転生したら異世界の宇宙最強の龍でした!〜0から星と生命を作り出して一大文明の支配者になったので現代日本へ帰還します。自分は日本が一番暮らしやすい。〜 作:電動ガン
ある日。国会生中継を見ていたシルバディアはあまりの惨状に呆れかえっていた。
「なんなのこいつら。」
ダンジョンが設置され。未曾有の大好景気に見舞われた日本でダンジョン追加法案が決まる瞬間を見ようとテレビを付けた。この令和の黄金時代に、この野党
という奴らはなんだ。
「邪魔したいだけなのだろうな。」
「ゼファ姉。」
「我の世界の議会でもいた。目的と手段を履き違え、法案を阻止する為に邪魔をするのではなく。邪魔したいから邪魔をする。
前者ならばまだ救いはあるし理解も出来る。だが脚を引っ張るだけが目的になると見苦しい以外の何者でもない。」
「そうよねぇ。」
「どうする。今の内閣は次の選挙でも席を取って貰い我々と蜜月の関係を築いておきたい。介入するか。」
「うーんあまり私達が政治に介入するのはよくないわよねぇ。」
「それはそうだが。我々が関係ある法案だ。それを妨害しているというのは我々への宣戦布告でもある。介入せねばなるまい。」
「まぁゼファ姉が言うなら・・・・・・でも今回は見逃しましょ。来週の地方ダンジョン公益分配法案。これ私が入れ知恵してあるからこれを邪魔してきたら私突入するわ。」
「それがいい。我も行くか?」
「いやゼファ姉が行くと野党どころか与党まで萎縮して話にならなくなっちゃうから。」
「そうか。では留守番してよう。来週はバルガンディアと漫画を買いに行ってくる。」
「いってらっしゃい。」
▽▽▽
永田町。総理官邸。総理執務室。
「お疲れ総理。」
「ありがとうございますシルバディアさん。」
差し入れのあんパンを持って総理を訪ねていたシルバディア(アポなし)は総理の秘書の鷺沢に淹れて貰ったお茶を飲みながらあんパンをしばいていた。
「今日の国会中継見てたわ。野党はほんとやっかいね。」
「野党はほんとうに歴代最低の状態です。シルバディアさんの影があるから強い反論も出来ないと悟って何の目的も無く邪魔するだけ邪魔する方針に舵を切りました。
こんなんで政治家が出来るなら私の息子に政治家をやらせた方がよっぽどマトモに政治家やってくれますよ。」
「そこまで言うか・・・・・・。次の法案私の推した地方ダンジョン公益分配法案よね?それ通りそう?」
「野党がこのままなら通らないです。」
「まいったわね。地方ダンジョン設置の足がかりとなる法案なんだけど。この方向で西日本にも設置したいのに。」
「ええ。それは存じてます。ですが野党をなんとかする方法が・・・・・・」
「私が恐怖で押さえつければいい?」
「・・・・・・・少しだけ、それも考えました。ですがそれでは今後によくありません。我が内閣が恐怖で支配する、という印象を国民に根付かせれば我々は政権を失います。
するとシルバディアさんとの関係は悪化するのが見え見えです。ダンジョンが取り上げられるならまだしも日本が海に沈む可能性だってあります。」
「まぁ・・・・・・そうね。あの様子の野党が政権を取ったら私達と友好的な関係なんて作れるわけが無いわ。」
「ですよね。なので恐怖を与える事無く、良い方法があればいいんですけど・・・・・・」
「まぁ最終的には、恐怖で押さえつけるしか無いわ。だって先に手を出してきたのは向こうですもの。」
「・・・・・・とりあえず、です。シルバディアさん、来週は座ってるだけで良いんで、国会に出ていただけませんか。」
「いいわよ?ダンジョン管理はもう分身3人で行えるし。」
「まさか、野党もシルバディアさんがいるのに露骨な妨害はしてきませんよね?」
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
国会議事堂。
「このままでは次の国政選挙も大惨敗だ・・・・・・!!与党の支持率が9割!?!?馬鹿げてる!!!正気の沙汰じゃ無い!!!」
野党第一党、核心国民民主党の党首、吉宗藤四郎は机を激しく叩いた。中島総理の政権はシルバディア達との関係確立で強固な信頼関係を築いていた。シルバディア一家も日本のホビーに大きく傾倒し、愛しており、サブカルチャーを強く求める姿勢を大いに理解し歓待することで得られた物だった。野党にとって目的は政権奪還であったが。国会答弁に挑んでも結果は惨憺たるものだ。
「総理!!!宇宙由来のダンジョンに依存する経済構造は非常に危険だ!!!万が一、シルバディア氏が心変わりしたらどうするつもりか!!!責任を取れるのか!!!」
予算委員会で吉宗が怒号を浴びせても総理はどこ吹く風であり、冷静に軽く微笑むだけであった。
「吉宗党首、シルバディアさんは極めて理性的、理知的、友好的である知性体であり。我が国とは相互関係に基づいた協定がいくつも結ばれ、遵守してくれています。我が党は彼女を恒久的で対等なパートナーとし、尊重しております。根拠の無い不安で国民を煽り、国民の好景気に水を差そうとするのは国の敵とも捉えられかねませんよ?」
「ぐっ・・・・・・!?しかし、だな・・・・・・」
傍聴席やテレビでは野党が何か発言する度に支持率を下げていた。呆れと、諦め、好景気で生活が楽になったのに文句を言う野党は国民の敵だという声が大きくなり、国会答弁で手も足も出ず、野党は見苦しい言い訳と感情論を振りかざす事しかできなくなっていた。
「ええい!!!なんとかして与党の足をひっぱらねば・・・・・・」
だがここでも野党は小賢しい知恵が働いた。自分達がなんとかして政権を取れたとしても、シルバディア一家との関係構築が出来ず、ダンジョンを畳まれ他国へ移られるか。もしくは地球から去られたりしたらどうなるか。日本だけでなく世界の魔石経済崩壊の責任と全世界の住人の怒りなど受け止めたくは無かった。
「政権は取りたい。だがシルバディア氏の機嫌を損ねるリスクは負いたくない・・・・・・・ならば取る方法はひとつだ。」
吉宗は嫌らしい笑みを浮かべた。
「法案の成立を徹底的に遅らせる。内閣の運営能力に疑義を挟み、あらゆる手続きを邪魔をし、審議拒否。牛歩戦術、日程闘争だ!!!シルバディア氏に触れることなく内閣の政権運営能力の無さだけをアピールして引きずり下ろせば良い!!!これだ!!!」
こうして野党の見苦しくて矮小な妨害は始まったのだった。だがそれももうすぐ終わりを告げる。
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
福島県、浜通り、南相馬市。東日本大震災により人口流出で過疎化していたこの街は未曾有のダンジョンブームが訪れていた。そしてそこに視察に訪れたシルバディア。このダンジョンからは最新のアップデートによりリージョンモンスターが出現すると噂され更なる盛り上がりを見せていた。中通り、会津と三地方で設置されたダンジョンは空前の雇用と移住、インフラ投資がもたらされ、震災前より潤いを見せていたのだった。シルバディアは地方自治体との会合を終えてダンジョンへの次なるアップデートの参考にしていた。
「須垣、そろそろ行くわよ。午後から国会だから。」
「はい。」
「須垣は転移苦手そうだけど我慢してね。」
「承知しています。まさか転移酔いがあるとは・・・・・・」
「たまにあるのよ。行くわよ。」
▽▽▽
「反対!!!我々は本法案の採決に断固反対である!!!」
野党議員達が壇上に押し寄せ議長席のマイクを奪い取ろうとアピールする。カメラのフラッシュが焚かれる中、彼らは鬼の首を取ったような顔でパフォーマンスを繰り広げていた。
「与党の独裁を許すな!!!慎重審議を求める!!!」
「吉宗党首!!!投票にお進みください!!!」
事務総長が呼びかけるが、吉宗党首は一歩進むのに数分掛けるという古典的かつ矮小で凄まじくテンポの悪い、牛歩戦術を行使していた。一歩歩いては時計を眺め、一歩歩いてははため息を吐き、一歩歩いては左右を見渡す。子供でもやらない戦術を取っていた。それに与党議員からヤジが飛ぶ。
「いい加減にしろ!!!国民の時間をなんだと思っている!!!」
「テレビのニュースでだけやれ!!!」
野党側は知らん顔であった。彼らの計算はこうだ。こうして徹底的に時間を引き延ばし会期末までに法案を不成立に追い込む。そうなれば、与党は重要法案を通せなかったと世論にアピール出来て、政権の求心力を削ぐ事が出来る。そしてなによりこの妨害行為自体は政府手続きの反対であり、シルバディアの批判、妨害ではない。宇宙怪獣の怒りを買う可能性はゼロ。リスクは最小限だったはず。だが彼らは知らなかった。今この妨害をしている地方ダンジョン公益分配法案は、シルバディアが用意し、シルバディアが準備し、シルバディアが持ってきた法案だということを。
「うわああああああああああ!!!!!!!」
「きゃああああああああああ!!!!!!!」
「ぎゃああああああああああ!!!!!!!」
次の瞬間だった。野党議員の下半身がバキバキと音を立て、石化していったのだ。吉宗議員は石化した足がバランスが悪く倒れて顔面を強打した。中島総理は顔を覆いつつもニヤけており、この野党には本当に辟易していたのがわかる。
「あしが!!!あしがああああああ!!!!」
「なんで!?!?なんだこれは!?!?!」
「ひぃぃぃいぃぃいいぃ!!!!!」
そこへ入り口が開き警備員に連れられ暗黒星雲の光を擬人化したような少女がスーツの男も連れて入ってくる。
「ごきげんよう野党の皆さん・・・・・・・結構初めましての方がいるわね?シルバディアよ。」
シルバディアは中島総理が手招きしていたので中島総理の隣まで進み、椅子に座ると未開封の水を分けてもらう。
「野党の皆さんは歩くのが嫌なんだそうね?だから使えなくしてあげたわ。」
これには野党議員達はぞっとした。自分達のしていたことは見られていた。
「それにね。なーんでこんなことしちゃうのかしら。この法案、私が用意したんだけど。なのにこんなことすれば私が怒るってわからない?」
わからなかったこの法案の提出者は総理になっていた。シルバディアの息が掛かっていると想像は出来ない。
「あ、そこの倒れてる人。党首なんでしょ?起こしてちょうだい。」
与党議員が出てきて壇上の前で倒れている吉宗党首を仰向けにする。足が片足上がっているので立たせることは出来ない。
「ねぇ貴方、なんでこんなことしたの?こんなことして本当に政権取れると思ったの?こんなことして政権取って私と仲良く出来ると思った?」
「・・・・・・・チッ。」
「・・・・・・。」
「うわ、うわああああああああああ!!!!!!」
吉宗党首は顔の下まで石化されて悲鳴をあげる。他の野党議員も顔を青くして見つめていたり気絶したりしている。
「起きてる野党議員は聞いてくれる?」
コクコクと頷く野党議員達。
「あなた、吉宗って言ったっけ。」
「は、はい!!!そうですぅ!!!」
「なんでこの法案、いや政府のやることに全部反対したわけ?」
「わ、我々は決して貴方様に反対したわけではございません!!!あくまで現与党の強引な政権運営と手続きの不備に・・・・・・・」
「嘘おっしゃい。」
シルバディアは静かに言った。
「私に言語で嘘を吐こうとも全く意味がないわ。脳波と、微笑なマナの流動、及び電気信号を感じ取って、吉宗が今、何を考えてて何を目的にあんなくだらない手法を取っていたかくらい手に取るようにわかる。すべてね。」
吉宗の顔から血の気が引く。
「吉宗は、政権を取りたい。だけど政権を取った後に私との関係構築も、ダンジョン運営も、何もかも面倒でそれを負う覚悟も無い。だから、私が恐らく触れてない政治で邪魔をして、点数を稼ごうとしてる。違う?」
「それも・・・・・・・政治的なアプローチのひとつでして・・・・・・」
「それを地球では、見苦しい愚者、無能のわるあがきって言うんでしょ?そんなのに政権を取られたら貴方でも日本は終わるってわからない?」
吉宗は何も言えなくなる。
「私が作ったお台場と。福島の三つのダンジョン。あれは単なる宝箱じゃないのよ。地球のエネルギーをかき混ぜ、地球の血流を治すものなの。吉宗が反対してお流れになった法案や今回お流れにしようとした法案が成立しないと。人がダンジョンに来ず、地球は人間でいう大動脈瘤のような病気にかかる。だから・・・・・・」
シルバディアは角を励起させ頭部にもう一本生やすと両手を怪獣化させ、尻尾で椅子を叩き壊した。
「邪魔する野党は、地球の害虫として、私達の駆除対象となる!それでもいいのねっっっ!!?!?!?」
プレッシャーを受けた野党議員達は神に祈り始め、与党議員達は椅子から転げ落ちたりしている。
「す、すす、すみませんでした・・・・・・良くない、ですぅ・・・・・・」
「吉宗。わかった?私はいつでも見てるし、なんでも知ってる。貴方達は野党なら、野党の誇りと目的をちゃんと思い出して与党に挑みなさい。それでも直らないなら・・・・・・」
「直らない、なら・・・・・・?」
「貴方達の選挙区に魔石の恩恵を無しにするわ。その上で選挙に勝てるかどうか見ものね。」
「は、はいぃ・・・・・・」
「石化の解き方は、中島総理が極秘情報として持ってる。一般議員にその極秘情報を開示してもらえるかどうか、政治家としての腕の見せ所よ。頑張ってね。」
シルバディアは攻撃姿勢を解き、出口に向かう。
「あ、ついでに!法案可決しといて。以上よ。」
シルバディアは須垣を連れ後にする。野党達は中島総理に泣きながら陳情するのだった。
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
「ただいま。」
「おーおかえり。」
「ママ今日のごはんは?」
「今みのりちゃんと天谷ちゃんがエルとバル連れてお肉買いに行ってる。」
「わかったわ。」
帽子を帽子掛けに掛けて自室に戻るとゼファランディアがルービックキューブをしていた。
「ゼファ姉それは?」
「ママ上がもらってきてな。全面揃えるのは容易いのだが、人間のルールに沿って遊ぶとスピードが出ん。人間は凄まじいスピードで全面揃えるのでな。ムキになって挑戦したが日本記録には並んだが世界記録にどうしても並べん。」
「ふーん。」
「人間も結構面白いものを考えるものだ。シンプルで、奥が深い。」
カチャカチャとルービックキューブをする姉は放って置いて。自分はごはんまでフィギュア棚でも掃除しようと無静電気ブラシを手に取る。
「結構埃溜まるわね。やっぱりアクリルケース買った方がいいかしら。でもそれだと紫外線対策しなきゃならないのよね。」
「・・・・・・・。」
「これちょっと色褪せてきてる・・・・・・うーん・・・・・あ、そうだ買ったアクリルケースUVクリアー拭けばいいじゃない。良いこと思いついた。」
スマホでアクリル棚を三つほど探して購入。そしてUVクリアースプレーを10個ほど。
「よし。」
「シルーーー!!!ゼファーーー!!!おやつ食べよーーー!!!」
「はーい。」
「ゼファ姉行くよ。」
「む?うむ。」
リビングに行くとアイメイディアスがお茶を淹れておりそれにありがたくありつく。
「こら!ゼファ!!おやつの時くらいおもちゃやめなさい!!」
「う、うむ・・・・・・」
「ママ、バームクーヘンもっとない?」
「シルはもう食べちゃったの!?ごはんまで待ちなさい!!!」
「はーい。」
そしてだ。ゼファランディアがルービックキューブをテーブルに置いたら空間ディスプレイを開くすると目を見開いた。
「シルバディア!」
「なにゼファ姉。」
「エーテル風が来るぞ!!!」
「えっ!!??!?本当!?!?!?!」
「間違い無い!木星付近で停泊してる宇宙船が観測した。この速さだと来週には来る!!」
「よっし。やる気出てきた。エル達にも知らせよう。」
「ああ。まさかこの宇宙でエーテル風があるとはな。多分何百億年周期だから次は大分先だろう。」
「なるほど。俄然見逃せないわね。」
地球の新時代に現れる新時代の風。これが吉と出るか、凶とでるか。