転生したら異世界の宇宙最強の龍でした!〜0から星と生命を作り出して一大文明の支配者になったので現代日本へ帰還します。自分は日本が一番暮らしやすい。〜 作:電動ガン
メグメレルの次元航行船が帰投することになった。シルバディアが怒りの帰投をしろと言ったからである。アドメラル達は美味しい食事から離れがたい使者達が残ろうとしたがシルバディアの怒りの波動を感知して船へ一目散に退散していた。
「アドメラル。ほんとに。ほんとにまた馬鹿やったらほんとに滅ぼすからね。」
「は、はっ!!承知しています!!」
「本当にアオアオジーの丸焼き滅ぼしたの許さないから。」
「ひっ・・・・・・わかりました!お母様にしかと伝えます!!」
アドメラルが次元航行艦に乗り込むと重厚な起動音と共に浮かび上がり、次元の狭間に消えていく。日本は静けさを取り戻したのであった。
「はぁ・・・・・・行きましたね。」
「そうね。須垣、報告のために直ぐ戻る?」
「ですね。木崎さんと詰めたいです。」
「そう。須垣は転移苦手なのよね・・・・・・木崎の車に乗せてもらいましょうか。」
「そうですね。それで帰りましょう。」
およそ一ヶ月半のメグメレル人の滞在は地球にはそれほどの影響は与えなかった。が、逆に地球がメグメレルに与えた影響は、惑星がひとつ崩壊するようなものだというのをうっすら気がついていたが知らないふりをしていた。
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メグメレル。帝都アズガンメレル。王城。
「して・・・・・・?アドメラル、我々は、シルバディア様の怒りを買ったと?」
「は、はい・・・・・・お母様、あのシルバディア様が、私に蹴りを入れて暴行するほどの怒りようでした・・・・・・」
一度航路を開けば一日で行き来が出来る為次元航行艦で瞬時に戻ったアドメラルは直ちに母親、リュシド・マイヤミール・アクロレンス・アミラエール・オーロラルドへと報告していた。その母親は娘の報告を受け、血の気を引きながら頭を抱えるのであった。
「今から・・・・・・料理人を育てるとなったら何年掛かるか・・・・・・」
「ですが、シルバディア様の怒りを無視したら、我々を滅ぼすとも・・・・・・」
「そこまで・・・・・・いつ達成出来るかはわかりませんが・・・・・・今すぐ始めないといけないわね・・・・・・」
リュシドは手を叩き侍女を呼ぶ。
「メラメリルとミリアミルを呼んで。」
「はっ。」
更に二人の娘を呼ぶとリュシドはため息を吐く。
「アドメラル。他の報告は?失われた文化の復興は可能ですか?」
「それは・・・・・・難しいかと・・・・・・」
「そうですか・・・・・・・」
「我々は自然を開拓し尽くしていますので地球で見た雄大な大自然はもう得られない。そして古代の遺跡や遺物は掃除し尽くしているためもう存在しません。食事はいわずもがな。我々が文化で取れる手はほぼ皆無かと思われます。」
「ああ・・・・・・」
「唯一、娯楽やホビーなら、工場のラインを一部転換すれば可能かと思われますが・・・・・・地球の様なアイディアが出る基盤がありませんので国民の娯楽たり得るのは不可能だと思われます。」
「文化に関しては完全に手詰まりですね・・・・・・」
「そうです。我々は、このままではシルバディア様に滅ぼされる前に滅びます。」
「ただ生きているだけの存在は、死んでいるのとも同然ね・・・・・・」
「はい。お母様、如何なさいますか。」
「今のうちに国民に僅かにいる文化の残滓を残している者を保護しましょう。」
「失礼します。母上?お呼びでしょうか。」
「母上。参上致しました。」
「メラメリル。ミリアミル。来て早々悪いけどアドメラルから報告を聞いて頂戴。」
「まぁ!アドメラル!地球から戻られたのですのね!」
「アド姉上地球どうでした?」
「・・・・・・。」
アドメラルはまず、地球の、日本の様子を説明することにした。シルバディアの怒りは母に報告したから後でいいだろうと。
▽▽▽
「まぁ!!まぁまぁまぁ!!やきとり!?らーめん!?おむらいす!?」
「シルバディア様の友になった世界というのは凄まじいですね。」
「まぁ〜〜〜〜〜!!!そんなに美味しそうなものがいっぱい!!?まぁまぁまぁ!!!」
「お姉様は食べ物の話ばかりですね・・・・・・」
メラメリルは美食に目がない。自分に料理の腕は無いため機械に再現させたソースをかけて食べる程度でしか出来てないがもうそれはもう食べる食べる。
妹が奇跡の美食を味わってきたことに興味津々であった。ミリアミルはというと。
「すばらしい・・・・・シルバディア様の愛したほびーとやら・・・・・・実に興味深いです。」
「だけど、シルバディア様の怒りを買ってしまって・・・・・・」
「は?」
ミリアミルの目の色が変わる。
「なぜ?」
「料理人を消して料理を絶滅したことに大変お怒りで・・・・・・」
「うわああああああ!?!?!なにやってるんですか!!!!シルバディア様の怒りを買った!?!?!そんなのこの世界を滅ぼされてもおかしくないですよ!?!?!?」
「実際滅ぼすと言ってて・・・・・・」
「うわああああああああああ!?!?!?!」
ミリアミルは泡を吹いて倒れてしまう。アドメラルはミリアーーーー!!!と絶叫して支える。一方メラメリルは未知の美食を想像し、涎をだらだらと流しながらドレスの袖で拭っている。
「お前達・・・・・・少し静かにしなさい。」
「ですが母上?アドだけ美食を味わうのはずるくないですの?」
「わかっている。だから次の地球行きはお前達三人姉妹で行きなさい。」
「まぁ!!」
「えっ。」
「ぶくぶく。」
「シルバディア様にきっちり謝罪をし、失われた料理の復興を急がせるとお伝えするのです。謝罪をして許してもらえるかはわかりませんが・・・・・・・」
「きちんと謝罪すれば許してもらえますわ。シルバディア様はお優しいですもの。」
「お姉様、シルバディア様はこうおっしゃっていました。食べ物の恨みは恐ろしいと。」
「おっと。ちょっと雲行き怪しくなりましたわね。」
二人は談笑するがリュシドはため息を吐く。
「とりあえず、次の地球行きの計画を立てなさい。地球側の日本という国の長が用意したこの文書を精査し、要求しているものを用意して取引に応じましょう。
シルバディア様の友と友誼を結べればシルバディア様もお許しになろうという気が少しでも起きる筈です。」
「少なくとも取れる手はそれだけですわね。」
「ですね。地球は我々より遙かに進んでいると認識せねばなりません。遅れているのは技術だけです。」
「うむ。元よりだ。地球を下に見た瞬間に我々は滅ぶ。アルカディア様も我々を見捨てるであろう。」
「お母様。では、料理人の修行に行かせるのはどうでしょう。」
「いや待て。最初から人材を全て預ける甘えをしてしまうと関係は築けない。支払いを待って貰うのだぞ。」
「ああ・・・・・・」
「ですの・・・・・・」
「まずは食を食べて学び、娯楽を楽しむ段階だ。余計な思惑を出さず、まずは正直に受け取る。これを徹底しよう。」
「はい。」
「承知しましたわ。」
「ミリアミルは・・・・・・起きたら伝えて。」
「はい。」
泡を吹いているミリアミルを侍女に任せ、母に向き直る。
「任せたわよ。二人とも。ミリアミルには後で伝えて。」
「はい!」
「はいですわ!!」
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「ダンジョンの収支どう?ゼファ姉。」
「そうだな・・・・・・10年の間にこれだけ収支が出ているのであれば万々歳であると言えるな。」
「やっぱそっか〜」
ダンジョン庁、シルバディア専用ダンジョン管理室にて。ダンジョンの管理に奔走しているシルバディアとゼファランディアだったが。ダンジョンのエーテル流入量と魔石排出量がかなりのバランスで成り立っているのを感心していた。
「どうする?下の階層を開放すればボス部屋で最低レアの小魔石が排出するから周回になるか?」
「うーん危険は取らないんじゃない?流石にレベル上限の15にならずに周回に繰り出す者は少ないでしょ。」
「それもそうだな。しばらくは極小魔石でやらせるか。」
「一応15階層からは小魔石がメインになるけども・・・・・・いつ開放できるやら。」
「また10年かかるやもしれんな。」
「まぁその時はその時よ。アフリカのは進んでる?」
「ああ。中島総理に調整を頼んでいる。調整が終われば我が設置しに行く。」
「わかったわ。さてこっちの8階層からは・・・・・もう十分過ぎるほど装備が行き渡ってる。ほとんどの探索者がレベル上限の13に達してるし、いいわよね。」
「いや、念には念を。もう一度7階層より下の案内を出しておけ。10年という期間は人類には長すぎる。」
「そうかしら・・・・・・そうかも。じゃあ説明動画をまた出しましょう。」
「それがいい。」
その時だった。坂下長官が入ってきてお客様ですと言った。シルバディアは客など来る予定はあったか?と疑問に思ったがまぁ別に拒む理由も無いなと入れてと答える。
そして入ってきたのは中島総理だった。
「総理、どうしたの?」
「シルバディアさん、これを。」
それはオレンジ色のトランシーバーの様な機械だった。
「コレは?」
「アドメラル様が置いていった次元通信機です。これが先ほど通信がありまして・・・・・」
「ふうん?」
中島総理はほとほと困った顔でため息を吐いた。
「渡せる技術を用意したと連絡があって。リストを貰ったのですが・・・・・・」
「どれどれ・・・・・・?」
シルバディアはレシートのような書類を眺める。シルバディアからは不思議な点や厄介な点は無い。
「いいじゃない。普通のリストよ?」
「いや、いやいやいや。」
「ええ?」
中島総理は苦い顔でリストを眺めてこう言った。
「どれもこれも地球には早すぎる技術ばかりです。何も下準備も無しに渡されたら、秩序が崩壊します。」
じゃあ下準備しろと言いたかったが、それはあまりにも可哀想だとため息を吐くシルバディアなのだった。