転生したら異世界の宇宙最強の龍でした!〜0から星と生命を作り出して一大文明の支配者になったので現代日本へ帰還します。自分は日本が一番暮らしやすい。〜   作:電動ガン

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やんんごとなき人々の歓待。それに望む焦る女神龍。

みのりが回復して何事もないか入念にチェックした後。シルバディアはやはり総理に怒られ、緊急事態だったから許された。エルーカディアはまだ戻ってない。

 

「ふぅ。まぁ一応は軟着陸出来たかしら。」

 

「ですね。梶田一曹は経過観察が必要ですが。」

 

須垣と共に車の中でごちるシルバディア。その手には急遽用意させた桐箱。今どこに向かっているかというと。

 

「到着しました。」

 

「さて、行くわね。」

 

シルバディアは、皇居に降り立ち、天皇陛下への謁見に望むのだった。

 

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「え?天皇陛下が・・・・・・・?」

 

「はい・・・・・・」

 

それは急な出来事だった。昼下がりに須垣が一緒に昼食を摂りに来たとき。天皇陛下の秋の園遊会が終わった後。時間を設けるので天皇陛下の御所へ遊びに来ないかというのを打診されたらしい。シルバディアでも流石に天皇陛下は友達みたいに遊びに行けるものではないと理解している。人間の友人の大王路海夢とは結構マックだべりに行っているが。

 

「大丈夫なの・・・・・・?私、宇宙生物よ・・・・・・・?」

 

「シルバディアさん、アレクサンドラ女王陛下にはお目通りの献上品と誕生日プレゼント差し上げてますよね?それが天皇陛下のお耳に入ったようでして・・・・・・」

 

「嘘でしょ・・・・・・?天皇陛下ってそれだけで接触してくるの・・・・・・?」

 

「しますね・・・・・・これはオフレコなのですが天皇陛下はズルいズルい日本にいるのに自分には無いのかと大層ご立腹だったようで・・・・・・」

 

「やばぁ・・・・・・やばいわ・・・・・・・ないがしろにしてるつもりはなかったけど結果的にそうなっちゃったのね・・・・・・・でもそれなら総理だって悪いわ。イギリスはそういう風に言ってきたけど総理はそういうの無かったもの。須垣、悪いのは総理って伝えてくれる?」

 

「かしこまりました。しかしこの打診を無視するわけにはいきません。」

 

「そうよね。何か献上品というか、天皇陛下と取引しなきゃならない・・・・・・?」

 

「それ、は・・・・・・総理と検討しましょう。」

 

「そうよね。天皇陛下だものね。」

 

とりあえず方針は決まったあとは総理と詰めよう。だがシルバディアは知らなかった。当代の天皇陛下は歴代一番お茶目で、いたずら好きだということを。

 

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千代田区、皇居。何やら窓から明るい日差しが差し込みおしゃれなカフェのような居住まいの部屋に通された須垣とシルバディア。今から起きることに不安しか無かった。

 

「本当にやるの?」

 

「やらないといけません。」

 

尻込みしているシルバディアを須垣が発破を掛ける。アレクサンドラ女王陛下のように遠くからプレゼントを贈るならまだしも直接そういう支配者と会うというのはシルバディアとしては避けたいことだった。シルバディア自体も支配者であり、いくら天皇陛下が象徴的存在だとはいえシルバディアからしたら支配者であることに変わりは無い。そして支配者同士が会うというのは宣戦布告の場であったりなど良い思い出が無かった。

 

「プレゼントこれでいいかしら。」

 

「総理と決めましたからね。大丈夫ですよ。」

 

「で、陛下からは国民の安寧を対価として引き出せばいいのよね。」

 

「そうです。私もそういう風にしてくれと宮内庁に通してありますので余程のことが無い限りは。」

 

「そう・・・・・・・」

 

丸いテーブルで待っていると静かにドアが開き、何人かの男性を引き連れたどことなく雰囲気のある初老の男性が入ってくる。

 

「やぁ。どうも。シルバディアさん。瑞徳です。当代の天皇ですよ。」

 

「え?あ、え。シルバディア、です。」

 

なんというか想定していたよりも遙かに軽いおじいちゃんが入ってきて困惑するしかなかったシルバディア。須垣も口を一文字に結んで何かを堪えている。

 

「シルバディアさん!漸く会えましたね!アレクサンドラ女王陛下には誕生日プレゼントをあげているのに何故私には無いのかと大変悔しい思いをしていました!」

 

「あ、え、大変、申し訳ございません。アレクサンドラ女王陛下にはイギリス政府からの申し出があり、渡していた物であり。日本では政府からの要請が無く、贈答品を贈る機会に恵まれなかったというのが現実です。」

 

「そうでしたか。では、日本政府を叱りつけるのが正しいですね。」

 

「そうしていただけると・・・・・・・して、天皇陛下は石の研究に熱心であられると耳にしました。なので此度はこのような品をご用意させていただきました。」

 

シルバディアはテーブルの上の桐箱を開けて天皇陛下に見せる。ざわっと場がざわめき、どよめいた。

 

「し、シルバディアさん・・・・・・!?こ、これは・・・・・・・!?」

 

「こちらは星の化石でございます。」

 

大きな石が三つあしらわれたオブジェ。石に血管の様に筋が走り、その筋に脈動するように紫の光が蠢いている。天皇陛下はもう見るからに目を奪われており手を伸ばしたくて我慢していた。

 

「星の化石とは、星が寿命を終えて全て燃え尽き、ブラックホールを経てその核が冷えた物です。危険はありませんのでご安心を。」

 

「す、す、素晴らしい・・・・・・!!」

 

「もし研究したいのでしたらこちらに小さく削り取った物がございます。こちらも一緒に献上させていただきます。」

 

「お、お、おお・・・・・・!!」

 

天皇陛下は一度顔を伏せ、シルバディアに向き直る。その目は熱が籠もっており、シルバディアは人間に気圧されるとはと後ずさった。

 

「シルバディアさん。」

 

「は、はい。」

 

「シルバディアさんは取引をするそうですね?それが宇宙のルールだとか。」

 

「はい。」

 

「ならば私も取引をさせていただきたい。」

 

「お望みならば。」

 

「この素晴らしい石との取引・・・・・・・何が欲しいですか?」

 

「そうですね・・・・・・日本の国民の安全、安寧を・・・・・・」

 

「それではつまらない。それはシルバディアさんに要求されなくても私達が達成するものです。」

 

「(チッ・・・・・・マズイ・・・・・・・)」

 

シルバディアは脳内で舌打ちした。本来ならここで日本国民の安寧を願いそれを対価にこの献上品を贈る筈だった。だがこの好好爺はその既定路線をぶち壊してきた。周りの宮内庁の人間もわかっているだろう。いたずらが成功した顔をしているがこちとら宇宙怪獣やぞ。お前の命とか言ってやろうかと考えたがそれは日本への宣戦布告なので冷静になる。

 

「シルバディアさん?」

 

「そう、ですね・・・・・・・」

 

「大丈夫ですよ。割と、自由が効くので。」

 

「・・・・・・・。」

 

チラ、と須垣を見るがまっすぐ前を見て汗をたらたら流してる。須垣も知らなかったな。して、この爺。ニヤニヤとこちらを試すような視線で見ている。早く決着を付けねばならない。

 

「・・・・・・・はぁ〜あ。やんなっちゃう。」

 

「!?」

 

須垣がすごい形相でこちらを見ているが。無視する。恐らくこの答えはこうだ。

 

「おじいちゃん。この星の化石の希少性考えたら。私日本に核武装させろって言うけど?」

 

「小娘め!それが本性だな?」

 

「悪い?でも小娘っていうけど私貴方の何千万倍も年上だから。」

 

「かーっかっかっか!!!歳だけ上でも大人かどうかは関係ないわ!」

 

「ふふふ。で、これ何が答えなの。別に私の趣味の物要求していいなら要求するけど。」

 

「そうだなぁ。この石は絶対に欲しい。だから。」

 

「だから?」

 

「シルバディアを日本で認めてやろう。」

 

「・・・・・・。」

 

「天皇公認の宇宙怪獣。これで日本国民にさらに深く入り込めるだろうて。」

 

「そう・・・・・・じゃあそれで!」

 

「よぉーし!!!じゃあこの石は私のもんだぁー!!!」

 

「ふふふ。」

 

須垣を見るとエクトプラズム出てるけどいいでしょ別に。

 

「では・・・・・・天皇陛下。こちらの星の化石。献上致します。」

 

「おほん・・・・・・頂戴致します。ありがとうございますね。」

 

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・・

 

 

後日。テレビを見てたら天皇陛下がシルバディアから献上品を頂いたことを大々的に発表しており、日本は宇宙からの友を受け入れると言っていた。ネットサーフィンをすると広く日本の国民達がすげーすげーと言っており、かなり深く受け入れられたと感じた。

 

「あのおじいちゃんくわせものね。」

 

「私ほんとに肝が冷えたんですけど。」

 

モスバーガーを買ってやってきていた須垣は本当に首が飛んだかと思ったらしい。大丈夫だよ。あのおじいちゃんなら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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