転生したら異世界の宇宙最強の龍でした!〜0から星と生命を作り出して一大文明の支配者になったので現代日本へ帰還します。自分は日本が一番暮らしやすい。〜 作:電動ガン
エルーカディアが体調不良でマンションを離れて幾数日。世界は火鉢をひっくり返した様な騒ぎになっていた。飛行機のあらゆる計器が狂い、船のあらゆる計器が狂い、研究施設の観測機が異常を叩き出す。その震源地を調べたら日本だと言うことが判明し、世界は日本に問い合わせを殺到させるのであった。
「各国からの問い合わせが尋常じゃありません。地上の機器から人工衛星まであらゆる異常が報告されています。富士山が大噴火、または大爆発するのではないかと危惧しています。」
「はぁ・・・・・・・鮫坂君。原因は。」
「今・・・・・・富士演習場で療養している、コードネーム:シェンロンが原因かと。」
「はぁぁぁ・・・・・・・」
今現在富士演習場で何らかのシールドで姿を隠し、療養しているエルーカディア。この異常事態の原因は。エルーカディアが何億年もの期間貯めていたエーテルを大量に吐き出している物だった。
「たぶん、シルバディアさんが言ってたエーテルってものよね。」
「恐らく。」
「それのサンプルは採取しているの?」
「コードネーム:シェンロン、及びコードネーム:ドラゴンに配慮し、サンプル採取などは行っていません。」
「頼んで見ましょうか・・・・・・・」
「可能でしょうか・・・・・・・少女の吐瀉物を採取させろというのは些か・・・・・・」
「でも原因はそれしか考えられない。それにシルバディアさん達は私達より遙かに年上よ。話せばわかってくれる。」
「本当に話せばわかってくれるでしょうか・・・・・・」
「少なくともシルバディアさんは、対話でわかり合おうとしてくれてる。それを信じましょう。」
「わかりました。」
「須垣君に連絡しましょう。鮫坂君は須垣君と連携を密にして。」
「承知しました。」
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「え?エーテルのサンプル採取をさせて欲しい?」
富士演習場のフィールドの中でシルバディアは電話をしていた。須垣からの定期連絡兼要望である。
「いいわよ。そちらが吐瀉物採取に嫌悪感が無いならだけど・・・・・・・」
ちら・・・・・・・と後ろのエルーカディアを見る。今もゲロゲロと瑠璃色の液体のエーテルを吐き続け、結構な大きさの池が出来ているのを見る。
「・・・・・・・え?エーテルについて詳しく聞きたい?魔法の燃料となる高濃度エネルギー体よ。それしか言えないわ。」
ズズン・・・・・・と音がするとエルーカディアがまた倒れ伏している。
「・・・・・・・わかった、待ってる。フィールドに穴を開けて入れるようにしておくから。」
電話を切る。まさか地球のある宇宙で惑星屈曲延伸。通称星酔いになるとは思ってなかったので対応出来る事が無い。私達に効く薬なんてないし、そもそも星酔いの薬なんてない。
「さぁ。どうなるかしら。」
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数日後。永田町。総理官邸。執務室。内閣危機管理監の鮫坂と内閣官房長官である江田が総理と詰めていた。
「鮫坂君、各国の問い合わせ状況は?」
「現在、支援の申し出をしているのがアメリカ。イギリス。ロシア。オランダ。フィリピン。カナダです。」
「他の国は?」
「現状を報告しろと強く言っています。今のところ調査中であると躱していますが時間の問題です。」
「わかった。江田さん、エーテルの調査状況は?」
「恐ろしい物質です。凄まじいエネルギー量を秘めていてたった300mlで原発17基分の発電を賄える量です。それだけじゃありません。揮発して気体、粒子状になるとさらに現実改変効果とも言える謎の効果を見せ始めていて現場は大混乱になっています。」
「現実改変効果・・・・・・と言うのがあんまりよくわからないけれど・・・・・・」
「例えば、この粒子で満たした部屋で、水よあれ、と念じれば水が湧き出て。炎よ現れろと念じれば炎が噴き出します。暗くなれと念じれば灯りが合っても暗くなり、光あれと念じれば光が無くても明るくなる。なんの土台も無くです。研究員達が頭を抱えています。」
「シルバディアさんが言っていたわ・・・・・・魔法の燃料だと。それを踏まえて研究してと言って。」
「はい。」
「それで各国の懸念材料の日本の異常値の原因はエーテルで間違い無いわけ?」
「そう言って良いでしょう。」
「わかった。ならばあと一ヶ月は確実に続くし、エルーカディアさんが回復してもエーテルは残り続けるからどれぐらかかるか・・・・・・」
「消費すればエーテルは消えます。積極的に消費すれば良いのでは?」
「そうなの?じゃあ何に使うか検討させなさい。」
「えっ。」
「えじゃない。使って減るならさっさと使い切って。」
「その・・・・・・先ほどの実験で使用した量は・・・・・・お猪口一杯にも満たない量で・・・・・・エーテル全部を使い切るとなると、核爆弾並の何かをしなければなりません・・・・・・」
「だと思ったわ。適当なこと言うのやめなさい。」
「すみません・・・・・・」
「鮫坂君。私は定例会議に行ってくるから江田さんと後はよろしく。」
「はい。承知しました。」
こうして中島総理は執務室を後にして地下会議室に降り、いつもの四カ国会議の準備をし始めた。
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地下会議室。テレビ会議。四カ国会議は重々しい雰囲気で始まった。日本の異常観測値は全世界に知れ渡っており、全世界が詳細を知りたがっている。それはここで秘密を共有しうる四カ国も同じだった。
「では、始めよう。」
「ミセス中島。今日は詳細を話してもらうぞ。」
「中島総理。把握してないとは言わせないぞ。」
「・・・・・・。」
厳しい視線を送るエフレム大統領、ハリー首相、ジョーンズ大統領の三人。中島総理は観念したように話し始めた。
「・・・・・・・わかりました。お話します。」
「漸くか。」
「何が起きているんだ。」
「富士山が爆発するのか?」
中島総理が姿勢を正し重い口を開く。
「現在、我が国に襲来した宇宙怪獣の体調が不調を来しており、その影響で未知の物質が放出され、世界中の計器に影響していると考えられています。」
「・・・・・・それだけか?」
「ミセス中島?」
「おいキヨミ。」
「それだけです。宇宙怪獣、コードネーム:ドラゴンから直ちに危険があるものではないと証言を得ています。」
「おいおいおい。」
「それだけで納得すると思っているのか?」
「ミセス中島!!それだけで世界に危険が無いと説明するのは無理だ!!」
「その反応も承知の上です。ですがこれが事実です。宇宙怪獣の体調不良は地球に大きな影響をもたらしている。これだけなんです。本当に。」
「はぁ・・・・・・キヨミ、いや中島総理。それは本当に真実なんだな?」
「そうです。」
「レディ・シルバディアが体調を崩しているんだな?」
「・・・・・・・。」
「えっ。違うのか。」
「は?」
「シルバディアが体調を崩したんじゃないのか?」
中島総理は大きく深呼吸をして、次の言葉を準備した。
「我が国にいる宇宙怪獣は、コードネーム:ドラゴンだけではありません。」
「・・・・・・。」
「・・・・・・。」
「・・・・・・。」
首相達は言ってる意味を飲み込めなかった。コードネーム:ドラゴンだけでは無い。宇宙怪獣がシルバディアだけでは無いという情報を飲み込めなかったのだ。
「・・・・・・・なにを、言っている?」
「シルバディアではない?」
「ちょっと待て!!!」
「なんでしょう。」
中島総理は極めて落ち着いていた。他の三カ国は見るも怯えており、その事実を受け入れられないでいる。
「現在、日本ではコードネーム:ドラゴン、コードネーム:シェンロン、コードネーム:ギドラの三体を保護しています。」
「待て待て待て待て待て待て!!!」
「情報が多すぎる!!!」
「どうなってるんだ日本は!!!」
「この内コードネーム:シェンロンが体調を崩し、現在富士山某所で療養しています。」
「・・・・・・!?」
「信じられない・・・・・・」
「日本は何考えてるんだ!!!」
「ハリー首相、何を考えているというのは?」
「何故レディ・シルバディア以外の宇宙怪獣を受け入れた!!地球がどうなっても良いのか!?どう責任を取る!!!」
「では断って誰も責任を取れなくなる状況をお望みなので?」
「ぐ・・・・・・・」
「私達には受け入れる以外の選択肢は存在しないのですよ。彼女達は次元を飛び越える圧倒的上位者なのですから。」
「中島総理。」
「何でしょうエフレム大統領。」
「その、だな・・・・・・・まだあまり飲み込めてないが、その、コードネーム:シェンロンとコードネーム:ギドラは、交流が可能なのか?」
「可能か不可能かで言えば。可能です。ただし非常に困難であるのが現実です。」
「そうか・・・・・・」
「中島総理。」
「ジョーンズ大統領もですか。」
「そのレディ・シルバディア以外の二体とは取引は可能なのか?もう取引で何かを得ているのか?」
「コミュニケーションが非常に困難で有ることから取引は非常に厳しいと言うしかありません。」
「そ、そうか。」
なんとなくまだ聞きたいことはあるが中島総理の態度から聞くに聞けない状況に陥っていた。だが中島総理が開示したこの情報。それはこの宇宙に未知なる種族が多数存在するという証左だった。実際宇宙に生命は地球にしか存在しないのだが。この状況は、イギリス、ロシア、アメリカは自分たちのどこに共有させるかも混迷を極め、混沌の渦へと落ちていくのであった。