バカ?と黒猫と台風と電子獣   作:亜莉守

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第二部:校舎倒壊騒動編


第二部:校舎倒壊騒動編
第一問


 

 僕らEクラスの生徒たちは新校舎の空き教室(設備はBクラス仕様)に呼び出されていた。びっくりしたよ、変な霧を抜けて教室に行こうとしたら旧校舎全部倒壊とかさ。

 

「そんなわけでして・・・・・・校舎倒壊のためこの新校舎の空き教室を使うことになったからね」

 

 あーやっぱりですか、霧の事は全く騒動にならないまま吉良先生がクラスメイト全員に告げた。本当に人的被害が全然無くてよかったよ。むしろ全員が避難できたとか奇跡に近いんじゃないかな。それに倒壊と校舎の関係も気になるし。

 

「よかったね、クーラーとか自販機つきだよ」

「だな。Fクラスはどうなってるんだ?」

「さー?」

 

 小声で星と喋りながら周囲の設備を見渡す。広さは本当のBクラスほど広くないけど、Eクラスになかったクーラーとかがある。教室内に自販機ってなんで?

 初期からかなり豪華になった我クラス、Fクラスはどうなってるんだろう? Dクラス仕様とかかな? そんなことを考えていたら、学年主任の高橋先生が教室にやってきた。

 

「吉良先生、DクラスがFクラスに試召戦争を仕掛けたので集合が掛かっています」

「え?そうですか。しょうがないですね、今日は自習です!」

 

 吉良先生が教室を出て行った。DクラスがFクラスに試召戦争? 一体どうなってるのさ。

 

                     ★

 

 自習ということなので、明久と一緒に遠子の席に向かう。遠子も何か話したいことがあるらしく、俺たちを手招きした。後の円堂もこっちの会話に混ざろうと身を乗り出してきた。

 

「井上、どう思う?」

「Fクラスの設備が良くなったから だな」

「そんな理由で喧嘩売りに行ったのか?」

 

 Dクラスだぞ?

 そんなFクラス(むてっぽう)とかEクラス(のうきん)とかならわかるけど。

 

「それであってると思うぜ。Eクラスに関してはチート(お前)が居るって話になってるが、坂本については情報が出ないだろ。だから大丈夫だと判断したんじゃないか?」

 

 円堂の仮説ももっともか。見事に井上と円の作戦勝ちだったし、ガラス破って飛び込むのはさすがにやりすぎだと思ったんだがなぁ。まあ、そんなクラスが良設備取ったとしたら喧嘩も売りたくなるか。

 

「そっか、Dクラスの人って常識的ってイメージあるんだけどなぁ。でも、Dクラスも大変だね。坂本君の作戦って円や井上みたいにえげつなさそうな感じするし」

 

 今年度のEクラスに比べたら、どこのクラスも普通だよ。言いたくなった言葉を飲み込んだ。遠子も明久も円堂も半田も『変わったやつ』と言われる人種だ。結局俺はこいつらの付随にしか過ぎない。こんな奴らが全員集まってるんだ、今年度のEクラスはとんでもないことになるだろう。

 こういうのを普通に考えられる時点で「台風と目」とか「白黒(モノクロ)コンビ」とかから外れれてるんだな俺っておもうよ。

 

「もしかして、学長との約束があるからそこそこいい設備になったのかな?」

「そいうこと」

 

 あ、約束とかしたのすっかり忘れてたな。

 

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