転生したら異世界の宇宙最強の龍でした!〜0から星と生命を作り出して一大文明の支配者になったので現代日本へ帰還します。自分は日本が一番暮らしやすい。〜 作:電動ガン
富士演習場。メグメレル級次元航行艦停泊地。シルバディアは次元航行艦の積み込みを指示しながら各種お土産を検品していた。
「これも欠品無し・・・・・・積んで。」
「はい!!」
クレーンで自動車や鉄道、航空機を次元航行艦にドンドン積み込んでいく。
「ふぅ。日本側のチェックを心配してるわけじゃないけど。メグメレル人を信用させるには私がやるしかないのが大変ね。」
「シルバディアさん。鉄道7両分到着しました。3時間後には新幹線が到着します。」
「はいはい。須垣も休憩しながらやるのよ暑いから。」
「いえ。私はクーラーの魔法を掛けていただきましたから。」
「そう?でも水分補給しないと人間は堪えるわよ。」
トレーラーから自動車の降ろすの見守り、シルバディアはチェックを付ける。
「あーー!!そっちそこ荷物どけて!!!これから山手線の車両来るわよ!!」
「はい!!」
「そっちの新幹線来る予定場所空けてる!?メグメレル人に言って空けさせて!!」
「はい!!」
忙しいことこの上無い。だがやるしかなかった。シルバディアは重機の代わりに自分の分身を出して自動車の細かい移動をさせていた。
「フォークリフトまだ!?どこでもたついてるの!?早く運ばないと次がくるんだってば!!」
「すみませーん!!」
「シルバディアさん。トヨタから追加のランドクルーザー50台到着しました。」
「嘘でしょ!?まだ前つっかえてるのに!!」
「とりあえず自衛隊にフォークリフトの追加を要請しましょう。クレーンももう3両出します。」
「お願い!!須垣はそっちの調整行ってきて!!」
「承知しました。」
「も〜〜〜〜〜〜!!!!私現場監督なんてやったことないのに〜〜〜〜〜〜!!!」
シルバディアの悲鳴が響くが、皆が皆忙しいので誰も聞いていないのだった。
▽▽▽
休憩用のエアコン付きプレハブの中。他のスタッフと一緒に飲み物を飲んで休憩していた。
「ふぅ・・・・・・自動車550台。旧式鉄道車両355両。新幹線34両、積み込み完了ね。」
「はい。残すはホンダからのホンダジェット7機。T-7練習機30機、T-4練習機22機、US-2水上飛行艇3機積み込み予定です。」
「まだあるのね・・・・・・」
「ホンダジェットはもう近くの空自基地に到着しています。運搬指示待ちです。他練習機はヘリでのピストン輸送で運びます。US-2 は分解して運びますが。」
「じゃあもう運び入れて。ちゃっちゃとやっちゃいましょう。」
「承知しました。」
「さぁ正念場よ。お前らーーーーーーー!!!!飛行機積み込むわよーーーーーーー!!!!」
おわああああああと大歓声が上がり、士気を高めたシルバディアは栄養ドリンク(飲んでも意味ない)を一本飲み、瓶を近くの自衛隊員に回収させた。
「さて、ヘリからの受け取りは私の分身がやった方が良いわね。2人で持ち上げられるだろうけど。念のため4人にしとくか。」
ヘルメットを被り、ヘリの到着場所の確保に移る。白線を引かせようと準備を指示し、自分は今5人出している分身の意識の統合を計る。
「よし。これで同時運用出来る。後は来るのを待つか・・・・・・須垣。」
「はい。」
「ヘリで運んだのは私の分身で受け止めるからそういう風に伝えといて。4人よ。」
「承知しました。ただちに。」
だがそこにスマホがなる。そこには木崎の文字。
「もしもし。」
「あ、もしもし。シルバディア様ですよね。」
「そうよ。どうかした?」
「すみません少し手を貸して欲しくて。」
「そうなの。どこ行けばいい?」
「帝国ホテルの入り口にお願いします。そうすればお迎えに行きます。」
「わかったわ。ちょっと待ってて。」
電話を切り、プレハブの外に出ていた須垣を引き留める。
「須垣、ちょっと用事出来た。行ってくる。後は頼むわね。」
「わかりました。どれほどで?」
「わかんない。相手は木崎よ。」
「ああ、木崎さんですか。それなら確かにわかりませんね。そのつもりでやっておきます。」
「頼むわね。」
そうしてプレハブから少し離れ、ビュンと転移で飛んだ。
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
帝国ホテル。エントランス。シルバディアはヘルメットと首のタオルを置いてくるの忘れたと思いながらソファーで待っていた。
「シルバディア様。」
「木崎。やっと来たわね。」
「ええ。ちょっと取り込んでました。」
「それで?どうしたの?」
「ちょっと皇女様達に・・・・・言い聞かせて欲しくて。」
「え?なんで?」
「誰が駐日大使になるかで揉めてるんです。」
「馬鹿なんじゃないの?」
何で呼んだのかと思えばそんなこと。思う存分喧嘩してればいいと思ったが木崎が疲れ切っていたので少し言ってやらねばならないなと思うシルバディアだった。
「まぁいいわ。連れて行きなさい。」
「お願いしますね。」
部屋に案内され、木崎がノックする。そして返事は無いが木崎が押し入るとそこにはぎゃーぎゃーと喧嘩をしている皇女達。シルバディアが入ってきたのには気付いてないようだった。
「皇女殿下。シルバディア様が来ましたよ。」
木崎がそう言うが3人はもう子供の罵り合いをしており全く凪ぐ様子は無い。だがそれを見かねたシルバディアが右手をあげ指を振る。
「ぎゃー!」
「ひぎー!!」
「うわああああ!!」
3人は頭を抑えながら椅子から飛び降りのたうち回り始めた。木崎は心配そうにシルバディアに問う。
「な、なにしたんですか?」
「頭の中に氷を入れた感覚をぶち込んでやったのよ。しばらくすれば治るわ。」
3人はしばらくのたうち回ったあと、頭が痛そうに椅子に座ろうとしたらシルバディアに気付いたようだった。
「どうも、あんた達。」
「ひぃ!」
「シルバディア様!?」
「ナンデ!?」
「あんた達が馬鹿やってるって呼ばれたのよ。私忙しいんだけど?!」
3人は床に正座し、てお説教を受ける体勢になる。
「それであんたらなんで喧嘩してんのよ。」
「誰が日本に残るかで・・・・・」
「誰でも良いでしょ馬鹿!!!」
「ひぃぃぃ!!」
「でも!!でも!!」
「もう離れられませんわ!!!」
「じゃあ私が決めてやるわよ!!!それで文句無いでしょ!?」
「えええ!?」
「そんな!!」
「ううう!!」
「何!?私に文句あるの!?あるなら言ってみなさいよ!!!」
3人は押し黙り裁定を待った。シルバディアはため息を吐き、近づいてメラメリルの額にに指を添える。
「・・・・・・。」
「・・・・・・。」
「あんたはダメ。」
「ですわっ!?!?」
そこですかさず木崎がシルバディアに近寄った。
「今の何をしたんですか?」
「頭の中をみたのよ。指で直接触れて覗くとより詳細に見られるから。」
「なるほど。」
「メラメリルは自分の欲が大きすぎるし、外交思考が謀略に振り切ってる。あんたじゃ正常な外交は無理よ。侵略する糸口を外交から見つけたいなら適任だけど。」
「そんなぁ〜」
「次はアドメラル。」
アドメラルの額に触れしばらく待つシルバディア。アドメラルは目を回しており、木崎はちょっと不憫だなと見守った。
「アドメラルも無理ね。」
「えっ。」
「あんたは思考が消極的過ぎる。主体が弱い。身内にしか強く出られないわ。これじゃ日本の海千山千の外交官にしてやられてメグメレルを乗っ取られるわよ?」
「ええ!?!?」
「さ、流石にそんなつもりは無いですからねアド様。」
「ううう〜〜〜!!!」
「次は、えと。あんた誰。」
「み、ミリアミルです。」
「ミリアミルね。」
ミリアミルの額に触れまたもやしばらく待つ。
「うーん。」
「どうですかシルバディア様。」
「えっとね木崎。ミリアミルは比較的マシ。」
「そうなのですか。」
「やった!!」
「でも圧倒的に経験不足。そして利益優先の思考が強い。なりふり構わず利益を優先したがるから時折騙されて利益に目が眩み、不平等な条約を結ばれやすいわ。」
「うえーん!!!」
「木崎、こいつらを駐日大使にするのわやめといた方が良いわ。まぁでもメグメレルにマトモな外交官がいるとは言えないけどね。
そう考えると。木崎がサポートしながらメグメレルと日本の双方にバランスを取らせるやり方で面倒見て外交するならミリアミルが比較的マシって結論になるわ。出来る?」
「ええーっとどうでしょう、ミリア様なら一応やりやすいですが。」
「こいつらから選ばなきゃならないならミリアミルにしなさい。」
「やったー!!!」
「そんな・・・・・・」
「うう・・・・・・」
悔しげに妹を見つめるメラメリルとアドメラルは置いといて。木崎は少し悩みながら口を開く。
「一応確認ですが・・・・・・駐日大使になったとて、何をするつもりなのです?」
「メグメレルにアニメスタジオを作る誘致をします!」
「え?」
「は?」
「ご、ごほん・・・・・・冗談ですよ。冗談・・・・・・」
「はったおすわよ。」
「ひぃ!」
「まぁでも・・・・・・やってみればいいんじゃない?そしてメグメレル側から差し出せる物が殆ど無いことを自覚しなさい。」
「シルバディア様。そんなに無いんですか?」
「今の地球に合致した技術が何もないのよ。だから何も与えられないわ。」
「そうなんですか。」
「そして、私はメグメレルにとある制約を課しているわよね。」
「与えられたら返せでしたよね?・・・・・・あ。」
「気付いた?」
「あわ、あわわわわ・・・・・・」
「メグメレルがどういう対応を取るか。私楽しみにしてるわね。」
「ひぃ・・・・・・」
「貴方の仕事ぶりに期待してるわよ?ミリアミル。」
「ひぃぃああああ〜〜〜〜〜!!!!」
ミリアミルが膝から崩れ落ちたのを見てシルバディアは木崎に戻ると告げた。木崎は苦笑しながらご苦労をおかけしましたと転移するシルバディアを見送るのだった。
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
そしてもう夜も更けた富士演習場。ヘリで譲渡する航空機がピストン輸送され、漸く終わりが見えた頃。
「ああ〜〜〜〜〜もう疲れた!!!ってなんで私疲れてるの!?」
「シルバディアさんもう少しです。今22機目のT−4が積み終わりました。」
「あとはUS-2か・・・・・・もう明日にしない?流石に地球側もメグメレル側もぶっ倒れるわよ。」
「ではここで一旦終わりにしましょう。ですが輸送は既に開始しているのでそれの保全が完了したらですが。」
「はいはーい。」
そして間もなくUS-2が3機分、分解されて運ばれてくる。予備部品も大量にあるがこれはコンテナをそのまま積むだけだ。
「しかしシルバディアさん。」
「なに?須垣。」
「これらのお土産は、本当に大丈夫なんですか?私も元は外交官ですので。ただ与える量にしてはちょっと考えさせられるのですが。」
「そうね。外交として考えるなら異常よね。」
「やはりですか。」
「まぁでも強行した理由はメグメレルの皇帝に日本かくあるものとわからせるのが目的だから。」
「そうなのですか?それに何の意味が?」
「ひとつは閉塞しきったメグメレルに新しい風を吹かせる為に、よ。もうひとつは日本しかもう交流出来る世界がなかったから。最後にひとつはメグメレルを殺して貰う為よ。」
「新しい風を吹かせようとしているのに、殺すのですか?」
「殺す必要があるのよ。なんて言ったらいいかしらね。日本で言うならバブル時代を終わらせるみたいなものが近いかしら。」
「なるほど・・・・・・」
「私が手を加えた文明だから、夏にするにも私が、冬にするにも私がっていう状態なの。まぁ私がいなくなるっていう事件が起きたから緩やかに殺されつつあったんだけど。
ここらでちゃんと殺して。地球で言う世界恐慌に陥らせておかないと人類が成長しないのよ。」
「それが、日本との接触?」
「そう。正反対の文明と合わせることで文化を日本からメグメレルにどんどん流し込んで日本化出来るなら日本化させて、既存の技術が揺らぐほどの衝撃を与えるの。
耐えるなら耐えてくれていいんだけど。せっかくならぶち殺したいわね。」
「まるで子供の積み木みたいですね。積み上がったら。壊さないと次を作れないみたいな。」
「だって私、女神龍的にも子供だもーん。」
「それで壊されるんじゃ堪ったもんじゃないですね。」
「それはそう。でもメグメレルは脱私をしなきゃならないの。その後に脱エルーカディア。最後に脱アルカディアをして自立させる。文明の独り立ちはいつも大変なのよ。」
「独り立ちさせたことあるんですか?」
「今回が初めて。前のは中途半端な発展で滅んだから。」
「いつもじゃないじゃないですか。」
「言葉の綾よ。」
US-2の部品のチェックが始まり、それ以外の作業員が掃けていく。今日の作業は終了だ。
「しかし、そうですか。メグメレルはそのような状態なのですね。」
「そうなの。人類の育て方としては少し失敗したかなって反省してるし学習した。だから次はもっと上手く行きそう。」
「そうなればいいですけどねぇ。」
「ちゃんとやるもん。」
「まぁシルバディアさんが新たな人類を作る頃は私はいませんから。頑張ってとしか言えません。」
「今すぐ私の細胞撃ち込んで100億年生きられる様にしてやってもいいけど?」
「勘弁してください。」
2人で笑い合い、作業員の撤収確認に移る。それが終われば自衛隊の夜間哨戒部隊に引き継ぎ今日の作業は完全に終了。シルバディアは須垣の車に乗り、都内のマンションへ帰っていくのだった。