転生したら異世界の宇宙最強の龍でした!〜0から星と生命を作り出して一大文明の支配者になったので現代日本へ帰還します。自分は日本が一番暮らしやすい。〜 作:電動ガン
ある日。海夢が本格的に中島総理に弟子入りするために総理官邸に入った。まぁやることはタマ達とお手伝い。そしてシルバディアとの折衝になる。
国民はダンジョンを齎し、莫大な雇用を生み出したシルバディアを信奉しているので総理大臣はシルバディアと良好な関係を作れている者を支持し、選挙で勝たせる。
中島総理は正式に弟子入りした海夢を今のうちから時期総理大臣だと明言して育て、シルバディアとの蜜月の関係であることをアピールしておけばまず党首の道は確実で、
総理大臣に間違い無くなれると確信していた。
「海夢さん。次はこれです。タマ達からの情報を精査しておいてください。」
「はぁい。」
遊びに来ていたシルバディアは中島総理が厳しく海夢を育てているのを眺めながら秘書からお茶をしばいていた。かなり異色の議員の育て方だが中島総理に任せようと口を出さずにいたが、中島総理は海夢がいるからなのかやたらと執務室をうろちょろしているシルバディアを若干鬱陶しかったが、これも海夢の為だと割り切っていた。
「・・・・・・あ。」
「どうしたんですかぁ?総理?」
「テツワン第零世代の完成の報告が来ました。秘密の試運転をしたいそうです。」
「おお〜〜!!」
「シルバディアさんも行きますか?」
「じゃあ行こうかしら。」
「わかりました。政府側のメンバーを選定しますよ。海夢さんやってみてください。」
「はぁい。」
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富士演習場。第零世代試験機特別演習会場。
「アイルルス配置完了しました。救急車も。」
「そうですか。では、始めてください。」
中島総理が開始の合図をすると自衛隊の中隊長が指示して演習場に乗り付けられていたハンガートラックから2機のテツワンがデッキアップする。
自衛隊のOD色に塗られたテツワンは思ったより軽やかな足取りでドーザーやクレーン、ショベルユニットを抱えながらテントの前に現れる。
「三菱重工製テツワン。37式ゲンバー。ここに完成しました。」
「よろしい。ではデモンストレーションをお願いします。」
「承知しました。」
37式ゲンバーはその場で腕立て伏せをしたり、座って足を上げたりし始める。その光景に現場に居合わせた隊員や政府官僚は感嘆の声を上げるのだった。
「この通り、試作型でも良好であった姿勢制御技術と身体稼働率を高めたモデルになりました。」
「ほう。でもこれくらいなら試作機でもやりましたよね。」
「ええ。今からその神髄をお目に掛けます。」
三菱の監督がインカムで指示すると2機の37式ゲンバーは向き合い柔道技を掛け合いながら取っ組み合いを始めるのであった。
「この通り。柔道を取り入れました。我が社のテツワンは自衛隊に納入されますので、対テツワン対策も取り入れています。」
「なんてこと。」
中島総理と海夢は目を輝かせながら、眺めており、1機の37式ゲンバーがもう1機を大外刈りで投げ飛ばして演習は終了する。
「素晴らしいです。よくここまでやりましたね。」
「シルバディア様からもらったジャンクのおかげです。あれがなければ姿勢制御の技術はここまで飛躍しませんでした。」
「そうでしたか・・・・・・で、あるならば。自衛隊への納入はもう可能ですか?」
「可能です。既にラインは形成済みですので。」
「では第零世代37式ゲンバーは自衛隊へ納入しましょう。防衛省と詰めてください。」
「はい!!!ありがとうございます!!!」
「次はコマツ製作所ですか。」
コマツの監督がぬらりと現れ思わず中島総理はびくりと肩を震わせる。海夢はその雰囲気におおと言葉を漏らしたが、シルバディアはふんと鼻を鳴らしていた。
「総理、まず、ひとつ謝罪させてください。」
「な、なにをです?」
「我々コマツは、第零世代テツワンを作る為に既に現場に出ている職人を呼び寄せ、意見を徴収しました。故に、概念実証機とは大きく姿が変わってしまいました。」
「そうなのですか?」
「はい。新しいコマツ製テツワン。AX-37ジャンボ3式をご覧ください!!!」
コマツの監督がインカムで指示するとドドドドと地鳴りがする。そこに現れたのは四輪走行をする黄色と黒の警戒色に塗られた頭部の無いテツワンであった。
これには関係者は息を呑み、37式ゲンバーとは違う異形のテツワンに皆が驚いている中コマツの監督と技術者達だけが夜勤明けのビールを飲んで喜ぶ労働者達の様に不敵に笑っていた。
「どうです。総理。ジャンボ3式は。」
「随分とまあ、様変わりしましたね・・・・・・」
「三菱のテツワンとマニピュレーターを共通化していますので、ツールを共有できます。そして頭部を廃し、既に現場で慣れ親しまれているインターフェースを取り入れたキャノピー式コックピットにすることで機種転換を簡略化。とにかく搭乗コストを減らすことに尽力しました。」
「おお!!流石コマツさんですね。その辺のノウハウは流石です。」
「フフフ。ありがとうございます総理。ですが驚くのはここではありません。ジャンボ!!!リフトアップ!!!」
監督が指示するとガガガと音がすると瞬時に脚部が変形し、四輪から二足になって立ち上がる。その光景に歓声があがるのであった。
「陸運局が許せばナンバープレートを与えて四輪で公道を走行させたいです。時速130キロで、ガソリン満タンで走行距離300キロ出せます。これで運搬にハンガートラックが要りません。」
「なんということ・・・・・」
「この二足状態で三菱さんがやった柔道も出来ますよ。まぁ少々ボディがずんぐりとしてますが。」
「コマツさん・・・・・・!!素晴らしいですね。」
「ふふふ・・・・・・!!ありがとうございます、総理。」
「ふむ・・・・・・それでは、この2機、建設機材エキスポで出せますか?」
「もちろんです。」
「既にデモンストレーション機を準備済みです。」
「よろしいです。ならば、三菱、コマツ各社に政府を代表して命じます。世界の度肝を抜いてください。いいですね?」
「承知しましたぁ!!!」
「やっほーーーーー!!!最高だぜこれはよぉ!!!」
三菱、コマツ各社が飛び跳ねて喜んでいるのを眺めながら、中島総理は海夢に近寄って耳打ちする。
「海夢さん、貴方に、このテツワンの各社との折衝を任せます。あまり妙な技術を出してきそうになったら威圧して止めてください。」
「はぁい!でも妙な技術ってなんです?」
「貴方の判断で妙な技術は区分けしてかまいません。政府に余計な手間を掛けそうなものだと思ったら止めてください。」
「はぁい!」
「シルバディアさん。」
「はーい。」
「少々頼まれてくれませんか?」
「なにを?」
「こう言うのは不敬極まりないんですが・・・・・・わがままおじいちゃんのご機嫌取りをです。」
「・・・・・・ああ。」
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千代田区。皇居。
「いやいやシルバディアさん。随分久しぶりですな。」
「そうねーでも天皇ってそんな簡単に会えるものじゃないから。」
皇居の一室でお茶をしばいているシルバディアと今代天皇の瑞徳。
瑞徳は80歳が目前の年齢であるがその好好爺然とした雰囲気が健在であり、シルバディアが手土産に持ってきたカンカン燃石という宇宙で採れる謎の石をいじくりながら話をしていた。
「それで?おじいちゃんは何が目的なのよ。」
「形式張ったのはここまでだ。わかっているだろうに。だから来たんだろ?」
「いやまぁ・・・・・・それはそうだけど・・・・・・」
「なら話が早い!!!私もテツワン欲しい〜〜〜〜〜〜!!!」
「はぁ・・・・・・」
「あんなん絶対欲しいだろ!!!ロボットだぞロボット!!!しかも人が乗れる!!!最高だ・・・・・・」
「言ってもねおじいちゃん。あれは結構振り回されるし、天皇に1機献上するならそれなりの装飾なりなんなりしなきゃならないのよ?」
「天皇専用機って最高じゃん?」
「このじじい・・・・・・」
「私もガンダム世代だからなー生きてる間に乗れるロボットが出てきてほんと最高。」
「どっちかって言うとあれはレイバーよ。」
「細かいこと気にするな。」
シルバディアはひとつため息を吐いてお茶を飲む。瑞徳はニヤニヤ笑いながらテツワンであれしたいこれしたいとブツブツ呟いている。
「まぁいいわ。それで?どっちが欲しいの?自衛隊仕様?民間仕様?」
「民間仕様!変形するから!」
「こないだ秘密発表があったばかりなのにどこで情報仕入れてくるんだか・・・・・・」
「いいだろう?それで?可能か?」
「私が引っ張ってくるわ。ボディの側面に鳳が書かれた天皇専用機をね。」
「やったーーーーーー!!!」
「おじいちゃん普段からこんなわがまま言ってるんじゃないでしょうね。」
「そんなわけあるか。いつもがんじがらめに縛ってるから発散するところでは発散するの!」
「はいはい。じゃ。総理に準備させるから宮内庁からの報告を待ってね。」
「はいよー。」
テツワンは日本社会にどう受け入れられていくのか。まずは上からなのであった。