転生したら異世界の宇宙最強の龍でした!〜0から星と生命を作り出して一大文明の支配者になったので現代日本へ帰還します。自分は日本が一番暮らしやすい。〜   作:電動ガン

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エグメレルの第二の矢。苦労人木崎の回顧録

メグメレルから第二使節団が向かった。次元通信機で連絡を受けた中島総理はため息を吐いた。

 

「来ますね。」

 

秘書の鷺沢はひとつ頷き。関係各所へ連絡を取り始める。

 

「さぁ。正念場です。来るなら来なさい。」

 

中島総理は次元通信機を握りしめ、鷺沢の連絡の返信を待つのだった。

 

・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・

 

・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

・・

 

 

メグメレルから地球まで、未開拓の航路であるととんでもなく時間が掛かるが開拓してしまえばすぐだ。時間にして1日。中島総理はすぐに前回と同じ富士演習場に着陸するよう要請し、メグメレル側はこれを受諾。富士演習場に次元航行艦が到着した。

 

「相変わらずデカいものだ。」

 

出迎えたのはいつもの全権大使、木崎。前回も案内を担当したが正直帰りたかった。いまも木崎は天下一品ラーメン食いてぇ〜と考えている。そうやって精神を保つしか手段が無かったのだ。

 

「よし。」

 

大型バス6台にその場に留まる様指示して皇女を出迎える要人向けの車を前に出しておく。護衛をこちらで用意することで向こうの人員を少し削減させていた。

 

「まぁ・・・・・・しかし、皇女3人か。向こうは外交という文化さえも失われた過去になっているのか?皇帝が出てこない分マシだが。」

 

次元航行艦の前面ハッチが開いた。そして先頭にアドメラルの他に動きやすそうなドレスを着た歳はハイティーンからローティーンまでの2人がいる。彼女達が他の皇女だなと結論付けた木崎は不敵になりすぎない笑顔を貼り付け、応対の準備をする。

 

「アド様。ようこそお越しくださいました。お待ちしていましたよ。」

 

「木崎様。お出迎えありがとうございます。こちら、私のお姉様のメラメリルです。」

 

「メラメリルですわ。初めまして。メリーとお呼びくださいまし。」

 

「メリー様。初めまして。木崎貞義と申します。よろしくお願いします。」

 

「そしてこちら。妹のミリアミルです。ミリア、ご挨拶して。」

 

「どうも。ミリアミルです。ミリアと呼んでください。よろしくお願いします。木崎様。」

 

「よろしくお願いしますミリア様。」

 

挨拶を済ませると木崎は後ろに控えている人物を見る。エルフ、獣人、頭に角が生えた鬼人。ブタに似た顔の身体の大きなオーク。その他様々な種族。事前の通告通り。

人体実験に使う人物達だ。木崎は何も知らないメグメレル人に心の中で合掌し、大変な事になりませんようにと祈った。

 

「アド様。彼らが例の密約の人材ですね?」

 

「そうです。全員合わせて33人います。」

 

「わかりました。では先に移動させましょう。」

 

「翻訳魔法はどうでしょうか。」

 

「シルバディア様によりすでに担当職員全員に敷設済みです。」

 

「わかりました・・・・・・選別国民よ!!これよりそなたらは我々とは別行動だ!!日本の担当者に従え!!従わぬ者は二度とメグメレルの地を踏めると思うな!!」

 

ぞろぞろと多種多様な種族が日本の担当者に連れられ大型バスに乗っていく。初めての自動車に一喜一憂する様子を木崎は痛ましく見ていた。

 

「さて、あとは使者達ですね。今回のお連れの方は?」

 

「私達3人。護衛を兼ねた侍女が9人。使者が78人います。」

 

「なるほど。予定通りですね。では使者の皆さんはバスに乗って貰って。アド様達は護送車に乗って貰いましょう。」

 

「まぁまぁまぁ!!早速ジドウシャに乗るのね!!」

 

「ふむ・・・・・・非常に興味深い乗り物です。今回のお土産に様々な乗り物が贈られるとのことですので研究は今は置いておきましょう。」

 

「お姉様、ミリア、まずは移動します。木崎様。よろしくお願い致します。」

 

「はい。承知しました。」

 

木崎は最初の感触は良好だと感じ、この後も無事に終わってくれと願うのだった。

 

▽▽▽

 

「え?昼食が足りない?」

 

「そうなんですの。」

 

メラメリルが宿泊先の帝国ホテルで昼食を摂った時の言葉がこれだ。木崎は昼食は帝国ホテルのバイキングレストランだったなと思ったがバイキングならいくらでも食べて良いはずだが?と考えた。

 

「昼食はバイキングですのでお気の召すままお召し上がりになられて良かったのですよ?」

 

「ですがアドメラルが・・・・・・」

 

「木崎様、聞いてください。」

 

「アド様・・・・・?」

 

「お姉様の食欲は底無しです。一回の食事で30人前食べたこともあるんです。」

 

「それは・・・・・・すごいですねぇ。」

 

「バイキングという好きなだけ取って食べるスタイルの食事は非常にマズイです。文字通り何もかも食べ尽くしてしまので私が止めました。」

 

「それで、足りないと。」

 

「素晴らしかったですわ・・・・・・本物のお肉を食べたのは初めてです。タマゴ?も初めてでした。こちらの食事は全て初めてだらけです。大変素晴らしいですわ。」

 

「お喜びいただけたようで何よりです。」

 

「木崎様。お姉様を甘やかしてはいけません。お姉様の摂る栄養は普通の量で良いのです。それ以上は全て余剰です。無駄にバクバク食べているのですから。」

 

「無駄じゃないですわ。ちゃんと味わって食べましたもの。」

 

「じゃあ人1人分の量に納めてください!!」

 

「こんなに美味しい物があるのに食べないのは冒涜ですわ!!」

 

「はぁ・・・・・・」

 

「はははは・・・・・メリー様、もしよろしければアフタヌーンティーもございますのでそちらをお楽しみください。」

 

「あふたぬーん・・・・・・てぃー・・・・・・?」

 

「ええ。昼食後しばらく後に、おやつと一緒にお茶を楽しむ文化です。」

 

「おやつ・・・・・・?」

 

「ああ、おやつというのはですね。時計、あそこに掛けられている数字の書かれた機械が短い針が3の時間になると、夕食の前に菓子を食べることを言います。」

 

「なんと素晴らしい文化でしょう・・・・・・」

 

「木崎様、お姉様を甘やかしていけません!」

 

「いえいえ、おやつはしっかり日本に根付いている文化です。これも楽しんでいただければと。」

 

「そうなのですか・・・・・?」

 

「そういえばミリア様はどこに?」

 

「ミリアはこーひー?という飲み物を片手に向こうで何やら薄くて柔らかい本を積み上げ読んでいます。」

 

「優雅にくつろいでますね・・・・・・」

 

「本はメグメレルでは貴重ですからね・・・・・・しかし貴重でも書いてある物は大したものでは無いので・・・・・・」

 

「ほうほう。」

 

とりあえず今日はホテルでお休みくださいと申しつけ、木崎はエントランスに戻り、電話を掛ける。

 

「もしもし。曽根田大尉。守備はどうですか。」

 

「木崎さんですか。守備は上場と言ったところですね。食事を摂らせたところ非常に好感触です。実験は明日から行います。」

 

「承知しました。こちらの皇女殿下も、明日から行動を開始します。その際の報告も密にしますので。それらも判断材料にしてください。」

 

「わかりました。そちらの新しい皇女殿下2人はどうでした?昼食を摂りましたよね。」

 

「少々想定を上回りましたが許容範囲内です。ただメグメレル人は種族にもよると思いますが食事量が全く違う可能性が高いです。」

 

「ああ・・・・・こちらも想定を上回る食事量の種族がいて少々焦りましたね。」

 

「ですか。種族を統一して欲しかったと報告するべきか。」

 

「その方がよいでしょう。第二陣が来るかはわかりませんが。」

 

「必ず来ると踏んでおいた方が良いでしょう。実験をするなら数が足りなさすぎます。」

 

「そうですか・・・・・・ですが極秘の人体実験ですからね。あまりこちらの人員も割けませんし・・・・・・」

 

「そこもなんとかしてもらいましょう。それが上の仕事です。」

 

「なら我々は下の仕事をやるだけですね。」

 

「ええ。皇帝陛下から使者もそういった機微を見せたらそちらに送って良いという言葉を受け取っています。収容の準備をお願いします。」

 

「わかりました。収容所はまだ余裕があります。準備しておきます。」

 

「頼みますよ。」

 

木崎は電話を切り、ため息を吐く。こんな案誰が思いついたんだと愚痴りたくなるが上が決定したならやるしかない。せめて楽しい収容にはしてやりたいものだ。木崎はポケットからハイチュウを取り出しひとつ頬張った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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