「はあっ!!」
「リーダー!後ろにもう一匹います!」
「サンキュー!ベル!」
俺達は今ダンジョンの中層、13階層まで来ている。
『超順調だ、大いに調子に乗ろう』
『油断はしない。慎重に行こう』
下一択だろこれは。ここで調子に乗るような奴なら俺はとっくに死んでる。またミノタウロスが上の階層に上がってくる、みたいなことが起きても不思議じゃない。用心するに越した事はない
「まあ、中層での初戦闘にしては上出来じゃないか?」
「そうだね。けどここで調子に乗ったらあっさり死ぬ。慎重に行こう」
「お、おう。そりゃその通りなんだが、アンタの口からそう言われるとなんか違和感あるな」
「それはリリも同意見です。リュウセン様は調子に乗る人物筆頭かと思っていましたが、どうやらそうではなかったようで安心しました」
「みんなが俺の事どう思ってるのか今わかったよ。俺の事なんだと思ってるの??」
「2人とも酷いよ。リーダーは判断力も強さも兼ね備えた尊敬できる人なんだよ?」
「ベル、お前……」
お前だけだよそんな風に言ってくれるの。こりゃヘスティア様とかリリちゃんがベルに惚れるのも納得だわ。俺が女だったら惚れてるもん
『この可愛い後輩を襲ってしまおう』
『お前俺の事好きなの?(頬を赤らめながら)』
お前は嫌いだ。モンスターでも食わねえよお前みたいな性根が腐り切ったクソッタレ。お前俺の事どこに向かわせようとしてんの?俺は男色家じゃないんだが。でも襲おうとしてホモ犯罪者のレッテルを貼られるよりは頬赤らめて尊厳を失う方がいいと思う
「お前俺の事好きなの?」
「げっ、アンタそんな趣味だったのかよ……」
「ちょっと引きますね」
「ああん!?君達そういう差別はいけないと思うなぁ!!世界にはそういう人だっているんだぞ!ていうか俺はホモじゃねえ!一緒にすんな!」
「ちょっ!声が大きいですよ!」
「つーかアンタこそ、そういう奴らのこと否定してんじゃねーか」
「あはは、やっぱりリーダーは場を盛り上がるのが上手ですね」
「ベル様も全肯定しないでください!もはや信者みたいになってますよ!?」
13階層とは思えないような空気感になっているが、この辺にしてまた気を引き締めよう。ちなみにベルには普通に女の子が好きですからって断られた。なんか色々失った気がする
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「ああもう、数が多い!魔法で殲滅したいが詠唱ができねえ!」
「これが中層、息つく暇もくれねえのかよ!」
「はあ、キリがない……!」
「無駄口を叩いている暇はありません!」
13階層のひらけた場所でアルミラージの群れと交戦しているが、いかんせん数が多すぎる。だがそんな時、1つのパーティーが俺たちの横を通り過ぎていった。まさか!?
「押しつけられました!」
「冗談じゃねえ!」
俺達はモンスターの群れを押し付けられた。所謂
『逃げに徹しよう。命大事に』
『追いかけてぶん殴りに行く』
逃げるぞ!殴りにいってる暇なんてあるか!今は他人より自分達だ!殴るのは助かった後でいい!とにかく命が最優先だ、カッコ悪くたって足掻いてみせる!
「お前ら!今すぐ逃げるぞ!」
「はい!みなさん、あの通路に逃げ込みましょう!」
俺達は通路に逃げ込むが、モンスターの勢いは更に増し、挙げ句の果てには挟み撃ちにされ、天井から現れたモンスターによって床が崩れ、下の階に落とされてしまう。そのせいでヴェルフ君は足を負傷してしまった。俺やベルは戦闘に支障が出る程の傷は負ってないけど2人だとちょっとキツくないか?ヴェルフ君は動けないしリリちゃんはそもそも戦闘員じゃない。ベルに時間を稼いでもらって俺は後衛で魔法使いに徹するか?精神力を回復させるポーションはいくつか持ってきてるから問題はない。いや、ベル1人に前衛を任せるのは流石に酷だろ。いくらレベル2とはいえ相手は複数で襲ってくる、やっぱ俺も前衛を張るしかない
「くっ、分かっちゃいたが、ここまでとはな。上層とはまるで比べ物にならねぇ……!」
「リュウセンさん、いざとなったら俺の事は置いていってくれて構わない」
「んなこと……」
俺が否定しようとした瞬間、奴が出張ってくる。目の前に選択肢が現れやがった。
『なんならこの場で置いていく』
『いいよ』
え?は?何言ってんのお前?見捨てる気なのか!?これどっち選んでも変わんねえだろうが!いや、下ならまだリカバリーできるか?いやでもふざけてるみたいに思われないか?いや、選ばないことにはどうにもならねえし、もうどうなでもなれ!
「いいよ」
「っ……」
「リーダー!!」
「リュウセン様、あなた何を言って!」
「なんちゃって。俺が、いや、俺たちが見捨てるわけないでしょ」
「ッ……!貴方は今の状況をわかっているのですか!そんなふざける暇なんてないんですよ!時と場合は考えてくださいよ!団長でしょう!?」
「リーダー、流石に今のは擁護できません」
「俺も、自分で言っててなんだがヒヤッとしちまったぜ。心の奥ではこの人達は見捨てねえだろって思ってたとこに、肯定だからな」
「マジごめん……」
今のでみんなからの信用度が下がった気がする。こうなったのも全て選択肢のせいだ。マジこいつ碌な事しねえ。たまに役立つけどダメな時はとことんダメだからマイナスに振り切ってんだよ。頼むからこんな状況でふざけさせるのはやめろ
「でも本当はダメだった時は遠慮なく見捨ててくれ。それが最善のはずだ」
「ヴェルフ!僕達は何があっても見捨てない!全員で生きて帰るんだ!」
「はは、ホントお前と組んでよかったよ」
「そうですね。リリもベル様と出会えて本当に良かった」
「……」
やばい。選択肢への憎悪がどんどん膨れ上がっていく。お前のせいで俺とベルの信用度がどんどん離れていくんだが。最終的に俺の言葉聞き入れてくれなくなるんじゃないか?ぶっちゃけ誰がお前のこと好きなん?いやまあ好き嫌い以前に俺とヘスティア様以外お前の存在知らないんだが
「ふぅ、さて、これからどうしようか。13階層から落ちてきて、たぶん14か5階層だと思うけど」
「そうですね。ではここで提案なのですが、あえて下の階層を目指すというのはどうでしょうか?18階層はモンスターが出現しない安全な階層です」
「それはアリだ。けど階層主はどうする?確か17階層にいたでしょ」
「それなら遠征中のロキファミリアが討伐しているはずです。次の出現まではインターバルを要しますので、遭遇することはないかと」
「ちょっと待てよ!今でも手一杯だってのに、モンスターは強くなっていく一方だぞ!」
「ヴェルフの言う通りだよ、更に下の階層に行くなんて……」
「大丈夫。それに上の階層に行くよりも18階層に行く方が可能性はある。18階層まではせいぜい後3、4階層だが、地上に行くには今まで降りてきた道を戻らなきゃいけないわけだからな。それに、いざとなればリーダーとして、お前達を必ず18階層まで辿り着かせる。この身を犠牲にしてもな」
「……わかりました、リーダーがそこまで言うなら。でも、絶対無茶はしないでくださいね!リーダーがいなくなったら僕は……」
「まあ、そんな状況にならないように慎重に行こう」
俺達は地上を目指すのではなく、18階層を目指すことにした。この選択が本当に正解なのかどうかはわからないが、今はそうするしかない。俺達はとことん不幸に見舞われるな。5階層でのミノタウロス然り、今回の怪物進呈とか。ま、それがダンジョンってもんか
リュウセン君は選択肢のせいで防具を装着出来ないのでサラマンダーウールも着ていません。もはや呪詛だろこれ。リュウセン君、強く生きてくれ
ちなみに、ヒロインについてですが、あえてヒロインを作らずにギャグ一筋で行くか、ヒロインを1人だけにするか、思い切ってハーレムにするか、アンケートを取ろうと思います
ヒロインについてなんですが
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無し、ギャグ一筋でいく
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1人だけ
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思い切ってハーレムにする