転生したら異世界の宇宙最強の龍でした!〜0から星と生命を作り出して一大文明の支配者になったので現代日本へ帰還します。自分は日本が一番暮らしやすい。〜 作:電動ガン
地球から隣の銀河。某惑星。
「エル。今まで説明したことを全部守れるなら連れて行く。約束出来るわよね?」
「出来る・・・・・・・・・」
「ほんとね?大丈夫ね?」
「大丈夫・・・・・・・・・」
シルバディアはエルーカディアに根気よく地球で暮らすのに必要な事を教えた。延べ三ヶ月。エルーカディアが全部覚えたというので地球へ帰還しようと考えるのであった。
「まぁ・・・・・・エルはのんびりしてるけど、言ったことは割と覚えてるし。大丈夫か。」
「おー・・・・・・まず・・・・・・ガリガリ君?・・・・・・食べたい・・・・・・」
「はいはい。行くわよ。」
光環を潜り、地球へ。二体の宇宙の支配者が来訪した瞬間であった。ちなみに服は着せた。
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東京。千代田区。シルバディア宅。
「ただいま。」
「お〜・・・・・・」
リビングに降り立ったシルバディアとエルーカディアは辺りを見渡す。シルバディアはみのりを探すがエルーカディアはソファーに座りテレビのリモコンをポチポチいじくるのだった。
「みのり〜・・・・・・いないのかしら。流石に時間はそんなに経ってないと思うけど。」
シルバディアはスマホをWi-Fiに同期させ、時間がそれほど経ってないことを確認する。三ヶ月くらいかとごちて冷蔵庫を漁るとちゃんとアイスが備蓄されてるのを見てみのりに感謝した。
「はいエル。これガリガリ君。コレ食べてしばらく待ってて。」
「おおお〜〜〜・・・・・・ガリガリ君・・・・・・」
エルーカディアにアイスを与えてLINEでみのりに通話を掛ける。しばらくすると慌てた様子のみのりが電話に出る。
「シルバディアさん!?」
「あ。みのり?帰ってきたわよ。」
「わ、わかりました!無事ですか!?今どこですか?!」
「無事よ。家にいるわ。ちょっと厄介な事になったけど。今どこ?」
「今須垣さんと買い物に行ってます。すぐ戻りますね。」
「須垣もいるの。ちょうどいいわ。天谷も呼んでうちにきてちょうだい。」
「天谷さんも?わかりました。」
「シル〜〜〜・・・・・・もう一個食べた〜い・・・・・・」
「どなたか・・・・・・いらっしゃるんですか?」
「言ったでしょ厄介な事になったって。早く帰ってきて。」
「わかりました。すぐ戻ります。」
「頼むわね。」
電話を切る。そしてエルーカディアにもう一つアイスを渡すと自分もアイスを囓るのだった。
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「シルバディアさん!」
「みのりおかえり。」
みのりが買い物袋をぶらさげ帰ってきた。須垣と天谷も。そしてソファーでくつろぐエルーカディアを見て訝しげな顔をするのであった。
「とりあえずおかえりなさい・・・・・・彼女は?」
「それ含めて今から話すわみのり。あと須垣、天谷。緊急案件よ。」
リビングのテーブルに四人で座り、須垣と天谷は息を呑む。
「とりあえず、アイツが誰か。紹介するわ。アイツはエルーカディア。私と同じ、世界創造を使命とする三体の女神龍のうちの一体よ。」
「シルバディアさんと、同類、ということですか。」
「その認識であってるわ。」
「彼女は、何故、地球に?」
「私達三体は感覚記録を共有しているの。だから三体のうち誰かが美味しい物を食べたら、他の二体に美味しい物を食べたと記録が行く。
一体が傷つけられたら、他の二体に傷つけられたと記録が行く。」
「は、はぁ。」
「その感覚記録の共有でエルーカディアは地球の美味しい物を食べている私に気付いて、地球にやってきたの。」
「それだけ、ですか?」
「エルーカディアはもともと美味しい物に目がない性格というのもあるわね。」
「・・・・・・わかりました。あとこれが一番重要です。」
「なに?」
「危険は、無いんですか?」
「・・・・・・無いわ。」
「なんで間があったんですか!!」
「私達は全能の存在よ。何かする度に振り回されるのは感覚でわかってない?そんな存在から危険を完全に排除するのは無理よ。」
「ぐうの音も出ないですね。」
「でもどうすれば。」
「とりあえず、こちらから危険な行動はしないよう言い聞かせてある。彼女は美味しい物を食べたいだけだから、食事を与えてれば大人しくすると約束してあるわ。」
「待ってくださいそれって。」
「そうよ。私と同じように、保護して。」
須垣と天谷は頭を抱えた。シルバディアだけで内閣は振り回されているのに二体目。そんなの面倒見られるわけがない。だが断るという選択肢が存在しない。万事休す。答えは決まっているがその答えを出したくなかった。
「帰ってもらう・・・・・・というのは・・・・・・」
「力尽くで帰らせるとなったら太陽系どころか天の川銀河が無くなるわ。」
「・・・・・・・・・退路が無い。」
「須垣さん、とりあえず総理に報告しないと。」
「ですね。シルバディアさん。」
「なに?」
「今のところエルーカディアさんを抑えられるのはシルバディアさんだけです。頼んでもいいですか。」
「もちろんよ。暴れるようだったら私が責任持って抑えるわ。まぁ暴れるような性格ではないということも付け加えておいて。」
「わかりました。天谷さん行きましょう。至急総理レクを頼んでください。」
「はい。」
須垣と天谷が慌てるように出て行く。そしてテレビでアニメを見ながらポテチを何袋も食べているエルーカディアをシルバディアは眺めた。
「・・・・・・アルカディアが来たらどうしましょう。あの子、寂しがり屋だから。」
そういう心配をすると来るぞシルバディア。奇妙な同居生活が始まるのだった。
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「みのり〜・・・・・・」
「はいはいエルさん。お風呂上がりのアイスですよ〜」
「お〜・・・・・・」
お風呂を上がったエルーカディアを横目にみながら。シルバディアはみのりのポテンシャルに恐怖した。あのエルーカディアとコミュニケーションを取っている、と。
「すごいわ、みのり。」
「え?何がですか?」
「エルとコミュニケーションを取っていることよ。」
「え?」
「エルは私の世界で美味しい物を対価に奇跡を渡していたのだけれど、コミュニケーションが取れなくてほとほと人類は困っていたの。」
「そうなんですか?のんびり屋さんですけど、困るほどでは。」
「そののんびり屋が死ぬほどのんびり屋なのよ。質問をしたら回答は五百年後。お供えをしたら、奇跡は千年後なんてのが普通だったの。」
「は〜そうなんですか。」
「私達はそもそも生きる時間が違うからそうなってるんだけど・・・・・・みのりはエルからちゃんと返事を引き出してる。これは宇宙的な革命よ。」
「えええ・・・・・・」
「エル、なんでそんな返事早くなったのよ。」
「ん〜〜〜・・・・・・?だって・・・・・・人間に合わせないと・・・・・・美味しいご飯・・・・・・手に入らない・・・・・・」
「ああ、そう。」
「みのりの・・・・・・ご飯・・・・・・向こうのご飯より・・・・・・ずっと・・・・・・すごく美味しい・・・・・・」
「それは向こうでエルの献立考えてた神官が泣くからもう言わないように。」
「にへへ・・・・・・」
まぁコミュニケーションが取れてるなら良い。
あまりに何か要求するならこちらから何か言わねばならんがそういうことにもならなさそうだった。