転生したら異世界の宇宙最強の龍でした!〜0から星と生命を作り出して一大文明の支配者になったので現代日本へ帰還します。自分は日本が一番暮らしやすい。〜   作:電動ガン

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気をつけてね。それってなんとかっていう心理的な取り入り方だよ。宇宙怪獣には効かないけれど。

永田町。総理官邸。地下会議室。ロシアからの取引要請に応じてテレビ会議を設けた。方針転換したロシアにシルバディアを会わせることに一抹の不安を覚えた中島総理だったが許可した以上応対させないわけにもいかない為、しぶしぶシルバディアを繰り出すのだった。

 

「あら、今日はアレクセイさんなのね。」

 

「ああ。久しぶりだなシルバディア。イメチェンした姿も素敵だね。」

 

「ありがとう。でもエフレム大統領じゃなくて大丈夫?一応地球にはない地球の基準を逸脱した薬だけれど。」

 

「その心配は大丈夫だ。私もこれでもちゃんと国政にかかわっているからね。」

 

「そうなの。じゃあ安心ね。」

 

中島総理は横からヒヤヒヤしながら見ていた。親戚の伯父さんみたいな風貌でシルバディアと話しているが、あのアレクセイはウクライナ侵攻で全軍を指揮し前期の地域占領をスマートに行った冷酷将軍なのだ。後期に別な将軍に代わってグダグダになったのをいとも簡単に粛正もしている。決して油断は出来ない相手なのだ。シルバディアはニコニコと話しているが。

 

「・・・・・・で、これが麻酔よ。かけるだけで部分麻酔を掛けて、全身麻酔を掛ける時は飲ませるだけ。」

 

「画期的だな。戦場での治療が捗りそうだ。」

 

「実際戦場用で開発されたものだからね。で、次は・・・・・・・」

 

気が抜けない相手だと中島総理は分析する。下手したらエフレム大統領より苦戦するかもしれない。それほどアレクセイ将軍は重鎮であった。

 

「・・・・・・以上よ。どれが良い?」

 

「ふむ・・・・・・そうだな・・・・・・」

 

「じっくり悩んで。待ってるわ。」

 

「とりあえず麻酔と骨折修復薬というのがめぼしいものになる。ポーションは効果が強すぎてロシア医学が衰退する要因になりかけているからな。効果が弱く、限定的な物が欲しかったのだ。」

 

「あらそうなの。じゃあこういう物もあるわよ・・・・・・」

 

「なに・・・・・・・」

 

中島総理はこのテレビ通話を録画しているが、少しでもロシアの風格を見せれば即止めようとしていた。それほどロシアは危険だ。

 

「わかった。ではそれで取引しよう。」

 

「はーい。じゃあ欲しいものリスト渡すわね。」

 

しまった。気がついたら取引が終わっている。録画しているから後で見返せば良いが、見過ごしはいけない。

 

「それとだ、シルバディア追加で取引したい物があるのだが・・・・・・・」

 

「ちょっとお待ちをアレクセイ将軍。書類にあるもの以外は・・・・・・・」

 

「あらいいじゃない総理。」

 

「ですが・・・・・・」

 

「聞くだけ聞いてみましょう。それで総理がダメなら無しにするわ。」

 

「・・・・・・・わかりました。」

 

追加の取引がしたいと聞いて思わず身を乗り出したがシルバディアに制されてしまった。ロシアは何を要求してくる気なのだろうか。

 

「大丈夫か?シルバディア。」

 

「ええ。大丈夫よ。」

 

「それでは、我々が欲しいのは暖房器具だ。」

 

「暖房器具。」

 

「うむ。手のひらほどのサイズで、部屋まるごと暖まるものは無いか。」

 

中島総理は安堵した。とりあえずは危険な物ではないと。これから冬に向けての対策か・・・・・・と思った。

 

「ロシアではエネルギー政策が少々下火でな。何か、画期的な暖房器具が欲しかったんだ。」

 

「あるわよー。これね。」

 

シルバディアが取り出したのは牡丹色の手のひらほどの丸い石であった。

 

「おおこれが。」

 

「撫でると温度が上がって最高40度ほどまで。叩くと温度が下がって18度まで下がるわ。」

 

「素晴らしい・・・・・・」

 

「慣れるまで調整は大変だけどね。温度表記とかないから。」

 

「いや大丈夫だ。使って覚えさせる。だが・・・・・・」

 

「だが?」

 

「それは我々で作れるか?」

 

「あー・・・・・・・無理ね。魔導的な要素が詰まった道具だから300年掛けてエーテルを解き明かして、500年掛けて構造を組み立てればいけるけど。」

 

「はははは!!それは無理な話だ。」

 

「でしょ?」

 

「ではそれを多く欲しい時はどうすればいい?」

 

「私がいくらでも持ってるから私があげるわ。」

 

「いいのか?だがその対価は重そうだな。」

 

「そうね。ロシアのみんなに行き渡らせる量となったら保護されてる私の権限を大きく超える。だから対価の支払いは日本政府へして欲しいの。」

 

「日本政府に?」

 

「え?」

 

中島総理は驚いた。急に日本政府が出てきてお茶を吹き出しそうになるほど。

 

「保護されてる私では対価が大きすぎて受け取れない場合は日本政府が代行として受け取ることにするわ。残念ね保護されてなければT-90戦車10両とか貰ってたんだけれど。」

 

「はははは!!!!わかった日本政府にだな。その暖房器具は是非とも欲しい。エフレムと相談してみるよ。」

 

「お願いね。あ、そうそう。日本政府へ渡すときの対価はウクライナからの完全撤退とか、北方領土返還みたいな、物品じゃなくても良いわよ。双方が納得する支払いになれば何でも良いわ。」

 

「わかった。しっかりと伝えておく。」

 

「じゃあ・・・・・・・はい。サンプルに一個送ったわ。」

 

「おお。到着したよ。ありがとう。」

 

「それじゃあね。」

 

「ああ、また。シルバディア。」

 

通話が閉じる。中島総理がわなわなとしながらシルバディアに駆け寄ってきた。

 

「シルバディアさん!!聞いてないんですけど!?!?」

 

「だって聞かれなかったもの。」

 

「困るんですけど!?!?」

 

「じゃあどうしろっていうのよ。ロシアからの対価サーモンとカニ1万匹とか届いても困るだけなのよ私は。」

 

「シルバディアさんはアイテムボックスがあるじゃないですか!!」

 

「アイテムボックスに入れる前はどこに置いておくのって話よ。」

 

中島総理は頭を抱えた。ロシアからの対価の外交をしなければならないその重さは今までの比にならない重さだった。

 

「ううう・・・・・・・!!!」

 

「ここで駄々こねないでくださいね総理。」

 

「わかってるわよ須垣君・・・・・・・でももう少し優しくして。」

 

「はぁ・・・・・・・」

 

「うう・・・・・・・!!」

 

「ふふふ・・・・・・・」

 

「はぁ・・・・・・あ。そういえばシルバディアさん、さっきの暖房器具、具体的にはどれくらいの数持ってるんですか?」

 

「20億・・・・・・は、あったはず・・・・・・」

 

「ヘェア・・・・・・」

 

・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・

 

・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

・・

 

 

後日。中島総理はエフレム大統領との密談で対価を受け取り、シルバディアは都内の倉庫各所に向かい手のひら暖房器具をアイテムボックスから大量放出して梱包作業を見届けずに帰った。これでロシアの取引は終了だなーと思って家に着いたわけだがなにやら様子がおかしい。バルガンディアが正座させられエルーカディアがぷんぷんでじっと見つめている。エルーカディアが怒っていると冷や汗が出てくるのだがそこまでの事では無い模様。ちなみにみのりはいない。

 

「なにしてるのよ。」

 

「うう・・・・・・」

 

「バルが・・・・・・私のアニメの・・・・・・4巻だけ・・・・・・漫画と一緒に売った・・・・・・」

 

「はぁ?」

 

「ううう・・・・・・もう4時間も正座させられてるっす・・・・・・足の感覚が無いっす・・・・・・」

 

「ダメ・・・・・・・!許さない・・・・・・!」

 

「はぁ・・・・・・・みのりは?」

 

「売った・・・・・・・ブックオフに・・・・・・買い直しに・・・・・・行った・・・・・・」

 

「ああそう・・・・・・・まぁ仕方ないわね。エル。少し懲らしめてやりなさい。」

 

「わかった・・・・・・・!」

 

そうしてエルーカディアはバルガンディアの足をつんつんと突いていた。バルガンディアは悲鳴を上げている。

 

「みぎゃああああああああ」

 

「バルが悪いわ。でも片付けてないエルも悪いからほどほどにしておきなさい。」

 

「この・・・・・・・!この・・・・・・!」

 

「みぎゃああああぁぁぁぁあああああ」

 

その場を後にしてアイスを手に取り自室でアクリルケースの組み立ての続きを行うシルバディア。後で様子を見に行くと灰になったバルガンディアとプリプリできのこの山を食べるエルーカディアがいた。

 

「まぁこんなのも日常よね。」

 

宇宙怪獣の日常が姉妹喧嘩みたいなのでどうするんだシルバディア。だが宇宙的な喧嘩をされても困る。ならばこれくらいがちょうどいい日常なのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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