転生したら異世界の宇宙最強の龍でした!〜0から星と生命を作り出して一大文明の支配者になったので現代日本へ帰還します。自分は日本が一番暮らしやすい。〜 作:電動ガン
東京。某所。はま寿司。
「これがすし。すしは流れてくるものなんすね。」
「私・・・・・・えんがわ・・・・・・・」
「みのりタブレットちょうだい。」
「はいはい。」
みのりはいつもなら買い物をして料理を私達に作ってくれるのだが、今日は違った。何故なら株主優待券が手元に届いたらしくそれを使おうと回転寿司に繰り出したのである。
「はむはむ。漬けマグロおいしいっす。」
「次・・・・・・・肉寿司・・・・・・」
「私はメロンソーダ頼みましょ。」
「はいはい。」
だがその次の瞬間だった。エルーカディアが何かハッとしたような表情になり、口元を抑える。バルガンディアは何事も無く寿司を食べているが、様子がおかしいことにシルバディアが気付いた。
「エル?どうかした?」
「・・・・・・。」
エルーカディアは口元を抑えたまま微動だにしない。そして指の隙間から、瑠璃色の液体が零れてシルバディアはハッとした。
「マズイ!!!」
「えっ。」
「シルバディアさん?」
シルバディアはちょうどよく通路を通りかかった店員を捕まえ。一万円を手に握らせる。
「ちょっとあなた。私達すぐ帰らなきゃならなくなったから。それでお会計して。お釣りはいらないわ。」
「お客様!?」
「ごめんなさい!!!出禁にはしないで!!!」
シルバディアは両手をパン!と音がするほど強く合わせると転移を発動した。
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
転移した先、そこは夕暮れ時の富士演習場だった。
「エル!!!もうちょっと耐えて!!!」
シルバディアは空中に光球を撃ち出した。光球が空中で破裂すると光のもやが辺りを包み始め。一つのフィールドを形成する。
「これでよし。エル。もう大丈夫よ。」
「・・・・・・・・・!!!」
シルバディアが大丈夫と言った瞬間、エルーカディアの身体が光り輝き黄金の龍の姿に変わる。そして龍の姿のまま瑠璃色の液体をゲロゲロと吐き出すのであった。
「・・・・・・ふぅ。」
「シルバディアさん!?」
「あーなるほどアレっすか。」
みのりがシルバディアに詰め寄るがシルバディアは一仕事終えたと言わんばかりの顔である。
「シルバディアさん!?何があったんですか!?なんでエルさんが怪獣の姿に!?」
「今、今説明する。だから一応須垣呼んで。」
須垣を呼べと言われたみのりは言う通り電話を掛ける。
「エルさんだいじょうぶっすか。」
「たまにあるのよ。すぐによくなると思うわ。」
「私の時も大変だったっすよ。力が空っぽになるかとおもったっす。」
「まぁねすぐ離れればいいんだけど。」
「それも無理っすよねー」
「シルバディアさん。」
「はい。みのり。」
「何があったか。説明してもらえますね。」
「ええ。」
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
「惑星屈曲延伸?」
「そう。エルはそれに巻き込まれたの。」
みのりは聞いたこともない事象を聞かされ頭がぐるぐると回った。
「まぁ簡単に言うと星が力を発揮する位置に並んでしまって。そういう並びって何種類もあるの。そのうちのひとつがエルにちょうど直撃して、その影響を受けて具合悪くなってるって話よ。」
「そういうことが・・・・・・あるんですか?」
「そう。私に影響のある位置に星が並べば私が。バルに影響がある位置に星が並べばバルが。まぁ車酔いのようなものね。」
「えええ・・・・・・・じゃああのエルさんが吐いてるもの。あれはなんなのですか?食べ物じゃないですよね。」
「あれはエーテルを吐いてるのよ。」
「えーてる。」
ぐったりと横たわるエルーカディアの腹をバルガンディアが一生懸命撫でている。全長300メートル越えなので少々変身出来ないバルガンディアでは厳しそうだ。
「悪いけど人型を維持出来ないからしばらくここに隠すわね。」
「えええ!?」
「自衛隊の偉い人に連絡しといてちょうだい。」
「はぁ・・・・・・わかりました。」
「みのりはマンションに戻ってなんてこと無く生活しててね。」
「はいはい。」
「じゃああとは須垣が迎え来たら帰ってちょうだい。」
「わかりました。どれくらい掛かりそうですか?」
「星の位置が少しでもズレればいいから・・・・・・三週間から一ヶ月ってとこかしら。」
「なるほど。わかりました。」
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
「以上が、シルバディアさん曰く『惑星屈曲延伸』の報告です。」
「わかったわ。ありがとう須垣君。」
永田町。総理官邸。須垣からエルーカディア体調不良の報告が中島総理に渡っていた。
「困ったわね。そんな宇宙的な体調不良の原因があるなんて。まさに想像を絶する未知の巨大不明生物の生態って感じだわ。」
「そうは言いますが、保護している以上体調の善し悪しは絶大な影響をもたらします。放置する以外何も対策は取れませんが放置では問題になります。」
「でもどうしろっていうの。健康診断させるの?シルバディアさんが最初に来たとき健康診断したのどうなったか知ってるわよね須垣君は。」
「ええ知ってますとも。三人の医師を発狂させて精神病棟送りにした件ですね?」
「あれってなんて言うんでしたっけ。SAN値直葬っていうんでしたっけ。ふふ。」
「笑い事ではありません総理。」
「ごめんなさい・・・・・・それもあってあの三人の健康診断、身体検査は危険よ。」
「ですね。あの身体は生身では無く、地球活動用の義体と言った方が正しいでしょう。」
「人間と同じ部分が形状と呼吸してること、物を食べられることしかないからね。」
「宇宙の神秘を覗いた医師達はもうご愁傷様としか言いようがありませんね。」
「私は指示してないわ。」
「ですが決定を下したのは総理ですよね。」
「ぐぅ・・・・・・」
「はぁ・・・・・・総理。こんな問答をしてる場合ではございません。」
「わかってるわよ。」
「では総理レクを進言しておきましたのでそのように。」
「そうね。じゃ、気合いいれますか。」
宇宙怪獣の体調不良という前代未聞の事態を経験した日本。今後この経験が生きるのか、死ぬのか。当たるも八卦当たらぬも八卦。