転生したら異世界の宇宙最強の龍でした!〜0から星と生命を作り出して一大文明の支配者になったので現代日本へ帰還します。自分は日本が一番暮らしやすい。〜   作:電動ガン

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英国の念慮。それを無視して突き進む女神龍とその世話人

「え?イギリスから取引の要請?」

 

ある日。シルバディアのマンションの自宅。須垣がやってきてシルバディアにその要件を伝えるのであった。

 

「珍しいわね。他の国からの取引は全て日本がシャットアウトしてるのかと思ってた。」

 

「いえ、実際してますが。今回は受理しました。」

 

「そうなの。」

 

たけのこの里ときのこの山を同時に頬張るシルバディア。それを尻目にたけのこ派のエルーカディアが眺めているが無視されていた。

 

「具体的にはなんの取引なの?」

 

「アレクサンドラ女王陛下への誕生日プレゼントだそうです。」

 

「ああ。そういうこと。」

 

シルバディアはまたたけのこときのこを同時に頬張り次の言葉を用意する。

 

「つまり誕生日プレゼントでなんの効果も無い宝石類みたいなものなら大した取引にならないって考えてるのね。」

 

「実際そうではないですか?」

 

「まぁ合ってるんだけど。」

 

おやつのゴミをゴミ箱に放り投げ。須垣に佇まいを正すとシルバディアはこう告げる。

 

「いいわよ。女王陛下の誕生日プレゼント。見繕ってあげる。」

 

「ありがとうございます。ハリー首相との会談日が決まったらまた伺いますので。」

 

「わかったわ。」

 

こうして女王陛下へのプレゼントが提供されることとなったのだが・・・・・・

 

・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・

 

・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

・・

 

 

「それはダメだ。レディ・シルバディア。」

 

「えー。」

 

後日。総理官邸の地下会議室でのハリー首相との会談日。いろいろと張り切って用意したシルバディアはたくさんの没を食らっているのだった。

 

「ダメかしら。暗黒星雲の雲海ガスを封じ込めたアメジストのティアラは。」

 

「いや、美しい。美しいのはわかる。」

 

ハリー首相は額に汗をかきながら応対する。

 

「そのティアラは禍々しすぎる。一度被ったら二度と離れない呪いでもかかっていそうだ。」

 

「失礼ね。女王陛下にそんなの渡すわけないでしょ。」

 

「わかっている。だが、もう少し雰囲気にも気をつけてくれないか。」

 

「仕方ないわねぇ。じゃあこれは?」

 

「それは剣か?」

 

「そう。これ碧硝石隕石のかけらから作ったサーベルよ。コレ一本あればレッドドラゴンの尻尾だって真っ二つに出来るわ。」

 

「ううーむ。美しい。美しいなこれも。透き通るような碧色の刀身は芸術品だ。だがやや実用的過ぎる。別なのないか。」

 

「じゃあこれ。呪い抜きして安全にした星の化石。」

 

「あーダメだダメだ。流石に安全でも呪い系は勘弁して欲しい。」

 

「やっぱりダメか。」

 

注文の多いハリー首相であったがシルバディアも慎重になるのは理解出来る為文句無く付き合う。20個の没を食らったところで一休みしようとハリー首相が言い出したので紅茶を一口飲む。

 

「ふぅ。大分精査したが。結構大変だな。」

 

「そうね。女王陛下への品格も大事だし、物品の経歴も選ぶのは骨が折れるわね。」

 

「すまない。いちゃもんばかり付けてしまって。」

 

「かまわないわ。ハリー首相もアレクサンドラ女王陛下には慎重になった方が良い。」

 

「理解していただけて本当に助かる対価ははずませてもらうよ。」

 

「頼むわ。」

 

そして一息吐いたシルバディアはまた物品紹介に戻るのだった。

 

「ハリー首相。ここからは少し効果が着く物品なんだけど地球じゃ意味の無いものの紹介になるわ。どうあがいても地球じゃ美術品以上の価値は無いから安心して。」

 

「わかった。さぁ取りかかろう。」

 

「まずはこれよ。冠啓光樹のかんむりよ。主に魔術を使う際に自分の魔力を調整する際に使うの。でも地球じゃただの草のかんむりよ。絶対に枯れないけれど。」

 

「ううーむ。それだと未知の植物になってしまう。それはちょっと献上出来ん。」

 

「そう・・・・・・・じゃあこれは?宝石水。結晶の中に水が閉じ込められてて、魔術ではこの水を取り出して使うけれど。そのまま飾るなら何の効果も無いわ。」

 

「中の水は、もしかして地球の外の水か?」

 

「そうね。」

 

「ダメだレディ・シルバディア。万が一割れたときに地球外の水が漏れてしまったら大変な騒ぎになってしまう。」

 

「そうね・・・・・・・じゃあこれは?」

 

そういってシルバディアが取り出したのは蒼い水晶の様に輝く何かの頭骨のようなもの。

 

「これはケンティトリザードの碧水晶置換化石ね。水の魔法の触媒として使うの。杖の先に取り付けて水魔法を発動しやすくしたりね。でも地球では魔法使う人なんていないから完全に飾りよ。」

 

「お・・・・・・・おお・・・・・・?」

 

ハリー首相がしげしげと画面で眺めて化石を観察する。そして満面の笑みでこう言った。

 

「レディ・シルバディア。この化石は、杖に取り付けると言ったな。」

 

「言ったわね。」

 

「これを杖にして取引してくれないか?女王陛下にふさわしい装飾を施して。」

 

「かまわないわ。ロッド?スタッフ?ワンド?」

 

「スタッフが良い。権威を表すのにちょうど良いからな。」

 

「わかった。スタッフを作るわ。杖作るの久しぶりだから腕がなるわね。」

 

「ありがとう。では対価についてだが。」

 

「エアフィックスのプラモをおまかせで何種類か詰めて送って頂戴。」

 

「承知した。選りすぐりを送るよ。」

 

「頼むわね。」

 

ハリー首相の通話が閉じ、席向こうの中島総理の通話に戻ったのを確認する。

 

「それじゃ総理。私帰るわ。仕事が出来たから。」

 

「ええ。お疲れ様です。お願い致します。」

 

こうして、シルバディアは女王陛下のスタッフを作り始めるのだった・・・・・・が。

 

・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・

 

・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

・・

 

 

「で、できた。」

 

シルバディア苦節二週間。碧水晶置換化石をトップに据えた豪奢なスタッフが完成した、が。

 

「・・・・・・・まずいかしら。」

 

力を込めすぎた。空いたスペースにいらんものを搭載しスタッフは破格の性能を持っていた。これはシルバディアの元いた世界、『メグメレル』でも類をみない高性能な物になっていた。

 

「ま、大丈夫か。いざとなったら女王が魔法を使って民を守るというシチュエーションは燃えると思うし。」

 

そしてスマホを取り出し須垣に電話を掛けた。

 

「もしもし〜須垣〜」

 

電話に出たらなんか甘えた声が聞こえた須垣は警戒度を最大限まで引き上げ応対していた。

 

 

 

永田町。総理官邸。地下会議室。

 

「ごきげんようハリー首相。」

 

「おお!レディ・シルバディア!!結果を聞く前に、女王陛下からの手紙は届いているか?」

 

「総理?・・・・・・今渡すのね。ありがとう。」

 

「女王陛下が感謝の言葉をおっしゃっていたよ。それで。スタッフはどうなった?」

 

「ええ。力作が出来たわ。」

 

光環からスタッフを取り出しハリー首相に見せるシルバディア。

 

「おおおおお!!!素晴らしい!!!荘厳で、優雅で、豪奢なスタッフだ!!感謝する!!!」

 

「でね。ハリー首相。聞いて欲しいの。」

 

「・・・・・・・・・・・・なんだ?」

 

シルバディアから聞いて欲しいと言われ身構え、薄ら寒さを感じたハリー首相は自然と姿勢が伸びたのだった。

 

「力作になったって言ったでしょ?ちょっとやりすぎたわ。」

 

「やりすぎたとは・・・・・・?」

 

「魔法が使える様になっちゃったわ。」

 

ハリー首相は苦虫を十万匹噛み潰したような顔で頭を抱えた。すごく苦しそう。

 

「でも安心して。女王陛下が魔法の才能を持ってない限り使えないわ。」

 

「本当だな・・・・・・?暴発するなんてことはないな?」

 

「300%ありえないわ。素の状態で使える魔法は手から良い匂いのする花びらを出すだけの魔法だから。それ以外の魔法を使う場合は訓練をしないと意味が無いわ。地球には魔法の訓練を出来る人なんていないでしょう?だから絶対に使えないわ。」

 

「まぁ・・・・・・・それだけなら大丈夫か。」

 

「ええ。生命エネルギーを使うとかでもないから安心して。」

 

「良かった・・・・・・」

 

「じゃ、送るわね。」

 

「ああ、待ってくれ。送るのは日本政府を通じてからにして欲しい。送ったという記録が欲しいのだ。」

 

「あらそう?じゃあ日本政府に渡しておくわ。」

 

こうしてシルバディアの女王陛下への誕プレ作戦は幕を閉じた。そして女王陛下の誕生日当日。シルバディアが送ったスタッフを持って会見場に現れた女王陛下は雰囲気がありすぎるとネットのおもちゃになるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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