転生したら異世界の宇宙最強の龍でした!〜0から星と生命を作り出して一大文明の支配者になったので現代日本へ帰還します。自分は日本が一番暮らしやすい。〜 作:電動ガン
まだメグメレルが誕生する前。シルバディア達は強大な気配が一瞬で消えた宇宙へと降り立った。この時のシルバディアは自分達の他に女神龍がいるなど知らず、創造主が消えたのだという認識であった。
宇宙を巡り、文明の痕跡があった惑星を辿るが荒廃してもぬけの殻。文明の名残を集めながら惑星巡りを楽しみ、自分の宇宙作りや、銀河と惑星作りに活かせるものは無いか探していたのだった。
「シル・・・・・・もういくの・・・・・・?この食べ物生成プラント・・・・・・全部・・・・・・持っていきたい・・・・・」
「はいはい。エルはまた食べ物なのね。アルはなんかある?」
「私は特に・・・・・・・」
創造主が消滅した世界は非常に脆かった。あちこちで恒星が滅び、星が砕け、暗黒惑星が蔓延っている。生物の気配は皆無。命は全て砕け散っていた。だが。
「よし。ここは結構科学が発展した星みたいね。」
「食べ物も・・・・・・・植物も・・・・・・無さそう・・・・・・」
「武器も。使われずに残ってる。なんで滅んだ?」
怪獣の姿のまま闊歩するが倒壊したビルや破損した環境ドームなど文明力の高さが窺える星だったが創造主の不在はここまで影響があるのか、とシルバディアが考えながら歩いていると気になる物がちらほらある。それは朽ち果てたアンドロイドだった。それもネコミミ少女メイドアンドロイドの。シルバディアは随分癖の詰まった物を作る人類だったんだなと朽ち果てたアンドロイドを回収していく。
「あっち・・・・・・命の・・・・・・・気配ある・・・・・・」
「ほんと?生き残りかしら。」
「でも・・・・・・生命体の気配・・・・・・じゃない・・・・・・」
「・・・・・・アル。」
「わかった。」
アルカディアが口から炎を吹き出しながらエルーカディアが言った方向に進む。そこには謎の輝きを放つ無数のプラント。そして銃を持ったネコミミ少女メイドアンドロイドが2体いた。
「あれなの?」
「そう・・・・・・」
「人類じゃないね。」
ネコミミはこちらにプラズマガンと思わしき物を乱射してくるが女神龍に効くわけがない。すぐに弾切れとなったのかプラズマの乱射は止み、ネコミミは両手を広げてプラントを守るように立ち塞がる。
「私がなんとかするわ。」
「じゃあ・・・・・・まかせた・・・・・・」
「シル。よろしく。」
シルバディアがネコミミに顔を近づけると、顔色を青くして震えるネコミミを無視してプラントに近づく。するとネコミミは顔に飛びつき邪魔をしてくる。シルバディアはネコミミを引き剥がし地面に置くと身体を光の粒子に包み、人型形態になる。それを見たネコミミは驚いて近寄り何かを騒いでいる。
「ちょっと待って今貴方達のガラクタから言語中枢引っこ抜いて言語習得するから。」
さきほど回収したネコミミのガラクタを引っ張り出し頭に手をやって言語中枢を調べる。
そして言語を習得したシルバディアはガラクタを再びアイテムボックスにしまい、ネコミミ達がタツオミ様と言っていることがわかった。
「タツオミ様!!タツオミ様どこいっていたのですか!!!」
「ご主人様は全員居なくなってしまいました!!!」
「あー・・・・・・とりあえず、聞いて。私はタツオミ様ってやつじゃない。」
「え・・・・・・?」
「で、でも、龍の姿で、人の姿にもなれて・・・・・・」
「多分そのタツオミ様ってやつがこの宇宙の創造主なのだろうけど。タツオミ様は消えたわ。跡形も無く。」
「ええ・・・・・・」
「じゃあ・・・・・・・ご主人様もいなくて・・・・・・私達はどうすれば・・・・・・」
「それよりあんた達なんなの?アンドロイドなのに命の気配がするけど。」
「私達は、アイルルスです。」
「ご主人様に奉仕し、働き、従う。それが喜びと感じるアンドロイドです。」
「なるほどね。ご主人様が消えてどれくらい経つ?」
「もう300年ほど・・・・・・・」
「多分もうあんた達のご主人様は帰ってこないわ。滅んだの。」
「ほろ・・・・・・んだ・・・・・・」
「もう・・・・・・いない・・・・・・?」
「ええ。いないの。」
「じゃあ・・・・・・私達の・・・・・・お仕事は・・・・・・終わり・・・・・・?」
「終わりね。」
ネコミミの一体が膝を突き、もう一体が肩を支える。
「あんた達の仕事はなんだったの?」
「ここの。アイルルス製造プラントを守ることです。新たなご主人様が出てきた時の為に・・・・・・」
「そう・・・・・・その可能性はゼロよ。タツオミ様・・・・・・創造主を失った宇宙は遠からず終わる。私達は終わる前に廃品回収してるだけなの。」
「そうなんですね・・・・・・」
「で、なんだけど。私から提案。あんた達新しいご主人様のとこいかない?」
「新しい・・・・・・ご主人様・・・・・・」
「そう。ここじゃない別な宇宙で。新しい人類をご主人様にするの。どう?」
「ありがとうございます・・・・・・でも・・・・・・私達はこの星を守ります。」
「新しいご主人様は新しい子達にあげてください。」
「そう・・・・・・じゃあプラントもらっていくけどいい?」
「プラント・・・・・・」
ネコミミ達がプラントを眺める。少し寂しく眺めてシルバディアにこう言った。
「はい。持っていってもらって構いません。ご主人様がいないならプラントを守る意味はありませんから。」
「貴方様もタツオミ様のお仲間だと思いますので。新しい妹達を頼みます。」
「わかったわ。」
そうしてシルバディアは数十機のプラントをアイテムボックスにしまう。何も無くなったプラント設置場所にネコミミ2人はふうと一息吐いた。
「あんた達はどうする?」
「プラントをタツオミ様のお仲間に差し出したので・・・・・・万が一ご主人様が帰ってきた場合に備えて。お家に帰ってお掃除をします。」
「ちゃんと帰ってくるって、信じてます。」
「そう・・・・・・」
「あ!あとこれも持って行ってください!」
ネコミミの1人が走って取って来た物。それは三つの銀色のカプセルだった。
「これは未稼働の妹達です。」
「この子達もどうか新しいご主人様に!」
「わかったわ。」
カプセルも回収するとネコミミ達と離れ、怪獣の姿に戻る。ネコミミ達に別れを告げ、エルーカディアとアルカディアに合流する。
「どう・・・・・・だった・・・・・・?」
「あれ回収したのね。」
「ええ。この星にあるもの全て回収しようと思うの。いいわよね?」
「わか・・・・・・った・・・・・・」
「別に構わない。」
シルバディアは後から判明したこの星の名前。ミュシラ星から全てのアイルルス製造プラントを回収し、別の星に旅立った。その数千年後この宇宙が消えて無くなるまで旅を続けた。
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それから数百億年後。
「で、ですね。シルバディアさん。」
「うーん。」
「タマ、クロ、シルクの有用性をもう少し確認したいんです。お願い出来ませんか。」
中島総理から三体のアイルルス。タマ、クロ、シルクの詳細調査を行いたいと打診され、シルバディアは悩んでいた。
「正直出来る?この子達の種族特性上人権などはいらないけど労働する権利とかを整えてあげなきゃならないのよ。
ちゃんと扱うのは厳しいんじゃない?総理だけにこの子達を宛がうならいいんだけど社会に浸透させようとするならかなりの苦労があるわよ。」
「なんとかします。この子達は、我が国の労働力不足解消の希望になります。お願いします。」
「じゃあハイ。まずはこれ熟読して。」
「これは?」
「アイルルスのマニュアルよ。私が書いた奴だけど、コレ読んで理解と納得が出来てそれに即した法案を通せるなら考えてあげる。」
「わかりました。確かに受け取りました。」
「知らないわよどうなっても。」
地球人類の相棒にアイルルスを宛がうのは少し慎重なシルバディアなのだった。