無人島試験7日目、ついに最終日。
作戦通りに金田が俺たちのキーカードを盗んで逃亡し、椎名も残っていると狙われる可能性があったので昨夜のうちに客船まで送ってリタイアさせておいた。
そして、試験終了前に浜辺で優雅にバカンスを楽しんでいる坂柳さんに接触、Cクラスは龍園以外の全員がリタイアしているという情報を得た。Cクラスのリーダーは龍園で確定だろう。
あとは平田と白波さんをリタイアさせて、試験終了の直前のタイミングでリーダーを交代。茶柱先生に適当に選んでもらい、タイムアップ。
リーダー当てにAクラスのリーダー『戸塚弥彦』、Cクラスのリーダー『龍園翔』を指名して無事に無人島試験は終了した。
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「それではこれより、試験の結果を発表する」
浜辺に島に残っている生徒たちが全員集合した。
ボロボロの姿で森から出てきた龍園の姿にみんなが騒然となったが、すぐに結果発表が始まった。
「最下位はCクラス。0ポイント」
ドヤ顔で一人で佇んでいた龍園が目を見開きショックを受けていた。
そんな努力をして一週間一人でサバイバルしていたのに0ポイントだからな……。二日目に他のクラスメイトと一緒にリタイアしていた方がのんびり過ごせて良かったかもしれないな。
※リタイア39人(石崎たち含む)
※物資購入 ー210ポイント
※リーダー当て 失敗×2 -100
※スポット占有 0
「続いて三位はAクラス。70ポイント」
次はAクラス。
BとDにリーダーを当てられたことでスポット占有の加算がなくなり、更にリーダー当てを失敗したペナルティも加わった。
Cクラスから譲渡された物資があったから何とか70ポイントを残すことができたが、それがなければ0ポイントに落ちていただろう。
※リタイア1人(坂柳) -30
※物資購入 0ポイント(Cクラスから譲渡された110ポイントで何とかやりくりをした)
※リーダー当て 失敗×2 -100
※リーダーを当てられる ×2 -100
※スポット占有 0
「二位はBクラス。309ポイント」
二位は帆波たちBクラス。安全策を取るためにベースキャンプのスポット以外を放棄したのでスポット占有のポイントが少ない。だが、それでも初期の300ポイントを上回り一気にAクラスとの差を詰めることができた。
※リタイア1人(白波) -30
※物資購入 -80
※リーダー当て 成功×2 +100
※スポット占有 19ポイント(1か所・ベースキャンプのみ)
「そして一位はDクラス。446ポイント」
※リタイア2人(高円寺・平田) -60
※物資購入 -80
※リーダー当て 成功×2 +100
※スポット占有 186ポイント(11か所)
「やったぜー! なんかわかんねえけど、俺たち1位だー!」
「やっぱ私たち頑張ったしー!」
クラスのみんなが大喜びで騒ぎ出す。
それも当然だろう。一時はクラスポイントが0ポイントまで落ち込み、不良品クラスとまで呼ばれた俺たちが、AクラスやCクラス大差をつけての完勝を果たしたのだ。
慣れないサバイバル生活に苦労していた分、この勝利の喜びはひとしおだろう。
「やったよ、晴柀くん! 私たちのクラスが一位だよ!」
「ああっ! 桔梗ちゃん!?」
桔梗が勢いよく俺に抱き着いてきた。池が悲鳴を上げる。
「これもリーダーの晴柀くんのお陰ね」
鈴音が隣に立つと、他の女の子たちも俺の周りに集まってきた。愛里、みーちゃん、長谷部さん――。残念ながら帆波やひよりは他のクラスなのでこの場にいないが、それでもこの大勝利は俺一人のものではない。
「みんなありがとう! みんなが協力してくれたからだよ! 本当にありがとう!」
こうして446ポイントのクラスポイントを手に入れた俺たちは、一気に97ポイントから543ポイントまで伸ばし、Cクラスを追い抜くことに成功した。
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クラスポイント変動。
Aクラス 1004+70 → 1074
Bクラス 663+309 →972
Cクラス 192+0 →192(Dクラスへ降格)
Dクラス 97+446 →543(Cクラスへ昇格)
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――だが、Dクラスの大勝利で無人島試験が終了したわずか三日後。
携帯端末に届いたメールによって新たな試験、『夏季グループ別特別試験』が始まってしまう。
生徒たちは12のグループに分けられ、たった一人の『優待者』の正体を巡って人狼ゲームのような探り合いをすることを学校から強制されてしまった。
そんな試験を前にして。
「これ全グループが①の【グループ内で優待者及び優待者の所属するクラスメイトを除く全員の解答が正解していた場合】を達成したら、一人50万プライベートポイントづつ配られるから、全クラスが『2000万プライベート』を集めることができるな」
俺は2000万ポイントの『クラス貯金』を手に入れるために、全てのグループを①の結果で終わらせようと考えたのだった。