転生したら異世界の宇宙最強の龍でした!〜0から星と生命を作り出して一大文明の支配者になったので現代日本へ帰還します。自分は日本が一番暮らしやすい。〜 作:電動ガン
アイルルスプラント設置、及びテツワン開発の音頭を取るために中島総理は一手を打った。ダンジョン参画公認企業へのアイルルス、テツワン開発のお飾りの誘致競争という出来レースをさせ、新規格産業重機開発を予定通りコマツと三菱に任せた。
「このテツワンの開発は、極秘です。源社長。駒都社長。わかってますね?」
「ええ・・・・・・ですがこの要求仕様は・・・・・・何年掛かるか・・・・・・」
「二足歩行重機というのはなんとも・・・・・・」
「総理、アイルルスとそのプラントで我が社は手一杯でして・・・・・・」
「どうにも・・・・・・これに手を付けてる暇は無いというか・・・・・・」
「大丈夫です。貴方達は飛びつきますよ。」
「はぁ・・・・・・?」
「なにを・・・・・・」
総理が腕を組むとどこからともなくシルバディアが現れて社長達の座る椅子の周りを歩き出す。察していないコマツの社長は困惑顔だが、取引経験のある三菱の社長はにやりと笑った。
「ふふふ。貴方達、要求仕様が達成出来なくて難航しているようね。」
「ええ。ですが、シルバディア様が来たということは。そういうことなのですね?」
「その通りよ。」
「源社長・・・・・・彼女は・・・・・・シルバディア様がどうして・・・・・・?」
「駒都社長。これはシルバディア様との取引なのですよ。我々は先んじて未来へ行けるのです!」
「未来へ・・・・・・・?」
「じゃあはい。これ。三菱製テツワンとコマツ製テツワンの仕様達成要件技術の解決資料ね。付随資料は段ボール二箱分あるから。
それぞれちゃんと持ち帰って。もし資料でわからないことがあれば私が技術者に講義しにいくから。」
「おおおお!!!」
「・・・・・・なんだこの資料・・・・・・」
「シルバディア様!!講義していただけるということは宇宙の技術や異界の技術を教えていただけるということで?!」
「ちょっと違うわね。テツワンはレイバーを参考にしてるから。地球の未来の技術を先取りする講義よ。流石にまだ宇宙技術や異界技術はあげられないわ。」
「そうですか!!!いや全然構いません!!!私共の技術者にはよく勉強させますので!!!講義のご連絡は官邸でよろしいですか?」
「ええ。源はお利口さんね。」
「はははは!!」
「・・・・・・。」
「駒都社長?」
「私も・・・・・・若い頃は技術者の端くれでした。この資料の技術は・・・・・・」
「ふふふ駒都社長もすごさがおわかりですかな。」
「すごいなんてものではない・・・・・・文字通りに地球の科学を過去にする技術だ・・・・・・・これならば・・・・・・」
「要求仕様は達成出来そうですな?」
「ええ。すぐに開発チームを組みます。」
「源社長、駒都社長。これで開発できますね?」
「ええ出来ますとも。」
「やってみせます総理。」
「ならばこちらの約束としては、我が中島内閣が存続する間は、このテツワンの技術を独占させます。日本だけで無く世界にも。どうでしょう。」
「構いません!!」
「お願いします。」
「では、鷺沢君。それと須垣君。社長お二人にお荷物をお持ちしてお送りしてちょうだい。」
「はい。」
「承知しました。」
こうして、三菱とコマツに合同開発を差し向けたのだが。シルバディアも総理も、そんなすぐ出来るものではないと考えていた。実際アイルルスを現場に投入するのも年単位で時間を掛けていたのだから。
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数週間後。ダンジョン庁、シルバディア専用じゃなくなったダンジョン管理室。
「どう自分達に管理を渡された感想は。」
オンラインゲーム運営者及びオンラインゲームクリエイターにシルバディアの分身の処理能力を渡してダンジョンの管理を段階的に手渡すのを進めていたところ。
ちょくちょく見に来ては問題が無いか確認していたシルバディアだったがチーフリーダーの松永にダンジョンの収支とダンジョン内のデバッグの報告書を出して貰い顔をしかめていた。
「シルバディアさん、いちおう管理は人間の考える規模と比較して限りなく大きいですが管理は可能です。管理、運用、保守、クリエイト、デバッグ、どれも正常です。」
「そう・・・・・・だけどここの項目。」
「それですか・・・・・・」
「やっぱりユニークレアはドロップしないのね?」
「ええ・・・・・・我々も検証しましたが検証してもドロップは何故か渋いまま。ドロップ率を限界まで上げてロールアウトしても渋いままです。
どうあがいても地球人の運が悪い以外の原因が見つかりません。」
「はぁ・・・・・・まぁわかってたわ。とりあえずオンラインゲーム運営みたいにいろいろ調整しながらやって。星が死ぬっていうサービス終了までやりきって頂戴。」
「承知しました。」
その時シルバディアのスマホが鳴る。画面を見ると中島総理。何かあったかと電話に出ると少し慌てた中島総理が。
「総理どうしたの?」
「あの、シルバディアさん。三菱にテツワンに流用できる技術の講義ってもう行ったんですか?私達何も聞いて無いんですけど・・・・・・」
「え?行ってないわよ?」
「えっ。」
「?」
電話の向こうで話す声がしてシルバディアはなにがあったのかと考える。
「あの、シルバディアさん・・・・・・三菱からオートバランサーと圧着神経接続マニピュレーター、基礎フレームが出来たって・・・・・・」
「は?」
「どういうことなんでしょう・・・・・・なので三菱に視察に行こうと思いまして。シルバディアさん着いてきてもらえますか。」
「わ、わかった。転移でそっち行って良い?」
「構いません。執務室にお願いします。」
シルバディアは瞬時に転移すると執務室には須垣の他、官房長官の江田がおり、緊迫した雰囲気に包まれていた。
「総理、まず報告見せて。」
「これです。」
書類の束を見せられ清書するように読んでいくと。シルバディアはひとつ気付いたことを告げる。
「総理、この報告でひとつ言えることは・・・・・・」
「なんでしょう。」
「三菱は、既に作っていたということがわかるわ。」
「既に・・・・・・作っていた?」
「ええ。私という技術革新が来るのを待っていて、それが来たから完成させた、というのが私の予想よ。」
「なるほど・・・・・・ですがそのような報告は受けていません。コマツはまだ資料の解読中みたいですから。」
「これも予想なんだけど・・・・・・多分下の下の技術者が熱意を持った暇つぶしで設計図を引いていたんじゃないかしら。だから上は知らず、私の技術が降りて来て始めて出した・・・・・・のかもしれない。」
「そんなのってあるんですか?」
「それは私が聞きたいわよ。私地球の生き物じゃないのよ?」
「そうでした・・・・・・あ。三菱から返事来ました。直ぐ来てくれて問題無いそうです。」
「じゃあ行ってみましょう。それでわかるはず。」
「では横浜の三菱総合研究所で待っているそうなので行きましょう。」
「転移で行く?」
「それは向こうを無駄に驚かせるだけなのでやめてください。」
▽▽▽
横浜。三菱総合研究所。地下4階極秘テストフィールド。
「うわ・・・・・・」
「ほんとに出来てる・・・・・・」
テストフィールドに降りたシルバディア一行は直立しているフレーム丸出しのテツワン試作機を見る。そこへ三菱社長の源が話しかけてくる。
「どうです総理。シルバディア様。見事なものでしょう。」
「源。あんたやったわね。」
「わかりますか!極秘開発チームに偶然選んだ若い技術者の1人が、ロボットの設計図を持っていると言い出しましてね。開発チームで検証させた結果。あの資料の技術をそのまま流用して完成させられると判明しそのまま完成させました!」
「いや・・・・・・いいんだけど・・・・・・あのね?」
「なんでしょ。」
「こういうものを・・・・・・渡そうとも思ってたのよ・・・・・・あそこのスペース借りて良い?」
「どうぞ。」
シルバディアが空いていたスペースに行くと光環を出現させガラガラと機械部品の様な物を取り出し始める。
「こ、これは!!!」
「私の作った文明の中で、地球とどっこいの発展度だった時に回収した部品よ。腕部ユニット、脚部ユニット、頭部、集積回路ベース、オートバランサーの実物。
テツワンを作るためにリバースエンジニアリングさせようと思ってたんだけど・・・・・・もういらない?」
「いえ!!いえいえいえ!!!要ります!!!いただきます!!!」
「そう・・・・・・これだけ出来てるならいらないと思うけど。これ歩ける?」
「御厨君。どうなのかね。」
「はい。シルバディア様。初めまして御厨と申しますよろしくお願いします。」
「よろしく。」
「して、歩けるか、ですが。歩けます。走れます。」
「おお。」
「ただ作業は無理です。そこまでオートバランサーの調整が出来ていません。まだ走るロボットの段階で二足歩行重機とは言えないです。」
「ああ。びっくりしたもうテツワン完成してるんだと思った。」
「はははは。まだ社長から資料を貰って数週間ですよ?完成は無理ですって。」
「そうよね。」
「とりあえずあの機械はいただけるんですよね?」
「そうね。コマツにも同じ物をあげるけど。」
「ではコマツより先に完成させて見せますよ。」
「競争じゃないんだから急いで手抜きや見落としをするなんてのは勘弁してよね。」
「わかってますよ。」
「それじゃ総理。実状もわかったことで、コマツに連絡取って。あっちにも同じ物渡しに行くわよ。」
「はい。シルバディアさん転移で行きます?」
「大雑把にでも人の口から居場所を聞くか、自分で見て調べないと転移は出来ないのよ。」
「そういう制限があったのは始めて聞きましたね・・・・・・」
三菱の特殊な状況を見たシルバディアはため息を吐きながらも、人類はこれだから面白いとごちるのだった。