転生したら異世界の宇宙最強の龍でした!〜0から星と生命を作り出して一大文明の支配者になったので現代日本へ帰還します。自分は日本が一番暮らしやすい。〜 作:電動ガン
28年後・・・・・・じゃない。嘘。10年後。
シルバディア達が消えてから、1年、3年、8年・・・・・10年が経った。デバッグとアップデートが行われなくなった世界のダンジョンは停滞し、探索者達は魔石を掘る周回作業者と化していた。変わって魔石の技術は大きく発展し様々な技術が生み出された。宇宙進出にはまだ早かったものの月までは30分で行けるようになり、月面前線基地計画が立てられた。政治の方は、シルバディアが帰ってくる前提で行われており、シルバディアが居たときの首相を維持する方針が採用されていた。そして、第四次中島清美内閣の日本。
「・・・・・・鮫坂君ありがとうございます。国立天文台からの報告は?シルバディアさん達の痕跡は見つかりませんか。」
「国立天文台からは何も報告は・・・・・・」
「そうですか・・・・・・ついに10年が経ちましたね。」
「ですね。アイメイディアス様が気の毒です。」
「アイメイディアスさんが気の毒です。10年は宇宙時間で言うと一瞬かもしれませんが。地球で生活していると長いです。アイメイディアスさんは生きてはいると考えているようですが・・・・・・」
「そうですね・・・・・・シルバディアさん達には早く帰って来て欲しいですが・・・・・・」
「いつ帰ってくるかは完全にわかりません。下手したら数万年後です。その時まで日本を存続させるのが我々の試練です。私も四期目という総理史上初の総理となってしまいましたし・・・・・・せめて私が生きているうちであれば便宜を図れるのですが・・・・・・」
「とりあえず数百年後だろうが数万年後だろうがなんとか出来る引き継ぎ資料は作成してあります。このまま通ればいいんですが。」
「そうね。とりあえずいつ帰ってきても良いようにしましょう。ダンジョンの様子は?」
「運営に問題は出てません。いつも通りです。ですが細かなバグが出ています。」
「バグ・・・・・5年前ほどから顕著になってきてますね・・・・・・」
「ええ。モンスターのポップ座標ズレ、フィールドのテクスチャ崩壊。ドロップの偏り。致命的なバグは出ていませんが不安を募らせるには十分なバグです。」
「あまりにも出る場合はダンジョンを封鎖せねばなりませんね・・・・・・」
「ですがそれでは国内で年間500億個算出されている魔石が止まることになります。」
「それも困るわね・・・・・・」
中島総理は悩み、ため息を吐く。その時鮫坂のスマホが鳴った。
「もしもし・・・・・・はい、はい。」
「・・・・・・。」
「わかりました。」
「・・・・・・。」
「総理。来ました。」
「来たって?」
「推定シルバディアさんです。火星の衛星軌道上に不明な物体を五つ確認しました。地球に向かうコースです。」
「地球に向かう・・・・・コース・・・・・シルバディアさん達なら、何故ひとつ多い?」
「ゼファランディアさんの宇宙船では?」
「それは木星軌道上に停泊しているはずです。そちらの観測結果は?」
「・・・・・・問い合わせ結果、木星軌道上に停泊を確認。」
「ジョーンズ大統領始め衛星防衛機動砲掌握国に連絡を取って。防衛レベル4。未確認脅威確認の報告。」
「承知しました。」
「シルバディアさん達ならいいんですけど・・・・・数が違うのはどうして?」
「わかりません・・・・・また別なドラゴンを連れてきたのか・・・・・・」
「とにかく、警戒せざるを得ません。鮫坂君、浜中君と連絡を密にして。」
「承知しました。」
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数日後。それは地球の衛星軌道上に到達した。4体の女神龍と、塔の様な建造物の宇宙船がそこにあった。
「衛星防衛機動砲はロックオンを外しましたが・・・・・・本当にシルバディアさんですか?」
「間違いありません。画像紹介の結果、コードネーム:ドラゴン、コードネーム:シェンロン、コードネーム:ギドラ、コードネーム:アークドラゴンで間違いありません。もう一つ、謎の建造物がありますが。」
「キヨミ。これは、レディ・シルバディアが何かを連れてきたと考えていいか。」
「そう捉えるのが正解かと思いますジョーンズ大統領。」
「イギリスも確認している。あの塔型の物体はなんだ。」
「マッキンス大佐も初動は慎重にしてください。」
「中国は火を入れたままだ。我が国の防衛の為だ。許してくれ。」
「それも承知しています張将軍。ただし発砲は絶対に控えてください。」
「ロシアの衛星砲は射程圏外ですので日本に任せます。」
「アーニャ・・・・・・じゃない。アナスタシア大統領も手出し無用を徹底してください。」
中島総理は総理官邸の屋上から空を眺める。そこには地上からも見える位置に女神龍と塔型の何かがいる。その時、ふと・・・・・・目が合った気がした。その瞬間頭に声が響いた。
「あー・・・・・・あー・・・・・・・総理?中島総理よね。」
「シルバディアさん・・・・・・?」
「そうよ。シルバディアよ。元気してた?こっちは全員無事よ。」
「本当にシルバディアさん達なんですね!心配したんですよ!!アイメイディアスさんは大変お辛い日々を過ごしてて・・・・・・」
「あー・・・・・・ママ、ママね・・・・・・すぐ帰るって言ってたからね・・・・・・」
「とりあえず降りてきてもらえますか?その何かも一緒に。」
「いいの?ちょっとお客さんだけど。」
「多分、シルバディアさんのことなので。危険は無いと推測しています。」
「ええ。絶対に敵対しないことを条件に連れてきたの。」
「ならばそう報告します。とりあえず富士演習場に。」
「わかった。」
中島総理は地上から見えるシルバディア達が動き出したのを見て一息吐く。そして各国へ報告するのだった。
「シルバディア達で間違いないんだな。」
「あの塔型の建造物は何だ。」
「何を連れてきた?」
「敵ですか。」
「シルバディアさん曰く、敵対しないよう言い聞かせてあると言うことでした。詳細は着陸してからにしましょう。日本が責任を持ちます。」
「そうか・・・・・・わかった。ではまずは日本が主導してあの塔型建造物を受け入れてくれ。」
「必要なら軍の派遣も用意しておく。空母を二隻、太平洋上に向かわせておく。」
「中国も頼ってくれ。空軍を展開準備させておく。」
「マッキンス大佐、張将軍。その時は頼らせてもらいます。よろしくお願いします。」
「ロシアは一応、魔石常温核融合爆弾のスイッチを渡しておきます。」
「アナスタシア大統領も協力感謝します。あとは、我々の腕の見せ所です。」
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富士演習場。4体の女神龍は着陸と同時に人間体に変身し、全長1300メートル、高さ1200メートルほどの塔型建造物の側でくつろいでいた。そこに須垣が防護服を着て現れシルバディアに近づいて行く。
「須垣!年取ったわねー。」
「シルバディアさん!お久しぶりです。私も54歳ですからね。それはもう歳は取りますよ。」
「有害物質や有害な宇宙放射線は除去してあるから防護服はいらないわよ?」
「いえ、これは国民への宇宙への対策をしているというポーズです。許してください。」
「ああ、そう。それなら良いけど。」
須垣は塔型建造物を眺め、シルバディアに問う。
「この建造物なんなんですか?」
「これは次元航行艦。私の元いた世界、メグメレルって世界がね?ようやく次元航行艦を完成させたの。」
「次元、航行、艦・・・・・・?」
「そう。宇宙を渡るだけではなく、次元の海を渡る船よ。」
須垣はぞっとした。科学力の差がありすぎる。まともな対話が出来るか相当怪しかった。
「な、何故、連れてきたのですか?」
「彼らには困った問題があってね・・・・・・」
須垣は覚悟して息を呑んだ。
「彼らは卓越した魔法技術と科学技術があるんだけど、文化が死んでいるの。娯楽や食文化が致命的に死んでて。
一応美味しい食事はあるんだけど数品だけで全国民がその数品しか食べてない。
そして娯楽は地球のサッカーの下位互換みたいなつまらないスポーツをみんなで見るしかないの。」
「はぁ・・・・・・」
「そしてこのままでは技術だけ発展して国が栄えないって相談が来たの。それでメグメレルに行って次元航行艦を連れて帰ってきたんだけど。多分20年くらい掛かってない?帰ってくるの。」
「10年ですね。掛かったのは。」
「予想よりも早い。じゃあちょっと次元航行艦を見誤ってたわね・・・・・・」
「では、この次元航行艦には乗組員がいると?」
「いるわ。3000人ほど連れてきたの。」
「この大きさの割に随分少ないんですね。」
「とりあえず接触する?」
「もう少し待ってください。こちらで使節団を準備しますので。」
「わかった。伝えとく。」
地球に現れた謎の艦、次元航行艦。彼らの目的は文化。この出会いが地球に何をもたらすのか。