転生したら異世界の宇宙最強の龍でした!〜0から星と生命を作り出して一大文明の支配者になったので現代日本へ帰還します。自分は日本が一番暮らしやすい。〜 作:電動ガン
ある日。なんとなくアイスを食べながらパソコンでネットサーフィンをしていたら、ある項目が目に飛び込んできた。
「あ・・・・・・ふーん。」
偶然目に止まった項目であるが、まぁ。折角紡いだ縁だ。これはちゃんとしておく必要がある。今後の取引の為にも。
「総理に連絡ね。」
LINEをポチ。これでおっけー。
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永田町。総理官邸。地下会議室。19時。
「シルバディアさん、準備はいいですか?」
「いいわよ。」
「では繋ぎます。」
テレビ会議の画面が開き呼び出し画面が数瞬。画面にエフレム大統領とアレクセイ将軍が映る。
「こんにちはエフレム大統領、アレクセイ将軍。」
「どうも中島総理。」
「そちらではこんばんわか。」
「ええ、お忙しいところ申し訳ありません。」
「いや構わない。」
「聞けばシルバディアの呼び出しだと聞いたぞ。新しい取引か?」
「呼び出して欲しいとは聞いてますが私も詳しくは・・・・・・」
「そうか・・・・・・」
「だが取引なら大統領だけを呼び出すのでは無いか?なぜ私も?」
「それは今から説明するわ。」
「やぁシルバディア。」
「久しぶりだなシルバディア。」
「ごきげんようエフレム大統領。そして久しぶりアレクセイさん。」
和やかに会談が始まるが中島総理はヒヤヒヤするが止める方が大変だ。
止めるくらいならば横から口をだして誘導した方が御しやすい。
「それでシルバディア。取引か?またプラモデルか?ズベズダの新作が出たぞ。」
「シルバディア。元気だったか。」
「ええっと今日は取引じゃないの。それはごめんなさい。」
シルバディアの前にするとあの冷酷で硬派で無慈悲なロシアの大統領と将軍が親戚の伯父さんと化すのを中島総理は腹がひっくり返るほど不安になるが。なんとか押し止める。
「今日はね。二人の誕生日を祝おうと思って。」
「私達の誕生日?」
「はははどうしてまた。」
「先日ネットサーフィンしてたら見えたんだけどロシアで誕生日イベントがあったらしいじゃない?
国を挙げてお祝いしたから私も後追いするのはどうかとも思ったんだけれど・・・・・・」
「大丈夫だシルバディア。祝ってくれるなら嬉しいさ。」
「ああ。よく私達が同じ誕生日だと突き止めたものだ。」
「それでね。誕生日の贈り物をしたいのよ。」
シルバディアが贈り物をしたい、と言った瞬間沈黙が支配した。それはシルバディアの在り方を少しでも理解しているからであった。
「・・・・・・シルバディア。」
「何かしら大統領。」
「以前伺った時は・・・・・・取引は全て等価交換、すなわち君が価値を決めた状態の等価交換だと言っていた。つまり今回の誕生日の贈り物も、等価交換されるのではないか?」
「その通りね。」
「・・・・・・では我々は誕生日プレゼントをもらったら徴収されるということか?」
「今回の贈り物について説明するわ。」
「頼む。」
「ああ。」
「まず私の取引は3パターンあるの。物と物。物とエネルギー、エネルギーとエネルギー。この三つよ。」
「ふむ。なるほどな。大体察した。」
「まぁエネルギーというのが解せぬな。」
「まぁ詳しい説明は省いて、今回の取引は物とエネルギーなの。」
「そういうことか。シルバディア。今回は私達に贈り物をし、何か人間のエネルギーを回収するわけだな。」
「その通りよ。アレクセイさんは理解が速いわ。」
「まてアレクセイ。この場合エネルギーはなんのエネルギーだ?電気エネルギーでは無いことは確かだが・・・・・・まさか。」
「あ、生命エネルギーじゃないから安心して。」
「・・・・・・ふぅ。そうか。安心した。」
「少し焦ったな。」
二人が安心したのを見てくすくすと笑うシルバディア。そしてエフレムとアレクセイもそれを見て苦笑するのであった。
「して、シルバディア。どんなエネルギーだ。」
「それはね。感謝のエネルギーよ。」
「感謝の、エネルギー?」
「そう。人が誰かに向けて感情を飛ばすと生まれるエネルギー。身体にはなんの影響も無いわ。それを回収するの。」
「そうか。なんか絵本の題材のようなエネルギーだな。」
「だなエフレム。物騒なものじゃなくて良かった。」
「でも馬鹿に出来ないエネルギーよ?私の世界にはそういった感情のエネルギーを回収して巨大な力を得ようとする者もいたもの。」
「それは私達でも使えるのか?」
「発見には手を貸せないから発見はやってもらうけれど、研究になったら手を貸してもいいわ。」
「なるほどな。多分我々には不可能だぞアレクセイ。」
「だなぁ。」
「それでよ。取引というか、誕生日の贈り物。受け取ってくれる?」
「ああ。是非。」
「受け取るよ。」
「じゃあ今送るわね。」
シルバディアが異空間から小さな箱を取り出しそれを指でなぞると光の粒子となって消える。そして画面の向こうに現れ、エフレムとアレクセイが驚く。
「来たぞシルバディア。」
「何を送ったんだ?」
「アレクセイさんにはウィキペディアで天体観測が趣味だって書いてあったから5000万倍の伸縮望遠鏡。
エフレム大統領には暗黒惑星を閉じ込めてインクにした絶対にインク切れしないペンよ。」
「5000万倍!?!?すごい!!!!」
「暗黒惑星を・・・・・・インクにしたペン・・・・・・!?」
「ささやかなものだからこれくらいの物しか送れないけれど。良かったら使ってね。」
「ありがとうシルバディア。大切にするよ。」
「素晴らしい贈り物だシルバディア。地球でふたつとないペン。皇帝の威光を示すにふさわしい装飾でもある。」
「ふふ。良かった。感謝のエネルギーも回収したからこれで終わりね。」
にこやかに手を振って通話を切るエフレムとアレクセイ。無事に終わった事で中島総理ははぁとため息を吐いた。それを見たシルバディアはくすくすと笑いながらこう告げるのだった。
「大丈夫よ総理。総理の時もちゃんとあげるから。」
「・・・・・・はひ。」
私の時は何渡されるんだろう。それを考えただけで中島総理はしばらく眠れなくなるのだった。
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ある日。シルバディア宅。
「なにしてるんですかシルバディアさん、そんなにお店広げて。」
「ああ、みのり。ちょっとね。」
シルバディアが部屋いっぱいを何かの道具で散らかしているのを見たみのりは何かがあるんだろうと片付けろとは言わなかった。だが・・・・・・
「うわ。」
部屋はみのりの思惑とは外れ、物で溢れんばかりの有様になっていた。シルバディアがどこにいるかすらわからない。
「シルバディアさーん!?」
「ここにいるわよ。」
「うわぁ!!」
声を掛けたら後ろから返事がして驚くみのり。流石にこれは片付けろと言わざるを得ないなと言おうとしたが・・・・・・
「異空間の調子が悪い?」
「そうなの。」
シルバディア曰く、アイテムボックスなどの異空間の調子が悪く、物が溢れていると言う。
「マズイわ。」
「何がマズイんですか?マンションから溢れるほど物が出てくるんですか?」
「いやそうじゃないわ。何が調子が悪いって中に入ってる物が見つけられなくなってるのよ。これは今片付けるわ。」
シルバディアが指を鳴らすと部屋に溢れていた物が光の粒子と消える。そしてシルバディアは光環に手を突っ込み漁るのだった。
「うーん。やっぱり。」
「何がですか?」
「みのり、ちょっと出掛けてくる。」
「え?どこまでですか?」
「隣の銀河まで。」
「え?」
「このままだと地球に影響が出かねないわ。須垣と天谷には適当に説明しといて。緊急避難だって。」
「わ、わかりました。」
「じゃあ今から行くから。」
「今から!?」
「うん。ちょっと急いだ方が良いから。」
「えええ!?」
「大丈夫よ。漫画とかでよくある帰って来たらうん百年経ってたなんてことにはしないから。」
「ええ、えええ・・・・・・?」
「じゃあね。」
そう言ってシルバディアは光環の中に身体ごと入って、消えた。
「どうやって、説明しよう。」
残されたみのりは、今日の晩ご飯二人分作ってしまったということと、須垣と天谷になんて説明しようかと二つの悩みに苛まれることになるのだった。