転生したら異世界の宇宙最強の龍でした!〜0から星と生命を作り出して一大文明の支配者になったので現代日本へ帰還します。自分は日本が一番暮らしやすい。〜 作:電動ガン
メラメリルはホテルのインペリアルスイートルームで目が覚めた。日はちょうど昇った頃。妹たちはまだ夢の中。
「お腹が空きましたわ・・・・・・」
ぐぅと腹を鳴らし。機能の夕食を20人前は遠慮し過ぎたかとごちる。水でも飲もうと思ったところ。冷蔵庫に水を見つけた。そしてハッと気がつく。
「そういえば木崎様が・・・・・・るーむさーびすなるものがあると言っていましたね。」
木崎は事前に言っていた。もし部屋でお食事がしたい場合はルームサービスがあるから自由に電話でスタッフを呼び出して良いと。
「えっと・・・・・・時計がメグメレルと違うので慣れるまで大変ですわね。」
時計を指で追いながらデスクに置かれていたルームサービスの項目を見る。
「るーむさーびすは朝5時から・・・・・・今は朝5時半。大丈夫ですわね。」
受話器を手に取りフロントを呼び出す。
「もしもし?朝食の前にいただける物を何か、大盛りでお願いしますわ。温かい飲み物も。」
▽▽▽
「ふわぁ〜・・・・・・」
「アドお姉様・・・・・・おはようございます・・・・・・」
アドメラル達が目を覚ます。そして辺りを見渡すとメラメリルがいないことに気付く。
「ちょっと待ってミリア。お姉様がいないわ。」
「えっ・・・・・・?」
「まさか勝手に出歩いた・・・・・・・!?」
「マズイじゃないですか!!!」
寝間着のままベッドを飛び出す2人だったがリビングに出るとまたもや寝間着のまま山盛りの何かを食べているメラメリルを発見する。」
「ほっ・・・・・・」
「先に起きてただけでしたか・・・・・というかなんですそれ。」
「おはよう2人とも。これはさんどいっちという食べ物ですわ。」
「おはようございますお姉様・・・・・・・そのさんどいっち?はどうしたんですか?」
「るーむさーびすを頼みました。」
「ああ木崎様が言っていたやつですね。」
「るーむさーびすって何なのかわかりませんでしたが、お部屋まで何かを持ってきてもらうことだったんですね。」
「そうですわ!2人も食べます?」
「どういう食べ物なんですこれ。」
「これはパンという食べ物にいろんな食材を挟んだ料理だそうですわ。この赤い何かが瑞々しくてとっても美味しいです。」
「じゃあ私も・・・・・・ん!美味しい!これはタマゴ?の味に似ています。タマゴを挟んだんでしょうか。」
「いただきます・・・・・・んおー!ちょっとピリッとしました!これは肉・・・・・・?メグメレルの合成肉とは比べものにならないくらい味のする肉ですね。
それとこのソース美味しいです。」
パクパク食べ始めていく3人であったが途中メラメリルが何かを飲んでいる事に気付く。
「お姉様何飲んでるんですか?」
「良い匂いがします。」
「これですの?これはこうちゃという飲み物ですわ。飲むなら向こうからコップを持ってきなさい。」
「飲みます!!」
「私も!!」
「はいはい。」
この後朝食を摂るということを知らないアドメラルとミリアミルはサンドイッチをパクパク食べ、紅茶を飲んだ。
その後朝食に行きますわよと侍女を呼び2人を愕然とさせるのだった。
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
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・・
・
「木崎様。お願いがありますの。」
「なんでしょうメリー様。」
朝食をたらふく摂ったメラメリルはロビーで迎えにきた木崎にこう切り出した。
「わたくし、市井の様子を知りたいのです。アドメラルから聞きました。地球の市井はメグメレルとは比べものにならないくらい賑やかであると。」
「ああ、まぁそうですね。」
「その国のなんたるかを知るには市井の様子を知るのが一番です。なので街に繰り出しましょう。是非。早く。」
「え、ええ・・・・・・」
「木崎様、お姉様は私が食べた街の食事が食べたいだけです。予定が決まっているなら無視で構いません。」
「まぁ!?アドメラル貴方自分だけ良い思いをするつもり!?!?」
「お姉様先に予定が組まれているならそれに従うべきです。」
「でも!!」
「まぁいいですよ。ただそのドレスだと街を騒がしてしまいますね。どうしたものか。」
「ならば服も街で買いましょう。そうしましょう。」
「お姉様!!あまりわがままを言ってはいけません!!」
「いえいえ。それも全然構いません。それでは護衛はこちらで用意しますし、侍女さんが護衛を兼ねているんでしたよね?ならばそれで行きましょう。」
「やりましたわぁ!!」
「はぁ・・・・・・木崎様すみません。」
「アド様もそうおっしゃらずに。なるべく自由に予定を組めるようにしてありますので。そういえばミリア様は?」
「ミリアは向こうでコーヒーを飲みながら週刊じゃんぷ?というものを熟読しています。」
「あまり知らないうちにいろんな文化に手を出されるのは困りますね・・・・・・」
「す、すみません!!」
「いえ。大丈夫です。それもこちらでなんとかします。」
「すみません・・・・・よろしくお願いします・・・・・」
「ははは。それでは準備して、また集合しましょう。お願いしますね。」
「はい・・・・・・」
▽▽▽
渋谷。スクランブル交差点前。
「おお!!これがアドメラルの言っていたシブヤですわね!!」
「すごいです。今日は日本の建国祭か何かなのですか?」
「いいえ。違いますよミリア様。ここは日常でこの人の流れがあるんです。」
「これが日常・・・・・・!?!?そういえば・・・・・・地球はメグメレルの倍以上の人口がいるんでしたね・・・・・・」
「ええ。まぁここと新宿は世界最大の人の流れがあるので有名なんですよ。」
「シンジュクと言う場所もこれほどすごいのですか!」
「ええ。駅がね。」
そしてスクランブル交差点を渡り、109へ入る。まずは皇女3人が市井に紛れ込む服を見繕うとした。
そこは皇女達にとっては未知の領域で様々な服とアクセサリーに目を輝かせるのだった。
「す、すごい。メグメレルの宝物庫でさえこうはいきませんわよ。」
「私も初めて入りましたが・・・・・・ここはこういう建物だったとは。」
「ふおおおお。」
「とりあえずミリア様から見ましょうか。」
店内を見渡しながら歩き、どこがミリアミルの目にとまるか観察していた。
「あ、ここ。」
「ここがいいですか?」
「はい。この服、ドレスみたいですけどメグメレルには無いドレスに見えます。」
ミリアミルが選んだのはゴシックロリータショップのジュニア向けロリータ服の展示だった。赤いワンピースで手に取って目を輝かせている。
「メグメレルではこう言ったドレスは無いのですか?」
「そうですね・・・・・・そもそも服を着飾るという文化がありません。国民は統一制服を着ていますし。皇族も皇族だとわかる同じドレスを何着も持っているだけです。」
「そうなのですね・・・・・・・」
「このお店だけでメグメレルに存在するものより多い種類の服があります。気圧されてしまいますね。」
「ははは。ここでは自由に好きなように着飾って良いのですよ。」
「そうします。ふーーーーーー・・・・・・気合いを入れます。」
ミリアミルは店内に入り侍女と共に服を見ていく。木崎はSPと共に店を見張るが特に困った事にはならなさそうだった。
「決めました。これがセットだそうなのでこれにします。」
ミリアミルが選んだのはネイビーのゴシックワンピースとソックス、靴のセットだった。木崎は結構渋い趣味なのだなと感じたがそれほど気にとめず会計をして着替えてくるよう言った。
侍女とひとつしか無い更衣室に入りしばらく待つ。そして出てきたミリアミルは可憐な小学生といった様相に落ち着いていた。
「ふふん。どうですかアド姉様。メラ姉様。これはメグメレルのどの職人にも作れませんよ。」
「かわいいですよミリア。」
「おお〜〜〜すごいですわ。」
その後はアドメラルだ。アドメラルはこれまた時間が掛かった。あっちへいっては悩み、こっちへいっては悩み。階層を変えては悩み。一度休憩しては悩んだ。
「むむむむ・・・・・・」
「アド姉様まだなんですか。」
「わたくし疲れましたわ〜」
「ま、待ってください・・・・・・・」
アドメラルは悩みに悩み頭から煙りが出そうな勢いであった。これには木崎もどうしたものかと聞いた。
「アド様。どういう物でお困りですか?」
「気になるお店はあるんです・・・・・・でも欲しい物があっても足りなくて・・・・・・その足りない物が他の店にはあって・・・・・・また別に欲しい物が有って・・・・・・どこかひとつに決めきれないんです・・・・・・」
頭を抱えるアドメラルを見てどういうことだ?と思案する木崎。そんなもの欲しい店で欲しい物を買えば良いだけだが・・・・・・だがここで木崎は気付いた。国民統一制服。つまりそれはひとつの店から買っているということ。
「アド様大丈夫です。」
「え・・・・・・?」
「複数の店で買ったものを組み合わせるのは日本では当たり前のことなんですよ。」
「そ、そうなのですか!?!?」
「まぁ!!」
「えええ!?!?」
木崎はやはりと思った。前回アドメラルがロリータ服を買った時もひとつの店で一式買っていた。
「で、では、ここの店で、上の服だけ買って、向こうの店で下の服だけ買って、更に他の店で靴下などを買っていいのですか?」
「ええ。でないとなんでこんなに服の店が一箇所に集まっているかわかりませんからね。」
「!!!」
アドメラルの顔が太陽の様な笑顔になる。そして各店舗を回り、アドメラルは服を購入した。
「ふふ!どうですかお姉様、ミリア。」
「いいですね。かわいいですよアド姉様。」
「なかなかやりますねアドメラル。」
アドメラルが選んだのはガーリーなブラウスとスカート、ハイソックスと休日の女子高生と言えるものだった。今にも飛び跳ねて喜びそうなアドメラルを見て木崎はほっと胸をなで下ろした。
「では、最後はメリー様ですね。」
「ええ。よくってよ。わたくしはもう決まっています。」
「そうなのですか?」
「ええ。木崎様、こちらへ。」
「はい。」
・・・・・・・・・・・
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・・
・
メラメリルが選んだ店。そこは。
「まじかよ・・・・・・」
木崎がそうぼやくのも無理もない。メラメリルが選んだのは所謂ギャルファッションの店であり、到底皇女には似つかわしくない店だった。
「大丈夫か・・・・・・?」
そしてメラメリルは籠いっぱいに服を入れて会計した。何を買ったかはわからない。そして更衣室から出てこない。
「メリー様・・・・・・大丈夫ですか?」
木崎は思わず更衣室に声を掛けた。
「大丈夫ですわよ。ちょっと侍女が手間取ってるだけですの。」
「そうですか・・・・・・?」
それなら待つがと木崎は横に控えたが更衣室から聞こえてくる会話が不穏だった。
「殿下・・・・・本当にこれを・・・・・・?」
「大丈夫って言ってるでしょ。早く。」
「ですが、この装いは・・・・・・」
「日本では当たり前のものですの!今朝テレビでやってましたわ。」
「当たり前でも殿下がお召しになるものでは・・・・・・」
「あまりこういう言い方は避けてましたが使わせていただきます。わたくしの言うことが聞けないんですの?」
「うっ・・・・・・申し訳ありません・・・・・・・」
「ごめんなさいね。でもこれどうしても着てみたかったんですの。」
「お労しや殿下・・・・・・」
「なんですって?」
「なんでも。」
そしてしばらくしてメラメリルが更衣室からで出てくる。それを見たアドメラルとミリアミルだけではなく、他の侍女やSPまでもが大口を開けて驚いていた。
「どう?皆さん。わたくしの装いは。」
メラメリルの選んだ服は白いクロップド丈のノースリーブのヘソ出し、黒の鋲付きミニスカート。そして生足にサンダル。じゃらじゃらブレスレットという有様で、髪まで店員に盛られていた。
「アドメラル、ミリアミル。かっこいいでしょう?」
「・・・・・・!!」
「・・・・・・!?」
木崎は頭を抱えた。皇女になんて服を着せてしまったのかと。だが本人が喜んでるならいいかと切り替え、メリー様美しいですと返事をしておいた。
「お姉様!!!なんですかその格好は!!!」
「うわああ。」
「ええ?何かダメですの?」
「ダメ・・・・・・っていうか・・・・・・肌を出し過ぎです!!!肩も腕も!!腹も脚もまるだしじゃないですか!!!そんなの裸を変わりません!!!」
「堅いですわねぇアドメラルは。これが日本の流行の最先端なんですわよ?若い女子はみーんなこの格好ですわ。」
「そんなわけ・・・・・・!!!」
アドメラルはチラ、と周りを見た。メラメリルが入ってくる店には今のメラメリルと殆ど変わらない格好の女性がかわるがわる入ってきて買い物をしている。
アドメラルは頭を抱えた。
「そんな服着て・・・・・・!!お母様になんて説明すれば・・・・・・!!!」
「異邦の地でその地の服を着て馴染むのは外交戦略としても十分通用しますわよ?」
「それは・・・・・・!!!」
「今わたくし達は何をしようとしているんですの?市井に混ざって視察しようとしてるんですわよね?なら市井に混ざる服を着るのは当然、当たり前のことですわよね?」
「ぐ、ぐぅ・・・・・・」
ぐうの音が出た。こうして皇女3人のファッション巡りを終えて、東京の街の視察に乗り出して行くのだった。