転生したら異世界の宇宙最強の龍でした!〜0から星と生命を作り出して一大文明の支配者になったので現代日本へ帰還します。自分は日本が一番暮らしやすい。〜 作:電動ガン
アイルルス。従事奉仕種族、万能労働従事型ネコミミ美少女メイドアンドロイドである。
アイルルスは人類の相棒となり働き、褒められることを命題とした知的準生命体なのだが。存在した母星、ミュシラ星は宇宙ごと消滅して存在しておらず。
もう二度と人類の相棒となることはない・・・・・・はずだった。
シルバディアが宇宙消滅寸前のミュシラ星から三体のアイルルスと数百基のプラントを回収。アイルルスという種を保存した・・・・・・のだが。
シルバディアはこのアイルルスを厳重に封印し、人類の相棒にすることはなかった。
「総理。法案は順調?」
「ええ。既に官邸で働くタマ、クロ、シルクを公開しています。それに準じた法案を各種整備してますが・・・・・・」
「が?」
「やはり現物でもう少し稼働してるアイルルスをいただかないと・・・・・・なかなか通せるものがなくて、やはりプラントを1基いただけませんか。」
「ダメ。キチンと法律で縛って。アイルルスを運用する基盤を作ってからじゃないとダメ。」
「・・・・・・わかりました。」
「第一期アイルルス法案が通ったらまずプラントを3基あげるわ。実際に動かすのは法案が決まってから。」
「はい・・・・・・しかたないですね。」
「あのね。人類以外に知的生命体を増やすことがどういうことかわかってなさすぎ。運用マニュアルわたしたでしょ。」
「ええ・・・・・・一部閣僚と技術者にも渡しましたが・・・・・・現物がタマ、クロ、シルクしかなく、主人も私で、分解も出来ずあまり理解を進めることができません・・・・・・」
「じゃあ地球人類には早すぎたのよ。」
「・・・・・・・なんとかしてみます。」
「1機でも可哀想な子を出してみなさい。ママの許可云々より先に本当に地球を滅ぼすわよ。」
「肝に銘じます。」
「まぁそれはそれとして。技術者にはマニュアルの講義してあげるから。予定詰めて。」
「わかりました。お願いします。」
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
シルバディアはつくばの研究所にて講義を終えて須垣に迎えられ車で帰るところ。一応思った事を須垣に漏らしていた。
「ねぇ・・・・・・須垣。」
「なんでしょうか。」
「総理はさ、アイルルスを労働力不足解消に欲しがってたけど・・・・・・」
「ええ。ですね。」
「技術者の講義して聞こえてきたのはさ。小間使いよりも土木作業が出来る巨人なのよね・・・・・・」
「まぁそういう意見もありますね。インフラが長いとこでは50年近く更新されてなくて耐用年数が終わってるとこばかりですから。」
「そうよね・・・・・・ねぇこの後総理に会わせてくれる?」
「わかりました。途中サービスエリアに寄りますのでそこで連絡しておきます。」
「お願いね。」
車の中でアイメイディアスが持たせてくれた麦茶の水筒を開けてひとつ息を吐く。アイルルスを普及すれば介護、医療、保育の現場は解消されるがインフラ整備はアイルルスがいくら投入されようとマンパワーは1だ。水道管の交換にアイルルスを1000機投入しても意味が無い。
「ふぅ・・・・・・総理、ちょっと疲れてるのかしら。目先のにんじんに飛びつき過ぎよ。」
▽▽▽
総理官邸。執務室。
「・・・・・・てなわけ。」
「なるほど・・・・・・土木作業が出来る巨人ですか・・・・・・」
「そう。それ一体で人間100人分のパワーが出せる物が欲しいって言ってたわよ。」
「重機ではだめなのでしょうか。」
「重機だと出来る事が一つでしょ?ショベルカーなら土を掘る。ブルドーザーなら土を退ける。ショベルカーもアタッチメント交換にも重機が必要だし。工事現場が重機で埋め尽くされることになる。もっとそれ一台あれば何でも出来るのが欲しいんだって。」
「そんな夢の様な重機、有るわけないじゃないですか。それともシルバディアさんは何かあるんですか?」
「私も宇宙の重機は持ってるけど。そんな物は無い。」
「でしょう?」
「でもアイディアはある。」
「え?」
シルバディアは光環を出現させるそしてフラッシュメモリを取り出す。
「総理、ちょっとこれ見て。」
「これは・・・・・・」
「アニメが入ってるから。」
中島総理がパソコンに刺してウィルスチェックをするとファイルが開く。中にはMP4ファイルが満載でひしめきあっていた。
「機動警察パトレイバー?」
「ええ。エルがサブスクで見てたの。海外のサイトにアップロードされてたのを拾ってきたわ。」
「はぁ・・・・・・?」
「とりあえず見てね。じゃ、私ダンジョン庁行って帰るから。」
「・・・・・・わかりました。」
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
翌日。再びシルバディアが総理官邸を須垣と訪れ、執務室に入る。
「総理、ごきげんよう。昨日のアニメ見た?」
「こんにちはシルバディアさん。一応30話まで見ましたけど。そしてまさかとは思うのですが。」
「そのまさかよ。」
総理の目が見開く。
「レイバーを、作るわよ。」
「嘘でしょ・・・・・・」
「嘘じゃ無いわよ。レイバーはぎりぎり現実に出来るフィクションよ。この巨人なら、インフラ修繕整備に引っ張りだこよ。」
「ですが・・・・・・どうやってフィクションを現実にするのですか?今すぐ技術革新を起こせと?」
「そうよ。私の持ってるコレクションから数個。日本に引き渡す。それを元にレイバーと似たロボットを作る。流石にレイバーの名前そのままだと怒られちゃうから。そうね・・・・・・テツワンとでも言いましょうか。」
「・・・・・・。」
中島総理は電話をかけ始める。そしてシルバディアに向き合うとこう告げた。
「シルバディアさん。アイルルスの参入法案と同時にやります。協力してくれますね。」
「もちろんよ。」
「それでは地下会議室に行きます。着いてきてください。」
▽▽▽
総理官邸、地下六階。地下会議室。
「それでは、定刻になりましたので臨時閣僚会議を始めます。本日の議題はシルバディアさんよりもたらされた技術を用いて人型汎用機械、テツワンを開発する。プロジェクト・テツワンの開発計画会議を始めます。」
閣僚達が一礼して席に付く。そして早速江田官房長官が口を開く。
「あの、総理。こないだプロジェクト・アイルルスで多数の法案を立案して通し始めたのにプロジェクト・テツワンとはいったい?」
「シルバディアさん。資料ありますよね。」
「その前に中度翻訳魔法掛けるわ。異星の言語だから。」
ぱあと光が包みこむとシルバディアが光環を出現させて書類を取り出す。それを閣僚達に配り読み込ませた。
「高感度マニピュレーター?」
「重力オートバランサー・・・・・・」
「不整地歩行二足脚制御クリアランス・・・・・・?」
「あとアニメの資料・・・・・・機動警察パトレイバー?」
「この技術を用いてレイバーを作ります。」
閣僚達がぽかんとする。だが中島総理は続ける。
「シルバディアさんからこれらの技術他多数を提供して貰い、汎用二足歩行重機を作り、日本に普及させる。これによりアイルルスでは補えない建設、土木の労働力不足を解消させます。」
「い、いやぁ・・・・・・総理・・・・・・」
「そう上手く行きますかな・・・・・・」
「確かに革新的ではありますけれども・・・・・・」
「従来の重機では一点突破しか出来ません。ブルドーザーは押す。クレーンは吊る。ショベルカーは掘る。しかしこの人型レイバー、もといテツワンならば・・・・・・ブルドーザーとクレーンとショベルカーを兼ねられる。つまり労働力の減少と格上げを同時に出来るんです。」
「総理・・・・・」
「なに里中さん。」
「国土交通省からしますと・・・・・インフラ整備にその夢の重機が使えるなら・・・・・・全国のインフラ整備が急加速で進みます。その恩恵はダンジョンでの潤いを加速させさらなる国益になると予想できます。」
「そうでしょうね。」
「総理!」
「なに暁君。」
「農林水産省からも強く言わせてください!農業や林業に使えたら非常に役立ちます!!クマの駆除なども安全に行え、放置されている竹林なども手刀で刈り取りが出来て資源利用が出来る!!・・・・・・実現出来ればですが。」
「夢で終わらせないわ。」
「私も。」
「浜中君もね。」
「その二足歩行重機があれば防衛にも災害派遣にも役立てます。どれほどの武装が出来るかは未知数ですが・・・・・・シルバディア様、こちらのテツワンは軍事利用はしていいのですか?」
「いいわよ?アイルルスを軍事利用させたら日本を地図から消すけど。」
「ありがとうございます・・・・・・まぁ本当に利用できるかどうかは今後の開発具合によりますか。」
「その通りね。あまり浮かれないようにね。」
「承知しました。」
会議というかシルバディアへの質問タイムであった会議は進み、様々な利用方法が提案された。シルバディアの持ち込んだ技術というものはロボットを作るのに適した技術ばかりであり、しかも人間が搭乗することを前提としたものだった。
「意外と要求仕様は盛り込めましたな。」
「これほんとに実現可能なのですか。」
「夢のロボット計画が夢のままな気がします。」
中島総理はとりあえず政府の要求仕様書を作り、製造企業の選定に入った。
「三菱か小松製作所だろう。」
「三菱かコマツだな。」
「三菱かコマツでしょう。」
パトレイバーのアニメのような重工業企業は三菱かコマツしかない。中島総理もならばと乗り切るのだった。
「では。三菱と小松製作所の合同開発にさせましょう。提案と指示は私からしておきます。今のうちにシルバディアさんに聞けることは聞いておいてください。」
「今の所は。」
「三菱とコマツから現実的な物が出てきたらにしましょう。」
「それがいいです。」
「ほんとに?あんた達あとから取り返しの付かないときに更に要求しても通らないのよ?」
「いえいえちゃんと事前協議はちゃんと重ねますので。」
「それが民主主義というものですよ。」
「日本は少し独特ですが。」
「知ってるわよ。その上であんた達はやるから言ってるの。」
「それは・・・・・・」
「ううーむ・・・・・・」
「下部組織が虎の威を借りて圧力を掛ける場合がありますな。」
「総理どうする?」
「そうですね・・・・・・では、下請けは一つも出さないで極秘でやりましょう。政府直属です。」
「そう。それならいいけれど。」
シルバディアがあくびをし始めたので中島総理は早々に切り上げる。閣僚に会議の終了を宣言し、持ち場に戻らせるのだった。
「シルバディアさん。実際人が乗れるロボット作るのって例えるなら地球の技術を何年進ませればいいのですか?」
「まぁ300年は進ませないとダメね。今回は高飛びをさせるから。」
「・・・・・・わかりました。」
シルバディアからもたらされたアイルルスとロボット。この流れがどこに流れ着き何を放流するかはまだ誰にもわからなかった。