「じゃあ、ステイタスを更新をするよ」
「はい」
怪物祭から数日がたったころ、俺は久しぶりにホームへ帰ってきて、ヘスティア様にステイタスを更新してもらっている。ダンジョン行ってないからアビリティとかそこまで上がってないと思うけどどうだろう
「よし、終わったよ。にしても、君は本当に僕を驚かせてくれるね」
「え、どう言うこと?」
「これを見ればわかるよ」
「どれどれ……?」
リュウセン
Lv:1
力:G296→F320
耐久:G242→G273
器用:G260→G284
敏捷:H171→G203
魔力:I70→H117
《魔法》
『
詠唱『地獄の業火よ、空を海を大地を、悉くを焼き尽くし、灼熱の焦土へ変えよ。我が炎で灰燼と帰せ』
《スキル》
『選択肢』
・世界が止まり、強制的に選択肢を選ばせる。選択肢によっては何かしらの良効果を伴うこともある
・常時発動
・自身と主神以外は閲覧不可
『
・自身を上回る敵との戦闘時、全アビリティに高補正
・敵が強ければ強いほど補正値上昇
『労働成長』
・働くほどに経験値を獲得する
・連続で出勤する度、獲得量上昇
『痛撃強体』
・攻撃を受けるたび、耐久値のみ経験値獲得
・威力が高いほど、獲得量増加
ヤバいって。これ本当にレベル1のステイタスか?なんか魔法生えてきてるし。これ冒険者としては破格の優遇具合じゃね?流石に怖くなってきたな。いやでも選択肢とかいうゴミスキルのせいで帳消しになってるからいいか
「ヘスティア様、これ何?」
「聞きたいのは僕の方だよ。なんだいこれは?」
「本当にすごいですよリーダー!やっぱり僕よりもリーダーの方が団長に相応しいです!」
「そ、そう?」
『ふん、テメェとは出来が違うんだよ』
『褒められたって、嬉しくねえぞこのやろ〜!』
やめてくれ。お前が俺の事嫌いなのはわかったからさ。せめて一日一回とかにしようぜ?な?じゃないと俺の精神が崩壊する。いやまあ煽るよりも喜ぶ方がいいから下選ぶけど
「褒められたって、嬉しくねえぞこのやろ〜!」
「嬉しそうだなー」
「はい、嬉しそうですね」
「ごほん、ではヘスティア様、少し話があります。ベルは少し席を外してくれ」
「え?あ、はい。わかりました」
俺はベルが部屋から出ていくのを見てからヘスティア様の方に向き直る
「僕に話っていうのは一体なんなんだい?」
「ベルの武器についてですね。もしかして俺の分もあったりしないかな〜……なんて」
「あるよ」
「あるの!?」
「ああ!というかもうこの場にあるんだ、君から言ってこなければ僕から言おうと思っていた。本当はあの場でベル君のナイフと一緒に渡したかったんだけど、君の武器はベル君の武器よりも完成するのが遅かったんだ。だからあの場ではベル君にだけナイフを渡した。ごめんね。ベル君だけ贔屓しているような感じになってしまって」
「いや、いいよ。ヘスティア様がベルのことが好きなのは知ってるから」
「な、なんだって!?」
「いやあれだけアピールしてるんだから分かるに決まってるでしょ」
「む、むぅ。そ、それより!早速君に武器を渡そうと思うんだ!」
「よっ!待ってました!」
ヘスティア様は俺に武器を渡してくれた。これは、剣?ベルのナイフみたいに黒い刀身の片手剣。だが、なんだこれ超軽いぞ。相当腕のある鍛治氏がいい素材使ったんだろうなぁ
「カッケェ……」
「喜んでくれているようで何よりだ!それで、その剣についてなんだけどね、とにかく壊れないし切れ味も抜群なんだ!」
「そりゃいいや。でもこんないい武器、まだレベル1の俺が使っていいのかな。この剣、第一級冒険者クラスが持ってる武器とそんなに変わらないように見えるけど」
「いいんだよ。日々頑張っている君たちへの、僕からの贈り物さ」
「ヘスティア様……うん、わかった。これからひたすらに使い倒すよ。じゃあ俺もう行くね」
「ああ、行ってらっしゃい」
俺はホームから出て、外で待っていたベルに話しかけた。今日は久しぶりにベルと一緒にダンジョンに行くことにした。バイトは休みを貰った。まあその分期間は伸びるけど。しかし、多分これからえげつないぐらいアビリティが上昇するんだろうな。特に耐久。秒でカンストしたりして。殴られることにはもう慣れたからな
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ダンジョンに入る直前、ベルからサポーターを雇ったと知らされた。サポーターねぇ、ふーん、
『役立たずのサポーターに自己紹介などいらん』
『熱血風に自己紹介する』
なんて事言うんだお前は。役立たずて。酷すぎるだろ、サポーターがいるかいないかじゃ、ダンジョン攻略の快適さが違うってんだ。雇った事ないから知らんけど。だからまあ自己紹介はするんだが、なに熱血風にって。まあやってみるか
「俺はリュウセンって言います!よろしくお願いしまァす!!」
「は、はい、よろしくお願いします……」
「あはは……たまに変なことする時があるけどいい人だから心配しなくて大丈夫だよ、リリ」
「リリ?」
「はい、私の名前はリリルカ・アーデ。リリとお呼びください」
「うん、よろしくねリリちゃん」
「よろしくお願いします」
さて、自己紹介も終わったところだし早速ダンジョンに入ろうか。久しぶりだからなんか楽しみだな。よーし、頑張るぞー!
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「すっげえ切れ味。なにこれ」
「すごいですリュウセン様!とんでもない業物ですよその剣!」
「だろうね。自分でも驚いてるよ」
凄まじいな、これなら以前よりもさらに楽にモンスターを倒せる。へへ、楽しくなってきた。そうなってくると魔法も試したくなるな。でもなーんかやばそうな気がするんだよな。だって獄炎だぜ?やばいだろ
「よし、いい感じにモンスターが集まってるな。一気にまとめて燃やしてやるか!」
「魔法を使うんですね、リーダー!」
「あれを一掃できるほどの魔法をお持ちなのですか?」
「まあ見ててよ」
『地獄の業火よ、空を海を大地を、悉くを焼きつくし、灼熱の焦土に変えよ。我が炎で灰燼に帰せ』
「
魔法を発動した俺は炎を弓矢のように構え、モンスターの群れに向けて放つ。炎が着弾した瞬間大規模な爆発を起こした。はえ?なにこれ。想像以上なんだが……
「リ、リュウセン様、今のは……?」
「ま、魔法だね」
「なんて威力……」
「ですがあれほどの魔法、連発はできませんね。すぐに
「そうだね。それに加えて詠唱中は隙ができる。使い所は見極めなくちゃいけないね」
「はい、それでもベル様とリュウセン様ならもっと下の階層に行っても問題はなさそうです!」
「まあ、それはまたの機会に。今日はこのぐらいにしよう。ベルもそれでいいか?」
「はい。それじゃあ戻りましょう」
俺達はダンジョンから出て、魔石を換金する為にギルドへ向かった。にしても、リリちゃんめっちゃ俺の剣見てたな。まあカッコいいし見たくなる気持ちはわかる。さて、換金し終えたし、久しぶりにエイナちゃんと話そうかな。ベルとリリちゃんには先に帰ってもらおう
「エイナちゃん、久しぶり」
「リュウセンさん、お久しぶりです。お元気そうです何よりです」
「いやぁ、久しぶりにダンジョンに入ったけど、強くなったからか、以前よりも快適だね」
「む、油断はダメですよ?いいですか、冒険者は」
「冒険しちゃダメ。でしょ?」
「わかっているならいいんです。それで、今までなにをしていたんですか?」
「酒場で無償バイト」
「ああ、またですか……」
以前無償バイトしていた際も、エイナちゃんには呆れられていた。女の子に冷めた目で見られるのはちょっと辛い。でもバイト先で冷めた目を向けられることには慣れたから無問題だ。慣れって怖い
「それより、髪色変えたんですね」
「うん、どうかな」
「似合っていますよ」
「ありがと」
女の子に褒められると嬉しいな。やばい、エイナちゃん好きになるかも。まあ多分振られるから心の中に隠しておくけど
『まずは食事に誘ってみよう』
『この場で告白してしまおう』
隠しておこうって言ったろ馬鹿野郎。俺はエイナちゃんに言い寄って悉く沈んでいく男達を見ていたんだ。結果は目に見えている。だが、食事に誘うと言うのは意外とありなのでは?仕事中は無理だけどプライベートならワンチャン……よし、ダメ元で言ってみるか
「エイナちゃん、急で悪いんだけど、俺と飯でも食いに行かない?いつでもいいからさ」
「食事、ですか?」
「そう。ダメならいいんだけどさ」
「んー……わかりました。では私の都合のいい日でよければ」
「え?まじ?」
「なんでそんなに驚くんですか」
「いや、まさかok貰えるとは思ってなかったから」
「断られること前提で食事に誘う人っているんですね」
「あはは……じゃあまた都合がいい時に俺を見かけたら声かけてよ。そん時は俺が奢るからさ。んじゃ、楽しみにしてるよ」
「ふふ、本当に不思議な人ですね」
ちなみにこの魔法を放つ時の構えはほぼ宿儺のフーガです
武器の性能はベルのヘスティアナイフみたいな本人と一緒に成長していくという感じではないです。特殊な能力とかはない、ただひたすらに剣としての性能を追求した最高級の剣です。ヘスティア様の借金がえげつない程増えましたね