転生したら異世界の宇宙最強の龍でした!〜0から星と生命を作り出して一大文明の支配者になったので現代日本へ帰還します。自分は日本が一番暮らしやすい。〜 作:電動ガン
マナストーン・コンバーター・エンジン。通称魔石エンジンは世界にダンジョンの恩恵を永久魔石バッテリー以上に大々的に与えた初めての発明である。日産、トヨタ、スバルが共同開発し、仕様を公開しているが独占しているこのエンジン。作れるのは日本だけであり需要は集中し、魔石の供給量を爆発的に要求したエンジンである。
だがこれをよく思ってない者達がいた。取り残された自動車、バイクメーカーである。ホンダ、三菱、カワサキが連盟となり魔石エンジンの供給、または共同開発を求めたが悉く却下され。時代に取り残されると危惧した三メーカーは、産業スパイを駆使し、シルバディアに辿り着いた。
「ふーん。それで来たのね。」
「はい。」
「左様です。」
「我々は確かめに来ました。」
ホンダ社長、本多。三菱社長、源。カワサキ社長、河崎がダンジョン管理室のシルバディアの前で椅子に座り。シルバディアの圧に少しだけ屈しながら日産各社が何をどうしたのかを探る。明らかにあの技術は何らかの介入があって得られた物のはず。その出所がこのダンジョン管理人である筈だと察していた。
「とりあえずよ。貴方たちは自分の力でここに辿り着いた。それは褒めてあげる。」
「は、はぁ。」
「それでよ。貴方たちは何が欲しいの?」
「え?」
「それは、いったい?」
「どういうことなのでしょう。」
「あらら?貴方たち私から何か欲しくてここまで来たんじゃ無いの?」
きょとんとするシルバディアに対し、社長達は一気に頭を回転させる。何かを欲しがってきたと言うことは何かもらえると言うことだ。つまり、日産各社はどうにかしてシルバディアに辿り着き、何かをもらった。多分それは魔石エンジンの設計図か何かだ。魔石の研究が筑波にほぼ独占されていたのに急に魔石エンジンを発明できるわけがないから間違い無い。そして、おそらくタダではない。
「日産、トヨタ、スバル各社は貴方様と何か取引をしていたのですか?」
「そうなるわね。魔石内燃機関の仕様書と設計図あげたわ。」
「やはり・・・・・・」
「頻繁にシルバディア様と会っていたのはその所為か。」
「それで貴方たちも何かが欲しくて来たのかと思ったけど。違うの?」
「いえ合ってます。ですが今回の我々は貴方様とお話して、日産達が何をどうやって得たのかを知りたくて出向かせていただいたのです。」
「ああ、そうなの。」
「そして恐らくタダではないのですよね?我々は準備出来ていないので。本日はお取引の内容を確認させていただき、後日正式にお取引という形を取らせていただきたいのです。」
「うーん・・・・・・まぁ別に良いわよ?」
「ありがとうございます。」
「つきましてはどのような物をいただけるのかを・・・・・」
「そうねぇ・・・・・・」
シルバディアが顎に手を当てて悩み、社長達は息を呑んで待つ。
「私ね。もっと魔石を世界各地で使って欲しいのよ。魔石内燃機関が出来るまでしょうもないスマホの無限バッテリーにしか使ってなかったでしょ?
まぁこれは魔石の解析を全部人類側に任せていた私の落ち度なんだけど。貴方たちも国から魔石を分配されて研究してるだろうし。
魔石の有用性をもっと広めて欲しいのよね。」
「ほうほう。具体的にはどうすると?」
「これ。魔石噴射推進機関の仕様書と設計図よ。魔石を散りばめたジェット推進機関で燃料要らずのジェット航行が出来るの。他には魔石混成装甲の超合金調合の仕様書。たった5cmの装甲で51cm砲の直撃にも耐えて、モンローノイマン効果もプロミネンス級の熱量でないと貫通しない、爆圧にも強い装甲板の作り方なの。それと魔石モーターの設計図ね。ステーターに魔石を用いて。コイルに魔石混合銅を使ったモーターよ。最高速度2000km/h。回転数は500万回転を超えるわ。」
「おおお!!!素晴らしい!!!」
「それを、取引していただけるので?!」
「是非欲しい!!」
「いいわよ?ちゃんと対価を出せるならね。」
「わかりました。対価はしっかりと考えさせていただきます。」
「持ち帰り熟考いたします。」
「ちなみに日産各社は何を提供したので?」
「それは契約内容を漏らすことになるから言えないわ。でも三社合同での対価だったわ。」
「承知しました。」
「左様ですか。」
「わかりました。」
「あとね。聞いて欲しい事があるのよ。」
「なんでしょうか。」
「私のあげた物でものづくりをするのはいいんだけど。そこで止まらないで欲しいの。これらの技術から更に発明をして欲しいのよ。」
「おお。」
「なるほど。」
「魔石の有効利用度が高まれば魔石はもっと必要になる。そうすればダンジョンにもっと人が来る。
そしてダンジョンを踏破して更に大きな魔石やレア度の高い魔石を使えば更に人類は発展する。
ダンジョンの深度はこれからドンドン深くなるから。その時出た魔石でガンガン発明して魔石の需要を高めて頂戴。
正直に言えば需要を800%まで高めていくら魔石を掘っても足りない状態にするのが好ましいわ。そうすればダンジョンは常に人で溢れるから。」
「需要800%ですか・・・・・・普通だと市場は崩壊しますが・・・・・・」
「魔石は無限に採れる、ですよな?」
「そうね。星が死なない限り。」
「ならば問題ないでしょう。」
「ドンドン掘らせるべきだ。」
「貴方たちの会社も公認探索者の特区に混ざってるわよね?今まだ計画にもなってない仕様書の段階だけど、ダンジョンで公認探索者の採った魔石を所属会社の物にしていい法整備が進んでるの。これで大規模探索者を投じれば国から分配を待つ事無く魔石を手に入れることが出来る様になるわ。」
「本当ですか!!!」
「素晴らしい!!!」
「では我々も大規模チームの編成を準備致します!!!」
「頼むわね。あとお台場に集中しないように。福島のダンジョンも使ってね。」
「承知しました!!」
「いやー魔石素晴らしいですね。」
「会社が更に大きくなりますね。」
「ふふふふ。魔石はすごいわよー。まだまだ入り口なんだから。」
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・
・・・・・
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・・
・
数日後。ダンジョン庁シルバディア専用ダンジョン管理室。今日は分身3人の他に様子を見に来たゼファランディアもいる。坂下は客が来ているので外しているが。
「来たわね。」
「はい!!来ました。」
「対価をご用意させていただきました。」
「よろしくお願い致します。」
ホンダ、三菱、カワサキの社長はニコニコ顔で来た。少しの書類を抱えて。
「じゃあまずホンダから話を聞きましょう。何が欲しい?」
「我々が欲しいのは魔石噴射推進機関の仕様書と設計図を所望します。」
「ふんふん。対価は?」
「シルバディア様の事を国に問い合わせた結果。都内からは基本的にお出にならない扱いだそうで。なのでこう言った物を用意させていただきました。」
シルバディアに書類を渡す。それを眺めシルバディアはふむと一息吐く。
「ロードモビリティってなに?」
「つまるところシルバーカーを若者向けに再設計した歩道を走る車でございます。こちらを国からぶんどって来ました小魔石を用いてバッテリーを無限に致しまして。
塗装をシルバディア様をイメージしましたゴシックブラックに塗装した物でございます。」
「面白そうね。」
「いつでも納入できますので。ご連絡ください。」
「わかったわ。取引成立ね。」
本多社長に仕様書と設計図を手渡し。笑顔で席に戻ったのを確認する。そして次に、三菱社長、源に目を向けた。
「三菱は何が欲しいの?」
「夢の装甲板も良いと思ったのですが、魔石を用いた衝撃吸収装置などは無いでしょうか。」
「衝撃吸収装置ね・・・・・魔石ショッククラウドならあるわよ?」
「魔石ショッククラウド?」
「ええ。魔石を5、60個ほど使って例えば交通事故を起こしたら運転手を指向性を持たせた力場で包んであらゆる衝撃から守るわ。戦艦の艦砲射撃も防ぐくらいのものね。」
「おお・・・・・・!!」
「これにどんな対価を出す?」
「我々は、日産各社が何を対価に差し出したのかを調べました。」
「あらら。契約内容を盗み見ちゃったの?悪い子ね。」
「ふふ。見られる場所に置いて置く方が悪いのですよ。」
「それもそうね。それで?」
「シルバディア様はソフトクリームメーカーを差し出されたと。ならば我々は提携先からドリンクバーを差し出します。
それも点検、補充、清掃をシルバディア様が日本に滞在する限り永久に行わせます。」
「おお。随分良い条件ね。それでいいわよ。」
「ありがとうございます。設置に関しては後日ご連絡ください。」
「わかったわ。」
シルバディアも書類を受け取り、ドリンクバーはエルーカディアもバルガンディアも喜ぶなとごちた。
「それじゃあカワサキは?」
「我々は。モーターです。これには大変驚きました。」
「あらそうなの?」
「事前に頂いた資料を我が社の技術者達と精査した結果。これは常温超伝導モーターではないかという結論が出ました。違いますか?」
「あー・・・・・そうね。伝え忘れてたわ。」
「と、なると。我が社の90%の株式を差し出しても対価になるかわからないのです。」
「え?別にいいじゃない。貴方達が対価になると思って差し出したものなら。それを足りないとか多過ぎとか判断するのは私よ。」
「ですが・・・・・・」
「良い?私との取引で価値を決めるのは私なの。貴方達ははこれだと思う対価を差し出せばいいの。」
「・・・・・・承知しました。」
河崎が深呼吸して、書類を一枚差し出す。
「我々が差し出すのは、我が社のフラッグシップモデル電動バイクです。時価800万以上のものです。些か対価としては安いと思いますし、その、シルバディア様の体格ですとこのバイクは大きすぎるのですが・・・・・・」
「ふーん・・・・・・?なるほど。コレクション品としては良いわね。私イギリスとかロシアとかの戦車も持ってるから。」
「左様ですか?」
「ええ。うーんそうねこれだと確かに安いかも・・・・・・だったらこれ、三台用意出来る?色違いで。私だけの特別カラーだと嬉しいわ。」
「わかりました。三台ですね。それに特別カラーの色違い。承知しました。」
「じゃあはい。モーターの仕様書と設計図よ。」
「ありがとう・・・・・・!!!ございます・・・・・・!!!!」
「これでおっけーね。ちなみに魔石が足りなくなったら私の名前出して国を強請れば出してくれるわ。それで思いっきり研究してね。」
「承知しました。」
「あと聞きたい事ある?」
「そうですね・・・・・・」
「ううーん・・・・・・」
「シルバディア様。お一つだけ。」
「あら河崎、なに?」
「我々はホンダ、三菱、カワサキ、川崎重工や三菱重工なども含めたもので、研究所を設立したいのです。魔石の研究をする研究所ですね。」
「そんなの自分達でやればいいじゃない。」
「シルバディア様のお声が欲しいのです。国の声では無く、シルバディア様が関わっている研究所だぞとアピールすることで魔石の研究もアピールし人を集めたいのですよ。」
「あー・・・・・・なるほど?」
「それでシルバディア様を名誉研究所長に据えさせていただきたいのです。」
「私をお飾りのトップにしたいのね。そう言うのは慣れてるわ。受けてあげる。」
「本当ですか!!!ではこちらにサインを・・・・・・」
「待て。」
ここで黙ってみていたゼファランディアが圧を放ちながら乱入してくる。社長達は縮み上がってしまう。
「貴様ら。一つだけ忠告しておく。」
「は、はい!」
「ひぃ・・・・・・」
「な、なな、なんでしょう。」
「女神龍を偽りの頂点に置くのは良い。そういうのはよくあることだ。だが。」
ゼファランディアは人睨みし、社長達は椅子から転げ落ちる。シルバディアは脅しすぎだと言おうとしたがゼファランディアが考え無しに言うことはないとも理解しているので何も言わなかった。
「我々、女神龍は貴様達など指を曲げただけで滅ぼせる存在ということを重々覚えておけ。その上で頂点に据えることだな。」
社長達は首が振り切れん程縦に振った。シルバディアはサインして書類を返す。可愛そうなほど怯えた社長達は椅子に戻った。
「それじゃ。サインしたわよ。私から研究にはくちだせないけれど何かあったら助言くらいはするわ。」
「しょ、しょうち、しました・・・・・・・」
「はひ・・・・・・」
「おねがい、します・・・・・・」
「とりあえず貴方達の技術者に最初の研究のヒントをあげる。魔石ってほぼ何でも出来るから発想を広げるのが大事よ。」
「魔石はなんでも・・・・・・わかりました。」
「はひ・・・・・・・」
「魔石、やはりもっとサンプルを・・・・・・」
「それじゃあ今日は終わりね。お帰りはあっちよ。」
社長達はふらふらと帰って言った。そして数日後、ホンダ、三菱、カワサキ出資の日本魔導先進研究所が誕生し、魔石の最先端を行く研究を始めるのだった。