誓って食い逃げはしません   作:タカリ

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プロポーズ

 カラオケのパーティルームに集まった女の子たちが、テーブルの上のカードを一生懸命並べ替えている。

 手元に配られた12枚のカードを重ね合わせ、ひっくり返し、吟味を重ね……そして、その中の一人が手を上げた。

 俺は彼女の元に向かってカードを受け取ると、そこに書かれた言葉をしっかりと脳裏に刻み込んだ。

 

 そしてくじが引かれ、ゲームの幕が上がる……。

 

□堀北鈴音(基本)

「じゃじゃ馬な俺の天使。君を守るよ。君のことで頭がいっぱいさ。抱きしめたい。失いたくないんだ。――鈴音、結婚しよう」

「あ、悪趣味なゲームだわ……」

「堀北さん、顔真っ赤ー!」

「黙りなさい!」

 

□櫛田桔梗(恋人たちのピンク)

「セクシーな小悪魔な裸のままの君に俺は一発KOされちゃった。君の体温を感じたい。恋人はもうやめよう。――桔梗、結婚しよう」

「きゃー!! 大人ー!!」

「なんか私のだけエッチじゃないかな!?」

 

□佐倉愛里(ストーカーの黒)

「君のことずっと見てたよ。君が嫌だと言っても逃がさない。我慢できないんだ。永遠に終わらない口づけで死ぬまで可愛がってあげるよ。――愛里、結婚しよう」

「はぅ……」

「ああ! 佐倉さんが倒れた!?」

「大丈夫!?」

 

□一之瀬帆波(黄金のウェーイ)

「うぇーい! ぶっちゃけ幸せの正体って君。やばくね? 俺のことどう思ってんの? ――帆波、結婚しょう」

「は、晴柀くんがうぇーいって……ぷっ!」

「一之瀬さん、笑いすぎー! 真面目にやってー!」

「ご、ごめんね、でもツボに入っちゃって、あははは!!」

 

□坂柳有栖(ダンディなシルバー)

「俺は別格だ。迷うことはない。こっちにこい。チェックメイトだ。――有栖、結婚しよう」

「まあ……、悪くないですよ。ええ、私好みのプロポーズです」

「坂柳さん、もっと照れて!」

「照れてと言われて照れるのは難しいですね。ですが晴柀くんにプロポーズされるのは悪くない気分でしたよ」

 

 □王美雨(中国語版)

『你我是永恒的伴侣。我们将永不分离。我爱你。请嫁给我』

「みーちゃん、これってどういう意味なの?」

「え、え! わ、私が言うんですか!?」

「ごめんね。たまたま見かけたから用意してみたけどよく分からなくて……。というわけでみーちゃんが日本語訳してくれるかな?」

「う、うう……。こ、これは……

『私とあなたは永遠の伴侶です。決して離れません。愛してます。結婚してください』

 ……です」

「ありがとうみーちゃん。俺も同じ気持ちだ。――結婚しよう」

「みゃー!?」

「あ! みーちゃんが奇声を上げながら倒れちゃった!」

 

 □

 

 いつの間にか俺に言わせたいセリフを作るゲームになっていたが、女の子たちの反応が新鮮で可愛かった。

 いやー、いい買い物したなぁ。




ちょっと調べてみたらいろんなシリーズがあって面白かったので書いてみた。他の女の子はご想像にお任せします。
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