転生したら異世界の宇宙最強の龍でした!〜0から星と生命を作り出して一大文明の支配者になったので現代日本へ帰還します。自分は日本が一番暮らしやすい。〜 作:電動ガン
ある日。シルバディア宅。分身に仕事を任せたことで。ダンジョン庁に毎日行かなくなったのだが。分身になにやら何かしている者がいる。
「・・・・・・・。」
分身の味覚を伝わってほんのり甘い味がする。シルバディアは分身の視覚を通じて見る。
「・・・・・・・。」
そこには分身にチョコチップクッキーを食べさせ、頭にリボンを巻いて、角を磨く満面の笑みの坂下の姿が。なにやってんだと思うが最近までは放置していた。だがまた最近、分身を三人に増やして処理能力と監視能力を増やしたら坂下はまたやらかしていた。ジュースを飲ませ、埃を払い、頭の匂いを嗅いでいた坂下。恥ずかしいから頭の匂い嗅ぐのは辞めて欲しい。
「誰に相談しよ・・・・・・」
ゼファランディア・・・・・・いやあの姉は何故か中島総理と坂下には家族並の甘さを見せているので静観するだろう。みのり・・・・・・肩書きが弱すぎる。じゃあママ・・・・・・お世話されてるんだから文句言うなを言われそうだ。じゃあやっぱり中島総理か。
「・・・・・・もしもし。中島総理?」
上司に相談するのが一番だと思うシルバディアだった。
▽▽▽
「本当に申し訳ございません・・・・・・!!」
中島総理に連絡したら一日と立たず坂下は呼び出され、お説教を受けていた。
「坂下長官!!!シルバディアさんはある程度仲は取り持てているものの仲良し出来る相手ではないの!!!貴方のちょっかいで地球が灰になるかもしれないのよ!!!」
「すみません・・・・・・」
「いや、灰になんてしないけど・・・・・・」
「本当に、本当に申し訳ございません・・・・・・!!まさか見てないところでシルバディアさんをお気に入りのお人形みたいにしているだなんて・・・・・・!!」
「別にうっとうしいくらいでなんとも思ってないわよ?大胆な行動に出るもんだなとは思ってたけど。」
「なんと謝罪すれば良いか・・・・・・!!」
「いや、まぁ、謝罪は受け取るわ。」
「坂下長官も頭を下げなさい!!」
「すみませんでしたぁ・・・・・・」
「まぁ別に、ゼファ姉も坂下には心を許しているし気にしないで。」
「それなんでなんですか?本当に逆に恐ろしいんですけど。」
「わからないわ・・・・・・」
ゼファランディアは何故だかわからないが中島総理と坂下にはとにかく心を開いている。多少どころか結構な無礼でさえ笑って控えよと言うだけだ。含み笑いでもなく。
「ちょっと謎過ぎてかなり恐ろしいです。何か聞き出せませんか。心の、いや日本の安寧のために。」
「うーん。わかったわ。今日帰ったら聞いてみる。」
「お願いします。」
「はーい。」
・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
「総理と坂下に何故心を開いているかだと?」
「うん。」
「簡単な事だ。奴らは働き者だ。我は働き者を好んでいる。特に奴らは我々に貢献し、従い、ほどほどに平伏し、敬っている。だから我も報いるべきだと考えているだけだ。」
「以外とシンプルな理由だったわね。」
「そうだろう?女神龍と対等になろうという烏滸がましさも無い。好感が持てる人類だ。」
「そうなんだ。」
「それとだ、シルバディア。」
「なに?」
「坂下の奇行を総理に咎めにいったそうではないか。」
「どこで見てたのよ。」
「シルバディアが出掛けたので遠見で少しだけ見た。」
「そう・・・・・・」
「でだ、あれっぽっちの奇行など相談すること無く許してやれ。それが女神龍としての尊大さを保てるというものだ。愛故のものだろう?」
「愛というか・・・・・・大分気持ち悪い愛だけど。」
「支配者を狂愛する者などどこにでもいるではないか。」
「それはそうだけど。」
「些か狭量だぞ。大きな器を持て。」
「はい・・・・・なんで私お説教されてるの?」
ゼファランディアはみのりに淹れて貰ったお茶を飲み、食後のデザートをバームクーヘンを優雅に切り分けている。シルバディアはまるまるひとつ頬張った。
「そうだ。ついでにエルーカディア。」
「ういー・・・・・・」
「エルーカディア、坂下に何か奇跡を授けてやってはくれないか。何か献上させるからな。」
「えー・・・・・・・?でも・・・・・・・シルがダメって・・・・・・・」
「シルバディア、良いか。」
「理由による。」
「何故かと言うと、坂下を狙う刺客が多くいることがわかった。」
「えっ!?!?総理に報告しないと!!」
「大丈夫、全て無力化し、結晶に封じ込めてある。後に日本政府を引き渡そう。それに坂下には警告済みだ。もう既に報告は行ってるはずだ。」
「勝手にやって・・・・・でもなんでエルの奇跡を?」
「聖伸の奇跡か網洛の奇跡を渡してやれんかと思ってな。」
「魂を移す聖伸は辞めた方がいいわ絶対に。」
「では網洛を。あれならば分身がどちらも本体で両方同時に殺さない限り死なない身体にしてやればいい。」
「まぁ・・・・・・比較的マシか。」
「だろう?まぁだが中島総理に相談はしよう。身内の危険を放って置くわけにはいかん。」
「別な方法無いの?」
「刺客を送り込んでくる国を滅ぼして良いならやるが?」
「聞いた私が悪かったわ。」
ゼファランディアは目が本気だった。ほんとに刺客の国を滅ぼしてやるのを理性で押し止めている目だった。マズイなと汗がひとつ垂れたシルバディアだった。これは二日連続で中島総理を訪ねるしかない。
・・・・・・・・・・・
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・
「なるほど。刺客。」
「しかり。」
永田町、総理官邸、総理執務室。二日連続で、今度はゼファランディアを連れて訪ねたシルバディア。中島総理は顎に手を当てて考え込んでいる。
「その刺客は処分してしまったんですか?」
「いや、結晶に封じ込め異空間に収納してある。」
「ならば後でどこの国か調べさせていただけませんか。」
「もう判明している。地球のレバノンという国だ。」
「レバノン・・・・・・確かにマズイですね。」
「なんかあるの?総理。」
「レバノンは、反宇宙怪獣、反ダンジョンの国でして、シルバディアさん達を悪魔だと断定して、ダンジョンを悪魔がもたらした地獄だと言っていて、世界中でダンジョン関連施設にテロを起こしているんです。」
「あーそうなの。些事過ぎて気付かなかったわ。」
「シルバディアはそう言った情勢の機微を少し気にしろ。」
「はーい。」
「えー、以前もシルバディアさんが襲撃犯を石化させた時もレバノンからの刺客だったんです。」
「あらそうなの。でもそういうのって前に渡したレーダーで察知出来ないの?」
「一応、レバノンと日本の関係は友好的なんです。今もちゃんとしたレバノン人が来日していて、その全てを締め出すのは実質不可能なんです。」
「なるほどな。その友好的なところを利用されたわけか。」
「困ったわね。」
「正直、レバノンの蛮行は目に余ります。ここらでレバノンを破壊せず、見せしめをして蛮行を止められればいいのですが・・・・・・」
「では我に任せよ。そういう統治方法を取ったことがある。」
「大丈夫ですか・・・・・・具体的にどんな方法を・・・・・・?」
「もう少し刺客を泳がせ人数を集めたあと、レバノンの使者に結晶化させた刺客を見せ、国に持ち帰る様言うのだ。」
「そんなことをすればシルバディアさん達が悪魔だと更に炎上させてしまいます!!」
「構わぬ。我々はたかが人類に神だの悪魔だのどちらに分類されようがやることは変わらない。
悪魔と呼んだところで滅ぼすこともできやしないのだ。恐怖で身を竦ませて歩けなくしてやるのが。正解だ。」
「ですが、それでシルバディアさん達が心を痛めるような事になれば・・・・・・」
「勘違いしているぞ中島よ。」
「えっ?」
「我々がそんなことで傷つく精神構造をしているわけ無かろうが。人の姿をしているから見誤ったか?」
「・・・・・・なるほど。」
「であるならばレバノンの使者を呼び出せ。結晶を持ち帰らせろ。」
「・・・・・・わかりました。」
▽▽▽
数日後、レバノンは崩壊した。もう一度言う。レバノンは崩壊した。
「あーあ。やっちゃった。」
「何を言う。結晶の中から喋れるようにしただけだぞ?」
ゼファランディアはレバノン大使を呼び出し、結晶に封じ込められたレバノン人の刺客を差し出した。それに大使は絶叫。
何故なら結晶に封じ込められている人間の声が外に聞こえるようにしておいたのだ。結晶に封じ込められたのは全部で17名。
その全員が悪魔に屈する、レバノンに、家族の元にかえしてくれと悲鳴をあげていた。大使は急いでレバノン政府に連絡を取った。
だが何が転んで起き上がったのかレバノン政府は悪魔に屈する、我々は悪くないと国家解体を宣言。
どの国も誰も悪魔に屈したのたまう恐ろしい国のレバノン難民を受け入れず、無くなった国の無法地帯で生きざるを得なくなったレバノン国民はいつまでも世界にSOSを訴えることになったのだった。
「ほんとにやっちゃったわよゼファ姉。女神龍の恐ろしさだけで二つも国を滅ぼしちゃうんだから。」
「1個目は我の所為では無い!!!」
「中島総理も匙を投げちゃったし。国民も滅ぼしちゃう?日本に刺客送る国よ?」
「それでは我は破壊大帝ではないか。別に滅ぼすまでも無いだろう。精々あの統率の取れなくなった国で苦しみ、罪を償うがいいわ。」
「悪いことしたんだから滅ぼしちゃえばいいのに。」
「そうはいうがな。」
フランスに続き、また女神龍の恐怖で世界は国を一つ滅ぼしてしまった。これもまた時代に取り残され生きていけなかった国の末路なのだろう。