転生したら異世界の宇宙最強の龍でした!〜0から星と生命を作り出して一大文明の支配者になったので現代日本へ帰還します。自分は日本が一番暮らしやすい。〜 作:電動ガン
東京、虎ノ門ヒルズ。シルバディアから齎されたエーテル自立式魔導警戒レーダー。日本はこれにマギリンク・フェーズドスライド・レーダーと名付けた。空間そのものをサーチするこのレーダーは地下シェルターでも、高層ビルでも、電磁的に遮蔽された場所でも見ることが出来る。音までも探知するレーダーの脅威は誰が見ても明らかだった。それを、虎ノ門ヒルズビジネスタワーに秘密裏に設置し、運用を開始した。
「すごい・・・・・・何もかもが手に取る様にわかる・・・・・・」
「プライバシーなんて存在しない。」
「レーダー半径が102.11998キロメートルなんでしたっけ?大使館も港も空港も何もかも丸裸だ。」
一大データセンターとなった設置場所では監視員があらゆる情報を元に監視していく。日本に、絶対に漏れてはいけない秘密が誕生したのだった。
「で、総理からはなんと?」
「中国、韓国のエージェントを特定して。威圧、牽制、抑圧しろってさ。」
「なるほど。見てるぞって言えばいいわけだ。」
「だいたい合ってる。じゃとりあえず公安からの情報を頼りに、お手紙を送りつけてやるか。」
こうして、宇宙魔法技術を得た防諜は、世界を恐怖のどん底に陥れていくのであった。
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韓国、ソウル。国情院本部。
「イム主任。日本から撤退してきた同胞たちの報告です。」
「なぜ急に撤退を進言してきたんだあいつらは。見られているとはいったいどういうことだ。」
「この写真をみてください。」
「・・・・・・なんだこれは?!」
イム主任が見た写真、それは自分たちの諜報結果を纏めた書類を精査している際の写真や。机の上からその書類を写した写真。そして諜報員がトイレに入っている写真だった。
「この写真、どういう?!なぜこんな写真を撮った!!」
「撮っていません。これは日本側から送られてきた写真です。」
「日本から・・・・・・!?」
「そしてハングルで、全て見ている。逃げ場は無いと添えられていました。それだけではありません。」
「まだあるのか!?」
「空路、海路そのどちらでも東京に入るなり、こちらの諜報員は全て拘束されるようになりました。」
「なんだと・・・・・・!?!?どうやって!?何故偽装がバレている!?」
「わかりません・・・・・・日本のメッセージをそのまま飲み込むなら。全て見られているとしか。」
「馬鹿な!!!!日本は何をしたんだ!?完全に閉め出されているじゃないか!!!」
「イム主任。如何致しましょう。このままただ日本に向かわせるだけでは全て拘束されて貴重な人員が失われてしまいます。」
「抗議しろ!!!不当に我が国の国民を拘束したとして・・・・・・」
「それも不可能です。」
「何故だ!?」
「拘束された諜報員達は、全て何かしらのスパイ活動の準備をした瞬間に拘束されています。スパイではないという言い訳が出来ません。」
「なん・・・・・・だと・・・・・・!?」
「拘束される理由が完全にあります。我々は、踊らされているのです。」
イム主任はがっくりと肩を落とす。そして震える指でボールペンを手に取り、取り落とす。
「・・・・・・。」
「どうしますか。主任。」
「・・・・・・切り捨てろ。知らぬ存ぜぬを通せ。」
「見捨てるのですか・・・・・・」
「今はな。いつか、救い出す。いつかな。」
「・・・・・・わかりました。」
「それと、日本の謎の目の正体を掴むまで人員を送るな。別な方法で掴む。」
「はい。」
「ちっ・・・・・・日本め・・・・・・やってくれるじゃないか・・・・・・」
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中国、北京。公安情報部。
「韓国が閉め出されている?」
「はい、日本にいる同志達が突き止めました。入ってくる諜報員は全て拘束され、現地の諜報員も追われているそうです。」
「はははは!流石韓国だ。諜報のなんたるかもわからんとは同じアジアの虎として恥ずかしい限りだ。」
「そうは言ってられません張部長。」
「何?」
「これを見てください。」
一枚の書類の画像を出す所員。それを見た張部長は顔をしかめた。
「お前を見ているぞ・・・・・・なんだこれは。」
「それとこの写真を。」
「・・・・・・なんだこれは!?!?」
それは韓国と同じ写真の数々だった。張部長は顔を真っ赤にして写真を叩きつける。
「これが日本にいる同志達の拠点にほぼ同時に届けられました。そして破壊工作の計画も押さえられています。」
「ぐ・・・・・・ぐぐ・・・・・・!?」
「このように、全て見られているのも関わらず、放置されているのは、韓国が見せしめにされているだけだから、と感じられます。」
「何・・・・・・?」
「お前らなど、いつでも一網打尽に出来る。韓国の様にな。と。これは威圧です。」
「・・・・・・そうだな。」
「部長、これを踏まえて。どうしますか。」
「・・・・・・完全に身動きが出来んな。日本にいる同志を見捨てると、党への信頼が揺らぐ。」
「はい。」
「救出を急げ。なんとしても救出し、日本は別な方法で見るしか無い。」
「承知しました。」
「日本は、何か宇宙的な技術を得たと考えて良い。恐らく大使館も監視してるはずだ。なんとかして証拠を押さえ、ウィーン条約違反で突けないか探るしかない。」
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日本。永田町。総理官邸。
「中島総理。韓国の諜報員を閉め出したそうだな。」
「我が国にも情報が来ているぞ。どうやったのだ。」
「端から端まで全部やるのは我が国のMI6でも厳しいのに。」
「は、はは・・・・・・ちょうど拘束した諜報員がそういった情報を持っていましてね。それを利用させていただいたのですよ。」
国際宇宙怪獣対策機関の定例会議を行っていた中島総理は苦虫を噛み潰した表情を出すことなく会議へ臨んでいた。マギリンク・フェーズドスライド・レーダーを悟られるわけにはいかない。嘘を吐くことになるが、嘘がバレた時の事を考えてもシルバディアの情報を制御する方に天秤は傾いた。
「とりあえずロシアは取引を終えたわけだが欲を出すわけにもいかん。シルバディアの機嫌を損ねる方が重大だ。」
「そうだな。ミセス中島、その後レディ・シルバディアはどうだ。」
「安定しております。日々の生活を高水準で保証している為心穏やかに過ごしていると確認しています。」
「それは良かった。」
「安定しているなら良いことだ。」
「だが、取引はどうだ?その後あるか?」
「何度かありました。いずれも許容範囲内です。」
「そうか。中島総理、何をもらった?」
「少々の玩具等小物を対価にしたテクノロジーです。まだ精査中なのでお話することは出来ませんが。」
「そうか。日本とは定期的にやっているのだな。」
「女王陛下に献上したときも平和的に終わったしあの取引は有用だったな。」
「あ、ハリー首相。女王陛下のスピーチで国際的な世論が少し安定しました。助かりました。」
「いやいやミセス中島。これは今後も見据えてのことだ。取引が続けられるなら良い。
女王陛下を利用しろと言われたら困るがな。」
「いえいえそのような事は・・・・・・」
「だが中島総理。アメリカでの影響は思ったより大きかった。日本の提供ということにしてあるあのアイアンマン。ウォール街が日本向けの取引で一時パンクしそうになってしまった。」
「それは我々にはどうにも・・・・・・」
「そうだな。だがこれの対策は事前会議を増やし取引を如何にサプライズとならないようにするかに尽きん。
日本が突かれたとき出てくる物が無かったら怪しまれる。
その辺り詰めておきたい。」
「承知しました。一応ですが防衛技術研究所にブループリントだけは用意してありますのでそれを意図的にリークさせて事態改善を図ります。」
「頼む。」
「ロシア、エフレム大統領はどうでしょう?取引の薬の方は。」
「少々難航している。まさか魔術めいた行程を踏むとは思わず現場が混乱している。なんとか鎮めるつもりだ。
我々はウクライナ戦線から撤退して国内の支援が得られなくなったから少々資金的にも大変だ。
もし日本に余裕があるならば経済制裁の一部緩和措置、もしくは日本の研究者の受け入れ措置をするので手伝って欲しい。」
「わかりました。その方向で詰めておきます。」
その時だった。テレビ通話に通知が届き、ホストである中島総理が頭痛が痛そうな顔で通知を消し、メンバーを一人追加した。
「はろーごきげんよう皆さん。シルバディアよ。」
「おお!」
「よくきたシルバディア。」
「レディ・シルバディア、ようこそ。どうしたんだ?」
「はぁ〜〜〜・・・・・・」
「ううん。何か取引があるわけじゃないの。ごめんなさい。取引のその後が聞きたくて。アフターケアってやつ。」
シルバディアが来た事で親戚の伯父さんのような態度になった四カ国のトップ達に中島総理は頭痛を覚えながら唐突の参加者があまり暴走しないように舵取りをしていくのであった。