転生したら異世界の宇宙最強の龍でした!〜0から星と生命を作り出して一大文明の支配者になったので現代日本へ帰還します。自分は日本が一番暮らしやすい。〜 作:電動ガン
シルバディア達は一度自宅へ戻った。アイメイディアスは泣いて喜び。36歳になったみのりも手を叩いて喜んだ。だがシルバディアはエルーカディア達を自宅において仕事に行ってくると出て行ってしまうのだった。
「須垣、待たせたわね。」
「いえ。それほど。では向かいましょう。」
総理官邸に向かい執務室に通され中島総理と久しぶりと挨拶をした。
「中島総理、10年ぶりなのね。」
「そうですね。シルバディアさんがいなくなった所為で総理を辞められず第四期まで内閣を存続させる事になってしまいました。」
「そうなの。で、早速仕事の話なんだけど。」
「ええ。わかってます。異世界の使者のことですね。」
「そう。メグメレル級次元航行艦一番艦メグメレル。特設使者が25人乗ってて他は維持、管理、運用要員よ。」
「意外と使者の数が少ないのですね・・・・・・」
「ああ。これは地球の情報を少し伝えて使者は多くない方が威圧感を与えないだろうってメグメレル側が判断したのよ。」
「なるほど。そういう配慮が出来る世界だと言うことですね。」
「まぁでもその配慮が出来るけど文明の発展度は地球とどっこいどっこいよ。魔法、科学の技術は確かに地球と比べると龍と羽虫ほどの違いがあるけど文化レベルは高くないの。むしろインフラレベルは地球の方が高い場合もあるくらい。」
「随分とまぁ。歪な世界ですね。」
「まぁこれは私が発展度を重視し過ぎた結果ね。発展させるのに棄てさせ過ぎたの。これは完全に失敗だった。」
「ふむ・・・・・・それで、我々に文化を学びたいと言う結果になったのですね。ですがどうしてそのようなことに?」
「エーテル風を受けに行って・・・・・・伝令を受け取って。じゃあ全員で行くかってなって・・・・・・メグメレルなら一日で帰って来られるしと思ったんだけど・・・・・・向こうで歓待を受けてね・・・・・・だけどエルが退屈って言い始めて向こうは大騒ぎになっちゃって。私達を退屈にさせたら向こうは大災害が起きるってずーっと信じてるの。もう数億年以上。で、エルの退屈を紛らわせる為に歌や踊りが始まったんだけど、エルはスマホでアニメ見始めちゃってね。向こうの人がアニメに興味を持って・・・・・・それでね。」
「ですがアニメだけでそれほど興味を引くほどのものだったのですか?」
「衝撃だったらしいわよ。メグメレルで映像って記録するだけのものだったから。」
「ええ・・・・・・」
「最初はね。メグメレルのみんなは自分達が持てなかった物を持ってる世界があるって色めき立っててすぐに向かおうとした。
温厚なメグメレル人が侵略も辞さないほどに。で、私が止めたの。でも止まらなかった。」
「じゃあなんで大人しくなったんですか?」
「言ってやったのよ。メグメレル人が数億年掛けてもなれなかった私の友。その友になった人類のいる世界を脅かしたら私が貴方達をどうすると思う?ってね。」
「ああ・・・・・・ありがとうございますほんとに。」
「ちょっとやり過ぎちゃったけどね・・・・・・」
「え・・・・・・?」
「まぁ後は会ってみればわかるわ。」
「わかりました。こちらも木崎大使を中心とした使節団を準備しています。あと三日ほどで準備出来ますので。」
「わかった。でももっと慎重に準備してもいいのよ?メグメレルなんていくらでも待たせておけばいいのよ。」
「いえ、いくらなんでもそれは・・・・・・」
「いいの。日本側はしっかり準備をして。」
「はぁ・・・・・・わかりました。では一週間お時間をいただけますか。」
「わかったわ。向こうにも伝えとく。」
「お願いします。」
「あと、一応聞きたい事ある?」
「メグメレルの情報をもう少し欲しいです。どういう人口分布だったりとか。政権はとか。」
「人口は、そうね。人間、亜人、魔族で構成されているわね人口分布は。」
「なるほど、複数種類の人類で構成されているのですね。面白いです。亜人、というのは?」
「人間でもなく、魔族でもない人類の総評ね。獣人、エルフ、オーク、マーメイド、魚人他数十種類で構成されてるの。」
「ほうほう。我々が想像するような亜人種なんですね。ふむ・・・・・使節団にファンタジー小説家や脚本家を加えた方が良いか・・・・・・魔族というのは?」
「身体に魔神の特徴というか。私が手を加えて作った人類なのよね。私の細胞が混ざってる種族なの。マナの扱いに長けていて人間の数十倍は長生きの長寿の種族なの。でも正直劣等種ね。」
「劣等種って・・・・・・そこまで言う物なのですか?」
「エルフも同じくらい長生きする種なんだけど。魔族は2000年近い寿命があるにも関わらず600歳を過ぎた辺りで思索にふけって眠ったまま起きなくなっちゃうの。そしてそのまま死んでしまう。大分ダメダメな種族よ。」
「随分な・・・・・・」
「どうしてこんな種族になったかは私でもわからないの。私としては強靱な種族が出来て労働力になれば良いなって思ったのよ。何コレって感じ。」
「あはは・・・・・・では政治形態は?」
「絶対君主制よ。私の細胞を分けた人間がいてね。500年くらい生きる人間が王として君臨してるの。でも私の細胞の影響で女の子しか生まれなくってずっと女王なのよね。でも私が人の統治をこれでもかと叩き込んだから惑星統一が出来るくらいの王になったわ。」
「強いトップがいる体勢なんですね。それならば惑星統一も可能なのですね・・・・・・」
「まぁでもその女王の上に不変の存在である私がいたから民は女王に従っていた気があるわね。私がメグメレルを出て500年くらいだけど一応女王の体勢は崩れてない。お利口さんになった気がする。」
「ほうほう。シルバディアさんがその上に・・・・・・ですが、大丈夫なのですかそれは。その頂点の更に上は大分問題がある気がします。」
「そうね。だから出て行ったの。地球を見つけて早く出て行きたかったのもあるけど。」
「そうですか・・・・・・うーん。とりあえずある程度視点は見つけられました。ですがもう少し全貌が見えればいいんですが・・・・・・」
「どういう世界かってのが見えないってこと?」
「ええ。市居の様子が見えないというか。」
「そうねぇ街の様子は、現代の中世といった感じね。」
「現代の・・・・・・中世?」
「ええ。馬車がまだ走ってるし。街の外は大規模農園だし。ビルなんてないし。工場だけが馬鹿でかいし。ダンジョン探索が優遇されがちで他職はいつも人不足だし。」
「なんか意外と発展してないのでは?」
「間違い無く発展してるわよ?家はナノマシンプリント建築だしね。」
「ああそういう・・・・・・しかし魔法と科学が融合してるにしては、あまりにもデザインが洗練されてないのでは?」
「まぁ、魔法と科学の比率で8:2になってるからね。どうしても文化的な遅れがデザインなどに響いてるの。」
「ふむふむ。大分想像出来ました。使節団の人選をもう少し洗練させます。」
「よろしくね。」
「ではシルバディアさん。使節団の準備が出来たらまたお願いします。」
「おっけー。じゃあとりあえず私、ダンジョン庁行ってダンジョンの調整に行くわ。しばらくダンジョン閉じる告知して。」
「わかりました。それは坂下長官に伝えておきます。」
「お願いね。」
・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
一週間後。メグメレル使節団が富士演習場の次元航行艦へと集結していた。複数の外交官だけではなくファンタジー小説家やアニメの脚本家などファンタジーの世界、社会に精通していると推測出来る専門家も集めた使節団だった。
「須垣、準備はどう?」
「出来てます。いつでもどうぞ。」
「わかったわ。木崎!行くわよ。」
「はい!」
シルバディアが念話を飛ばしたらしい。次元航行艦の前面ハッチが開き、30人ほどのそこそこバラバラな人種の向こうの使節団が現れ、日本側の使節団の前に来たかと思うと全員が一斉に跪いた。
「シルバディア様、地球第一使節団、到着しました。」
「じゃあ挨拶なさい。」
「はっ。」
日本側は翻訳魔法が効いている事に安堵する。そしてメグメレル側の使節団から一人、見た目は14、5歳。シルバディアよりは少し年上ほどのドレスを着た女性が前に出てスカートの右側を持ち上げ、左側は折って畳むような仕草を見せる。木崎はおそらく異世界のカーテシーに近い物ではないかと推測する。
「私はメグメレル使節団代表、メグメレル王家、第二皇女のアドメラル・リュシド・アバワン・アミラエール・オーロラルドと申します。地球の皆さん。どうぞお気軽にアドとお呼びください。」
木崎はこれには面食らった。皇族。それも第二皇女という大物が出てくるとは完全に予測していなかった。木崎はアドと呼べと言われたが皇族をそんな簡単には呼べないし、かといって呼ばないと地球側は友好の兆し無しと捉えられる恐れがある。木崎は苦い顔を隠して数瞬で考えに考えた結果。こう告げた。
「アド様。ようこそ地球にいらっしゃいました。我々は貴方方を歓迎します。」
「いえ、シルバディア様のご友人の方々に歓迎していただき誠に感謝感激であります。」
「ははは・・・・・では、バスを用意していますので、まずは場所を移しましょう。」
木崎は使節団を移動させ、まずは何を求めているのか完全に探ろうとした。
▽▽▽
東京。帝国ホテル。迎賓館。
「お、おお・・・・・・!!!」
「これは・・・・・!?」
「料理・・・・・・!!我々の物とは全く・・・・・・!!」
迎賓館で出された料理。それは豪奢だがそれだけではない逸品が出されていた。
「これは・・・・・・!?」
「我々の料理よりも遙かに・・・・・・!!」
「先を進みすぎている・・・・・・!!」
涙を流しながら食べるメグメレルの使節団はメモを持ってきていたが料理のレベルが違いすぎて全くメモを取れていなかった。想像も出来ないらしい。木崎はそれを目ざとく見つけていた。
「アド様、如何でしょう。」
「木崎様・・・・・・大変、素晴らしいです。我々が何時も食べている料理とは、比べものになりません。我々の物はただ歴史が長いだけの生ゴミに近いです。」
「そこまで卑下するものではないですよ。私達もそちらの料理を食べてみたい物です。」
「ここまでの物を出されてしまうと・・・・・・我々の物は些か、いや、大変、恥ずかしいです・・・・・・」
「・・・・・・まぁいずれ、食べられるでしょう。とりあえず、アド様。明日は市井の物を食べに行きましょう。五人選別しておいてください。」
「承知致しました木崎様。」
木崎は思案する。このままメグメレル使節団に美味いものを食べさせ、サブカルチャーに触れさせ、文明の利器を嗜ませれば。この視察は終わると思っていた。だがそう上手くはいかないのであった。