転生したら異世界の宇宙最強の龍でした!〜0から星と生命を作り出して一大文明の支配者になったので現代日本へ帰還します。自分は日本が一番暮らしやすい。〜 作:電動ガン
聞き取り調査という取り調べからまた一週間。まだ私は駒門駐屯地の一室に閉じ込められていた。まぁ閉じ込められてるのも仕方ないけれど。
「・・・・・・そろそろ吉野屋の牛丼が食べたいわね。みのり。」
「あはは・・・・・・もうしばらく我慢してもらえると・・・・・・」
「わかってるわ。ここで我を通そうとすると移住が遠のくもの。」
日本政府の考えはわからない。まぁべつに会議を覗く方法なんていくらでもあるのだけれど。
「ねぇみのり私帰れって言われたらどうすればいい?」
「ええーっとぉー・・・・・・」
「まぁどうしてもダメっていうなら帰るけど。」
帰るのもやぶさかではない。でも帰りたくない。メグメレルのご飯も美味しいけれど日本には劣る。日本にいたい。
「・・・・・・あ。そうだ。」
「何かあったんですか?」
「みのり。須垣と天谷呼んで。」
「え?はい。」
「私が日本にいた方が有益だって示せば移住を許可してくれると思うのよ。」
「ええ・・・・・・」
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「シルバディアさん。来ましたよ。」
「こんにちはシルバディアさん。」
「来たわね。須垣、天谷。私の移住は受け入れられそう?」
「聞き取り調査のおかげで大分会議が進みましたよ。前向きに検討出来ると言っています。」
「そう。今日はね。頼みがあるの。」
「頼み・・・・・・?」
「何か、欲しいものがあるんですか?」
「私、早く吉野家の牛丼を食べに行きたいのよ。それでね。私が日本にいれば有用だって示すことが出来れば受け入れ許可が早く下りるんじゃないかと思って。」
「はぁ。」
「それがこれよ。」
ゴトリとテーブルの上に鉱石を取り出す。
「これは・・・・・・」
「ちょっと待ってください。」
「なに?」
「これ、どこから出しました?持ち物検査ではこんなもの・・・・・・」
「ああ。これはアイテムボックスからだしたのよ。」
「アイテム・・・・・・ボックス?」
「まぁ・・・・・・ドラえもんの四次元ポケットみたいなものね。」
「は・・・・・・!?」
「ええ!?そんなもの知りませんよ!?」
「だって聞かれなかったもの。」
みのりがお茶を持ってきてくれたので少し飲む。
「まぁ・・・・・・その四次元ポケット、調査させてもらうことは可能ですか?」
「良いけど・・・・・・北海道三つ分くらいの広さあるわよ?」
「北海道三つ分!?」
「しかもこれ狭い方よ。」
「狭い方!?」
「広いアイテムボックス使いはユーラシア大陸くらい広いわ。」
「もう規模が桁違い過ぎる・・・・・・」
「なんて報告すればいいんでしょう須垣さん。」
「無視は出来ません。なんとかして報告します。」
「良い?」
「あ、はいどうぞ。」
「アイテムボックスは良いのよ。今は。だからこれよ。」
「これはなんの石なんですか?」
「これはローガルザンド石炭っていう石よ。」
「ろー・・・・・・がる・・・・・・ざんど・・・・・・」
「石炭・・・・・・ですか?」
「これ一個で火力発電の燃料25年分になる石なの。」
「・・・・・・は?」
「これは私のいた世界で生物超飽和期に微生物の死骸が超高圧で圧縮されて出来た化石なの。この大きさで圧縮される前は四国くらいの大きさだったのよ。」
「四国ほどの大きさがこの大きさに!?」
「そう。これあげるから調査してみなさい。そして有用だって気付いたらもっとあげるわ。」
「えええ・・・・・・」
「他にもこういう不思議な資源を私はいっぱい持ってる。日本にいさせてくれるんなら対価としてこれらを日本に提供する用意があるわ。」
「・・・・・・他にもサンプルをいただけますか。」
「いいわよ。じゃあこれなんかどうかしら。」
テーブルの上に一つの青緑色に発光する液体の入った小さな小瓶を取り出す。
「これは?」
「これはポーション。」
「ポーション。」
「怪我が治るわ。」
「それだけですか?」
「それだけ。」
「これは・・・・・・飲むんですか?」
「内臓が傷ついたら飲めば良いけど・・・・・・基本は傷にかけるの。切断した手足を再生するほどじゃないけど傷なら大抵塞がる。かなりの種類の毒も浄化するわよ。ただ気をつけて欲しいのは傷が塞がるだけで失われた血とかは元に戻らないわ。」
「なるほど・・・・・・」
「すごい!!」
「ふふん!でしょ?他に何か欲しいのある?リクエストしてもらえば近いの出すわよ。」
「私の一存では判断出来ませんね・・・・・・」
「です・・・・・・」
「そう?じゃあなんか適当に出すわね。次はこれ。」
ゴトリと水晶のような結晶を取り出す。
「これはいったい?」
「水晶ですか?」
「これは晶発機よ。」
「しょう・・・・・・はつき。」
「私のいた星の自動車のエンジンね。」
「おお・・・・・・また面白そうなのが出てきましたね。」
「これは、出したのはいいんだけど、今気付いた。多分こっちじゃ使えない・・・・・・と思う。」
「それはどうして?」
「この世界にエーテルが無いからよ。」
「えーてる?」
「まぁ簡単に言うと魔法の元ね。それがこの地球にはないから魔法が使えないの。エーテルを引っ張ってくればいいけどそれは一大工事だから今すぐは出来ないわね。」
「一大工事というのはどれくらいの工事なんですか?」
「川の無いところに川を作るくらいの工事。」
「なるほど。確かに一大工事です。」
「でしょ。一応これも渡すわ。解析出来れば面白いかもしれない。」
「わかりました。シルバディアさんひとまずこの三つお預かりします。」
「あげるからいいわよ。もし政府からこういうの持ってない?ってリクエストあったら聞くからよろしく。」
「はい。わかりました。」
「二人もなんか欲しいのあったら個人的に渡すわよ?」
「いやーそれはまだ判断出来ませんね。」
「私たちが欲しいと言った物が戦略物資級の可能性があるので。」
「あっそう。まぁでも私は今回みたいにいろいろ提供して友好的よって伝えて欲しいの。」
「ええ確かに伝えます。」
「ですが時間が掛かるのは許してください。」
「ええ。わかってるわ。」
そして須垣達と別れて、みのりにガリガリ君を買いに行ってもらった。日本政府がとんでもないことになってるとは知らずに。
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「総理。以上がコードネーム:ドラゴン。固体名シルバディアから受け取った友好の証です。」
「ご苦労様。」
ここは総理官邸。この来訪者の友好の証をどう扱うかという会議様々な有識者が集められたがやはり答えは出せずにいた。
「まず、鏑木先生。提供物Aのローガルザンド石炭について見解をどうぞ。」
「はい。この石は恐るべき燃料です。」
「それはどうしてです?」
「質量保存の法則、エネルギー保存の法則が適用されません。」
「はぁ・・・・・・・・・」
「大きさと比べ内包するエネルギーが多すぎる。ペットボトルの中に太陽を詰め込んだような状態です。しかし極めて安定しておりこのまま砕いて火力発電所に持ち込めばエネルギー改革になります。」
「わかったわ。次。提供物Bポーションについて。東海林先生。どうぞ。」
「はい。このポーション。魔法の様な効果がありますが実に科学的です。」
「そうなんですか?」
「はい薬液の中はほとんどが未知の粒子の保存液なんです。」
「未知の粒子・・・・・・?」
「はい。地球にこの未知の粒子に形状形態が似ているものはありません。仮に名前を付けるとしたらナノマシンということになります。」
「ナノマシン・・・・・・?」
「ナノマシンと言っても機械ではありません。他に効能から合致する呼称が無くナノマシンと呼んでいるだけです。」
「それがポーションの正体なのですか?」
「はい。このナノマシン粒子が傷など壊れたり失われた細胞を感知すると細胞に置換され傷を塞ぐという効果になります。」
「副作用などはないの?」
「マウス実験を行ったところ副作用は見られませんでした。」
「そう・・・・・・」
中島総理は天を仰ぎ目頭を押さえた。もう総理辞めたい。
「それでは最後・・・・・・提供物C晶発機について。紅林技師。」
「はい。」
紅林技師が立ち上がり中島総理をまっすぐ見つめる。そして口を開く。
「何もわかっておりません。今のところただの綺麗な石です。」
「・・・・・・そう。」
「導線をどこに繋いで、どうやって動き、どうやってエネルギーを取り出すのかさっぱりわかりません。本当にただの綺麗な石です。」
「わかりました。」
中島総理は頭を抱えた。確かに友好の証を受け取った。だがその受け取ったものがなんだかよくわからないものしかなかったときどうすればいいのかがわからない。だが受け取ってしまった以上これ以上シルバディアの受け入れを保留しておくことは出来ない。何かしらアクションを起こさねばならない。中島は、頭の中でいくつもの計算を繰り広げ、開き直った。
「コードネーム:ドラゴンを受け入れましょう。」
「総理!?」
「いいのですか!?」
「友好的な態度を示し、友好の贈り物をしてきて、力ではなく言葉で訴えてくる相手をこれ以上閉じ込めて置くことはいくら宇宙人だからとはいえ憲法に抵触するでしょう。受け入れなければ非人道的な国家として諸外国からも見られることになる。これ以上待たせられないわ。」
「・・・・・・わかりました。受け入れ準備を始めます。」
「お願い。」
シルバディアの要求は通った。だが、これから日本はシルバディアの提供する資源によって未曾有の大混乱に・・・・・・なるのかな?たぶん。