転生したら異世界の宇宙最強の龍でした!〜0から星と生命を作り出して一大文明の支配者になったので現代日本へ帰還します。自分は日本が一番暮らしやすい。〜 作:電動ガン
中島総理は今日の国会で暫定で想定しうるアイルルスの法整備を終えた。シルバディアも見ている筈なので恐らく今日辺り来るはずだが・・・・・・と思って官邸の執務室に戻ったら自分でお茶を淹れてドーナツを食べているシルバディアが。中島総理は息を呑んだ。
「シルバディアさん・・・・・・事前に連絡をといつも・・・・・・」
「入れたわよ。見てないだけじゃない?」
「え・・・・・・?入ってませんが。」
「ん?・・・・・・・入れたの秘書のLINEだったわ。」
「はぁ・・・・・・」
一先ず自分もお茶を淹れて執務机の椅子に腰掛けると、シルバディアに早速問う。
「法整備は上手く行ったでしょうか。」
「そうね。一先ずは大丈夫の筈。ここから実装して、更に法整備を進めて。」
「わかりました。では。」
「ええ。プラントと、プラントの運用マニュアル。そして実戦配備するアイルルスを30体あげるわ。」
「ありがとうございます。」
「納入はどうする?希望があれば私が置いてくるけど。」
「そうですね。とりあえず運用マニュアルをいただけますか。」
「おっけー。」
シルバディアは光環を出現させ分厚いマニュアルを3冊取り出す。紐で綴じられたマニュアルは中島総理の目に実寸以上の存在感を与えていた。
「これがマニュアルよ。よく読み込んでおきなさい。そしてこれがプラント。」
ゴトリと人の拳ほどの金属球を差し出され、中島総理は手袋を嵌めて持ち上げる。思ったよりも重いなと感じているとシルバディアは次の言葉を告げた。
「これはね。設置したい場所に放り投げるの。そうすればセーフエリアが展開されて、そこから人間が1人もいなくなると展開が始まるわ。ここら辺もマニュアルに書いてあるから。よろしく。」
「今度はマニュアルを読んでからというのはないんですか?」
「アイルルスの運用マニュアルを読み込めて法案を作れるならもう出来るでしょ。」
「・・・・・・そうですか。」
中島総理は背中に冷や汗をかいた。相変わらずシルバディアの行動倫理が謎過ぎる。
普通ならここで新しいマニュアルを読み込ませてからプラントを譲渡するのが常だ。
だがシルバディアはそうしない。信頼しているのかと思えばそうではない。
「(ここでさっさとプラントを設置してしまえば罠に嵌まるわね・・・・・・・)」
プラントを動かしながらマニュアルを読み込む姿勢になるとシルバディアは冗談抜きで日本を沈めるだろう。中島総理は唾を飲み、今後の対応を考える。
「シルバディアさん。」
「何かしら。」
「まず、このプラントは預かっていてもらえませんか。」
「え?いいけど。」
「マニュアルの読み込みが終わってから再度受領させてください。」
「いいわよ。でもどうして?」
「もしここでプラントを受け取った場合。報告せざるを得ません。そうなった場合。旧来の閣僚達ばかりならよかったのですがもう第四次という長期内閣です。不届き者が出てプラント設置を強行する者が出てこないとは限りません。そうなればシルバディアさんはどうしますか?」
「日本中の火山という火山を新たな山が出来るほど大噴火させようかしら?」
「でしょう?今ここで貰うのは危険です。」
「なるほどね。でもそれを防いでこそのアイルルスを取り扱う試練だと思うけれど?」
「なので防ぐ為にシルバディアさんに返すのです。」
「そう言うこと。ならいいか。」
「ええ。お願いします。」
「はいじゃあ返却。読み込み終わったらまた呼んでね。」
「わかりました。」
「・・・・・・総理?」
「はい?」
「プラントは宇宙の技術の塊よ。すごく魅力的に見えると思う。だけど、製造以外に使ったらね。」
「え、ええ。」
「私今まで与えたもの全て回収してもらったもの全部返してメグメレルに帰るからね。」
「・・・・・・ッ!」
「約束よ。」
「・・・・・・わかりました。アイメイディアスさんに誓って、その約束は破りません。」
「アイルルスは、ずっとご主人様を待ってた。何百億年も。」
「・・・・・・はい。」
「アイルルスを、よろしくね。」
「・・・・・・必ず。」
「じゃ。帰るわね。」
シルバディアはシュンと転移で消えていく。中島総理は背もたれに体重を預け、あのシルバディアのアイルルスの気の入れように並々ならぬ気迫を感じ。マニュアルを撫でる。
「アイルルスは、人造生命体だった。もしかして、どこかの人類の忘れ形見なのかもね・・・・・・」
・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
総理官邸会議室。臨時閣僚会議。
「みんな。プラントの運用保守マニュアルが来たわよ。」
ドサリと分厚いマニュアルが3冊。中島総理はコピーを3部だけ用意した。だが3部以上に用意しようとするとコピーした物が謎の言語に変わり3部以上コピーできなかった。アイルルス運用マニュアルはコピーできたのに何故と中島総理は思ったが宇宙的なコピーガードが掛かっている事に特に疑問は思わなかった。
「これをみんなで回し読みして。私の許可無く持ち出すことは厳禁です。」
閣僚達は渋々回し読みを始めるがその顔は厳しかった。
「総理・・・・・・これ・・・・・・」
「あの・・・・・・」
「これは・・・・・・」
閣僚達は声を漏らすが中島総理はやむなしと切り捨てる。そのプラント運用保守マニュアルはまさにただの運用保守のマニュアルだった。閣僚達は未知の宇宙技術の手引きなどがあると期待していたのだ。
「とりあえず全部読み込む事を目指します。その後三菱への引き渡し、プラント設置です。」
「プラント設置の手順を見るとプラットフォームの金属球があると書いてありますがそれは?」
「まだ受け取っていません。」
「実物を見てみたかったですが・・・・・・」
「まずは段階を踏みましょう。」
「そうですね。」
「総理の言う通りだ。逸ってはいけない。」
読み込みを進める閣僚達は流石の物量に少し目の奥が痛いがこれも日本の為だと挑むのだった。
▽▽▽
「・・・・・・。」
シルバディアは東京タワーのてっぺんに座り、空間ディスプレイに映したプラント運用保守マニュアルを眺めていた。
「魔石で技術革新は起こらなかった。でもこれなら。」
いずれはアイルルスの技術を開放して、その下準備の為にアイルルスを与える。それは地球を更に住みやすくするための一手だった。
「ママに特に許可を求める必要はないけれど・・・・・・あまり文化を破壊するものだと私が終わらせられちゃうしね。」
そして、文書化してない項目をタッチし、眺める。これは絶対に渡さないと決めた技術だ。それは戦闘用アイルルスのデータ。
プラント数百機から製造不可能にするためにデータをぶっこ抜き、不完全なプラントにした。
アイルルスを戦闘用にすればどこの人類だろうと必ずアイルルスを人類駆逐用に改造し、制御出来ず、人類は簡単に滅亡する。
いくら発展の為に戦争をさせたいシルバディアでも殲滅戦争をさせて滅んでしまっては意味が無い。
「うーん・・・・・・やっぱ起きるわよね。第三次世界大戦。」
シルバディアは予測していた。ASTRA対世界の世界大戦を。その大戦を乗り越えて次のステージに進んで貰うためにはどうすればいいか。
「無理よね。リュシドが予測した通りだわ。」
糧のある戦争をさせたい。殲滅戦は御免だ。でも地球はもう二度も殲滅戦をやった。たまたま核兵器が日本に二発しか使われなかっただけ。普通にシルバディアが育てた人類ならば世界中に核を撃っていた。メグメレルも近いことはやっていたのだ。
「地球は限りなく平和よね・・・・・・・」
自分の人類の作り方が下手だとは思わないが・・・・・・まぁそれは良い。アイルルスの展開方法だ。プラントは制限をしているものしか与えないつもりだし、人類への影響は少ない・・・・・・と思いたい。妙な方向へ人類は進み始めるのは避けられる筈だ。
「ちゃんと人類の相棒になれなかったら。その時は私が責任持って滅ぼすから。安心してねみんな。」
シルバディアはTwitterにてアイルルスご主人様募集のハッシュタグを付けてツイートを流すのだった。