転生したら異世界の宇宙最強の龍でした!〜0から星と生命を作り出して一大文明の支配者になったので現代日本へ帰還します。自分は日本が一番暮らしやすい。〜 作:電動ガン
永田町。総理官邸。執務室。中島総理はテツワンの進捗状況の報告を眺め、一息吐いた。それは三菱、コマツ両方で概念実証機完成の報告であり、日本はものづくりの国と言っても限度があるだろと1人ツッコみを入れていたのだった。
「見に行くしかありませんね。」
中島総理は秘書に命じ、タマ達に執務室を任せ、概念実証機の搬入された自衛隊の実験場に向かうのだった。
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宮城県。王城寺原演習場。一般人の立ち入りが強く規制されたこの演習場でテツワンの実験は行われていた。
「総理こちらです。」
「よろしく。」
自衛隊幹部に連れられ、三菱、コマツの技術者と幹部が待つテントにやってきた中島総理。少し離れた位置に試作型テツワンがテントから見える。
「アレがテツワン?」
「そうです総理!」
「すごいものができましたぞ!!!」
「このままでも民間に流せます!!」
「そんなに完成度が高いの?」
「高いですよ。三菱さんがロボットの設計図引いててくれたおかげでトントン拍子で進みました。三菱さんありがとうございます。」
「いえいえ。コマツさんの重機のノウハウが無ければただのロボットでした。」
「さぁ!!中島総理!!!我々のテツワンをご覧あれ!!」
自衛隊の幹部が実験開始を宣言し。テツワンが走行実験をする。二足歩行の足に爪を付けてバランスを取るタイプの三菱とタイヤを付けて傾きでバランスを取るコマツ。
早速特徴が出ているテツワン二種だが甲乙付け難い。続いてクレーンの代わりにする作業の天吊り実験。
ショベルカーの代わりとなるマニピュレーターにバケットツールを自身で装着して掘削実験。
ブルドーザーの代わりとなるドーザーツールを付けて整地実験。様々な実験を行ったテツワンだが、恐るべきはその姿勢制御技術であった。人間の様に膝を突き踏ん張って作業することもあれば寝転がって作業することもある。
障害物を感知してもしっかり回避してたたらを踏むこともなくバランスを取る。
中島総理は思ったよりすごいのが出てきたなと汗を流した。
「どうでしょう!中島総理!我が社のを採用してくれますか!」
「あっ!まってくれコマツさん!総理!我が社のはどうですか!」
「うーん・・・・・・」
まだ概念実証機試験の段階なのでどちらを採用するとかの話では無い。中島総理はこの盛り上がってしまった場をどう納めるか考えるのだった。
「とりあえず・・・・・・」
「はい・・・・・・!」
「はい!」
「両方、コンペ無しで採用してもいいんじゃない?」
「え。」
「えっ!?」
三菱をコマツの幹部はキョトンと表情を固めた。コンペ無し。両方採用。
「三菱のは自衛隊に納入用を確保していただいて、コマツのは民生品を流していただく。これで棲み分けが出来ます。無理にどっちか一方に絞る必要はありません。こんなに素晴らしいものが出来上がってるんですから。」
「おお。」
「なるほど・・・・・・?」
「というわけで、とりあえず仮称第一世代テツワン二機はあまり三菱、コマツで性能差を出さず、多用途機を目指して開発してください。」
「わかりました!!」
「うおおおおお採用だああああああ」
中島総理は一息吐いて演習場を後にする。そして1人車の中で考えた。
「(これ、まさか正式量産型になったら空飛んだりしないわよね。)」
いらぬ心配であったが、あの三菱とコマツの幹部と技術者の熱量はそう思わせるほどであった。
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ある日。シルバディアは自宅でエルーカディアとバルガンディアと共にマリオパーティをして遊んでいたところ。
「シル。携帯鳴ってるよ。はい。」
「あ、ママ。はいはい。」
電話は木崎からだった。珍しい。どうしたのだろうと電話に出る。
「もしもし?木崎?」
「あ、シルバディア様ですか?どうもお久しぶりです。」
「ええ久しぶり。どうしたの?」
「以前、メグメレルから実験体が送られたのを覚えてますか。」
「ええ。」
「その中に技術者が混ざっていたようでして。アニメ漬けになった技術者がアニメの技術を再現してみたと図面をくれたんですよ。」
「あらそうなの。」
「ですがシルバディア様は我々に翻訳魔法を掛けてくれてますよね?その翻訳魔法でも読めないものでして総理にも提出出来なくなってしまっていて・・・・・・・」
「一応総理には強い翻訳魔法は掛けてあるけど技術者じゃない総理に見せてもわからないわよねぇ。」
「ああそう言う問題もありましたか。どうすればいいでしょう。」
「総理に報告してつくばの研究所に送ってくれる?私つくばの教授に翻訳魔法掛けに行くから。」
「わかりました。その様にしておきます。」
「お願いね。私からも総理に報告しておくわ。」
「承知しました。」
電話を切り、スマホを置くとマリオパーティに戻るシルバディア。そこへみのりがお茶を持って現れる。
「お電話どうでした?」
「木崎からだったわ。内容はまだ話していいかわからないから話せないけど。」
「木崎さん・・・・・・は確か、全権大使の。」
「そう。ちょっと困った事が起きちゃったんだって。」
「そうなんですか〜」
シルバディアは一抹の不安が心に鎌首をもたげたのだった。翻訳魔法を貫通する文字を使ったということは、日本側に配慮することが出来る上で我慢できず書いてしまったから翻訳のレベルを上げたということ。多分シルバディアは破棄して見なかった事になるだろうなと思った。
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つくば。産業技術総合研究所つくばセンター。秘密研究室。
「それじゃ。翻訳魔法の強度あげるわよ〜」
研究所を訪れたシルバディアは集めた教授や研究員と共にメグメレル実験体から提供された図面を読むため翻訳魔法の強度を上げる。研究員達は息を呑み。
何が書いてあるのか心臓をバクバクさせながら臨むのだった。
「よし!どう?読める?」
研究員達が提供された図面に群がり、検証していく。シルバディアはアイメイディアスに持たされた麦茶の水筒を開けて飲んだ。
「これは・・・・・・?」
「なんの図面だ・・・・・・・?」
「ロボット・・・・・・ではないな。」
教授と研究員が首を傾げながら図面を検証しあーだこーだと物議する。
「シルバディアさん。」
「なぁに?志波教授。」
「この、図面は・・・・・・おそらく何やら物体の表面に電磁層をコーティングするような装置だと思うのですが・・・・・・アニメを見て引かれた図面なのですよね。何のアニメを見ていたのですか?」
「えっと・・・・・・機動戦士ガンダムSEEDね。」
アニメのタイトルを口にしたら数人の研究員がずっこけた。そして直ぐさまパソコンと計算機を取り出し作業を始めると直ぐに教授に詰め寄った。
「なんだこれ・・・・・・フェイズシフト装甲・・・・・・?」
「そうです!装甲に大電力を流し、相転移させ、分子配列が変わり硬化させ、実弾など物理攻撃を完全無効化する技術です!!!」
「核融合炉などを搭載するのが前提ですが・・・・・・」
「これが実現できれば宇宙に進出した時に小惑星やデブリを全く気にせず航行することが可能になります!!!」
「これが、その図面だと・・・・・・?」
「はい!!ここ!!これは装甲に電力を流した際の電位層の設計です!!!」
「これは装甲の裏側に伸ばす配線で・・・・・・」
「これは核融合炉からのロスがゼロの配電の分配器です!!!」
「・・・・・・。」
教授は険しい顔をして図面を眺める。シルバディアは教授の横からひょっこり顔をだしてにんまり笑う。
「封印するかどうかは教授の一存よ。どうする?」
「・・・・・・・。」
「うふふ。」
「・・・・・・研究しましょう。これを自衛隊の車両や艦船に装備出来れば、専守防衛の要となるかもしれない。」
「ふふ!そう!」
「お前ら。しばらくはこの研究室からは出られないと思え。」
研究員達はわーーーー!と歓声を上げた。そして教授はシルバディアに振り返るとこう告げた。
「シルバディアさん。今回の技術はありがたくいただきますが、次の技術は遮ってください。」
「あら。なんで?」
「おそらくこの調子だとガンダムも製造可能です。それは日本に早すぎる。我々は階段を一歩ずつ登りたい。」
「あららら。わかったわ。伝えておく。」
シルバディアは研究室を後にして木崎に電話する。
「もしもし?木崎?」
「おおシルバディア様。どうでした。」
「もう勘弁してくれだって。」
「ええ。じゃああと17件ある図面と設計図どうしたら・・・・・・」
「とりあえず技術者に私の名前出していいから図面引くよりアニメに集中してって言って。破ったら私直々にデコピンとも。」
「シルバディア様にデコピンされたら頭が消し飛びますね。」
「その通りよ。だからお願いね。」
「ええ。承知しました。」
電話を切り天を仰ぐと。シルバディアは独りごちた。
「今日の晩御飯はみのりのハンバーグね・・・・・・」
そしてそのまま歩き出し、外で待機していた須垣と共に車に乗り込むのだった。