転生したら異世界の宇宙最強の龍でした!〜0から星と生命を作り出して一大文明の支配者になったので現代日本へ帰還します。自分は日本が一番暮らしやすい。〜 作:電動ガン
その日。世界は震撼した。
「本日、日本政府及び関係研究機関あ日本国内、伊豆諸島と小笠原諸島においてレアアース、レアメタル、石炭、海底油田に関する大規模鉱床群の存在を確認し、その商業開発可能性が極めて高いこと正式に発表いたします。」
資源など無いと言われていた国が、突如として大規模資源産出国として市場に乗り込んで来たのだ。
過去、この資源で揺さぶっていたオーストラリア、中国、サウジアラビア、アラブなどはこの声明の発表で自国の市場が一時ストップするほど大混乱が起きた。
「この発見は、我が国のエネルギー安全保障、産業基盤、科学技術競争力の歴史的な転換点をもたらすものです。長年にわたり資源的制約を前提として築かれてきた日本経済は新たな段階へ進みます。」
世界は、もう理解していた。日本は。あの宇宙怪獣に、シルバディアに。
何かをもたらしてもらったのだと。
そして自分たちはそれを指を加えて見てることしか出来ないと言うことを。
「日本はこの資源的優位を他国への圧力や排除の手段として用いることはありません。
新たに得られる資源は国内の繁栄だけで無く、国際社会の安定、技術革新、環境との両立を加えて活用されます。」
この声明はシルバディアから得られたものは共有しますよという宣言であり、シルバディアは絶対渡さないよという宣言でもあった。
「我が国の目標は、資源大国になることではありません。目指すのは資源を基盤に技術、文化、自由、そして法の支配によって次世代の世界へ貢献する国家となることです。
この新たな時代において、日本は富を独占いたしません。
持続可能な社会へ、還元していく所存です。」
これには黙らざるを得なかった。世界の変化はまだ終わらない。
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サウジアラビア。リヤド。ヤマーマ宮殿。
「父上!!!」
「リシャード。来たか。」
「父上!!!これを見ましたか!!!」
「ああ・・・・・・もう見た。」
王子リシャードとその父、国王ファイサルは日本の発表をもう呆れるほど見直していた。
続報。
埋蔵量数千兆バレル以上規模。
採掘コスト、世界最低水準。
精製適性、高品質。
そして、数年以内に完全商業化を宣言している。
「こんな!こんなッ!馬鹿げたことが・・・・・・・ッ!!!」
「ああ、そうだな。馬鹿げている。」
「地質調査的にもあの海には何も埋まってなかった筈です!!!」
「だが、あったんだ。」
「父上!!!」
「なんだ?リシャード。」
「10年後の石油市場予想が日本が30%近く占めることになる。そうなれば不安定な運輸をしなければならない我々の石油は終わりです。どうしますか?」
「笑うしかないのだよ。」
「は・・・・・・・?」
「ほら笑えリシャード。アッラーはいなかったのだ。」
「何を言って・・・・・・」
「日本はすごい国だ。工業、金融、物流、技術、製造。そして資源と来た。もう、勝てんよ。我々に残っているのはいつまであるかわからないオイル・マネーだけだ。」
「ではどうするのです!!生き残る為には・・・・・・・」
「中東から差し出せる物があるのか?考えてもみよ。これが地上に石油が溢れたのなら良いが出てるのは海底だ。海底油田の発掘技術などない。お手上げなんだよ。」
「父上!!!」
「今長期契約している者達はなにかと言いくるめて日本原油に切り替えたがるだろう。日本は輸出制限無し、安定供給、長期契約優先を謳っている。」
「では、我々は、どうしたら・・・・・・」
「そうだな・・・・・・市場を失うことを恐れるなリシャード。」
「え・・・・・・?」
「原油は枯れたわけではない。日本だけで世界の原油を賄えるわけじゃないんだ。我々はその間に残った金で別な市場へと移れば良い。」
「なる、ほど・・・・・・」
「どこが良いリシャード。若いお前の感性の方が活かせるだろう。再生可能エネルギーとかどうだ?宇宙開発も良いな。金融は少し手を出すのが怖いな。」
「父上・・・・・・」
「リシャード。恐れるな。恐れるのは変化を拒むことだ。我々は砂漠に国を築いた。ならば次の時代も築ける。」
「わかりました・・・・・・・ではまず、日本と協議しましょう。」
「日本と?」
「ええ。宇宙開発です!!」
「宇宙に手を出すか・・・・・・」
「宇宙にはあんな宇宙怪獣がいるんですよ?もっとすごいのだってあるはず!!!」
「はははは!そうだな。では日本はJAXAだったか。」
「ええ。NASAにも声を掛けましょう。我々の金で宇宙開発しませんか、ってね。」
日本の声明は印象的ではあったが前向きに進める国はあった。中東各国はそうであった。だが、黙っていられなかったが、両手足を切り落とされ身動きの取れぬまま騒ぎ出す国がいた。
中国、北京。
「習主席・・・・・・以上で、日本に取れる手は、全てなくなりました。」
「・・・・・・。」
「レアアースで圧を掛けることも出来ません。日本に圧を掛ける方法は領空、領海侵犯を掛けるか、もはや核の発射ボタンを見せつけるしかありません。」
「・・・・・・馬鹿どもが。」
「・・・・・・ッ!」
「ひっ・・・・・・」
「それもこれも全て貴様らが手をこまねいていた所為ではないか!!何が打てる手は無くなりましただ!!!日和っているのはどっちだ!!!」
「も、申し訳ありません!!」
「ひぃ・・・・・・」
「貴様らは粛正だ・・・・・・・張将軍、劉将軍連れて行け。」
「はっ。」
「承知しました。」
「ああ!いやだ!」
「お助けを!」
二人の党員が連れて行かれてしばし、残っている王将軍が習主席に声を掛ける。
「習主席。あの者達は打てる手は無いと言っていましたが。手はあります。」
「日本に媚びを売れというんじゃないだろうな。」
「違います。日本には売りません。売るのは日本の龍、シルバディアにです。」
「・・・・・・・ほう?」
「あの龍は、我が国のホビーに注力しています。ここで日本を見切り、ホビーの流通が停滞すれば、あの龍はなんとしても手に入れる為に我が国に牙を向けるでしょう。」
「では、どうする?」
「レアアースはもういらないだろうと輸出を完全に削減し自国で使い、ホビーの輸出を大きく増やすのです。それであの龍を飼い慣らすのです。」
「良い考えだが・・・・・・大抵そういうのはうまくいかん。」
「日本にレアアースの事業が無くなったといい物流の倉庫を作らせましょう。それで日本に我が国商品を送り込むのです。それで日本で保管、販売させることでコストを抑え日本に溶け込むのです。」
「だが少し前に我が国は武装集団を送り込ませたばかりだ。」
「そこで大人しい姿を見せるのです。我々は、あの龍の欲しいものを提供しているだけだとね。」
「なるほどな・・・・・・だが大がかりな上に見返りが薄い。」
「薄いものですか主席。此度のあの資源。間違い無くあの龍がなんとかしたものです。そういう力があるならば・・・・・・・必ず、不老不死の薬を持っている筈です。」
「ほ、ほんとうか!?」
「いえ、まだ推測でしかありません。可能性が高いとだけ・・・・・・・もし我々が高品質のホビーを供給し続ければ。その礼にとアレクサンドラ女王陛下のように下賜してくれるやもしれません。」
「なるほど・・・・・・わかった。王将軍。そちらの主導は先にやれ。私はホビーに付いて少し勉強する。」
「かしこまりました。」
王将軍が下がり、習主席は側近にホビーを日本向けに出荷してるメーカーを洗い出せと指示する。中国も声を上げた。時代に取り残されないように。この競争はまだ始まったばかりだ。