転生したら異世界の宇宙最強の龍でした!〜0から星と生命を作り出して一大文明の支配者になったので現代日本へ帰還します。自分は日本が一番暮らしやすい。〜 作:電動ガン
永田町。総理官邸。地下会議室。シルバディアが取引を持ち出したので急遽準備をした中島総理。会議室の中央で待つ総理とその両脇に鮫坂危機管理監、浜中太郎防衛大臣、只野亮二厚生労働大臣が控えていた。そしてインターホンが鳴り須垣の声がシルバディアが到着したと告げる。
「入って。」
入り口の重たいドアが開き、須垣とシルバディアが入ってくる。だがここで中島総理は目を見張った。シルバディアが非常に疲れた顔をしているのである。嫌な予感をビンビンに感じ取る中島総理だったが今更辞めるとも言えなかった。
「ごきげんよう。総理。」
「ええ。こんにちはシルバディアさん。お疲れのようですね。」
「ええ。ちょっとね。取引に関係することよ。」
中島総理は頭の中で警鐘が鳴った。聞きたくない。だが聞かざるを得ない。もう帰りたい。それ一心だった。
「とりあえず前見たく、これ覗いてくれない?」
そう言って光環を出現させるシルバディアであった。中島総理はこの光景見たことあるなと前回を思い出すが、またこれかとため息を吐いた。光環の中は真っ白な空間であり、そこには十数人の白人の人物が居座っていた。
「これ、私達の周りを探っていた人間達よ。何人かは見過ごしたけどまた何人かは捕まえたの。」
「この異空間に閉じ込められても特に錯乱もしていない・・・・・・訓練されていますね。恐らくCIAか米軍の特殊部隊かと。」
「そうなの?もうここに閉じ込めて三週間くらい経つんだけれど。」
「もっと早く報告してください・・・・・・ん?ちょっと待ってください。その間の食事などは?」
「この空間の中にいたらお腹は減らないし出る物もでないわ。」
「そうなんですか・・・・・・・取引とはいったい?」
「こいつらを引き取って欲しいの。そして私達の周りにうっとおしく来ないようにして。」
「以前のレーダーで捉えてはいると思いますが・・・・・・」
「私も完全にシャットアウトすると恐怖を植え付けるだけになるから我慢してたけどこいつらはほんとうんざり。家捜しこそされないけど周りをずーーーーっとコソコソしてるの。うかつに出掛けらんなくもなったわ。」
「そうですか。わかりました。こちらで対応致します。」
「お願い。で、何か欲しいのある?今回は結構自由度高くするわよ。」
「そうですね・・・・・・自由度高いとはどのように?」
「地球を破壊する爆弾からゲノムコーディネイト装置とかまであげられるわよ。今回はほんと頭に来たから。」
「もう言葉からして恐ろしいんですけど。えーそれなら以前もらった石炭。あれをいただけませんか。」
「ローガルザンド石炭のこと?いいわよ。タンカー一隻分くらいあげられるけどどうしようかしら。」
「では後日タンカーへご案内するのでそのタンカーを満杯にしてもらえると助かります。」
「わかったわ。これで数千年分の燃料を確保出来たわね。」
「火力発電依存になりそうで怖いですが・・・・・・・」
「そこは私知らないわよ。」
「ですか・・・・・・・では閉じ込めた方を引き取りたいので公安を呼びます。もう少々お待ちください。」
「ええ。」
光環を閉じて中島総理の秘書がお茶をだしてくれる。シルバディアはお茶を一口飲む。そして続けざまに取引の話をするのだった。
「じゃあ次の取引よ。」
「次ですか・・・・・・」
「ええ。」
シルバディアは光環を再び出現させて中からアニメのクリアファイルを取り出す。
「これが次の取引の概要よ。確認してくれる?」
「頂戴します。」
中島総理がクリアファイルを受け取り数枚の書類を取り出すと読み始める。
「ふむ・・・・・・・なるほど。わかりました。」
「引き受けてくれる?」
「それは精査させてください。それとまだ粗はありますがこういう書式で書類にして事前に提出していただけると検討する時間を作れるので助かります。」
「そう。じゃあこれからなるべくそうするわ。緊急の時は直接須垣から連絡させてもらうけど。」
「お願いします。で、こちらのものですが。」
「ええ。」
中島総理が書類をテーブルに置き、シルバディアを見据える。
「シルバディアさん、こちらの取引・・・・・・」
「・・・・・・。」
「断らせていただきます。」
「・・・・・・・なぜ?」
「要求している物はカメラとのことですが国内メーカー品なので時間が掛かるでしょうが入手は出来るでしょう。通販、オークション等で安い物は見つからなかったでしょうか。」
「私が買える物は見つからなかったわ。見つけたのはクレジットカードの利用限度額を超えるものだけよ。」
「そうでしたか・・・・・・だとすると対価が高すぎます。」
「高すぎる?妥当だと思うけど。」
「シルバディアさんはもう少し地球規模での等価を学んで欲しいです。」
「そう。ダメかしら。核融合炉。」
「ダメです。」
「しゅん・・・・・・」
「対価のグレードを落として、再提出してください。その際須垣外交官や天谷管理官とよく相談してもらえれば。」
「わかったわ。いまいち地球へのちょうど良さがわからないのよね。」
須垣がぎょっとしているが中島総理はそれを無視した。そしてシルバディアに書類を返し、シルバディアはそれをしまう。中島総理はひとつため息を吐くのであった。
「これで終わりでしょうか。」
「終わりよ。ありがとう総理。」
「いえ。ですが次から今のように取引は事前審査をしたいので書類提出をしてくださいね。」
「わかってるわよ。じゃ。帰るわね。」
「はい。お気を付けて。」
シルバディアが出て行くと中島総理達はがっくりと肩を落とした。口々に疲れたと零し、黙っているだけだった閣僚もだらりと椅子で伸びるのだった。
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千代田区。シルバディア宅。
「ただいま。」
「おか・・・・・・・えり・・・・・・」
「おかえりっすー」
「おかえりなさいシルバディアさん。」
「何してるの。そんなに机に漫画広げて。」
「みのりとブックオフ行ってきたっす!!それで漫画大人買いしてきたっすよ!」
「そうなの。」
「いやーすごいっす。面白い漫画がいっぱいっす。封印されて退屈かなって思ったっすけどこれなら暇しないっすね。」
「そう。マック買ってきたけどいる?」
「いるっす!!!」
「いるー・・・・・・」
リビングのテーブルから漫画を片付けさせマックの袋を置く。むしゃむしゃと食べ始めるとエルーカディアとバルガンディアはもっぱら漫画の話ばかり。読まないわけではないがそれほどでも無いシルバディアとみのりは蚊帳の外だった。
「まぁいいかしら。この二人はあまり外出もそう多く許可されないし。家で漫画読んでるくらい大人しくしてくれるなら許容範囲内よ。」
「バルガンディアちゃんのお部屋もう漫画でいっぱいですよ。本棚今日届いたので増設したんです。」
「そんなに?」
はぁとため息を吐くシルバディアであったが、別に気にするものではないと割り切った。
「みのり、いざとなったら私達はアイテムボックスがあるからそこに片付けさせなさい。」
「はいはい。」
と、ここでスマホが鳴った。電話の相手は中島総理。先ほどまで会ってたのにどうしたのだろうと電話に出る。
「もしもし?」
「もしもし。シルバディアさんですか。」
「そうよ。どうしたの?」
「すみません。ポーションについて伺いたい事がありまして。」
「良いわよ。なに?」
「ポーションは外傷だけで無く病気にも効果があることを確認したんですが・・・・・・・」
「待った。その認識は危うい。ポーションで病気が治ってるんじゃなくて外傷だと判断された病気という怪我が直ってるだけよ。」
「そうなのですか・・・・・・?いえ、それでですね。ポーションが効かない患者が出てきまして。」
「そう。そういうことはよくあることよ。」
「ですが、どうしても助けたい患者なのです。日本の国益に関わる重大な案件です。」
「それで?どうして欲しいの?」
「シルバディアさんの力で、救えないでしょうか。」
「・・・・・・・高く付くわよ。」
「構いません。日本の今後を考えると必要です。生け贄を出せと言われたら困るのですけれど・・・・・・・」
「あのねぇ!!私をなんだと思ってるの!!生け贄なんかいるわけないでしょ!!」
「失礼しました・・・・・・それでは須垣外交官を迎えに行かせますので準備を。」
「わかったわ。」
急遽呼び出されたシルバディア。どうしても助けたい患者とは誰なのか。シルバディアが要求しようとしてる対価はなんなのか。日本が動き始める。