転生したら異世界の宇宙最強の龍でした!〜0から星と生命を作り出して一大文明の支配者になったので現代日本へ帰還します。自分は日本が一番暮らしやすい。〜   作:電動ガン

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あーそういうことすんの?そんならこっちも考えるよ?女神龍教の立ち上がりとその顛末。

スイス。ジュネーブ。未曾有の核ミサイル乱発という狂気から難を逃れたシモン首相は臨時政府から声明を発表した。

 

「本日、私は極めて重大かつ歴史上前例のない事実をお伝えしなければなりません。

現在スイス連邦に設置されたフランス共和国臨時政府を代表し、私、シモン・ベルナールはここに。

フランス共和国は国家として存続することが不可能になったこと宣言致します。」

 

それは大国フランスが狂気に飲まれたという発表だった。前バスチアン大統領の狂気により発射された核ミサイル。

フランスの保有する核ミサイルの10分の1という量はフランスを壊滅させるにあたり十分過ぎる量だった。

 

「長年に渡り我々が守り続けてきた国土は、一人の男によって全て灰燼と化しました。国土、行政機構、司法制度。そして国家としての統治能力は、この核の嵐で完全に失われました。

政府は最後まで国家機能の維持を試みましたが、4800万人の国民が失われ、本日を持って共和国としての実効的な統治は終了したと判断せざるを得ません。」

 

シモン首相は涙ながらに声たかだかと言葉を飛ばす。フランスは死んだと。

 

「ですが皆さん!!!この宣言は。フランスという歴史と、文化、言語。そして残った国民の存在が消えるということを意味するものではありません!!!しかし、国際法上及び政治上の主体としてのフランスはその責務を果たす事が出来ない状態となりました。」

 

シモンはまっすぐ前を見据え、最後まで言葉を紡ぐ。

 

「フランス国民の皆さん!!!我々はスイス国内において残存する政府機関を維持し、人道支援、国民保護及び国際機関との連携を継続しています。また世界各国政府に対し避難民の受け入れ、人道支援、残った文化遺産の保護。そしてフランス国民の法的地位の確保について協力をお願いしています!!!」

 

そしてシモンは両手を握りしめ、最後にこう締めくくった。

 

「今日という日は、我々の歴史において最も悲しむべき日となりました。しかし一つの国家が終わりを迎えたとしても、その精神、文化、自由への志が失われることはありません!!!いつの日か平和と秩序が戻り、フランス再興の日が来ることを祈っています。」

 

締めくくったシモンは降壇し黒服達と共に消えていく。フランスが世界から消えた日として後世に語り継がれていくのであった。

 

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・・・

 

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「フランス跡地に謎の集団がいるぅ?」

 

シルバディア宅、立ち直ったシルバディアは須垣から報告を聞いた。至極どうでもよさそうに見えた。そう伝えたところ須垣は関係があると首を振るのだった。

 

「フランス跡地は今は立ち入り禁止区域です。鬱蒼として広大な森林が存在しているので迷ったら出てこられません。」

 

「そうね?」

 

「そこに立ち入って何かしている集団がいるんです。」

 

「だからそれが何が関係があるのよ。」

 

「その集団はフィンランドから来たと言っていて。シルバディア教だと名乗っているんです。」

 

シルバディアは頭を痛そうに抱えた。宗教。立ち上がるのは時間の問題だとは思っていたがこんなに早いとは、と。

 

「そういうのほっときなさいよ。生け贄を始めたら滅ぼすけど。」

 

「いちおうまだそう言う傾向はありません。シルバディアさんが救済したフランスの森を聖地と崇め、森の中でたき火を焚いて踊っているくらいなので。」

 

「とりあえず無害そうなのね?」

 

「今のところは。」

 

「なんで日本にいるのに会いに来ないのかしら。」

 

「その辺りも聞いています。」

 

「なんて?」

 

「神の国に行くにはまだ我々はステージが低いだそうです。」

 

「意味がわからないわ。ステージってなに。」

 

シルバディアは無視したかった。だが問題にしているためシルバディアの見解が欲しいとのこと。

 

「無視しましょうっていうのが私の方針。邪魔ならいくらでも捕らえれば良いと思うわよ。」

 

「わかりました。」

 

そう言って須垣が帰っていった。そしてその日の夜。

 

「ブッ!!」

 

お風呂上がりのネットサーフィンをしていたところ嫌な海外の掲示板の翻訳が出てきた。

 

『我々は神の視線を賜った特別な種族である!!!』

 

『脳に神の視線を設けよ!!!』

 

『シルバディア様に捧げよ!!!』

 

おおよそフィンランドである。これを茶化すような投稿は圧倒的に少なく、シルバディア教は一大勢力らしかった。Twitterやスレッズを確認するも少々狂気が入っているフィンランド人ばかり。海外ニュースも見てみるとフィンランドでシルバディア教を名乗る勢力が教会を占拠して聖母像を自作のあんまり似てないシルバディア像に置き換えたりなど衝突が起きているらしいことがわかった。どうして馬鹿は伝染するのかと頭を抱えた。

 

「ばっっっっっっか・・・・・・・・・」

 

恐らく国連で議長だったフィンランド大使を睨んだことに要因するのだろうと推測したが。それだけでなんでこうなると思った。馬鹿が多すぎる。

 

「まぁ・・・・・・これは私のせいじゃなさそうね。ギリギリ。あの大使が何かしてたら私のせいだったけど。」

 

シルバディアの判定はクリアしたらしいが、この新興宗教もどきはどうするか考えた。放っておけばいいが。フィンランドの何かに影響するまで大きくなりフィンランドが滅亡するまでになったらシルバディアは自分のせいだと考えるだろう。

 

「・・・・・・気にしないのが。一番ね。」

 

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ある日。シルバディアはニュースを見ていた。横ではエルーカディアがアニメを見るからどけろとゆさゆさ揺すっているが気にしてない。そこでとあるニュースが目に入った。

 

「北の・・・・・・ミサイル発射、ねぇ。」

 

北朝鮮のミサイル発射のニュースである。最近ミサイルアラートもあった。だが最近の北朝鮮で怖いところはEEZに着水するのでは無く、本島を通過させており、そしてさらになんの声明も発表しなくなっていることにあった。

 

「なんでかしら・・・・・・・」

 

「う〜〜〜〜〜〜・・・・・・」

 

「はいはいエル変わっていいわよ。」

 

「お〜・・・・・・・・・・」

 

須垣に連絡して総理に伝えてみるか。そうしよう。

 

・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・

 

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・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

・・

 

 

「というわけなのよ。」

 

「なるほど・・・・・・」

 

須垣を呼び出し相談。最初から総理に全部ぶん投げるとかわいそうなくらいしょぼくれるので須垣に全部話してからにすることにした。

 

「北朝鮮は最近になって無言でミサイル発射をするようになったのは事実です。意図はわかりません。我が国と北朝鮮は国交はありませんので。」

 

「そう。」

 

「ですが、明らかに例の国連のアレで何か意識した影響だと思います。」

 

「そうよね。どうにかした方が良いわよね。」

 

「いえ、シルバディアさん。ダメです。」

 

「え?なんで?」

 

「北朝鮮の行動は明らかにシルバディアさんを誘発させようとしています。日本に危険を与え、シルバディアさんが出てくるのを待ってるんです。」

 

「そうなの・・・・・・・?」

 

「はい。本当にミサイルを落とす気は無いでしょう。もしそうすればシルバディアさんの報復が待っている。フランスの件でよくわかってる筈なのでスレスレも狙わない筈。だから我々が取る手は無視です。」

 

「大丈夫なの・・・・・・?」

 

「大丈夫です。本当にミサイルが落ちてきたら政府が動く前にシルバディアさんはどうしますか?」

 

「滅ぼすわ。」

 

「でしょう?なので先ほども言った通り大丈夫です。北朝鮮は反応が欲しくてやってるだけです。なので完全無視を決め込みます。」

 

「そう・・・・・・じゃあ念のためコレ渡しておくわ。」

 

シルバディアは碧銀色の拳大の宝石を須垣に渡す。

 

「これは?」

 

「日本を覆うシールドよ。航空機や船は通すけどミサイルは通らない設定にしてあるから。二回撫でると展開。展開してある状態で三回撫でると収納になってるわ。」

 

「ありがとうございます・・・・・・・対価は?」

 

「私達の安全で。」

 

「畏まりました。総理に提出しておきます。」

 

須垣は鞄に宝石をしまってコーヒーを飲む。

 

「では、後はお話しすることありますか?」

 

「・・・・・・例の新興宗教だけど。」

 

「ああ、シルバディア教。」

 

「あれはこちらとしては完全無視に決め込んで。生け贄をし始めたら徹底的に弾圧するくらいで良いわ。」

 

「わかりました。そういう見解が出たとフィンランド政府にお伝えしても?」

 

「構わないわ。」

 

「わかりました。」

 

「私を奉るのは好きにして良いけどそれを理由に命のやり取りを始めたら滅ぼしても止めるわよ。私は。」

 

「承知しています。そうならないようこちらで少しコントロールします。」

 

「お願いね。」

 

そうして須垣が帰って一息吐いた頃だった。スマホが鳴り。電話に出る。

 

「総理じゃない。珍しいわね。どうしたの?」

 

「シルバディアさん。すみません・・・・・・・」

 

総理はもう疲れましたよと言う態度で何があったか口にした。中国から泣き言が入ったらしい。石化を解く薬がどうしてもわからず、党の代表が正式に謝罪して関係改善を計るから石化を解く薬を教えて欲しいそうだ。

 

「ええ・・・・・・なんでわかんないの?そんな難しい薬にはしてないのに。」

 

「私達も把握してないのですが・・・・・・どういう薬なのですか?」

 

「食器を洗う薬よ。アルカリ性の。」

 

「・・・・・・・え?」

 

「だから食器用洗剤。アルカリ性の。」

 

中島総理はあっけにとられてスマホを取り落としそうになったらしい。ガタガタと言う音がして少しの間通話が途切れた。

 

「それ本当ですか?」

 

「本当よ。私達の世界ではその薬、金の針っていうけど。」

 

「・・・・・・わかりました。では後日、中国大使との会談を予定するので、よろしくお願いします。」

 

「わかったわ。」

 

シルバディアは電話を切ったら忙しくなったわねと独りごちる。埃の被った模型机を睨み、みのりに買ってもらったスケジュール帳に総理、中国、会談と書き込んだ。中国は石化させちゃったけどどういう反応するんだろうと考えて、そういえば中国のホビーメーカーからかっこいいロボのプラモが出ると思い出し、アマゾンを開くシルバディアなのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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