転生したら異世界の宇宙最強の龍でした!〜0から星と生命を作り出して一大文明の支配者になったので現代日本へ帰還します。自分は日本が一番暮らしやすい。〜   作:電動ガン

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変わり果ててしまったおフランスさん。お労しや・・・・・・え?私のせい?

ある日。シルバディア宅。須垣が大変な顔をしてやってきて。ちょうどシルバディアはお風呂に入っていたので待たせていたのだが須垣は刻一刻と過ぎる度に顔色が悪くなっていったのであった。その様子をシルバディアは見つけたら流石にぎょっとするほどのしおしお具合で心配するほどだった。

 

「で、どうしたのよ。」

 

「それが・・・・・・」

 

湯上がり着でアイスを食べながら話を聞く。それは非常に厄介でめんどくさい話であった。

 

「フランスが秘密裏に特使を私に向かわせたがってる?」

 

「はい・・・・・・」

 

須垣はもうへとへとだった。なにせシルバディアの窓口を須垣だと特定し接触してきた手腕。そして追い詰め、自分の利を通そうという悪辣さ。最後にどうあがいても接触し何かしようとする狂気を感じた須垣は、それをシルバディアに伝え、嫌そうな顔をするのであった。

 

「断りなさいよ。」

 

「それが、ですね・・・・・・・」

 

断ろうにもフランスは現在フランスが日本に取れる最大最強の一手、日本の国連安保理常任理事国入りの後押しをするという確約を持ってきているのだった。

 

「一応、ですね。常任理事国入りというのは日本の悲願だったわけなんですが・・・・・・まさかこんなことにこのカードを切るとは思わず。困惑している状態です。」

 

「じゃあ尚更断りなさいよ。私が直接嫌って言うわよ。」

 

「・・・・・・・。」

 

「・・・・・・何かあるの?」

 

「これは、極秘です。シルバディアさんはSNSこそやってないもののネットサーフィンをするので絶対に漏らさないで欲しいのですが・・・・・・」

 

「な、何かヤバいことがあるの?」

 

「フランスは、これが断られれば自国に自国の核を使うと言っています・・・・・・」

 

「・・・・・・は?」

 

「シルバディアさんにお目通りが通らないならば、フランスの国民を生け贄に捧げ、お目通りの格を上げると言っているのです・・・・・・」

 

「ばっ・・・・・・!!!」

 

シルバディアはタオルを投げ捨て吐き捨てる様に言った。

 

「ばっかじゃないの!??!自国の国民を人質にして私に何を通そうとしてるわけ?!?!」

 

「わかりません・・・・・・特使をシルバディアさんに会わせろとしか言ってないので・・・・・・」

 

「ばか・・・・・・ばか・・・・・・馬鹿すぎる・・・・・・私の方の世界でもいたのよそういう馬鹿集団が・・・・・・私がどんだけ苦労して改心させたか・・・・・・・こっちでもそれをやる羽目になるなんて・・・・・・」

 

「すみません・・・・・・時間は掛かるとは伝えましたがフランスがどこまで待つかわかりません。早急に返事をしないと・・・・・・・」

 

「でもね・・・・・・」

 

「はい?」

 

「私の世界のそういう生け贄を捧げたがる集団の改心方法っていうのは無視することだったのよ。」

 

「ですが・・・・・・・」

 

「徹底的に無視して生け贄は無駄なんだと何年も掛けて理解させたの。それは出来ない・・・・・・わよね。出来ないか・・・・・・」

 

「ですね・・・・・・・核を使われたらフランスだけでなく周辺国まで巻き込み破滅することになります。無視は一番危険です。」

 

「人類は私の世界でもこちらでも馬鹿なのは変わらないのね。」

 

「すみません・・・・・・」

 

「良いわ。会ってみましょう。」

 

「わかりました。そういう方針で。」

 

「特使も馬鹿だったら困るわね。どうしましょうかしら。」

 

「一応、どうとでも出来るよう準備しておきます。」

 

「頼むわね。」

 

フランスの目的はなんなのか。シルバディアは思い知る事になる。

 

・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・

 

・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

・・

 

 

二週間後。帝国ホテル。小迎賓室。この小さな国賓向けの部屋でフランス特使のシルバディアへの謁見が行われようとしていた。

 

「・・・・・・・。」

 

「準備が出来たようです。」

 

「入れて。」

 

「はい。」

 

入り口のドアが開き、三人の男性が入ってくる。一番前の男性とシルバディアが目が合うと簡単に苦笑してシルバディアの前に跪いた。

 

「初めまして。シルバディア様の特使として参りました。アルベールと申します。よろしくお願い致します。」

 

「よろしく。そして率直に聞くわ。貴方たち三人。どっち?」

 

「どっち、とは・・・・・・」

 

「貴方たちは狂気に飲まれた側か。バスチアンの指示で泣く泣くやってきたか、よ。」

 

「・・・・・・・。」

 

「・・・・・・。」

 

アルベールは大きくため息を吐いた。そしてしっかりとシルバディアを見据えていた。その目に狂気の光は微塵も存在していなかった。

 

「私達は大統領の指示で急遽集められた大使です。国連決議での大使の非礼を詫びて、貢ぎ物を献上し、シルバディア様との関係を回復させよとだけ言われています。」

 

「そう、わかった。苦労してるわね。」

 

「はは。ご理解していただけて助かります・・・・・・」

 

「悪いけど貢ぎ物は受け取れないわ。受け取ったら対価を返さなきゃならないし。何が欲しいのかわからないのに受け取れないもの。」

 

「なるほど?先日の日本の国会中継でやっていた、取引の話ですね。」

 

「あらアレ見てたの。まぁゆっくりして頂戴。」

 

三人はようやく一息吐けたといった様子だった。フランスから肩の凝る旅をしてきてあまりにも酷いなら辞職すると軽口を叩いている。

 

「で、なんだけど。アルベール。」

 

「なんでしょうか。」

 

「貴方が私の特使ならそれなりの権限は持ってるんじゃないの?」

 

「権限、ですか。取り決めを出来るほどではありませんが、ある程度なら。」

 

「聞いてアルベール。フランスは自国民に自国の核を使おうとしてる。バスチアンは既に正気を失っているわ。既に国民を人質に取ったと思われる極秘の声明が来てる。そうよね須垣。」

 

「はい。アルベールさん。これを。」

 

アルベールにタブレットを手渡しいくつか文書を見せる須垣。それをアルベールは信じられないという様子で口を覆っていた。

 

「どう?信じられる?」

 

「信じますシルバディア様・・・・・・大統領は国連でシルバディア様が暴れる様子を見てから何か目に暗い光が宿っていました。思えばあれは狂気の光だったのでしょう。それがこれほどの狂気であるとは思いもしませんでした。」

 

「アルベール。出来るなら。この記録を持ち帰って。大統領を弾劾しなさい。自国民を人質にして私に取り入ろうとするのは、もう狂乱していると言うべきよ。正気じゃ無い。フランスの国民を守る為に、すぐに新しい大統領を用意するの。良いわね?」

 

「わかりました。新しい大統領をすぐに用意出来るかはわかりませんが・・・・・・シモン首相に頼んで引きずり下ろします。」

 

「お願い。大好きな地球で大量殺戮を起こさせたくないの。」

 

「アルベールさん。気をつけてください。バスチアン大統領の狂気がどれほどの物かは想像出来ません。ただ錯乱すれば取り押さえればいいだけですが・・・・・・」

 

「わかっていますミスター須垣。フランスを、台無しにしたりなんかさせません。」

 

「お願いします。」

 

「アルベール。とりあえずこの会談で、私の許しは得たと持ち帰っていいから。ほんと頼むわよ。」

 

「はい。承知しました。お任せください。」

 

こうして会談は終わり特使達は帰っていった。だが、シルバディアは致命的な失敗をしていたのだった。

 

・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・

 

・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

・・

 

 

後日。シルバディアは朝のニュースで見た。そして絶望した。

 

「シルバディアさん・・・・・・?」

 

「シルさん大丈夫っすか。」

 

「シル・・・・・・・・・?」

 

フランスで27発の核ミサイルが発射され、パリ周辺が壊滅したと報道が出たのだ。アルベール達は、失敗したのだ。その時電話が鳴った。

 

「須垣・・・・・・?」

 

「シルバディアさん!ニュース・・・・・・見たようですね。」

 

「ええ・・・・・・・」

 

「アルベールさんと政府関係者は無事です。バスチアン大統領は爆心地にいたようですが・・・・・・」

 

「そう・・・・・・・なんでこうなったの?」

 

「アルベールさんから事の顛末を聞いています。」

 

「・・・・・・教えて頂戴。」

 

「アルベールさん、会談の時、貢ぎ物があると言っていましたね。」

 

「・・・・・・そういえば。」

 

貢ぎ物があると言っていた。そしてそれを受け取らなかった・・・・・・まさか。

 

「バスチアン大統領は、貢ぎ物を受け取らなかった事で拒絶されたと勘違いし発狂して、自動操縦の戦闘機を出撃させて、核ミサイルを放ったそうです。」

 

「私の・・・・・・私のせいなのね・・・・・・」

 

「違います!シルバディアさんのせいではありません!!全ては狂気に染まったバスチアン大統領が・・・・・・・」

 

「その大統領が狂気に染まるきっかけを作ったのは誰!?私じゃない!!!私のせい・・・・・・私のせいなのよ・・・・・・」

 

シルバディアは思い出していた。慎重に作った惑星で生命の種を撃ち込み、少し繁栄して地上を支配したと言って良い頃。隕石の衝突で全てが台無しになったのを。あの時は隕石はシルバディアが防げた筈だった。それと同じだ。シルバディアが正しい行動を取っていれば防げた事態。それがまた起きた。

 

「シルバディアさん。聞いてください。」

 

「・・・・・・・なに。」

 

「シルバディアさんは悪くありません。恐怖に立ち向かえなかった者達が悪いのです。」

 

「でも・・・・・・」

 

「シルバディアさんが悪いなら、私も致命的な失敗をしています。バスチアン大統領が国民を人質に取っているわかった時点でフランスの関係各所に警戒をさせなかった私も重罪人です。」

 

「そんなことないわ!!須垣は、自分のやるべきことをやって・・・・・・」

 

「ならばシルバディアさんも一緒です。国連決議で恐怖を植え付けようとしたのは誰ですか。中島総理、含め日本政府です。この核の惨劇で黒幕は日本政府ということになります。」

 

「それは詭弁よ・・・・・・」

 

「ですが事実です。」

 

「・・・・・・・。」

 

「シルバディアさん。これらが事実であるならばシルバディアさんにも責任があります。」

 

「・・・・・・そうね。」

 

「なのでシルバディアさんにはやってもらわねばならない事が出てきます。」

 

「・・・・・・え。」

 

「それはフランスの救済です。」

 

「マッチポンプじゃない・・・・・・」

 

「でも贖罪するにはそれしかありません。恐怖で文字通り勝手に自爆をしたフランスを救済し他のEU各国の影響を食い止める。シルバディアさんが恐怖だけでは無く友好も出来ると見せつける良い機会なのです。」

 

「・・・・・・・。」

 

「シルバディアさん。頼みます。フランスの救済を。対価は核ミサイルの発射させた責任でお願いします。」

 

「・・・・・・わかったわ。」

 

「頼みます。後日総理と詰めますのでそれまでは自宅待機でお願いします。」

 

「ええ。」

 

惨劇の引き金を引いてしまったシルバディア。変わってしまった世界をどう舵取りするのかもまた、上位者の仕事なのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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