転生したら異世界の宇宙最強の龍でした!〜0から星と生命を作り出して一大文明の支配者になったので現代日本へ帰還します。自分は日本が一番暮らしやすい。〜 作:電動ガン
中島総理の執務室に赴き。メグメレルのリストを精査する。中島総理は胃が痛い顔をしていて少し可哀想だった。
「それで・・・・・・えーと、新機軸ゴミリサイクル技術が?」
「原子分解再構築ブレーキシステムです・・・・・・」
「じゃあこの。空力無視飛行システムが?」
「リュゼピタル粒子フライトシステムです・・・・・・」
「それじゃあこの海上プラント施設技術は?」
「全長3キロ。全幅2キロのリュゼピタル粒子フライトシステム搭載航空シェルターです・・・・・・」
シルバディアは苦笑いだった。確かに地球側が求めた技術と出してくる技術としては正しい。だが根本の科学力が違いすぎて神の如き超技術を渡されているのも同然だった。
「うーん確かにこれじゃ地球側は困っちゃうわね・・・・・・しかもメグメレルには技術レベルを下げろと言っても存在してない可能性が高い・・・・・」
「では、どうしましょう。」
「いきなり地球を発展させるとそれこそ内乱で総崩れになる可能性が高いわね。どうする?最終的な方法として地球側の食料をメグメレルで作らせて送らせるくらいしか対価出せないとおもうけれど。」
「それではメグメレル側に大変失礼になるので・・・・・・」
「地球側が気持ちに耐えられないか・・・・・・労働力に移民とか。メグメレルの国民は私の影響下にあるから移民あるある問題は絶対に起こさないわよ?」
「それでは奴隷を連れてくるのと変わりありません。外交問題にしかなりませんよ。」
「そんなことにはならないけど・・・・・まぁ気にするなら辞めときましょう。」
シルバディアはお茶を一口飲み、一息吐く、それに呼応するように中島総理はため息を吐いた。
「テクノロジーギャップが天と地ほどあるとそもそもの交流が難しいのですね・・・・・・」
「まぁね。連れてきたの失敗だった?」
「かもしれませんね・・・・・・ですが全世界各国からこの最初の音頭は日本が取れと言われてますから。うちでは無理だからもう来ないでくださいとも言えません。そうなったら向こうでの内乱の原因になってしまう。」
「そうよねー。これが皇女だけとかだったらいいけど一般人の使者にまで伝わってるからねー。」
「皇女様が来るとは微塵にも思ってなかったんですけど。初手ほぼトップを出すのは足下を見られる要因になり得ますから。」
「普通はね。でもメグメレルは普通じゃなかった。次来るときは皇帝が直接来るかもよ。」
「事前に知らせて欲しいですね・・・・・・警備体制を構築出来ますから・・・・・・」
「まぁ流石に突然は来ないでしょ。それやったら私が直接ぶち上げてやるわ。」
「そ、それも外交問題になるので・・・・・・」
「私はメグメレル側の存在だから無問題よ。」
「こちらで保護してるので。」
「あーいえばこういう。」
シルバディアは少し苦笑しリストに目を落とす。そして次に地球側のリストを見る。
「次はこっち側から渡すリストだけど・・・・・・」
「何か問題はありますか?」
「そうね・・・・・とりあえずレシピを渡しても誰も作れないし食材も無いわね・・・・・・」
「そうですか・・・・・・大農園があると言ってましたが、どういう作物を育てているのですか?」
「私がいなくなってからもう大分経つから同じとは思わないけれど、まずアオアオジー。ベリルミーク。パンガアットの三種類だけよ育てているのは。
「詳細をお聞きしても?」
「アオアオジーは前も説明した通り。ほうれん草と白菜を混ぜた様な野菜。ベリルミークがにんにくとトウモロコシを混ぜた様な野菜。パンガアットはブロッコリーとジャガイモを混ぜた様な野菜ね。」
「ほうほう。全然想像出来ませんね。肉、タンパク質はどうしてるんですか?」
「ベリルミークが植物性タンパク質の塊なのよ。だから家畜を育てることを辞めちゃったの。ベリルミークから抽出したタンパク質で3Dプリント肉を作れば良いからね。」
「なんとまぁ・・・・・魚とかは食べないんですか?」
「魚はメグメレルでは発達してなくて。古代エイみたいなのしか人類の手が届くところにいないの。しかも大変マズイ。」
「ああ・・・・・・」
「メグメレルはあまり食物に恵まれてないのよね・・・・・・食べられるものはままあるんだけど。動物も少ないし。」
「そう聞くと過酷な世界に聞こえますが。」
「生存全振りにさせてしまったからね。農作物にしても大量生産で生き残ってるの。大陸一つで30億人くらいしかいないんだけど大陸の殆どが畑よ。大陸各地にカプセル都市っていうのかしら。そういう大きな都市が何個もあって暮らしてて・・・・・・都市間の交流は王家の使者が行き来するくらいであまりないわね。」
「でも・・・・・娯楽も何もないんですよね?」
「ええ。全然無いわけじゃあ無いわ。一応、国技と呼べるスポーツもあるし。つまんないけど。それの観戦を娯楽にしてるわ。」
「ふむふむサッカーの下位互換と呼んでいたものですよね。」
「ええ。サッカーの方が面白いわ。戦略もあるし。あっちのはただ手を使わずボールに群がって奪い取ってるだけ。多分メグメレル人もつまんないって思ってるけどそれしか見る物がないのよ。」
「ふむふむ・・・・・・あ!そうそう!お酒はどうですか?どんなお酒がありますか?」
「あー・・・・・・お酒・・・・・・お酒ね。」
「何か、お酒は、問題が?」
「私が飲めないから、誰も飲まないのよ。酒という物が発明されてない。」
「なんと・・・・・・!!というかシルバディアさん飲めない・・・・・って人間の年齢でいうと10歳前後なんでしたね・・・・・・」
「それもあるんだけど。私達が酔っ払ったら危険だと思わない?」
「え?」
「だってそうじゃない。指を振るだけで世界を壊せるのよ?酔っ払って壊したんじゃいくら泣いても悔やみきれないわ。」
「な、なるほど・・・・・確かに・・・・・・」
「で、話を戻すけど料理人を送っても送られても学ぶ物が無いので却下ね。」
「ですね。すると・・・・・・」
「料理を直接輸出だけど・・・・・これも辞めた方がいいわね。」
「なぜです?」
「向こうの全国民に渡せなければ意味が無いわ。必ず取り合いになってやっと戦争を放棄したのに戦争の火種になる。」
「ああ・・・・・・」
「それに地球でさえ食料は足りなくなると言われている筈なのに余裕あるの?一度輸出したら養わなければならない人類が30億増えるのよ?」
「まぁ・・・・・・無いですし無理ですね。」
「でしょう?これも無し。」
中島総理が次のリストへ目を進める。シルバディアは次のリストに口を出した。
「娯楽の輸出ね。映画、音楽、ホビー、漫画。」
「これはいけるのではないですか?」
「あまり感心しないわ。」
「これもダメなのですか?」
「もしこれらの娯楽品を摂取した場合。メグメレル人は今まで失っていたクリエイター魂のようなものを刺激されることになる。頭の中にアイディアが浮かんでくる経験が無いメグメレル人は自家中毒を起こす可能性が非常に高いわ。」
「そういうものなのですか!?」
「アドメラルが日本旅行から帰って来た時の報告受けてないの?」
「そういえば・・・・・・」
「考えてもみて。何日も何日も餓えて渇いた人間がいきなり高カロリー高栄養の食事を与えられたらショック死するんじゃない?」
「・・・・・・なるほど。」
「娯楽品が厳選が必要よ。メグメレルに実験台にするから人を寄越せと伝えて。それくらいなら外交問題にさせないから。」
「実験台・・・・・・」
「考え無しに渡してメグメレル人全員を廃人にする方が問題でしょ。」
「・・・・・・そうですね。わかりました。」
シルバディアが書類を捲る。そこにはメグメレル側からの技術譲渡希望リストが書かれていた。
「これらは渡して大丈夫でしょうか。」
「自動車、鉄道、飛行機・・・・・・いいんじゃないかしらこれは。」
「これらは魔石動力の物を渡せばいいでしょうか。化石燃料の物を渡されても困るのではと思いまして。」
「いいんじゃない?化石燃料でも。仕組みがわかればメグメレルナイズするでしょ。」
「そういうものですかねぇ。」
「ええ。そこら辺は、腐っても地球より技術が進んでる国よ。」
「わかりました。用意しておきます。」
「次は・・・・・・兵器ね。」
「大きな武器とありますがこれ兵器なんですか?・・・・・・あまり気が進まないのですが・・・・・・」
「兵器はね・・・・・・一応敵が出現したときに備えて教えてはいたんだけど・・・・・・・」
「そうなんですか?」
「ええ。メグメレルのある宇宙は、メグメレル以外の文明は無いの。だけど生命体がいないわけじゃないから。防衛の兵器を用意させてたの。だけど全然そういうのに遭遇しなくって。」
「そういえば、次元航行艦には砲門が存在したと報告を受けてますよ?」
「あれは私の教えをちゃんと覚えていた感じね。分子励起破壊砲を積んでたの。」
「では兵器はいらないのでは?」
「いると思うわ。何故かと言うと戦車や戦闘機という概念が無くて、剣と魔法しかない。砲という概念を伝えるのも相当苦労したんだから。」
「魔法があるなら兵器はいらないんじゃ・・・・・・」
「魔法を使えるのは個人だし、人間の使う魔法で排除出来ない脅威が出てきたら終わるから。魔法より高威力で群で使う砲が必要だったのよ。」
「なるほど・・・・・・」
「基本的にメグメレルも専守防衛だから日本の兵器を参考に兵器開発してくれたらなと思って。」
「うーん・・・・・・やはり皇帝の支配する国という部分が武器輸出三原則に引っかかると思うので無しにしたいですが・・・・・」
「そこをなんとか頼めない?中島総理四期目でほぼ独裁政権なんでしょ?」
「何期も勤めてはいますが独裁したつもりはありません。」
「そうなの?まぁいいけど。」
シルバディアがリストを机に置き、お茶を飲む。中島総理は今のメモを纏めてだして、秘書に任せた。
「やっぱ外交、パワーバランスの違う外交は厳しいわね。」
「ですね、片や技術が進みすぎてて、片や文化的に進みすぎてる。これをどうバランスを取って対話を進めて行くか。腕の見せ所です。」
「そう言ってくれるだけありがたいわ。」
「流石に平和的に交流してくれ対話してくれとやってきた人たちを見捨てる訳にはいきませんからね。」
「そうね。」
「問題はほんとに技術レベルが離れすぎてることですね。どうしたものか・・・・・・・」
「まぁそれは仕方ないわ。過去の技術は棄ててるから技術レベル下げろとも言えないのは諦めて。」
「ええ・・・・・・とりあえず、こちらから譲渡リストを渡してもう譲渡出来る物はしちゃいましょう。焦らしすぎると泣いちゃうから。」
「わかってますよ?シルバディアさんまでこちらに来ていますからね。これ以上対価無しに取っちゃうと外交問題です。」
「私はどこにいようが自由だけど。」
「力がある者というのはそうはいかないんですよ。」
地球とメグメレルのリスト。対等に対話する為のものだがそれは本当に対話の出来る物なのだろうか。メグメレルのこれからの動きに注目する日本なのであった。