転生したら異世界の宇宙最強の龍でした!〜0から星と生命を作り出して一大文明の支配者になったので現代日本へ帰還します。自分は日本が一番暮らしやすい。〜 作:電動ガン
ある日。シルバディアはふと気がついた。
「地球に、ブレイクスルーを起こす天才を作ればいいんじゃね?」
それは思いつきだった。そしてすぐ実行した。
「黙ってればバレないわよね。」
「・・・・・・・・・・・・・。」
黙ってればバレなかった。だが、見られていた。
「みのり・・・・・・・・・・」
「はぁ〜い。どうしましたかエルさん。」
「シルが・・・・・・・・・・」
すぐにそれは密告された。そして須垣に伝わり、怒濤の勢いで須垣がシルバディア宅にやってくるのだった。
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永田町。総理官邸。須垣に誘拐されたシルバディアは中島総理と鮫坂危機管理監の元へと連行されたのだった。
「シルバディアさん。ようこそ。」
「ようこそシルバディアさん。」
中島総理の顔は笑ってなかった。一方鮫坂危機管理監は孫を可愛がるような笑顔でお茶とお菓子をだしてくれていた。
「では聞かせてもらいましょうか!?魔法で何をしたのかを!!!」
「ふぇぇ。」
シルバディアは話した。地球で一気に未来へ数百年進める技術を生み出す大天才を作れば生活が楽になるんじゃね計画を。そしてそれを実行したことを。
「具体的に何を実行したんですかそれ。」
「妊婦のお腹にいる赤ちゃんにひらめきを与える因子を授けたの。」
「どの妊婦かってわかりますか。」
「わからないわ。」
中島総理は頭を抱えた。日本中にいる妊婦のどれかに勝手に赤ちゃんに魔法で細工を施したことに対して。
「だ、大丈夫よ。危険は無いわ。これは神による天啓みたいなもので赤ちゃんの生育に何か影響があるものじゃないの。」
「じゃあ生まれた瞬間におぎゃあじゃなくて天地明察、我ここにありって赤ちゃんが宣言するものじゃないんですね?」
「なにその赤ちゃん。こわ。」
拳を振り上げそうになった中島総理を牽制しながら話をすると。赤ちゃんが生まれてすぐに影響があるものじゃない。天才の才覚が見え始めるのは20歳ぐらいから。生育環境にも依る。などなどいろいろ天才になるには条件があるようだった。
「どのくらいの天才なんですか?」
「元素・分子再構築反応炉とか、常温核融合炉とか、陽光分裂離弁鏡発電とか。そういうのを息をするように開発するわ。」
「ヒェ。」
中島総理は息を呑んだ。突然わけのわからん天才が現れるとか恐怖でしかない。
「花咲くのは20歳くらいだけど、ちゃんと片鱗はその前から現れるから確保しようと思ったら出来るわよ。」
「その苦労は誰がするかって聞いてるんですよ。」
「頑張って。」
紙コップが飛んできた。鮫坂危機管理監がなんとか中島総理を抑えるが爆発するのも時間の問題だ。
「というわけで、そういう天才が生まれるようにしたわ。これで時代が一気に進むわね。」
「はぁ・・・・・・」
「ははは・・・・・・・余計なことしてくれましたね。」
「余計な事ってなによ日本の文明度が進むならいいじゃない。」
「ちゃんとしたスピードで進むならね。」
「なんでロケットですっ飛ばそうとするんですかね。」
「てへぺろ。」
「ぐぬぬ可愛い。」
「はぁ・・・・・・まぁ総理。問題が浮き出てくるのは20年後ですから今は無視しましょう。その時の政権がなんとかしてくれます。」
「その時私総理やってたくない。やだ。」
「ありえないと言いたいんですが、今の支持率ですとありえそうなんですよね・・・・・・・」
中島総理が駄々を捏ね始めたので報告を終わる。鮫坂危機管理監に挨拶をして執務室を出ると須垣がマックでも行きますかと言ったのでお言葉に甘えることにした。
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ロシア。モスクワ。クレムリン。
「エフレム。漸くポーションの製造が軌道に乗ったぞ。」
「そうかアレクセイ。効果は。」
「オリジナルと遜色ないレベルだ。」
「そうか・・・・・・・だが問題はこの薬を日本が既に出してしまっているということだ。」
ロシアの首都、モスクワにある歴史的な城塞において、そんな会話がなされていた。エフレムとアレクセイ、立場を越えた親友である二人は日本から齎されたポーションを漸く解析、再現を終え、製造にまで漕ぎ着けたのだった。
「まぁいい。日本に頼らずともこの薬を使えるならロシアは落ち着く。」
「そうか・・・・・・・まぁ日本はまだ治験段階だ。我々はもう使うのか?」
「ああ、アレクセイ。使えそうな人物をピックアップしてくれ。そいつらに使わせ経過を見る。治験などまどろっこしいことはやってられん。」
「了解だエフレム。すぐにピックアップする。」
「ふふふ・・・・・・・そろそろシルバディアとの取引で新しいテクノロジーか力が欲しいところだが、日本への取引要請はどうなってる。」
「一件は保留。他三件は却下だ。この保留の一件も却下だろう。」
「そうか。まぁ日本のやり口はわかる。自分の利よりも誰かの不利を回避しようという姿勢はまぁ、嫌いではない。」
「だが全く取引出来ないのもどうかと思うが。定例会議でもシルバディアはあまり出てこないし。私も会いたいぞ。」
「アレクセイ、シルバディアはお前の姪っ子ではないんだぞ。まぁ気持ちはわからんでもないが。」
この定例四カ国の連中はどうしてこうも親戚の伯父さんになるのか。ファーストインプレッションとは怖い物である。
「イギリスと、アメリカはそこそこ取引をしてるようだが・・・・・・・あまり有用な物を取引しているとは言えないな。本当にプレゼントレベルの品だ。」
「そうか。欲を出すと弾かれるが・・・・・・・上手く日本に弾かれずにやる方法は無いか。」
「後出しにするやり口だと永久に取引から弾かれるぞ。」
「そんなことお前もわかってるだろうアレクセイ。」
「そういえば、アメリカは数度、シルバディアの方から取引があったらしい。」
「それが出来ればこちらも良いのだがな。」
「やはり小さな取引でもっと信頼を積み上げるべきだ。日本はロシアというだけで警戒する。」
「よし。アレクセイ。対価は任せる。取引をもっと回数をこなせ。」
「私でいいのか?」
「会いたがってただろう?」
「まぁいいが・・・・・・・」
「一先ず。信頼の積み上げからだ。」
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「シルバディアさん取引です。」
「あらロシアは久しぶりね。」
永田町。総理官邸。総理執務室。取引の要請が来たと言われてやってきたシルバディアだった。
「ふんふん。要求はいろんな効果の薬ね。対価はズベズダのプラモ各種。」
「こちら対価としては妥当ですか?」
「そうね高い薬、例えば四肢再生とか肉体再生の薬とかはあげられないけれどちょっとした効果の薬は出せるわ。」
「ちょっとした効果というのは例えば?」
「依存性の無い麻酔だったり、風邪の特効薬だったり、骨折したときに早くくっつく薬だったりとかね。」
「それはそれですごいですが・・・・・・・私達は急なロシアの転換が気になります。」
「なにかあるの?」
「ロシアは兵器や力を要求していたのですが、今回の要求からポーションに及ばないくらいの薬になりました。」
「許可されないから切り替えただけじゃないの?」
「だといいんですが・・・・・・」
何やら企みのあるロシアとそれに応対する日本。世界が変わったにも関わらず今までと変わらないシルバディアに対応するロシアは。この先の世界で生き残っていけるのだろうか。