転生したら異世界の宇宙最強の龍でした!〜0から星と生命を作り出して一大文明の支配者になったので現代日本へ帰還します。自分は日本が一番暮らしやすい。〜 作:電動ガン
永田町。総理官邸。執務室。
「もう一度言って頂戴須垣君。なにって?」
「増えました総理。シルバディアさん級の宇宙生物が。」
がっくりと項垂れる中島総理。そして渡されたタブレットに映る眠たい顔の金髪ウェーブのシルバディアより幼い少女。エルーカディアだ。
「この子が・・・・・・宇宙怪獣・・・・・・?」
「その様です。まだ怪獣形態を確認していませんが。」
「絶対確認しないで。」
「よろしいのですか?」
「日本が二体の怪獣を抱えていると世間や各国にバレた時の方が大変よ。絶対に隠し通す。だから確認しないで。」
「わかりました。」
「で?保護を訴えてるんですって?」
「はい。シルバディアさんを通して保護を訴えています。」
「シルバディアさんと同じなら、その対価は・・・・・・?」
「今は不明です。ですがシルバディアさんからの情報に寄ると、対価をもらって奇跡を授ける存在だったと報告があります。下手に対価を渡すと大変な事になるかと・・・・・・」
「・・・・・・。」
「求めないのであれば渡さないのが一番ですが、安心材料がひとつ、ございます。」
「安心材料なんてあるの?ここで。」
「はい。コードネーム:シェンロン、個体名エルーカディアの行動は全てコードネーム:ドラゴン、個体名シルバディアによって管理されているとのことです。」
「それは、どういう?」
「対価を渡す行動も、コントロール下にあるようです。すなわちいくら渡しても、シルバディアさんの許可無しでは対価を出してこないと言うことになります。」
「!!!ほんとそれは!!!」
「はい。外出も、取引も制限されており、同居しているシルバディアさんの自宅での食事くらいしか許可されていないそうです。」
「なるほど。確かに安心材料ね。」
「シルバディアさん、エルーカディアさん、他もう一体は存在価値は同等だそうですが、シルバディアさんが力関係で上だから出来ることだそうです。」
「どうして上なのかはわからないけれど・・・・・・シルバディアさんがちゃんと制限してるウチは大丈夫なのね?」
「その認識でいるしかありません。」
「そう・・・・・・」
「追加で付け加えますと。」
「なに?」
「もともと暴れる様な性格ではないとのことです。」
「暴れないからと言って影響が無いとは限らないのよ。」
「左様です。」
「わかった、引き続き聞き取り調査を続けなさい。」
「承知しました。」
「頼むわよシルバディアさん・・・・・・ちゃんとコントロールしてよね。」
胃が痛むのをなんとか堪え、報告を聞いた中島総理だったが、この後は混乱する閣僚を相手取らなければならない。それにまた胃痛だけでは無く頭痛もするのであった。
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「エル、食べたゴミはちゃんと片付けなさい。」
「お〜・・・・・・?」
エルーカディアがガリガリ君の袋を右手で持ち、左手で指を振る。すると袋が光の粒子となって消える。
「あ!こら!光子変換しちゃだめ!ゴミも資源なのよ!」
「え〜・・・・・・人間・・・・・・ゴミもまた・・・・・・何かにつかうの・・・・・・ばっちい・・・・・・」
「地球はメグメレルより小さい星なんだから資源が限られてるの。だから再利用しなければならないのよ。」
「ふ〜・・・・・・ん?・・・・・・わかった・・・・・・」
「わかったならこの袋に入れる。プラスチックはこっち。燃えるのはこっち。」
「え〜・・・・・・全部・・・・・・燃やせば・・・・・・いい・・・・・・」
「再利用するっつってんでしょ。」
「うい〜・・・・・・・・・」
ぽいぽいと袋に分別するエルーカディアも見て、自分もプラモデルのゴミや廃液を分別する。みのりはエルーカディアの家具を買いに行ったので今日は天谷がいる。
「シルバディアさん〜エルーカディアさん〜お茶が入りましたよ〜」
「はーい。」
「わー・・・・・・い・・・・・・」
天谷は料理は出来ないものの実家がスイーツショップでお菓子が作れた。既製品も良いが手作りのお菓子も良い物。特にエルーカディアが気に入っていてパクパク食べてしまう。何も無いのに天谷にお菓子を作るよう頼みがちになったので釘を刺しておくほどだった。
「うー・・・・・・・うまいー・・・・・・」
「美味しいわ。」
「でしょ?お茶と合うように作ったんですよ〜」
「あまや・・・・・・おかわり・・・・・・」
「はいはい。」
おやつを食べたら片付けの再開だ。シルバディアの部屋はホビーで溢れがちなのでさらに大変である。そしてみのりの趣味でかわいい系の家具が配置されているのでそれが隠れるとみのりの機嫌が僅かに揺らぐのでシルバディアはそれを恐れた。しっかり片付けようとする。
「さてさてランナーゴミは資源ゴミにして・・・・・・ビニールは燃えるゴミ。廃材と廃液は業者に、と。」
「シル〜・・・・・・」
「何エル。」
「みのり・・・・・・帰ってきた・・・・・・ごはんは・・・・・・ちんじゃおろーす・・・・・・だって・・・・・・」
「はいはい。」
エルーカディアが戻るとゴミを纏めてマンションの下のゴミ集積所に運ぶ。ここまでの外出は許容されているのだ。
「よし。」
そして自分の階へとエレベーターに乗る時だった。
「あら須垣じゃない。」
「ああ、どうもシルバディアさん。」
須垣が共にエレベーターに乗ってきたので案内する。
「須垣どうしたの。」
「いえ、エルーカディアさんの聞き取り調査をしようと思いまして。もっと情報を持ってこいとうるさいんですよ。」
「まぁね。エルの聞き取りは骨が折れるわよ。必要ならみのりを介するか、私が代わりに答えるけど。」
「どちらでも助かりますね。」
家に入るとみのりが米を研いでいて、須垣に挨拶する。天谷はずっといる。
「天谷さん、どうですかエルーカディアさんは。」
「予々・・・・・・危険な兆候は見られません。行動理念も美味しい物を食べるに固定されていますし、目的の為に暴挙に出る傾向もありません。これならシルバディアさんの方が危険でした。」
「なるほど。」
「ちょっと誰が危険なのよ。須垣もなるほどじゃないわよ。」
「いえ、失礼しました。もう少し観察が必要ですが、エルーカディアさんの危険度は極小に設定してもいいかもしれません。」
「その判断は危険よ。須垣。」
「・・・・・・それはどういう。」
「私達三体の中で怒らせたら一番マズイのはエルーカディアだからよ。」
「・・・・・・そうなのですか?」
「ええ。ちょっと話すわ。私達の世界で、まだ惑星統一がされてなかった頃、エルを信奉していた種族に蛮族が攻め入って全滅させられたことがあるの。」
「それはそれは。」
「それでエルは、美味しい物を食べられなくなった恨みなのか、信者達を殺された恨みなのか。ものすごく怒ってしまってね。
蛮族を滅ぼすだけにすればいいのに折角作って生命を繁栄させてきた星ごと、いや銀河ごと破壊しようとしたことがあるのよ。」
「そうなのですか?!」
「ええ。怒るエル相手に私ともう一体、アルカディアで決死で止めたわ。後にも先にも私達でマジの大げんかをしたのはそれが最初で最後よ。」
「なんと・・・・・・」
「それにその星には私達の喧嘩の跡が残ってて消えないわ。」
「なるほど・・・・・・」
「のんびりやでもあるけど、けっこうな激昂家でもあるのよエルは。だから気をつけてね。
ご飯を取り上げたくらいじゃ怒らないけれど、エルの中で私がわからないラインが引かれているから。」
「わかりました。気をつけます。」
「それじゃ須垣はエルと話してきたら?出来るか見物ね。」
「ど、努力します。」
須垣がお土産のマカロンを持ってエルーカディアの元へ向かうとそれを見た天谷も向かった。
さて、私はなにしよう。
「みのりは手伝うのあまり好きじゃないのよね・・・・・・あみあみの新着商品でも眺めて時間潰しましょ。」
少しずつ、少しずつ人類の理解が深まっていく女神龍の情報。だが深淵を覗く時、深淵もまたこちらを覗いているという。