

 

 

 

どうやら間に合ったみたいだな。ひとまず安心した。けど肝心なのはこっからだ。やれるか?俺とベルで。いや、やれるやれないじゃない。やるしかないんだ

 

 

 

『ひとまず作戦会議だ』

 

『今すぐ戦う』

 

 

 

 

まあ作戦会議が無難か。無策でやり合うのは勘弁したい。冒険者は冒険しちゃダメだからな。俺達は英雄譚に出てくるような凄い奴じゃない。堅実にいこう

 

 

 

「ひとまず作戦会議といこう。逃げながらにはなるが」

 

「リュウセン君!酷なことを言うけど、少しの間だけ囮をやってくれないかい?」

 

「何か策があるってことだね?」

 

「ああ、この場でベル君のステイタスを更新する」

 

「僕のステイタス、ですか?」

 

「分かった。それで勝てるなら喜んで囮をやるよ。ベル、期待してるぞ」

 

「ッ……はい!」

 

 

 

 

さて、それじゃあ更新が終わるまで時間稼ぎといこうか。先輩としての意地、見せちゃおうかな!

 

 

 

『別に倒してしまっても構わんのだろう?(全アビリティが大幅に上昇)』

 

『ただひたすらに耐える(耐久、敏捷値が大幅に上昇する)』

 

 

 

倒せるなら倒したいが、ここはベルに譲るべきだろう。だから耐える。当たらないように避け続けて、もし当たっても耐えられる。さらに強敵挑戦(チャレンジャー)もある。このスキルが発現してから一回もダンジョンに行ってないから効果を試すいい機会だ

 

 

 

「さあこい。俺と踊ろうぜ」

 

「グガァァァァァァ!!」

 

「ふっ、豊穣の女主人とかいう魔境にいる店員達に散々ぶん殴られてきたんだ。それに比べたら、お前の攻撃は単調で遅すぎる」

 

 

 

選択肢で敏捷が上がって、更にスキル効果の上乗せで素早さは俺の方が上になっている。これならいけそうだな。さて、後どれぐらい時間を稼げばいいんだろうな。だいぶ余裕はあるから……いや、慢心は良くない。俺の方が速いって言っても油断したら負ける。慎重にいこう

 

 

 

「当たらなくてイライラしてきたか?いいか、戦闘において最も重要なのは冷静さだ。冷静さを失えば判断力が鈍り、本来ならできることもできなくなる。ま、モンスターに言っても仕方ないけどな」

 

「そして……主役の登場だ」

 

「リーダー!後は任せてください!」

 

「ああ、派手にかましてこい」

 

 

 

ベルと選手交代し、その戦いを見守る。凄いな、見違えるほど強くなってる。ヘスティア様はこうなることがわかって……ていうか何だあのナイフ。あんなの持ってたか?そんなことを考えながら見ていると、ベルがシルバーバックの急所を刺して勝利していた

 

 

 

 

「うおおおおお!!流石ベル!こんな立派な後輩を持てて俺は鼻が高い!」

 

「えへへ、やめてくださいよ。恥ずかしいですよ」

 

「誇っていいぜ、ベル君!それにリュウセン君も。無茶な頼みに応えてくれてありがとう」

 

「やるべきことをしたまでさ。俺だってヘスティアファミリアの一員だ。まあバイトでほぼホームに帰ってないけど」

 

 

 

俺が自虐地味にそう言った直後、疲れ果てていたのか、ヘスティア様はベルに寄りかかったまま意識を失ってしまった

 

 

 

 

 

 

 

 




今は銀髪だけどいずれ白黒に戻ります

ヒロインについてなんですが

  • 無し、ギャグ一筋でいく
  • 1人だけ
  • 思い切ってハーレムにする
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。