転生したら異世界の宇宙最強の龍でした!〜0から星と生命を作り出して一大文明の支配者になったので現代日本へ帰還します。自分は日本が一番暮らしやすい。〜 作:電動ガン
ゼファランディアは女神龍史上怒濤の勢いで地球に馴染んでいた。アイメイディアスは大層驚いたが受け入れ、みのりも受け入れた。部屋も一つ空いてたし。
「シルバディア。ダンジョンのエーテル循環係数資料を出したぞ。確認しておけ。」
「はい。」
「はーい。」
分身体と本体でシルバディアは2人で仕事をする。坂下も突然現れたゼファランディアに驚いてはいたが非常に馴染んでいる。むしろダンジョン管理、運営のアドバイスを聞きに行ったりもしている。シルバディアも自分の6倍以上生きているゼファランディアは知識の塊であり、姉であることから遠慮無く頼っていた。それにゼファランディアも嫌な顔せず付き合っていた。
「でもゼファ姉。いいの?私は給料もらってるけど。ゼファ姉は対価無しなんじゃ・・・・・・」
「大丈夫だ。我がした最初の対価の福利厚生だと無理矢理捉え、対価無しでも働けるんだ。」
「・・・・・・その発想は無かったわ。」
続けて仕事をするが、ゼファランディアはなまけは許すが手抜きは絶対許さないドラゴンだった。いくらなまけて遅れていても、結果的に間に合えば良いというスタイルであり、その結果が手抜きであると怒りに震えるという性格をしていた。
だから仕事のスタイルもシルバディア達がおやつを食べながらのんべんだらりとしていても何も言わない。
むしろ微笑んでいるくらいではあるがシルバディアがモンスターのリポップ計算尺の回転数の数字を適当にしたら烈火のごとく怒ってきていた。
坂下は頼りになるお姉さんだと感心し。自分も手を煩わせないようにしようと気合いを入れていた。
「ゼファ姉。ユニークレア武具が、全然ドロップしないんだけどなんで?原因わかる?私全然わかんない。」
「どれ、ディスプレイ渡せ。・・・・・・・異常は無いな。ではこっちの数値・・・・・・・異常無いな。じゃあこっちは?・・・・・・・異常ない。なんだこれは。」
「意味わかんないでしょ。補正アイテム渡してドロップテーブルに上げて実質確率アップさせたのに。全然ドロップしないの。」
「ドロップテーブル増加ではなく確率アップしたらどうだ?」
「それじゃ根本的な解決にならないじゃない。」
「だがそれだとユニークレアドロップ数改善にはならないぞ。」
「ドロップ率アップをイベントじゃないのに実装したら溢れた時にユニークレアの数を減らすことが出来ないじゃない。」
「そうだな・・・・・・だったらこうしろ。減らす必要はない。新しいユニークレア武具を増やせ。レガシーレア化させてしまえ。」
「うそでしょ。そんな乱暴なの。」
「いいんだユニークレアなんて、新階層を開放してしまえばゴミかコレクターアイテムにしかならんのだからな。だったらこちらでコレクター価値を付けてしまえばいい。」
「ああ・・・・・ええ・・・・・・おお・・・・・・いける、か。いけるわね。」
「だろう?これで確率アップしてやればいい。」
「わかった。それでいく。」
「うむ。坂下!!」
「はぁい!!!」
「これよりユニークレアのドロップ率があがる。ウォンテッドを取り下げ、買い取り価格を上げよ。それでユニークレアのコレクター価値をあげ。周回速度を出させるぞ。」
「はい!!!」
ダンジョンは恐るべき速度で最適化され、快適になっていった。ゼファランディアは優秀すぎた。
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永田町、総理官邸、総理執務室。
「え?また国連?」
「はい。」
中島総理に呼び出され、分身を置いて総理官邸にやってきたシルバディア。あと何故かゼファランディア。
「ダンジョン設置の陳情が来ているのです。もう12回目。そろそろ無視していると各国の日本大使館に人が押し寄せてしまいそうで・・・・・・」
「なるほどね・・・・・・時期尚早だと思うけれど。」
「我々もそう感じています。ですがアレが良くなかった。」
「アレ?」
「MUVです。」
「ああ。アレね。」
MUV、魔石内燃機関、マナストーン・コンバーター・エンジンを搭載した自動車だ。今は日産、トヨタ、スバルが独占しているがエンジン自体の設計は各国に共有している。ダンジョン設置国は既に研究を開始していて、次の時代のスタンダードになると世界は確信し、非ダンジョン設置国が悲鳴を上げ始めたのだった。
「非ダンジョン設置国がもうあまりの惨状の悲鳴を上げており、それだけではなく現在のダンジョン設置国の産出魔石だけでは圧倒的に足りません。」
「まぁ形は違うけど魔石の凄さに気付けば極小魔石ですら世界は足りなくなるって私は警告したじゃない。」
「大変申し訳ありません・・・・・・日本だけでは年間数千台という僅かな数しか生産出来ず需要には完全に追いつけなくなってしまっていて。各国にダンジョンを設置し、他国から魔石を買い上げたいのです。」
「だから時期尚早・・・・・・・」
「まぁ待てシルバディア。」
「なにゼファ姉。」
「いいではないか。設置してやれ。」
「でも・・・・・・」
「中島よ。シルバディアが何を言ったかは知らぬが。ダンジョンなど気軽に設置出来る。管理も女神龍の知能と知識、能力をもってすれば星一つ全域のダンジョンを管理するなど惑星を創造するより容易いのだ。」
「そ、そうなのですか?」
「そうだけど・・・・・・・ゼファ姉。厄介なのはこの星は統一国家ではないことよ。」
「構わぬ。競わせ、潰れるなら潰せ。」
「そういうわけにはいかないのよ。潰したら後片付けがある。それはすごく面倒なのよ。ダンジョン管理より。」
「そうなのか・・・・・・ううーむ。」
「まぁでもゼファ姉がそういうならやってもいいわ。」
「そうか?では・・・・・・」
「あ、待ってください。国連です国連。」
中島は言った。国連でどこに設置するか話し合わねばならないと。ゼファランディアは国連とはなんだと聞いたのでシルバディアが世界の統一を目指した組織だというのを聞き、ゼファランディアはこの地球の発展度を瞬時に察した。
「待て、中島、そういえば国連とは、シルバディアが暴言を吐かれた場所ではないか?」
「え?あ。えー・・・・・・そうですね。」
「妹に暴言を吐くような者がいると困るな・・・・・・仮にも女神龍だ。」
「仮じゃないんだけど。」
「2000億歳を超えてない女神龍など仮で十分だ。」
「ぶー。」
「はははは・・・・・」
「中島、その国連とやら。我の出席も認めるならシルバディアを出しても良い。」
「えええええ!!!???」
「ダメか?で、あれば。ダンジョンは諦めるが良い。」
「うぐ・・・・・・」
中島総理は迷った。各国からの突き上げはかなりしんどいレベルまで来ている。暴動に巻き込まれ、大使館に危険が及ぶまで秒読みだ。だがゼファランディアはもっと危険だ。
ここ最近の対話の感じからゼファランディアは家族を深く愛しており、その家族に無礼や暴言を吐かれる様を見せてしまうと地球を破壊してしまう可能性が高い。
「わかり・・・・・・ました・・・・・・ですがゼファランディアさん、どんな不都合があろうとも手出しは禁止です。それを約束できますか。」
「可能な限りは許そう。だがあまりにも度が過ぎるなら。殺しはせんが痛い目はみてもらう。」
「承知しました。それで構いません。」
中島総理は許容した。これが、シルバディア以上の、最も危険な国連決議になるとは誰も想像していないのだった。