転生したら異世界の宇宙最強の龍でした!〜0から星と生命を作り出して一大文明の支配者になったので現代日本へ帰還します。自分は日本が一番暮らしやすい。〜   作:電動ガン

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シルバディアが暴れたその後。各国の反応と咽び泣く各国の首脳。

フランス。オテル・ド・マティニョン。国連決議を終えて戻ってきた大使はフランス首相、シモン・ワティニヨンに詳細を報告をしていた。大使は恐怖に震え、それを心配そうに首相は見ていた。

 

「・・・・・・・それで、日本に屈して来たと。」

 

「・・・・・・・はい。」

 

大使は帰国してからずっと顔面蒼白で震え、睡眠障害などを発症しているとシモンは報告を受けていた。あの場で何があったのか想像も出来ないが尋常で無い何かが起きていたと察していた。

 

「わ、私は・・・・・・強く、国際管理下に置く姿勢を取りました・・・・・・・ですが・・・・・・それを、あの怪物はフランスからの宣戦布告だと受け取り、フランスを滅ぼす用意があると・・・・・・」

 

「落ち着け大使。もうそれは聞いた。」

 

「あの怪物は、日本に味方しています・・・・・・・我々は日本に、外交上極めて不利になったと言わざるを・・・・・・」

 

「そうか。」

 

大使から聞き取り調査をしようと呼び寄せたが。譫言のように同じ事を繰り返している。シモンはもう無理だと見切りを付け、秘書に大使を病院に連れて行くように指示した。このままでは入院だろう。シモンは優秀な人材を失った事に頭痛がした。

 

「もしもし?大統領ですか。聞き取り調査を終わりました。得られる物はありませんでしたね・・・・・・とりあえずそちらに向かいます。」

 

シモンは荷物を纏め大統領府・・・・・・エリゼ宮に向かった。

 

・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・

 

・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

・・

 

 

エリゼ宮。

 

「・・・・・・。」

 

「大統領。」

 

「シモンか。」

 

フランス大統領。バスチアン・アザール。バスチアンは中継されていた国連決議の映像を繰り返し見ているのだった。

 

「大統領。まだ見ているのですか。」

 

「シモン・・・・・・この映像から得られるものはいくらでもある。」

 

バスチアンは映像を巻き戻し、シルバディアが銀色の巨大な腕で円卓をなぎ払った箇所を映す。

 

「見ろシモン。この腕。不思議な事に見ているだけで根源的な恐怖を齎してくる不思議な感覚だ。ラヴクラフトの邪神の腕を直視したらこのような感覚であろう。」

 

「左様ですか。」

 

「そして次だ。」

 

映像を早送りし次のシーンへ。そこには離れているカメラを睨むシルバディアが映っている。

 

「これは、カメラを見ているのですか。」

 

「違うシモン。この怪物は、こちらを見ている。」

 

「なにを・・・・・・・」

 

「この怪物は、カメラがあるという認識の上で、カメラの向こう側にいる我々を認識し、睨んでいるのだ。あそこにいた大使だけではない。カメラを通して見ていた人間全てが、既に命を握られていると考えられていいだろう。」

 

「なんと・・・・・・・」

 

「シモン。もう無理だ。」

 

「大統領?」

 

「我々はあの怪物との全面戦争を回避したが、喧嘩を売った事実は消えない。これからあの怪物に媚びを売り、機嫌を伺い、取りなしてフランスを舵取りしなければならないのだ。」

 

「大統領!?それがどういうことかわかっているのですか!?日本に全面降伏しろとでも!?」

 

「そうだ。」

 

バスチアンは齧り付いていたテレビから視線をシモンに移し、狂気に魅入られた目で睨んだ。

 

「我々は、負けた。これからは日本に生存を許してもらう許可をもらって生きていかねばならないのだ。」

 

「大統領・・・・・・・」

 

「シモン。忙しくなるぞ。まずはあの怪物に・・・・・・シルバディア様に、許しを請わなくては。」

 

「・・・・・・・はい。承知しました。大統領。」

 

・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・

 

・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

・・

 

 

 

中国、北京、中南海。

 

「・・・・・・・。」

 

周将軍は国連決議の場にて石化させられた大使の調査報告を読んでいた。完全に内部まで石になり、再起不能かと思われる。だが日本からの密使が石化は中国の技術力で作れる薬で解除することが出来ると伝わっている。どの薬が効くかは自分で調査をしろとの事だが周将軍は頭が痛かった。

 

「・・・・・・・。」

 

中国の大使が国連の場で前代未聞の石化をされたことで大々的に抗議をしようと考えた。だが常任理事国のうち三カ国、イギリス、ロシア、アメリカが日本を擁護し、フランスが沈黙したことで抗議は意味を成さなくなった。

 

「・・・・・・・ぐっ。」

 

中国は窮地に立たされていた。あの国連の場で、シルバディアに無礼を働いたのは韓国と中国だけだ。

フランスは最悪を回避したがその後は不明。

韓国は大使を追放することで我関せずの沈黙を貫いている。

ならば中国は?中国は何か行動を取らねばならない。

日本に対し、何かしらの対抗策を取らねばならない。

だが、石化する人間を増やされたら?国民の誰かがひっそりと石化するなら何も厭わないが党内部の人間を石化されると党への忠誠が揺らぐ可能性が高い。

 

「どう、報告したものか・・・・・・」

 

党のトップ、習院城国家主席にどう報告するかも問題だった。ありのまま報告して日本に取れる手段は無いと言っても自分が粛正されて終わりである。

かといって日本を強く非難し攻撃する方針になったとしたらあの化け物の怒りを買い、中国が無くなる可能性も高い。

習主席は中国が無くなるなど妄想も甚だしいというだろうが、何度も見たあの国連の騒動から感じるのはあの化け物は映画の怪獣などではなく、高次元の圧倒的上位種であるということ。

それを如何に党本部へ報告し正しく認識してもらうかが重要だった。

 

「・・・・・・本当に取れる手が無い。」

 

謎の技術で諜報員は閉め出されており日本の発表から分析するしか方法が無いが日本はあの化け物に対して報告発表することは少なく、分析どころではない。

 

「・・・・・・だが、屈するわけにもいかん。」

 

この屈しないという選択が、中国の致命的な失敗となることは。まだ誰もわからなかった。

 

・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・

 

・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

・・

 

 

韓国。ソウル。

 

「日本に経済制裁を課しましょう!!!」

 

「糾弾し!!孤立させるべきだ!!!」

 

「日本は世界を支配しようとしている!!!」

 

国連決議の映像を見ていた野党与党が日本への制裁を声高く宣言する。だがキム大統領は異様に慎重だった。

 

「大統領!!日本は我が国の諜報員を締め出し拒絶しています!!!」

 

「独占を許し、世界を支配するのを許せばアジアのバランスは崩壊する!!!」

 

「怪物を討伐せよ!!!」

 

「・・・・・・。」

 

キム大統領は国会の質疑に応答すること無く、立ち去った。

 

「馬鹿げてる・・・・・・今日本に経済制裁をしようなど、文字通り龍の尾を踏む行為だ。」

 

国会の廊下を歩きながら次の算段を画策するも良い案は浮かばない。だが最悪の決断で最良の判断を大統領は下すのだった。

 

「逃げよう。」

 

それは逃げることだった。国連の韓国大使への所業を不問にし、自分は逃げる。シルバディアと関わらないという最良の判断を下したのだが、国を見捨てるという最悪の決断をする大統領なのだった。

 

「ははははは!!!逃げちゃえ!!!もう知るものか!!!」

 

不定の狂気を発症したキム大統領は。それから一日と経たず逃亡の準備をして、韓国から姿を消すのであった。その後の韓国は見るに堪えない物だという。

 

・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・

 

・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

・・

 

 

日本。永田町。総理官邸。呼び出されたシルバディアは国連の後片付けかと思っていたが、別な問題の後片付けだった。地下会議室でシルバディア、中島総理、須垣、鮫坂危機管理監の小規模の会議を行っていた。

 

「エーテルの浸透による地球への影響について、ね。」

 

「はい。富士演習場にて池の様になっていたエーテルですが、跡形も無く消えましたので。」

 

「うーん・・・・・・」

 

エーテルについては自分の無数にあるエネルギー源のひとつなのでわかっているが、地球にもたらして良い技術かは判断しかねるシルバディア。エーテルを自力発見出来てない以上話していいかは・・・・・・まぁいいかと口を開く。

 

「あの量だとエーテル爆発はしないから。無視して良いと思うわ。」

 

「その・・・・・・エーテル爆発というのは?」

 

「地表から大量のエーテルが大地に染み込んだ際に起こる災害の事よ。染み込んだエーテルが星の息吹によって増幅され、大地を裂いて吹き出す現象なの。」

 

「ひぇ・・・・・・・」

 

「あの程度の量じゃそれは起きないから。安心して。」

 

「はい・・・・・・では他に懸念される現象は?」

 

「そうね・・・・・・地球にもたらされたエーテルは僅かな量だけど、源泉としては十分な量よ。これが星の息吹によって増幅されて、星の中にエーテル脈・・・・・・龍脈と呼ばれる流れが生まれる可能性がある。」

 

「そ、そうなったら地球はどうなるんですか?」

 

「龍脈が成熟したら地表にエーテルが零れて大気中にエーテルの粒子、マナが満ちるわ。そうしたら生態系がエーテルを前提としたものに変わるわね。」

 

「生態系が・・・・・・・変わる?!?!」

 

「そうよ。魔物や魔獣といった生物が闊歩するようになると思うし、マナを身体に取り込めるようになった生物が魔法を使うようになるわね。」

 

「大変だ・・・・・・!!!地球が変貌してしまう・・・・・・!!」

 

「ああ、そんなすぐじゃないわよ?多分生態系に影響が出るほどエーテルが溢れるのは何百万年後の話だと思うわ。」

 

「あ、ああ。そうなんですね。焦りました。」

 

「ただ・・・・・・・」

 

「ただ?」

 

「急にエーテルが地球に与えられたから・・・・・・・地球が中毒を起こすはず。」

 

「中毒・・・・・・・」

 

「地脈に乗ったエーテルが地球のどこかで温泉の様に吹き出したりすることがあるかもってだけは言っておくわ。ほんとに小規模。吹き出しても水たまりが出来る程度ね。」

 

「そうですか・・・・・・それなら発見する方が難しいですね。」

 

「そうね。あともうひとつ。」

 

「え?」

 

「エーテルが染み込んだ富士演習場。あそこはしばらく使わない方が良いわ。」

 

「それは・・・・・・・?」

 

「マナが溢れていて危険だからですね?」

 

「鮫坂さんご名答。あそこは今濃いマナに溢れてる。そこで自衛隊が何か活動したら隊員にマナによる影響で身体に変化が出るかもしれないわ。」

 

「わかりました。封鎖することにします。」

 

「それがいい。」

 

シルバディアが水を一口飲み、須垣からどら焼きをもらう。

 

「シルバディアさん。除染などは必要ですか。」

 

「いらないと思うわ。自然に霧散するのを待てば良い。逆に除染しようと人が入るとその人に影響が出ると思う。マナは防護服なんか浸透するし。」

 

「なるほど。エーテルやマナの浸食を防ぐのはどうしたらいいですか。」

 

「専用の防具があるけどそれは地球上じゃ製造出来ないし、エーテルやマナを自力発見して特性などを正確に理解しないと防げないわ。」

 

「なるほど・・・・・・・人体に影響が有ると言いますが具体的にはどのような?」

 

「マナに長期間触れ続けると筋肉にマナが溜まるから硬化や強化などが。内臓にまで溜まると病気になったりはしないけどマナを吸収する癖がついてマナ欠乏症を起こす様になるわ。」

 

「マナ欠乏症とは?」

 

「マナが体内に一定量存在している状態から枯渇状態になると、倦怠感、疲労感、飢餓感などが表れる症状よ。解消するにはマナを浴びるしかないわ。」

 

「ありがとうございます。」

 

鮫坂はいろいろとシルバディアに説明を受けている。変わった世界で戦って行くために。だがその世界の変容具合は、日本の想定以上の変化をしているのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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