薬師アルドとエルフのリーゼ   作:飽きやすい創作隊

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結局誰のせい?

 



「っかしいな...転送場所この辺なんだけど」

 

 

「フィアがちゃんと確認しないからよ?」

 

 

 

「だってそういう状況じゃなかったじゃん!!!」

 

 

「まあ確かに...死体はないから生きてるってことよね?」

 

「フィオナ、縁起でもないこと言わないっ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「リーゼ、具合はどうだ?」

 

「ん、大分いい感じになってきた」

腕を回そうとしたリーゼは、脇腹の痛みに耐えきれずベッドに伏せた

 

 

「無理するなよ」

 

 

「だって...お世話になりっぱなしだし」

 

「患者なんだからいいだろ」

 

 

「よくない!」

 

「そもそも、エルフを匿うってことは-------」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちゅどーーーーん

いきなり屋根が破壊された

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え?」

アルドは目が点になる

 

「アルド大丈夫?!」

金色の瞳をゆらめかせるリーゼ

 

攻めてきた何者かに警戒する

短剣を右手に握りしめアルドの前に出た

 

 

「待て、お前が大丈夫じゃないだろ!?」

 

 

 

「リーゼッ!助けに来たぜ!!!」

 

「リーゼちゃん?!生きてるんでしょう?!」

 

 

その声にリーゼの耳がピクっと反応した

 

 

 

フィアとフィオ------------!

 

 

 

 

ガッシャアアアアン

ドアが壊れた

 

 

 

「.......おい、何が起こってるんだ?」

アルドは呆然と壊れたドアを見つめた

 

「ごめん、仲間の仕業」

そう言ってリーゼは身体を引きずりながら外に出た

 

「2人とも、もうやめて!!」

柱を掴みながら、リーゼは叫ぶ

 

「リーゼ!」

駆け寄る2人はリーゼの体を支える

 

「酷いなコレは」

 

「もう、大丈夫よ?!」

 

「大丈夫じゃない!!!なんで建物を壊したの?」

 

「え?だってフィオナがさ。」

 

「リーゼちゃんがいるって言ったらフィアちゃんが急に」

 

 

フィアを睨むリーゼ

 

 

「説明してくれ」

アルドは後ろから様子を伺っていた

 

 

「コイツがリーゼを捕まえてたのか!」

 

 

 

フィアはアルドの襟首を掴み、そのまま床へ押し倒した。

 

 

 

「ぐえっ!?」

 

 

 

「弱ってるからって甘くみやがって」

 

 

 

 

 

 

「はぁ?!ちょ、何しやがる...っ!!!」

歯がいじめにされるアルド

 

 

 

「フィア!アルドは敵じゃない、よく見て!私はその人に助けられたのっ」

 

 

「フィア、一旦やめなさい」

フィオナがフィアを制した

 

「え、ごめん」

アルドは白目を剥いて倒れていた

 

 

 

 

 

 

 

 

「つまり、俺がリーゼを捕まえてたと勘違いしていたから襲撃してきたわけだな?」

 

 

「ごめんなさいっ!!!」

 

「申し訳ありませんでした」

 

2人は土下座する

 

 

「ごめんなさい、アルド」

リーゼも頭を下げて...その場に痛みで崩れ落ちた

 

 

「お前は無理するなよ」

アルドは肩を貸し、ベッドへ移動させた

 

 

「あら」

 

「えぇ?」

 

 

2人は意外そうにリーゼを見た

 

「何よ...」

2人の視線にリーゼは固まる

 

「人間には警戒心の塊だったあのリーゼがなあ」

 

フィアがニヤリとする

 

「ふふっ、人間と随分親しくなったのね」

 

フィオネは微笑む

 

「患者なんだから普通だ」

アルドは溜息を吐きながら2人を睨む

 

 

 

「普通...だと?」

フィアがぎょっとする

 

 

「普通じゃないでしょ」

顎に手をやりフィオネは呟く

 

「ややこしくなるから黙ってて」

リーゼがベッドに横になってか細く呟いた

 

 

 

 

 

 

 

 

「とにかく、これ弁償してもらうからな?」

アルドは天井とドアを交互に指した

 

 

「あ...でも。金ない」

 

「稼いでこい!ギルドに行け!」

街の方向を指差すアルド

 

「人が...苦手でぇ」

人差し指をつんつんしてフィアはフィオナと目を合わせた

 

「そうね、街にもちょっと抵抗が」

 

 

「んなこと言ってる場合か?!それじゃあ、薬草でも採ってこい!!!」

森を指差すアルド

 

 

「薬草もよくわかんないんだよね」

あははと頭を掻くフィア

 

「そうそう、リーゼならそういうの得意よね」

フィオナがリーゼに聞こえるように提案した

 

「わたしは動けません...」

ベッドから小さく声がした

 

 

「治ったらリーゼに採ってきてきてもらうってのはどう?」

 

「はあ?お前ら...自分で払う気ないのか?」

アルドは腕を組む

 

「ない!」

 

「ないわね」

 

「即答だな!」

 

 

「ね、いいわよね?リーゼ」

フィオネはくすくす笑う

 

「なんで、私がっ?!」

 

 

 

 

「まあ、最初に天窓壊したのはリーゼだからな」

アルドはリーゼに聞こえるように話す

 

 

その言葉にギョッとするフィア

「え?待って?リーゼの転送場所...空だった?」

 

「それも、お前のせいか!!!」

思わず叫ぶアルド

 

 

「リーゼもアルドさんのこと嫌いじゃなさそうだし」

 

 

 

「それは……別に、そういうんじゃないけど」

 

 

 

「じゃあ何?」

 

 

 

「……助けてもらった借りがあるだけよ」

 

 

 

 

 

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