転生したら異世界の宇宙最強の龍でした!〜0から星と生命を作り出して一大文明の支配者になったので現代日本へ帰還します。自分は日本が一番暮らしやすい。〜 作:電動ガン
アイルルス。三菱重工の極秘の工場設置地にプラントを設置予定として組んでいる。そしてその先行配備機として官邸の総理執務室でタマ、クロ、シルクが配備されているがその性能は総理の執務では過剰と言えるものだった。
「タマ、直近の野党の答弁の動きのリスト出来てる?」
「出来てるよご主人様!とりあえず332パターン高確率で来るリストと低確率で来る返答の128パターン出来てます!」
「わかったわ。そこから最近の答弁の傾向から一番強く出てくるものをリストアップして。」
「3分ください!」
「クロ。アイルルスとテツワンの投入後の国内総生産成長予測とインフラ充足率の計算出来てる?」
「出来てる〜ご主人様に少しだけ企業に情報漏らせって言われてからそれの予測も組んで作ったよ〜」
「よくできました。その他株価の予測やアイルルスの販売売り上げの収支、テツワンの経済投下率上昇化計画も立てておいて。」
「はい〜」
「シルク。」
「はいにゃ。」
「各国のサーバーに侵入して日本の技術流出が無いかのチェックは?」
「万事問題無しにゃ。諜報員に送った秘匿回線のメールも傍受してあるにゃ。」
「その中で日本に来るよう指示されたものをピックアップして。公安に渡して。」
「はいにゃ!」
アイルルスはその脳殻に守られた超重量子CPUの性能で地球のあらゆるスパコンを置き去りにしていた。太陽系がブラックホールに飲み込まれる時間を計算するほどの処理能力は遺憾なく発揮され中島総理の執務程度ではかなりのオーバースペックであった。
「ご主人様出来ましたにゃ〜」
「はい!よくできました。シルク。」
「うにゃ〜」
「ご主人様予測結果出ました!」
「はいじゃあタマはそのリストを私の答弁の清書にして。」
「はーい。」
「ふみ〜ご主人様出来た〜」
「クロはその予測関係部署に投げといて。」
「はい〜」
中島総理はもうアイルルス達を手放せない。それは良い。だがその性能の全貌を知ったわけではなかった。
運用マニュアルにあったスペックは常軌を逸するものであり、到底信じられない。だが調べて確かめてしまうとほんとに後戻り出来ない感じがしてまだ出来ていなかった。
後戻り出来ない場所に行く用意をしているというのに。
「はぁ・・・・・・疲労消えろ!」
むんと疲労を消し、アイルルス達の本格的なスペック検証実験の計画の書類を捌く。そして判子を押して決裁するのだった。
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
御殿場。富士演習場。アイルルス達のスペックを測る為に検証実験を行う準備が整いタマ、クロ、シルクを連れて中島総理は戦闘機の他電子戦機までも飛ばす厳重警備で臨んでいた。
「タマ、クロ、シルク。実験の内容は覚えてるわね。では始めてください。」
「了解。アイルルス実証試験開始します。」
タマが演習場に停車されている74式戦車の前に立つ。
「実験対象、個別名称タマ。戦車に対して馬力実験を開始してください。」
「はーい!」
タマがぐっと戦車に手を掛けそのまま力を入れるとぐわっと戦車が持ち上げ振り回しそのまま引っくり返す。
「・・・・・・状況終了。アイルルスの馬力は1000馬力以上だと断定出来ます。」
「次、脚部性能の確認。個別名称クロ。地点に着いてください。」
「ふみゃ〜」
クロが白線の敷かれた位置に着く。そしてクラウチングスタートの姿勢を取り、構える。
「100メートル走実験開始。」
「スタート!」
「ふみゃっ!!!」
ドン!と土煙を上げて一瞬でゴールラインを通り過ぎる。
「計測出ました。100メートル、2秒06。時速180キロを計測しました。」
「脚部計測結果状況終了。次。飛行実験。個別名称シルク。準備してください。」
「はーいにゃ!」
演習場に立ったシルクは脚部を変形させスラスターを露出させる。そこから青白いプラズマ光を噴出させ。瞬時に飛び立つ。
「こちらCP。観測機へ。VIPが飛び立った。追跡して観測開始。」
そして30分後。シルクが帰ってきて演習上に着地する。シルクは汗を拭くような動作をして脚部を変形させると中島総理の元へ帰ってくる。
「観測機より。VIP、マッハ3.2を確認。観測機のF-15を振り切ったようです。」
「凄まじいな・・・・・・次の実験に移る。」
タマ、クロ、シルクに次の実験の準備をさせる。74式戦車を再び用意し演習場に並ばせた。
「次、武装検証実験用意。タマ、クロ、シルク、構え。」
タマ達が左腕を戦車に向けるとガシャリと変形させる。そこには銀色の砲身が現れた。
「プラズマガン斉射。タマ。試射開始。」
「はーい!」
ドンドンドン!!!とプラズマビームが発射されイオン臭が立ち込める。74式戦車は装甲が溶解するほどの熱量で貫通され無残な姿になっていた。
「おお・・・・・・」
「あれがプラズマガン・・・・・・」
「なんて破壊力だ・・・・・・」
自衛隊員が驚きを隠せない中、指揮官は次の実験に移る。
「クロ。ステイシスブレードの検証実験を行え。」
「はい〜」
クロの右腕部が変形し、レンズの様な物が出てくるとレンズから真っ黒な刀身が出現する。そしてゆっくりとスクラップになった74式戦車に近づきステイシスブレードを振るうと74式戦車はまるで豆腐を切るかのようにバラバラにされてしまった。
「おおおお・・・・・・!?」
「なんだあれは?!」
「どういう原理なんだ!?」
またもや自衛隊員がざわつき、指揮官が抑える。中島総理は黙って見つめており、閣僚達も黙って見守っている。
「シルク。クラビカルバーストカノンの試射準備。」
「はいにゃ!」
シルクが74式のスクラップの前に立つと両手をぐっと構える。すると背部に放熱ウィングが展開され、メイド服がはだけて胸部にプラズマガンよりも大きな砲身が現れる。
「発射にゃーーーー!!!!」
ドウ!!!と巨大なプラズマビームが放たれ74式戦車をビームが包み込む。そして富士山の麓に直撃し抉ったビームの斉射が終わるとそこには74式戦車の装甲の欠片一つも残っていなかった。
「・・・・・・ッ!!」
「お、おお・・・・・・」
「なんということだ・・・・・・」
その場にいた者は絶句していた。74式戦車ほどの大質量が跡形も無くなる破壊力。マニュアルには流星破壊用の武装と書いてあったクラビカルバーストカノン。単独で使う物では無く複数対並べて流星に向けて使う物らしいがその破壊力は既存の地球の兵器をゴミ箱に棄てる物であった。
「・・・・・・・これにて検証実験を終了する。全状況終了。」
指揮官が終了を宣言するとタマ達は一斉に中島総理の元へ走り、一斉に頭を撫でてもらうようにおねだりしている。
「この子達は戦争の兵器にするか、人類の相棒にするかは私達に掛かっていますね・・・・・」
「ご主人様どうしました?」
「ふみゃ〜」
「ご主人様帰ってお仕事の続きするにゃ!」
「はいはい。でも今日はもうお休みよ。私も疲れちゃった。」
「じゃあタマが肩揉んであげますよ!」
「ふふ。じゃあ頼もうかしら。」
中島総理の元にいる3体だけで世界に喧嘩を売れる戦力になっている。そして喧嘩を売った瞬間日本はシルバディアに沈没させられる。中島総理は頭痛がする頭を抑えながら。撤収作業をする自衛隊員に礼を伝えながら閣僚達を連れて官邸に戻るのだった。
・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
総理官邸。臨時閣僚会議。
「どうします?総理。」
「アイルルスは大分危険過ぎます。」
「この戦力を国民に与えるのですか。」
「・・・・・・。」
アイルルスの戦力は過剰すぎる。万能労働力に使う戦力では無い。だがこの戦闘力でアイルルスは戦闘用では無いのだという。では本当の戦闘用のアンドロイドとはどのようなものなのだろうか。中島総理は身震いした。
「このまま、進めます。」
「ですが総理!!」
「もし暴発でもしたら!!」
「都市が消えるのでは!?」
「・・・・・・一縷の望みを賭けましょう。」
「望み・・・・・・とは?」
「プラントです。プラントの製造設定を変えられるのを期待して、戦力を削ぎ落としたシビリアンモデルを作れないか検討します。」
「それ本当に出来るのですか・・・・・・」
「プラントの詳しい情報が無いので推測で話しをするしかありません。」
「シルバディア様から聞けないのですか。」
「シルバディアさんはアイルルスの法案が十分可決するまで次の情報は渡さないと・・・・・・」
「困りましたね・・・・・・推測だけで法案を作るなど・・・・・・」
「ですが。もうやるしかないですし、後戻りの出来ない崖の先に一歩踏み出しているのです。
このまま崖の下に落ちるか、急遽羽を用意して飛ぶかのどちらかです。」
「むむ・・・・・・」
「日本全国の労働力を解消しようというのですから。簡単に行くとは思ってないでしょう?」
「それは、そうですが・・・・・・これは流石に・・・・・・」
「我々は羽を持って飛ぶことを目標にしています。なんとか牙を抜く方法を模索するしかありません。」
「・・・・・・。」
「・・・・・・はぁ。」
「・・・・・・出来れば良いでしょうが・・・・・・」
中島総理はため息を吐きながらアイルルスの未来を考える。我々は試されているのだと思い、
人類が一歩も踏み出したことの無い未来へ新たな一歩を踏み出すことは棘を踏み抜くかもしれないし、底なし沼かもしれないし、溶岩の真上かもしれない。せめて踏み締められる地面であることを願うのだった。