転生したら異世界の宇宙最強の龍でした!〜0から星と生命を作り出して一大文明の支配者になったので現代日本へ帰還します。自分は日本が一番暮らしやすい。〜 作:電動ガン
エルーカディアが療養して大凡一ヶ月。エーテル吐瀉も止まったが一ヶ月吐き続けた影響は収まらず。日本だけではなく世界各地へ影響をもたらしていた。
「ええ。そうよ。もう収まった。あとは失ったエーテルを回復させるだけなの。」
須垣に電話で定期報告をしているシルバディアは、人型に戻りぐったりとどら焼きを食べるエルーカディアを横目に現状を語る。
「そう。もう体力を回復させるだけという認識でいいわ。一ヶ月吐き続けた程度では枯渇なんてはしないのだけれど・・・・・・エーテルがない地球に大量のエーテルが出現したらいろいろ影響が出る。閉鎖環境の洞窟深部に大量の有機物を置いてくるような感じ。そしてその後始末をお願い。」
いろいろと説明するシルバディアだが須垣に質問攻めをされて少々困っていた、が。仕方が無いとしっかり対応する。
「・・・・・・・え?国連?説明?」
そして人類の最も厄介な部分が牙を剥こうとしていた。
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永田町。総理官邸。エルーカディアの体調不良に関して連絡を密にしようとイギリス、ロシア、アメリカ、日本が定例会議を増やし対応していた。
「・・・・・・でだ、国連安保理に決議案が提出されている。」
「全く面倒なことだ。」
「なんとか日本に非が渡らない様にするしかない。」
「・・・・・・。」
エフレム大統領、ハリー首相、ジョーンズ大統領らが密約を交わそうと画策するが中島総理はもう頭痛が激しくなっていた。
「国連に、委ねる。というのはダメなのですか。」
「ダメに決まってるだろ。」
「シルバディア他は日本での保護を望んで地球に来たのだろう。」
「それを管理を国連に委ねたら裏切られたと捉えられ暴れる可能性が高い。そうなれば世界は終わりだ。」
「ですが我々も限界という物が・・・・・・」
「大丈夫大丈夫!!」
「限界を超えろ。」
「日本が世界の命運を握ってくれていた方が助かる場面もあるのだよ。」
「・・・・・・・。」
中島総理はもう帰りたかった。家でチョコを食べながら海外ドラマを見て眠りたかった。だが自分は日本の総理大臣だという責任がこの場に留めていた。
「とりあえずだ。国連安保理の決議は来月行われる。コードネーム:シェンロンとコードネーム:ギドラの事は黙っているにせよコードネーム:ドラゴン、レディ・シルバディアをなんとかしたいという国は多数ある。」
「我々が決議を否決させれば国連管理下にシルバディアを置くという最悪の結果を避けられる筈だ。」
「ミセス中島。君には重要な案件を任せる。」
「・・・・・・・重要な案件とは?」
「レディ・シルバディアを国連決議の場に連れてくるのだ。」
「!?」
中島総理は背筋が凍った。国連に、シルバディアを?何が起こるかわからない。
パンドラの箱どころか、国連をソドムとゴモラの炎上にしようと言うのかと三カ国の首相を睨んだ。
「危険です。今でこそ我々との交渉で大人しくしてくれているシルバディアさんですが。
国連の場に連れて行き各国の強硬な姿勢を見て怒り、大使を灰にするかもしれないんですよ!?」
「その時はその時だ。」
「その時は我々が宇宙からの友に無礼を働いた当然の報いと日本を擁護する。」
「世界に、レディ・シルバディアかくあるべきと見せつけなければいつまでも騒ぎ続け、それこそ機嫌を損ねる可能性もある。」
中島総理は想像した。シルバディアはネットサーフィンも積極的にしているのだ。そこでみた記事を見て機嫌を損ね、あそこの国の人間全て灰にしてくる〜と言う姿を。流石にこの想像は乱暴過ぎると思ったがありえないかありえるかで言ったら十分あり得ると判断出来るのが非常に怖かった。
「・・・・・・想像出来ただろう?」
「終末時計を五時間進める事になるのはごめんなのだよ。」
「ミセス中島。国連召喚に対価がいるなら我々が出す。だからなんとか頼んでくれ。」
「・・・・・・。」
「中島総理。」
「中島総理!」
「ミセス中島!!」
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!!」
中島総理は折れた。折れざるを得なかった。このまま世界の批難を浴び続けて機嫌を損ねるより国連に連れて行って上位者の圧で黙らせた方が確かに予後がいい。
「わかり、ました・・・・・・」
「よし。」
「大丈夫だ総理。我々で必ず援護をする。」
「レディ・シルバディアの動向が読めない以上どこまで援護出来るかわからんがな。」
「はぁ・・・・・・・」
こうして定例会議は過ぎていった。特大の爆弾を製作しながら・・・・・・・
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「はぁぁ?国連に出て欲しい?」
「そうです・・・・・・」
後日、永田町。総理官邸。地下会議室。呼び出されたシルバディアは国連出席という事態に頭にいくつも?マークを浮かべるのであった。
「な、なんで?私、国連決議に出て良いの?」
「いや・・・・・・問題・・・・・・はあるんですが・・・・・・」
中島総理はしどろもどろとシルバディアに説明する。そうなるのも理解出来るシルバディアは特にツッコまなかった。
「所謂、いつもの定例会議において報告が上がったんですが、国連安保理に宇宙怪獣対策決議案が提出されたらしいんです。内容としては宇宙怪獣、つまるところシルバディアさんを独占して技術や資源を得ている日本を批難し、シルバディアさんを人類共有財産として国連で管理させようとしているのですよ。」
「ふ〜ん?」
「なのでシルバディアさんに国連に登壇していただき、その威光を見せしめ、日本での管理を望んでいるという意思を見せて、各国を黙らせようという企みなのですけれど・・・・・・」
「悪いけど国連管理にさせようと動かれてるのは日本が悪いんじゃないかしら?ネットの記事みても私を捕獲したと発表しただけで続報が無いじゃない。それはもう独占しようとしてると捉えられても仕方ないわよ。それに人類共有財産としようとしてるのは腹立つけど、人類側の管理の方法としては至極当然だから私から何か言って止められるかしら。」
「日本、含め対策委員会の見解としてはシルバディアさん達は日本で管理するのが最適解というもので一致していまして・・・・・・既に国連決議でそうなるように誘導されることが決定しています。」
「それで他の国が納得する?」
「納得させる為に・・・・・・パフォーマンスをしていただきたいのです。」
「パフォーマンスねぇ・・・・・・」
「恐らくですが、シルバディアさんを国連管理下に置きたい一派が強硬な姿勢を見せる筈です。そしてシルバディアさんに対して無礼に振る舞うことも織り込み済み。そこで無礼を働いた大使に何か制裁をしていただいて。威光を見せつけるという筋書きにしたいのです。」
「なるほどねぇ・・・・・・・被害が出るのを目を瞑るのね。」
「はい。どんな被害が出ようとも許容します。」
「わかった。でも殺すと後腐れ悪いと思うから殺さずに何かしらの制裁をするわね。」
「そう言っていただけると思いました。是非殺さずにお願い致します。」
「ちなみに無礼なやつ出なかったら?」
「その時は予定通り国連管理下に置く決議を否決させ、日本管理下に収まるだけです。」
「そう。わかったわ。」
「後何かご質問はありますか。」
「とりあえず服どうしようかしら。ちゃんとしたやつ用意してくれない?」
「わかりました。用意させます。」
国連に出向くことになったシルバディア。だがそこには無知で粗暴で実利を取りたがる国連の名を借りた日本糾弾の場にしたいだけの思惑が渦巻く場になっているとはシルバディアは知る由も無かった。