転生したら異世界の宇宙最強の龍でした!〜0から星と生命を作り出して一大文明の支配者になったので現代日本へ帰還します。自分は日本が一番暮らしやすい。〜   作:電動ガン

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消えた宇宙ドラゴン。その影響下にある者達の焦燥とそれを気にもしない行方不明者

シルバディアが消えた。それだけで総理官邸でシルバディア関連の情報を共有していた官僚達は火鉢をひっくり返した様な大騒ぎだった。官邸の地下会議室で現状を纏めようと必死で世話係の三人から聴取するのだった。

 

「須垣君と天谷君には何も知らされて無い。梶田一曹にだけ伝えて消えた。そうなんですね?」

 

「はい。我々に事前に相談はありませんでした。」

 

「携帯端末に連絡は来ていません。」

 

「わかりました。梶田一曹、もう一度その時の状況を教えてください。」

 

「承知しました。」

 

みのりは開いた手帳に目を落とし、もう一度説明をする。

 

「午後17時。コードネーム:ドラゴンは自室を所持している道具や資源で溢れさせており、それらを収容している異空間に異常があると報告。

独自の調査を行っていたと推測し、午後18時半。異空間の異常の解決の為に別な銀河に行くと再度報告。こちらの承認を待たずに異空間へ飛び、消失しました。」

 

「わかりました・・・・・・空間物理学者の副嶋先生から何かありますか。」

 

「はい・・・・・・」

 

壮年のフォーマルスーツを着た男性が立ち上がり書類を目にしながら口を開く。

その目は焦りと少しの狂気が含まれていた。

 

「コードネーム:ドラゴン。シルバディアさんの言っていた異空間の異常というのが推測出来ない以上。

仮説で話すしかありませんが。空間の歪み、高次元亜空間の接触などが発生したと考えられます。

この様な現象が起きた場合考えられる事象と言うのがワームホールの発生や時限断層の出現です。

どちらも発生状況の違いがありますがその規模によっては地球の存在する空間の消滅や空間自体の崩壊がおこると考えられます。」

 

「・・・・・・なんだそれは!?」

 

「世界が終わると言うのか!?」

 

「そんなあっさりと!?」

 

「静かに!!先生続けてください。」

 

「はい。そしてシルバディアさんの対処ですが、地球に被害の少ない様に別な銀河にまで移動し対処するというのは比較的理に適っています。完全に地球への被害を防げるわけではありませんがかなりの被害縮小が見込めます。」

 

「ありがとうございます先生。」

 

副嶋が席に着くと会議室は静まりかえる。皆が震える手で水などを口に含ませ、暗い顔で会議の共有資料を握り締めていた。

 

「・・・・・・いいですか。皆さん。」

 

沈黙を破ったのは中島総理だった。疲労しているが決意に満ちた目がギラギラと光っている。

 

「我々が出来るのは、静観です。何も手出し出来ません。」

 

「・・・・・・。」

 

「・・・・・・。」

 

「・・・・・・。」

 

「シルバディアさんの無事を祈り、待つ。それ以外することが無いし出来ない。」

 

中島総理は資料を足下のゴミ箱に投げ入れると立ち上がり、宣言する。

 

「諸外国にシルバディアさんがいなくなったことは絶対に漏らさないように。いいわね。会議を終了します。」

 

官僚達が解散していく中、須垣、天谷、みのり、中島だけが地下会議室に残る。

力なく座る総理を三人が見ながら総理が口を開く。

 

「とりあえず・・・・・・シルバディアさんは・・・・・・地球に迷惑を掛けない為に、出て行った。で、いいわよね・・・・・・?」

 

「ですね・・・・・・」

 

「ひとまず、シルバディアさんは地球の為を思って行動してますよ。」

 

「いたらいたで大変、いなくなったらいなくなったで大変。もう、共存していくしかないのね・・・・・・」

 

「そうですよ総理。もういないことは考えられない。仲良くなっておかないと大変です。」

 

「そういう意味では既に友好関係は構築出来ていると思いますが。現に地球に迷惑を掛けないよう行動していますし。」

 

「問題はどう動いてもなにかしら迷惑が掛かってしまうことですね。」

 

「そうね・・・・・・はぁ・・・・・・さて。貴方たちにはもう言ったと思うけど。責任は重大よ。

シルバディアさんと友好関係を維持し、橋渡しになってもらう。

貴方たちがしくれば日本は、いや、世界は終わりだと思いなさい。」

 

「責任重大ですね・・・・・・たった三人ですが、アベンジャーズというわけですか。」

 

「須垣さん、私その映画見てないんですよね。」

 

「私見ましたよ!誰がトニー・スタークにしますか?」

 

「貴方たち軽いわね・・・・・・」

 

・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・

 

・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

・・

 

 

一方。別な銀河。某惑星。

 

「この干渉力場。あいつね。」

 

異空間から手を引き、周りを見渡す。姿は見えないが。確実にいる。わざわざ異空間の干渉で私に気付かせ、地球に配慮させるのは成長したなと感心したが。異空間の干渉は下手したら時空が断裂し、次元の狭間に太陽系が沈んでしまう可能性があった。

 

「いるんでしょ!!!エルーカディア!!!」

 

私の幼なじみ、三体の創造主の一体。エルーカディア。何をしに来たのかはわからないが。何か用があるのは確実だった。

 

「エルーカディア!!!見てるわよ!!!出てきなさい!!!」

 

すると、目の前の空間に歪みが波打つ。そして徐々に、徐々に姿が現れ、私とは対象的な細身で全長の長い龍が現れたのだった。

 

「シル・・・・・・」

 

「エル!!貴方もう少しやりようがなかったの?下手したら地球が吹き飛んでいたじゃない!」

 

「ごめん・・・・・・でも・・・・・・」

 

「なに?」

 

「感覚共有で・・・・・・飛んできてた・・・・・・」

 

「ああ・・・・・・」

 

「あっちには・・・・・・なかった・・・・・・はちゃめちゃに美味しい物・・・・・・」

 

じゅわじゅわと光の粒子に包まれエルの龍の身体がほどけていく。そしてウェーブの掛かった長い金髪で私より少し幼い人の姿になった。ちなみに全裸。

 

「私も・・・・・・食べたい・・・・・・美味しいの・・・・・・食べたい・・・・・・」

 

「はぁ・・・・・・」

 

エルはアルと同様自分の仕事を終えたらその後には死ぬほどやる気が無いが、向こうでは美味しい物を献上させて奇跡を与える位には最低限仕事はしてた。だがここまでの会話の通り、死ぬほどゆったりした性格の為コミュニケーションは非常に困難。地球の美味しい物を食べたいというが接触させて大丈夫かと思案した。

 

「わかったわ。エル。勝手に取引しない、大人しくする、勝手に出掛けない。何かする時は私に相談する。これを守るなら地球に連れて行ってもいいわ。」

 

「わー・・・・・・い・・・・・・」

 

「大丈夫かしら。まぁでも私が絶対管理するって言うしか無いわね。」

 

「まだ・・・・・・見ぬ・・・・・・美味しいの・・・・・・たのしみ・・・・・・」

 

「はぁ・・・・・・」

 

大丈夫か・・・・・・?まぁでもアルほど大変ではないな。なんとかなるだろう。

 

「さて、帰りますか。」

 

「おー・・・・・・」

 

日本に襲来する二体の女神龍。日本の明日はどっちだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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