ハイスクールD×D 黒き龍帝 (凍結)   作:BLOODRAIN

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長い間執筆活動を休止しておりましたが。ようやくやる気がわき始めたので手始めに投稿します。忘れてる方の方が多いと思いますが、楽しんでいただければ幸いです


episode18 殴り込みと紅髪の魔王

――――零がドアを蹴破る数十分前

 

Side 一誠

 

俺は今パーティー会場の扉の前にいる。もちろん部長とライザーの婚約を祝うためではない

では何のためかって?

そんなの決まってる、部長を取り返すためだ

出来れば零も一緒に来てほしかったが、あいつばかりに頼ってはいられない

 

『バンッ!!』

 

俺は勢いよくパーティー会場のドアを開け放ち。会場内に入った

 

一誠

「俺は駒王学園オカルト研究部の兵藤一誠。部長・・・いや、リアス・グレモリー様を取り戻しに来ました!」

 

大声で言い放った

 

『バタン』

 

今のはドアが閉まった音なので気にしない気にしない

 

周りにはたくさんの上級悪魔の方々がいらっしゃり。いきなりの俺の登場にひそひそと何かを話していた

 

でもそんなことは関係ねぇ

俺は絶対に部長を取り戻す!

 

ライザー

「おい貴様!ここがどこだ・・・・」

 

『うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』

 

ライザー

「・・・・と!?」

 

ライザーが俺に怒鳴り。近くにいた衛兵が俺を取り押さえようとするといきなり扉の外から無数の叫び声が聞こえ、会場にいる全員がドアの方を向いた

外で何かあったんだろうか?そんな思考を巡らせていると

 

『バンッ!!』

 

俺の思考を絶つかの様にドアが勢いよく開き。長身に銀髪で駒王学園の制服を身に纏い、長い糸の付いた針のような刀を持った男が現れた。

その男は見間違うこともない、零だった

 

Side out

 

 

Side 零

 

ドアを蹴破った俺は周りの上級悪魔がコソコソ何かを話しているのも気に留めずにズカズカと会場に足を踏み入れる。状況を把握しようと辺りを見渡す

どうやら一誠も来ているようだ

今の状況を分析したところ、一誠が来てそこまで時間も経っていないようだ

 

一誠

「零、お前も来てくれたんだな!」

 

一誠は嬉しそうに駆け寄ってくると、俺の左手を両手で握って上下にブンブン振ってくる。感激しているのか目には涙を浮かべている。まあ別に悪い気はしないんだが

なんていうか・・・・・今は鬱陶しい、なので俺は一誠の腕を

 

零

「いい加減にしつこい!」

 

振り払った

 

一誠

「あ、ああ悪い」

 

一誠は頭に右手を当てながら謝る

 

ライザー

「次から次へと、なんなんだお前らは!それにさっきの悲鳴は何だ!」

 

前方にいるライザーは怒鳴り散らしてくるが俺は適当に答える

 

零

「俺は四星零。認めたくはないが、そこにいるリアス・グレモリーの“兵士”の1人だ」

 

俺は部長を指さしながら答える

 

リアス

「っ・・・・・・・・・」

 

部長はショックだったのか俺から目をそらした

 

一誠

「おい、零!認めたくないって、お前部長になんてこと言うんだよ!」

 

さっきの言葉にカチンときたのか一誠は俺に怒鳴ってくる

が、俺はそんなことは一切無視した

 

ライザー

「取り押さえろ!」

 

無視されたことが頭にきたのかライザーは衛兵に命令した。会場にいた衛兵たちが俺と一誠を捕えようとしてくるので、俺は縫い針を構えるが

 

木場

「一誠くん、零くん、ここは僕たちに任せて!」

 

小猫

「・・・遅いです」

 

鈴

「2人とも待ってたわよ!」

 

朱乃

「あらあら、やっと来たんですね」

 

迫っていた衛兵たちは部員のみんなが相手してくれた

木場は剣、小猫ちゃんは素手、鈴は芭蕉扇、朱乃さんは雷で衛兵たちを打ち倒していく

 

一誠

「サンキュー、みんな!」

 

零

「・・・『コクッ』」

 

一誠はみんなにお礼を言い俺は小さく頷くとライザーと部長に歩み寄る

 

ライザー

「貴様ら、何のつもりだ」

 

ライザーはいかにも不機嫌そうな表情を浮かべ、俺たちに問うてくるが

 

『スゥ』

 

一誠は軽く息を吸い込むと

 

一誠

「部長の処女は俺のもんだ!!」

 

最低の言葉を吐いた

部長は顔を真っ赤にしている

 

一誠

「よしっ、絶対に俺たちで部長を取り戻そうぜ。零!」

 

一誠はニヤリと笑い、やる気満々の様だが

 

零

「言っとくが勘違いするな」

 

一誠

「え?」

 

一誠は俺の方を向いた

 

零

「俺は、別に部長を助けに来た訳じゃねえ」

 

一誠

「ど、どういうことだよ!・・・・はっ、まさかお前婚約を祝いに」

 

零

「それも違う」

 

一誠

「なんだ違うのか・・・・ほっ」

 

一誠の誤解に俺は間を置かず反論する。俺の言葉に一誠は安心したのかほっと息をついた

 

零

「俺はアーシアに頼まれたから来たんだ、お前を連れ戻してくれってな」

 

一誠

「アーシアが?」

 

零

「ああ、部長も連れ戻してきてくれって頼まれたが。俺にとっては、部長はついでで良い」

 

一誠

「な、何言ってんだよ!部長がついでだって!?部長に失礼だろうが!!」

 

一誠は俺の言葉にカチンときたのか。俺に向かって怒鳴ってくる

 

零

「うるせえ。知るかよ、あんな奴」

 

一誠の怒声に俺は睨みをきかせ冷たく言い放つ

その時の俺の表情に一誠は少し怯み、部長は俺から目をそらしている

俺は更に言葉を続ける

 

零

「自分で絶対勝つとか散々言っておいて、仲間が目の前でやられただけであっさり降参?

はっ、笑わせんなよ。一言、言っといてやる」

 

再び部長を指さし

 

零

「お前は甘すぎるんだよ!リアス・グレモリー!!」

 

最大限の怒気を含めて怒鳴り散らした

 

『・・・・・』

 

部長は俯いたまま一言もしゃべらない、周りは俺の怒声で呆気にとられたのか一誠を初め、会場の上級悪魔達も沈黙を続けていた

 

ライザー

「くっ、おいそこの下級悪魔。さっきから俺の花嫁になんてことを言ってやがる!」

 

ライザーは俺が部長に暴言を吐いたことが気に食わないのか俺を睨み付けながら怒鳴る

 

零

「あ?なんだよ焼き鳥。俺は事実を言ったまでだ、何か間違ったことを言ったか?」

 

ライザー

「くっ、相変わらず胸糞悪いクソガキだ!お前はこの俺が直々に焼き尽くしてやる!!」

 

零

「ふっ、上等だ。あの時の続きと行こうぜ」

 

俺は縫い針を床につきたてると神器を発動する

 

???

「待ちたまえ」

 

といきなり待ったをかけられた、声の主の方を向くと両肩に4枚ずつ黒字に黄金の縁取りがされた肩当て同じ配色の胸当てがついたマントを羽織った部長と同じ紅髪の若い男性が立っていた。それにどことなく部長に似ている。さらに後ろにはグレイフィアさんが控えている。まさかとは思うが

 

リアス

「お兄様!」

 

上級悪魔

「サーゼクス・ルシファー様!」

 

やはりそうか。この時俺は目の前にいる紅髪の男性、サーゼクス・ルシファーから計り知れないほどの強さを感じ取っていた。もしあの力が俺の方に向いたらただでは済まない。

実の妹である部長にあんだけ酷いことを言ったんだ。最悪、俺は殺される。

そんな考えが頭をよぎった瞬間、すこし後ずさってしまう。おそらく無意識に俺は怯えているのだろう・・・・・・・が

 

サーゼクス

「はははは、そう萎縮しないだくれたまえ。たしかにあまりいい気はしないが、君の言っていることもあながち間違いではないからね」

 

微笑みを浮かべたまま俺に話しかけてくれた。消されるとか思ってしまったが、なんて寛大な人なんだろう。実の兄に言われたせいか部長はさらに落ち込んだように俯く

 

ライザー

「サーゼクス様!これはいったい」

 

サーゼクスはライザーの言葉を遮り、話し始めた

 

サーゼクス

「ライザー君。レーティングゲーム、興味深く拝見させてもらった。しかしながらゲーム経験も無く戦力も半数ほどにしか満たない妹相手に、これはいささか」

 

サーゼクスの話はレーティングゲームのことについての様だ。確かに部長とライザーではハンデがありすぎる

 

まずは数、ライザーは駒がすべて埋まっておりライザーを入れると16人、対してこちらは”王”である部長を入れても8人、半分の数しかいない。主な原因は駒がすべて埋まっていないことと兵士が俺、鈴、一誠の3人しかいないことである。兵士の駒は一誠が6つ、俺と鈴が1つずつの割合で占められている。一誠が消費する駒が一番多いのは赤龍帝の籠手のせいなのだが一誠はゲームの時点で力を全て引き出せてはいなかったため消費した駒に見合う力を出せていないことも原因の1つである。足りない戦力の分を俺や鈴がカバーしたとしても数では勝てないため1人でも減ってしまえば一気に戦況は苦しい物になってしまうのだ

 

次は経験値である。これも戦いにとっては大事なものであり経験を積み上げることでと不測の事態に対応するための対応力、とっさの判断力、戦況を見極める分析力が鍛えられるのだ。ライザーはその経験値が豊富なのに対し、部長においては本で知識を得たとしても実際の戦闘ではそんなものはほぼ役に立たない。このように経験値がほとんど皆無では勝てるものも勝てないだろう。

 

そしてこれは俺の考えだが、今回負けた最大の原因は、”王”。つまりリアス・グレモリーの心の弱さである、激しい戦いでは必ずと言っていいほど仲間が死ぬ。その仲間の死を活かさなければ・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・戦いに勝つことはできないのだから

 

そんな俺の思考が終わると再び意識を会話に向ける

 

ライザー

「あの戦いにご不満でも?」

 

サーゼクス

「いやいや、私が言葉を差し挟めばレーティングゲームそのものが存在意義を失ってしまう。まして、今回は事情が事情だ旧家の顔も立たないだろう」

 

ライザー

「ぐっ・・・」

 

サーゼクスは自分の意見を言っているようにしか見えないが。俺にはとてもそれだけとは思えない

 

サーゼクス

「しかし、かわいい妹のせっかくの婚約パーティーだ。派手な演出も欲しいところ。そこの少年達!」

 

魔王ことサーゼクスは俺たち二人に声をかける

 

サーゼクス

「君たちが有するドラゴンの力。この目で直接見たいと思ってね、グレイフィアに少々段取ってもらったのだよ」

 

ライザー

「なるほど。つまりは」

 

ライザーはサーゼクスの意図を察したのか笑みを浮かべながら言葉をはさむ

 

サーゼクス

「ドラゴン対フェニックス。伝説の力を宿す者同士で、会場を盛り上げると言うのはどうかな?」

 

サーゼクスは相変わらず笑みを浮かべたまま俺たちの方を向き提案をした

サーゼクスの言葉に一誠ははっとした表情を浮かべ、俺は眉を少しつり上げ、目を細めた

 

先ほどの言葉で俺は気づいた。サーゼクスは俺と一誠にライザーを倒させこの婚約を破棄させようとしているのだと

 

 

 

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