転生したら異世界の宇宙最強の龍でした!〜0から星と生命を作り出して一大文明の支配者になったので現代日本へ帰還します。自分は日本が一番暮らしやすい。〜 作:電動ガン
「はー!はーっ・・・・・・はーっ・・・・・!!」
「ぜぇ・・・・・はぁ・・・・・・」
「いい・・・・・ああ・・・・・・」
イベント、エンドレス・フラワー・ガーデン終了まであと三日に迫ったある日。探索者パーティ『スイーツ・ハリケーン』のメンバーゆめみ達が10ウェーブをクリアしてフィールドから吐き出される。疲労困憊で配信中だというのにカワイイ姿を映さず、リアルな探索者像を映していた。
「どうだ・・・・・・!!イベント・・・・・・!!!1000週目!!!クリアだ!!!」
「もうマジで無理。周回したくない。」
「あたし、もう腕の感覚が無い・・・・・・」
ゆめみがドローンに膝を突きながら拳を突き上げる。コメント欄はよくやったとのコメントで溢れ、称えていた。
「はぁ〜〜〜〜!!!よっしゃ・・・・・・シルバディアちゃんとこいくべ。」
「だね・・・・・その前にマック食べない・・・・・・?あたしアイテムボックスに入れてあるから・・・・・・」
「いいね・・・・・・」
「アイテムボックスほんと神。いくら暴れても中は揺れないし、温かい物は温かいまま、冷たい物は冷たいままでサイコー。」
「じゃあはいゆめみ。てりやきとコーラ。」
「ういー。」
「まいこはチキフィレとファンタだよね。」
「うん!」
「あたしはベーコンレタスとコーラ!いただきまーす。」
イベント突入の花畑の周りはデッドポップエリアなので安心して休める。あかりはランチョンマットを敷いて紙ナプキンを撒く。そこにポテトを乱暴にぶちまけるとみんな鷲掴みで食べていく。配信開始当初のカワイイで売っていたスイーツ・ハリケーンの様子はもう微塵も無かった。
「あー食った。」
「戦った後のマック最高だね。」
「だねー。」
ハンバーガーに齧り付き、ポテトを放り込み、ジュースで流し込む。一般的な若者の姿がそこにあった。
「よし!!ごっそさん!!」
「ごちー。」
「うめかった。」
ゴミをひとまとめにして置いておくと三人は立ち上がる。そしてこう唱えた。
「「「フラワーショップ・イン!!!」」」
▽▽▽
「いらっしゃい。あんた達ね。」
「シルバディアちゃーん!!!私達やったよー!!!」
「イベント1000周!!!すごい頑張った!!!」
「すごいでしょー。」
「やるじゃない貴方たちじゃあ1千万ptくらい貯まってるはずよね。」
「うん!!!ポイント見せて!!」
「いいわよ。はい。」
そこには980万8976ptという膨大な数字が表示されていた。三人はほぼ同数値であった。
「うっひょーーーー!!!」
「みんなみてるー!?これが努力の証ってワケ!!!」
「ダンジョン休暇制度様々だわー。」
「ダンジョン休暇制度良かったでしょ?育休が許されるんだからこれも許されるで押し通して可決させた制度なんだから。有効活用してね。」
「ありありなす!!!」
「ふひひひ。何買おうかなー。」
「とりあえず花畑武具は全種貰おうよ。」
「そうだな。シルバディアちゃん花畑装備前衛武具と斧と剣お願い!!!」
「私もタンク武具とハンマーと盾。」
「あたしはヒーラー武具とソーサラー武具。」
「はいはいお買い上げありがとうー!」
「すっげまだポイント沢山残ってる。」
「何買う?」
「アイテムボックス一杯までスキルサーファーは?」
「いやまてとりあえずアクセサリ関係一応貰っとこうよ。何かしら役に立つと思うし。」
「あーなるほど。全部もらっても200万ptくらいだしね。」
ラインナップをスクロールしてチェックを入れていく。
「とりあえず全部。」
「おk。」
「大人買いサイコー。」
「はいおっけー。アイテムボックスに入れたわよ。」
アイテムボックスの一覧を見て確認する三人。ニヤニヤとしてやめらんねーぜと確認し合う。
「まだ500万pt以上残ってるけど・・・・・・」
「どうする?」
「何か良い物ある?」
「うーん・・・・・」
「消費アイテムはHP回復ポーションとマナポーション。それとスキルサーファー系・・・・・ってなんだこれ。」
「?」
「どれ?」
「見てみ?あるよね。」
「うん?なにこれ。」
「ねーシルバディアちゃん。このバトルサーファーってなに?こいつ150万ptもするんだけど。」
「あーそれね。イベント終盤に追加されたアイテムよ。イベントエンドコンテンツアイテムね。」
「どういうのなの?」
「スキルサーファーと同じでスキルを三つ付与するだけじゃなく、確定でレアアイテム化、低確率でスペシャルレア化するアイテムなの。」
「まじ!?!?」
「すごい!!!」
「コレ買おうよ!!!」
「あーでも、辞めといた方がいいわ。それハズレスキルも多く混ぜてあるから。ギャンブルがしたい人向けのアイテムなのよ。」
「そうなんだ・・・・・・」
「うーん150万ptでギャンブルはな。」
「三つ当たりスキルを引けば武具なら買い取り価格5000万円以上になるのよね。」
「おおそれはすごい。」
「でもハズレ多いんでしょ?」
「すごいギャンブル。」
「まぁね。ユニークレアをドロップ出来ない地球人の探索者が手を出したらまず間違い無く一個も使えるスキル引けなくて自爆するだけよ。」
「やべーじゃん。」
「罠だよそれは。」
「シルバディアちゃんあくどいな〜」
「商売上手と言いなさい。」
「ちなみにさ。ハズレスキルってどんなの?」
「そうね・・・・・・一日一回、虚空から冷やし中華を召喚するスキルとか。」
「それは食いしん坊には当たりなのでは?」
「あとは顔が黄金に光り輝くスキルとか。」
「ぶふっ!!」
「あっはっはっは!!!なにそれぇ!!!」
「完全にハズレじゃん!!!」
「暗いところで便利よ。あと他には紙飛行機を飛ばすのが異様に上手くなるスキルとかあるわよ。」
「おもしろ。」
「面白いくらいハズレだよ。」
「むしろ気持ちいいまである。」
「こんなんが三つも着くのよ。ギャンブルでしょ?」
「ちなみに当たりは?」
「ヘビースラッシュ・絶、極とか。あとは空中歩行とか。霧同化とか。炎同化とかもあるわね。最上位系のスキルが中心ね。」
「おお聞いただけでめちゃ強そう。」
「すげー最上位系スキルなんだ。」
「ふつうに探索者やってたらどこら辺で辿り着くんだそれ。」
「とまぁこんな感じでかなり分の悪いギャンブルアイテムなの。一個買っとく?配信のネタにはなるんじゃない?」
「あーなるほど。」
「確かに。買ってみると面白そう。」
「一個だけなら話題に出来るかも。」
「シルバディアちゃーん一個ずつくれーい。」
「まいどあり〜!」
そして三人は配信ネタを手に入れ、残りのポイントはポーションとスキルサーファーに消えた。そして出口に向かおうとした時、シルバディアに呼び止められた。
「このイベントはね。終了五日前にランキングが発表されるの。」
「ランキングがあるんか・・・・・・」
「地獄のマラソンやん。」
「まじ〜?」
「いいのよ!途中経過は絶対発表しないから穏やかなもんよ。」
「そうか?」
「ほんまか?」
「ええ〜?」
「大丈夫なの!それでスイーツ・ハリケーンの結果はこれよ。」
空間ディスプレイが表示されそこにランキング結果が映し出される。スイーツ・ハリケーンは4位。
「おめでとう〜〜!!4位よ〜〜〜!!」
「おおお!?マジ!?」
「やったーーー!!!」
「他のランクインは発表しないんだ。」
「それだと順位で争わせることになるから。それは不本意だしね。それでランキング報酬はこれよ。手を出して。」
「?」
「手?」
「はい。」
三人の手の中にミニオンのタマゴが現れ握られる。
「なにこれ。」
「タマゴ?」
「食べるの?」
「食べないわよ!これはミニオンのタマゴ。後ろを着いてくるペットね。何かしてくれるわけじゃないけどカワイイの。エンドレス・フラワー・ガーデンの報酬のミニオンはフラワー・アルラウネよ。孵し方はアイテムボックスに入れてモンスターを倒すだけ。経験値が一定数貯まれば孵ってアイテムボックスから自動で出てくるわ。」
「へー!!おもろ!!」
「ミニオンかー!!」
「すごいのもらっちゃった!」
「これはランキング五位までの報酬だから。世界で5パーティしか持ってないわ。」
「え?ちょっと待って。これ世界ランキングなの?」
「そうよ?」
「うちらやば。」
「恐ろしい領域に来てしまった・・・・・」
「世界4位は厳つすぎる。」
やばいやばいと語るスイーツ・ハリケーン一行にシルバディアは笑みを漏らす。そして出口はあっちよと促し、ゆめみ達は帰っていった。
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
イベント『エンドレス・フラワー・ガーデン』は惜しまれつつも、半年の期間走りきり、無事終わった。
「ふぅ。イベントはかなりエーテルの実入りが良いわね。大分掻き回されてくれたわ。」
「イベントなどやっていたのか。」
「そうよゼファ姉。お祭りをこちらで準備してあげると探索者は喜ぶもの。」
「ふぅむ。確かに。この指数と収支を見ると莫大なエーテル流入が得られる。だがしかし、下手したらエーテル爆発まではいかんともエーテルバーストが起きんほどの流入量だ。やり過ぎでは無いか?」
「そうなのよねーその危険は棄てきれないけれど、やっぱり地球は元々エーテルの無い星だから多少大量のエーテルが染み込んだとしてもスポンジの様に吸っちゃうから問題無いのよ。」
「そういうものか。流石に女神龍ではエーテルの無い星など作れないからママ上の作った星というのは真と言うことか。」
「ええ。でもママが問題は解消してくれたし。このままガンガン行くわ。地球の予想エーテル許容量はまだ0.0001%も行ってないし。」
ゼファランディアがコンビニで買ったパックピーチティーを啜り、シルバディアに手渡す。
「これ以外と美味い。」
「だろう?コンビニは素晴らしく良い文化だ。我が作った星でもコンビニのような良い文化は生まれなかった。」
「さて、次はイベントの後片付けよ。探索者に渡った7階層以下探索用装備は400万個。これで探索するには十分だと思うけど。」
「ちゃんと告知しているか?福利厚生、探索誘致をしないと人類はどこでも踏破をしてくれないぞ。」
「もちろんしてるわよ。私だってダンジョン初めてじゃないんだから。」
「ならいいが。それで、7階層より下の開放はいつだ。」
「来年ね。」
「来年か。いささかそれはマズイ。」
「どうして?」
「覚えとらんのか。アフリカのダンジョン設置に被る。」
「何がいけないの?」
「最初から10階層まで開放されているダンジョンを作ると装備が整っていないのに突っ込む馬鹿が出る。」
「あー・・・・・・」
「階層ごとに侵入条件を付けてないだろう?実装しないとシルバディアが特に気を付けている死者を出すことになるぞ。」
「確かに・・・・・・5階層より下はレベル制限とステータス制限を付けるわ。」
「それがいい。」
シルバディアはパックピーチティーをゼファランディアに返し、自分はナッツビスケットをひとつ頬張る。
「地球でなければ死者などいくら出ようが試練の場だからと言い訳が出来る。だが地球で死者をだすと一気に警戒され誰も来なくなる可能性が非常に高いぞ。」
「その通りね。サイレントアップデート仕掛けるわ。分身の私、コレ上げとくから今週中に実装しといて。」
「はーい。」
脈動するダンジョン。いつも地球のダンジョンは何かしらの胎動をしている。その変化に敏感に気付ける者が、ダンジョンでは生き残れるのだ。